JP2011034501A - 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置 - Google Patents

加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011034501A
JP2011034501A JP2009182574A JP2009182574A JP2011034501A JP 2011034501 A JP2011034501 A JP 2011034501A JP 2009182574 A JP2009182574 A JP 2009182574A JP 2009182574 A JP2009182574 A JP 2009182574A JP 2011034501 A JP2011034501 A JP 2011034501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining head
workpiece
value
head
drop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009182574A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Miyashita
洸一 宮下
Takeshi Mochida
武志 持田
Keiichiro Miyajima
敬一郎 宮嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP2009182574A priority Critical patent/JP2011034501A/ja
Publication of JP2011034501A publication Critical patent/JP2011034501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】加工ヘッドに備えられた変位センサからの出力信号に基づいて、加工ヘッドの先端側にワークが存在しなくなった時に該加工ヘッドが急激に落下することを防止する。
【解決手段】変位センサの検出値から算出した加工ヘッドの移動速度、あるいは加速度のいずれか1つの値が予め設定された落下と判断するそれぞれの基準値を超えた時、加工ヘッドの先端側にワークが存在しないと判断し、予め設定された落下マシンロック状態を解除する基準検出値を超えた時、ワークが存在すると判断するワーク検出手段と、ワーク検出手段により加工ヘッドの先端側にワークが存在しないと判断された場合、加工ヘッドの落下方向の移動を禁止する落下方向マシンロック手段と、ワーク検出手段により加工ヘッドの先端側にワークが存在すると判断された場合、落下方向マシンロック手段により落下方向の移動を禁止した状態を解除する落下方向マシンロック解除手段と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、加工ヘッドに備えられた変位センサを用いて、加工ヘッドの先端とワークとの間隔を一定に保ちながらワークの切断加工を行う機械を制御する数値制御装置に関する。
レーザ加工機では、ワークと焦点の位置関係を、またプラズマ溶断機では電極とワークとの間隙を、それぞれ所定の範囲内に保持する必要がある。このため、これらの工作機械には、ワークと加工ヘッドとの間の距離(加工ヘッドの高さ)を変位センサにより検出し、検出して得られた高さデータを加工ヘッドの高さを位置決めする軸にフィードバックして、加工ヘッドの高さを一定に保つようにした倣い制御システムが用いられている。
図11に示されるように、変位センサ6を用いて加工ヘッド2の先端とワークWとの間隔を一定に保ちながら加工を行う切断加工において、ある形状の加工後に他の形状を加工する途中に切断加工によって切り落とされた穴Wholeが存在する場合がある。なお、穴Wholeとは、図11に示されるように、板状のワークWの端部が後退した形状の部位も穴Wholeとして扱う。
図11は、穴ありワークを、落下防止制御を行わずに加工を行った場合の加工ヘッド2の落下を説明する図である。加工機によって加工されるワークWは、切断加工などによって切り落とされた穴Wholeを有する。穴Wholeの左端部をWe1、右端部をWe2と称する。この場合、突如左端部We1から、加工ヘッド2直下にワークWが存在しないこととなり、その状況に応じた倣い制御を行うべく、加工ヘッド2は急速に落下していく。
そうすると、変位センサ6や加工ヘッド2がワークWと衝突し、ワークWである板材、変位センサ6、加工ヘッド2などの加工機を破損させてしまう問題が生じる。このような問題を解決する技術として、特許文献1や特許文献2には、加工ヘッド2をワークWの穴Wholeに落下させないために、実際の加工ヘッド2の位置と予め設定されている位置(落下基準位置)とを比較し、実際の加工ヘッド2の位置が設定されている位置より低い位置まで下がったことを検出して、加工ヘッド2がワークWへの接近方向へ移動を行わないように制御する技術が開示されている(図11参照)。また、特許文献3には、光学式近接スイッチなどによるワーク検出装置を用いてワークの有無を判断し、ワークに接近する方向に加工ヘッドの移動を行わないようにする技術が開示されている。
特開平6−226480号公報 特開平10−328868号公報 特開平7−112348号公報
背景技術で説明した特許文献1や特許文献2に開示される加工ヘッド2の位置情報を用いた落下防止制御の場合、波状に湾曲したワークWでは、加工ヘッド2の先端とワークWとの間隔が一定にならず、加工ヘッド2が位置により移動を制限されると、加工不良が発生する問題がある。また、加工ヘッド2が設定されている位置(落下基準位置)よりも実際に低くならないと停止できないため、急激に加工ヘッド2が落下する場合に対応できないなどの問題がある。さらに、特許文献3に開示されるワーク検出装置を用いる技術では、変位センサ2とともにワーク検出装置を配置する必要があり、加工機械のコストアップや複雑化の問題があった。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、加工ヘッドに備えられた変位センサを用い該変位センサからの出力信号に基づいて、加工ヘッドの先端側にワークが存在しなくなった時に該加工ヘッドが急激に落下することを防止し、加工ヘッドの先端とワークとの間隔を一定に保ちながらワークに穴があっても継続して切断加工を行う機械を制御する数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、加工ヘッドに備えられた変位センサを用いて加工ヘッドの先端とワークとの間隔を一定に保ちながら該ワークの切断加工を行う機械を制御する数値制御装置において、前記変位センサの検出値、または該検出値から算出した前記加工ヘッドの移動速度、あるいは、加速度の少なくともいずれか1つの値が、予め設定された落下と判断するそれぞれの基準値を超えた時、前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断し、予め設定された落下マシンロック状態を解除する基準検出値を超えた時、前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在すると判断するワーク検出手段と、前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記加工ヘッドの落下方向の移動を禁止する落下方向マシンロック手段と、前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在すると判断された場合、前記落下方向マシンロック手段により落下方向の移動を禁止した状態を解除する落下方向マシンロック解除手段と、を有することを特徴とする加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記加工ヘッドを予め設定された距離を上昇させる加工ヘッド退避手段を有することを特徴とする請求項1に記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、予め設定された時間分、加工ヘッドの位置情報を逐次記憶する加工ヘッド位置記憶手段と、該加工ヘッド位置記憶手段に記憶された位置情報の平均値を逐次算出し平常時加工ヘッド位置情報を求める平常時加工ヘッド位置算出手段と、前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記平常時加工ヘッド位置算出手段により求めた平常時加工ヘッド位置情報に予め設定された微調整量を加算し、前記加工ヘッドを退避させる退避手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在するが、落下方向の移動を禁止した状態を解除する基準値に達していない場合、次のブロックの加工開始時に、加工ヘッドの落下方向の移動を禁止した状態の解除を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置である。
本発明により、加工ヘッドに備えられた変位センサを用い該変位センサからの出力信号に基づいて、加工ヘッドの先端側にワークが存在しなくなった時に該加工ヘッドが急激に落下することを防止し、加工ヘッドの先端とワークとの間隔を一定に保ちながらワークの切断加工を行う機械を制御する数値制御装置を提供できる。
本発明の一実施形態を説明する図である。 本発明の倣い制御の作用を説明する図である。 本発明により穴ありワークの加工を行った場合を説明する図である。 本発明において加工ヘッド退避手段を備え、ワークの加工を行った場合を説明する図である。 加工ヘッド退避手段を備えることが必要なことを説明する図である。 次ブロックの開始も落下方向マシンロックを解除する条件とすることを説明する図である。 本発明における落下防止処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明における退避動作を行う落下防止処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明における平常時加工ヘッド位置情報を求め退避動作を行い、次ブロックの加工開始時に加工ヘッドの落下方向の移動を禁止した状態の解除を行う処理を含むアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明における平常時加工ヘッド位置情報を求め退避動作を行う処理を含むアルゴリズムを示すフローチャートである。 穴ありワークを、落下防止制御を行わずに加工を行った場合の加工ヘッドの落下を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明する図であり、符号1は、加工ヘッド落下防止機能を有する数値制御装置(以下、「数値制御装置」という)の要部の機能ブロック図である。なお、加工ヘッド2の制御軸に係る機能ブロックを中心に説明し、ワークWと加工ヘッド2の水平方向の相対的な移動を行う制御軸、各制御軸を制御する位置制御の機能については記載していない。
加工すべき板状のワークWの上方にレーザ加工機などの機械の加工ヘッド2が配置されていると共に、加工ヘッド2はその先端にノズル4を有する。この加工ヘッド2とワークWとは、図1において紙面に対して直交する方向と紙面の左右方向に相対的に移動自在になっている。さらに、加工ヘッド2は紙面上下方向に相対的に移動自在であり、加工ヘッド2はZ軸モータ8によって上下方向に移動可能である。Z軸モータ8には位置検出装置10が内蔵されている。位置検出装置10はZ軸における加工ヘッド2の位置を検出し、数値制御装置1にフィードバックする(図示省略)。
加工ヘッド2には、ノズル4とワークWとの離間距離を検出する静電容量式、渦電流式などの変位センサ6を備えられている。変位センサ6は、加工ヘッド2に取り付けられたノズル4の先端とワークWの表面との距離を測定する装置であって、静電容量式、渦電流式など種々な方式の装置を用いることができる。図1では加工ヘッド2に変位センサ6が取り付けられているが、ノズル4の周囲に配置するようにしてもよい。変位センサ6は加工ヘッド落下防止制御部14に接続され、変位センサ6の検出信号は加工ヘッド落下防止制御部14に入力する。
加工ヘッド落下防止制御部14は、数値制御部16からの倣い起動指令を受けて、加工ヘッド落下防止機能を有する倣い制御を実行する。すなわち、加工ヘッド落下防止制御部14は、変位センサ6からの検出信号を受けて、加工ヘッド2のワークWの表面からの高さが所定の範囲内に保持されるように、Z軸モータ8を駆動するサーボアンプ(図示せず)に駆動信号を出力するモータ制御部12に速度指令値Vを出力する。
この場合、加工ヘッド2の高さを変位センサ6の検出値Ihと制御目標値Ih0との偏差量(Ih−Ih0)に応じた値に加工ヘッド2は倣い制御される。一般的に、加工ヘッド2の制御軸(Z軸モータ8)への速度指令値Vは、V=K×(Ih−Ih0)とすることにより、実現できる。ここで、Kはゲインである。
次に、図2を用いて本発明の倣い制御の作用を説明する。図2(a)に示されるように、加工ヘッド落下防止制御部14は、数値制御部16からの倣い起動信号を受け取って起動する。加工ヘッド落下防止制御部14は、数値制御部16から出力される制御目標値Ih0と変位センサ6で検出される検出値Ihに基づいて速度指令値Vを生成し、モータ制御部12に速度指令値Vを出力し、モータ制御部12は加工ヘッド2の制御軸(Z軸モータ8)を駆動制御する。
加工ヘッド落下防止制御部14は、変位センサ6からの検出信号に基づいて穴WholeやワークWの端部を検出する機能を備えている(図3参照)。加工ヘッド落下防止制御部14は、ワークWを倣い制御による加工中に、加工ヘッド2が穴Wholeやワークの端部に達した場合には、落下方向にマシンロック状態とするため、速度指令値V(=0)をモータ制御部12に出力する。その結果、加工ヘッド2が急激に落下するような動作を防止することができる。再び、ワークW上に加工ヘッド2が相対的に移動すると、加工ヘッド落下防止制御部14は落下方向マシンロックを終了し、加工ヘッド2の上下方向の移動を可能とし、倣い制御が行われる。
また、図2(b)は、加工ヘッド2が穴Whole上に達した場合、加工ヘッド2を上方に退避させる場合の1つの例の作用を説明する図である。退避手段が図2(b)に限定されるわけではない。加工ヘッド2が通常の倣い状態にあれば、加工ヘッド2とワークWとの間隙の距離に対応した速度指令値Vを速度制御部に出力し、加工ヘッド2を退避させる場合、退避させる量に対応した位置指令値を位置制御部に出力し、一方、マシンロック状態(速度指令値V=0)となり、位置指令値として与えられた分だけ移動することになる。なお、モータ8に内蔵された位置・速度検出装置からの位置・速度のフィードバックについては図示していない。
図3は、本発明により穴ありワークの加工を行った場合を説明する図である。加工機によって加工されるワークWは、切断加工などによって切り落とされた穴Wholeを有する。図3では、穴Wholeの左端部をWe1、右端部をWe2と称する。加工機が加工プログラムの現ブロックに従って制御され、加工ヘッド2がワークWに対して紙面左側から右側へ相対的に移動しながら、ワークWの切断などの加工を行う状態を示している。なお、センサ検出値Ih、速度指令値V、加速度値αの各グラフは、図11と同様に、紙面下側から紙面上側に向かって数値が増加する方向としている。
加工ヘッド2が穴Wholeの左端部We1に達すると、加工ヘッド2の直下にワークWが存在しない状態であるので、変位センサ6から出力されるセンサ検出値Ihは、左端部We1で急激に低下し、加工ヘッド2の直下にワークWが存在する状態となる右端部We2で急激に上昇する。加工ヘッド落下防止制御部14(図1,図2)は、変位センサ6からの出力であるセンサ検出値が落下基準検出値Ihthより小さくなった場合には加工ヘッド2の直下にワークWは無いと判断できる。または、変位センサ6からの検出値Ihを元に、速度指令値Vや加速度値αを算出する。そして、速度指令値Vが落下基準速度値Vthより小さくなった場合、あるいは、加速度値αが落下基準加速度値αthより小さくなった場合には、加工ヘッド2の直下にワークWが存在しないと判断する。そして、検出値Ihが予め設定した基準検出値Ihcomより大きくなると落下方向マシンロック状態を解除される。
図4は、本発明において加工ヘッド退避手段を備え、ワークの加工を行った場合を説明する図である。変位センサ6の検出値Ihに基づいて加工ヘッド2の落下方向の移動と判断された場合には、予め設定された量(加工ヘッド退避調整量)だけ加工ヘッド2を上方に向かってワークWから遠ざける方向の移動を制御軸(Z軸モータ8)に指令する。
図5は、図4で説明した加工ヘッド退避手段を備えることが必要なことを説明する図である。加工ヘッド2の落下の直前で、落下基準加速度値αthを下回らずに徐々に加工ヘッド位置が下がっていった場合などにおいて、加工ヘッド2を平常時加工ヘッド位置まで退避(上昇)させないでワークの加工を継続した場合、加工ヘッド2が穴Wholeを通過する際に、穴の他端に干渉する場合がある。そのため、平常時加工ヘッド位置まで退避させる必要がある。退避位置は、ワークWなどの諸条件により、平常時加工ヘッド位置に調整量を加えた位置とすることができる。
ここで、平常時加工ヘッド位置について説明する。加工ヘッド2の先端側にワークWが存在する場合、加工機は加工ヘッド2の倣い制御を行いながらワークWの加工を行う。倣い制御が行われている時には、加工ヘッド2は変位センサ6からの検出信号に基づいて、ワークWから所定距離離れた位置に加工ヘッド2が維持される。この加工ヘッド2の位置のデータを予め設定された時間分、制御周期毎に数値制御装置内の記憶装置に記憶する。そして、予め設定された時間分の加工ヘッド2の位置のデータの平均値を求め、求められた値を平常時加工ヘッド位置の値とする。
図6は、変位センサ6からの検出値Ihが落下方向マシンロック状態を解除する予め設定した基準検出値Ihcomより小さく、落下方向マシンロック状態とする落下基準検出値Ihthより大きい場合は、次ブロックの開始も落下方向マシンロックを解除する条件とすることを説明する図である。
加工ヘッド2を上方に退避させる動作を行い、あるいは、スクラップが跳ね上がった場合に加工ヘッド2が上方に追従する場合がありうることから、予め設定した基準検出値Ihcomは、落下基準検出値Ihthより設定される。
変位センサ6からの検出値Ihが、予め数値制御装置1に設定した落下方向マシンロック状態を解除する基準検出値を超えたことで穴Wholeを通過したと判断し、マシンロックを解除する方法だけでは解除できない状況がありうる。この状況を想定し、加工を継続するために、次ブロックの開始時に解除することも条件に加える。
中抜き切断を行った場合、通常、スクラップは下へ抜け落ちる。この時、倣い制御を入れたままの状態であれば、加工ヘッドもスクラップと一緒に下がり、落下方向マシンロック状態となる。
しかし、スクラップが下へ抜け落ちず中途半端に片側だけ落ち、反対側が跳ね上がる場合がある。この場合、加工ヘッド2は倣い制御を継続して跳ね上がりに対応し上昇する。このような状況で加工ヘッドが上昇すると、変位センサ6からの検出値Ihが予め設定した落下方向マシンロック状態を解除する予め設定した基準検出値Ihcomを超えないことがある。この場合、変位センサ6からの検出値Ihの判断だけでは、落下方向マシンロックを解除できない。このような事態を回避するため、次ブロックの開始時を落下方向マシンロックの解除する条件に加え、更に、落下基準検出値Ihthを落下方向マシンロックの解除する条件とした。図6に示される処理は、後述する図10のフローチャートに示されるアルゴリズムの処理で行われる。
次に、図7に示される本発明における落下防止処理のアルゴリズムを示すフローチャートを各ステップに従って説明する。
●[ステップSS1]変位センサの検出値Ihを読み取る。
●[ステップSS2]速度指令値Vを算出し、数値制御装置内の記憶装置に記憶する。速度指令値Vは、上述した速度指令値Vを算出する演算式を用いることによって求めることができる。
●[ステップSS3]SS2で算出した速度指令値Vは、加工ヘッドの落下方向の指令であるか否かを判断し、落下方向の指令である場合にはステップSS4へ移行し、落下方向の指令ではない場合にはステップSS11へ移行する。落下方向の指令であるか否かは、ステップSS2で求めた速度指令値Vの符号から判断することができる。
●[ステップSS4]落下方向マシンロック中(落下方向マシンロックフラグF=1)であるか否か判断し、落下方向マシンロック中(F=1)の場合にはステップSS8へ移行し、落下方向マシンロック中でない(F=0)場合にはステップSS5へ移行する。
●[ステップSS5]ステップSS2で今回算出した速度指令値Vと前回の制御周期で算出した速度指令値Vとの差分である速度指令値変化量を算出し、該速度指令値変化量を制御周期で除算することによって加速度値αを算出する。なお、速度指令値変化量は、前回の制御周期に限定されず、設定された制御周期前の速度指令値との差分として求めてもよい。
●[ステップSS6]ステップSS5で算出した加速度値αは落下基準加速度値αthを下回ったか否か判断し、下回った場合にはステップSS7へ移行し、下回っていない場合にはステップSS11へ移行する。
●[ステップSS7]速度指令値V(=0)とし、落下方向マシンロックを開始する(落下方向マシンロックフラグF=1とする。なお、該フラグFは初期状態F=0である)。
●[ステップSS8]ステップSS1で読み取った変位センサの検出値Ihは、予め設定した基準検出値Ihcomより大きいか否か判断し、大きい場合にはステップSS9へ移行し、大きくない場合にはステップSS10へ移行する。
●[ステップSS9]落下方向マシンロックを終了する(落下方向マシンロックフラグF=0に戻す)。
●[ステップSS10]速度指令値V(=0)とする(落下方向マシンロック)。補足して説明すると、制御周期毎にステップSS2において速度指令値Vが算出されるが、この算出された値を用いるのではなく、速度指令値Vを“0”とし、落下方向のマシンロックを実行する。
●[ステップSS11]速度指令値Vをモータ制御部に出力する。
●[ステップSS12]加工プログラム終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSS1へ戻り処理を継続し、加工プログラム終了の場合には、この処理を終了する。
上述したフローチャートについて補足して説明する。ステップSS6で加速度値αが落下基準加速度値αthを下回ったか否かで判断している。これに替えて、ステップSS6で、変位センサ6の検出値Ihと落下基準検出値Ihthを下回ったか否かで判断したり、速度指令値Vが落下基準速度値Vthより下回ったかで判断したり、あるいは、3つの判断処理の組み合わせとしてもよい。
ステップSS8では、変位センサ6の検出値Ihを予め設定した基準検出値より大きいか否かで判断している。これに替えて、ステップSS8で、速度指令値Vが予め設定した基準速度値より大きいか否かで判断したり、加速度値αが予め設定した基準加速度値より大きいか否かで判断したり、あるいは、3つの判断処理の組み合わせとしてもよい。
図7に示されるフローチャートによる処理を図3に当てはめて説明する。穴Wholeの左端部We1を加工ヘッド2が右方向に移動すると、変位センサ6で検出された検出値Ihを基に算出された速度指令値V(ステップSS1,ステップSS2)は、加工ヘッド2を落下させる方向の速度指令であるから、加速度値αを求める(ステップSS3〜ステップSS5)。加速度値αは落下基準加速度値αthを下回るので、落下方向マシンロックを開始し(F=1)、算出された速度指令値をモータ制御部12に出力する(ステップSS6〜ステップSS12)。
次に、加工ヘッド2が穴Wholeの上側を横方向に相対的に移動している時を考える。この時、変位センサ6で検出された検出値を基に算出された速度指令値Vは、加工ヘッド2を落下させる方向の速度指令である(ステップSS1〜ステップSS3)。そして、加工ヘッド2が穴Wholeの上側を横方向に移動する時には、落下方向マシンロック中(F=1)であるので、予め設定された基準検出値との比較がなされる(ステップSS4,ステップSS8)。加工ヘッド2がワークWの右端部We2に達していなければ、変位センサ6の検出値は予め設定した基準検出値より大きくないので、速度指令値Vを“0”とすることにより落下方向マシンロックを行い、この速度指令値V(=0)をモータ制御部12に出力する。
そして、加工ヘッド2がワークWの右端部We2に達すると、加工ヘッド2の先端側にワークWが存在することになる。変位センサ6の検出値Ihを基に算出される速度指令値Vは、加工ヘッド2を落下させる場合の指令と落下させない場合の指令が起こりうる。速度指令値が落下させない場合、この速度指令値を倣い制御部に出力する。また、速度指令値が落下させる場合、落下方向マシンロック中と判断される。そして、変位センサ6の検出値が落下基準検出値より大きくなり、落下方向マシンロック(F=0)を終了し、速度指令値がモータ制御部12に出力される。
次に、図8に示される本発明における退避動作を行う落下防止処理のアルゴリズムを示すフローチャートを、各ステップに従って説明する。
●[ステップST1]変位センサの検出値Ihを読み取る。
●[ステップST2]速度指令値Vを算出し、数値制御装置内の記憶装置に記憶する。速度指令値Vは、上述した速度指令値Vを算出する演算式を用いることによって求めることができる。
●[ステップST3]ST2で算出した速度指令値Vは、加工ヘッドの落下方向の指令であるか否かを判断し、落下方向の指令である場合にはステップST4へ移行し、落下方向の指令ではない場合にはステップST12へ移行する。落下方向の指令であるか否かは、ステップST2で求めた速度指令値Vの符号から判断することができる。
●[ステップST4]落下方向マシンロック中(落下方向マシンロックフラグF=1)であるか否か判断し、落下方向マシンロック中(F=1)の場合にはステップST9へ移行し、落下方向マシンロック中でない(F=0)場合にはステップST5へ移行する。
●[ステップST5]ステップST2で今回算出した速度指令値Vと前回の制御周期で算出した速度指令値Vとの差分である速度指令値変化量を算出し、該速度指令値変化量を制御周期で除算することによって加速度値αを算出する。なお、速度指令値変化量は、前回の制御周期に限定されず、設定された制御周期前の速度指令値との差分として求めてもよい。
●[ステップST6]ステップST5で算出した加速度値αは落下基準加速度値αthを下回ったか否か判断し、下回った場合にはステップST7へ移行し、下回っていない場合にはステップST12へ移行する。
●[ステップST7]速度指令値V(=0)とし、落下方向マシンロックを開始する(落下方向マシンロックフラグF=1とする。なお、該フラグFは初期状態F=0である)。
●[ステップST8]予め設定された距離加工ヘッドを上昇させ、加工ヘッドを退避させる。加工ヘッドの現在位置情報はモータに取り付けられた位置検出装置から数値制御装置1にフィードバックされている。この現在位置情報と予め設定された距離情報に基づき、移動指令を位置制御による指令としてモータ制御部に出力する。
●[ステップST9]ステップST1で読み取った変位センサの検出値Ihは、予め設定した基準検出値Ihcomより大きいか否か判断し、大きい場合にはステップST10へ移行し、大きくない場合にはステップST11へ移行する。
●[ステップST10]落下方向マシンロックを終了する(落下方向マシンロックフラグF=0に戻す)。
●[ステップST11]速度指令値V(=0)とする(落下方向マシンロック)。補足して説明すると、制御周期毎にステップST2において速度指令値Vが算出されるが、この算出された値を用いるのではなく、速度指令値Vを“0”とし、落下方向のマシンロックを実行する。
●[ステップST12]速度指令値Vをモータ制御部に出力する。
●[ステップST13]加工プログラム終了か否か判断し、終了でない場合にはステップST1へ戻り処理を継続し、加工プログラム終了の場合には、この処理を終了する。
次に、図9に示される本発明における平常時加工ヘッド位置情報を求め退避動作を行う処理を含むアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSU1]変位センサの検出値Ihを読み取る。
●[ステップSU2]速度指令値Vを算出し、数値制御装置内の記憶装置に記憶する。速度指令値Vは、速度指令値Vを算出する演算式を用いることによって求めることができる。
●[ステップSU3]落下方向の指令であるか否かを判断し、落下方向の指令である場合にはステップSU4へ移行し、落下方向の指令ではない場合にはステップSU13へ移行する。落下方向の指令であるか否かは、ステップSU2で求めた速度指令値Vの符号から判断することができる。
●[ステップSU4]落下方向マシンロック中(落下方向マシンロックフラグF=1)であるか否か判断し、落下方向マシンロック中の場合(F=1)にはステップSU10へ移行し、落下方向マシンロック中でない場合(F=0)にはステップSU5へ移行する。
●[ステップSU5]ステップSU2で今回算出した速度指令値Vと前回の制御周期で算出した速度指令値Vとの差分である速度指令値変化量を算出し、該速度指令値変化量を制御周期で除算することによって加速度値αを算出する。なお、速度指令値変化量は、前回の制御周期に限定されず、設定された制御周期前の速度指令値との差分として求めてもよい。
●[ステップSU6]ステップSU5で算出した加速度値αは落下基準加速度値αthを下回ったか否か判断し、下回った場合にはステップSU7へ移行し、下回っていない場合にはステップSU13へ移行する。
●[ステップSU7]速度指令値V(=0)とし、落下方向マシンロックを開始する(落下方向マシンロックフラグF=1とする。なお、該フラグFは初期状態F=0である)。
●[ステップSU8]平常時加工ヘッド位置値を算出する。ステップSU13に記載されるように、加工ヘッド2の位置の値が制御周期毎に記憶されており、記憶された加工ヘッド2の位置の値の平均値を算出し、得られた値を平常時加工ヘッド位置の値とする。
●[ステップSU9]ステップSU8で算出した平常時加工ヘッド位置値に調整量を加算し、加算して得られた位置に加工ヘッド2を退避させる。図8に示される退避処理と同様な位置制御による退避処理である。
●[ステップSU10]ステップSU1で読み取った変位センサの検出値Ihは、予め設定した基準検出値Ihcomより大きいか否か判断し、大きい場合にはステップSU11へ移行し、大きくない場合にはステップSU12へ移行する。
●[ステップSU11]落下方向マシンロックを終了する(落下方向マシンロックフラグF=0に戻す)。
●[ステップSU12]速度指令値V(=0)とする(落下方向マシンロック)。補足して説明すると、制御周期毎にステップSU2において速度指令値Vが算出されるが、この算出された値を用いるのではなく、速度指令値Vを“0”とし、落下方向のマシンロックを実行する。
●[ステップSU13]加工ヘッド位置の値を記憶する。加工ヘッド位置の値は、予め設定された時間分、数値制御装置内の記憶装置に記憶される。
●[ステップSU14]速度指令値Vをモータ制御部に出力する。
●[ステップSU15]加工プログラム終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSU1へ戻り処理を継続し、加工プログラム終了の場合には、この処理を終了する。
次に、図10に示される本発明における平常時加工ヘッド位置情報を求め退避動作を行い、次ブロックの加工開始時に加工ヘッドの落下方向の移動を禁止した状態の解除を行う処理を含むアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。なお、図6を参照すると理解し易い。
●[ステップSV1]変位センサの検出値Ihを読み取る。
●[ステップSV2]速度指令値Vを算出し、数値制御装置内の記憶装置に記憶する。速度指令値Vは、速度指令値Vを算出する演算式を用いることによって求めることができる。
●[ステップSV3]落下方向の指令であるか否かを判断し、落下方向の指令である場合にはステップSV4へ移行し、落下方向の指令ではない場合にはステップSV15へ移行する。落下方向の指令であるか否かは、ステップSV2で求めた速度指令値Vの符号から判断することができる。
●[ステップSV4]落下方向マシンロック中(落下方向マシンロックフラグF=1)であるか否か判断し、落下方向マシンロック中の場合(F=1)にはステップSV10へ移行し、落下方向マシンロック中でない場合(F=0)にはステップSV5へ移行する。
●[ステップSV5]ステップSV2で今回算出した速度指令値Vと前回の制御周期で算出した速度指令値Vとの差分である速度指令値変化量を算出し、該速度指令値変化量を制御周期で除算することによって加速度値αを算出する。なお、速度指令値変化量は、前回の制御周期に限定されず、設定された制御周期前の速度指令値との差分として求めてもよい。
●[ステップSV6]ステップSV5で算出した加速度値αは落下基準加速度値αthを下回ったか否か判断し、下回った場合にはステップSV7へ移行し、下回っていない場合にはステップSV15へ移行する。
●[ステップSV7]落下方向マシンロックを開始する(F=1)。
●[ステップSV8]平常時加工ヘッド位置値を算出する。ステップSV15に記載されるように、加工ヘッド2の位置の値が制御周期毎に記憶されており、記憶された加工ヘッド2の位置の値の平均値を算出し、得られた値を平常時加工ヘッド位置の値とする。
●[ステップSV9]ステップSV8で算出した平常時加工ヘッド位置値に調整量を加算し、加算して得られた位置に加工ヘッド2を退避させる。図8に示される退避処理と同様な位置制御による退避処理である。
●[ステップSV10]ステップSV1で読み取った変位センサの検出値Ihは、予め設定した基準検出値Ihcomより大きいか否か判断し、大きい場合にはステップSV13へ移行し、大きくない場合にはステップSV11へ移行する。
●[ステップSV11]次のブロックの開始か否か判断し、開始の場合にはステップSV12へ移行し、開始でない場合にはステップSV14へ移行する。
●[ステップSV12]ステップSV1で読み取った変位センサの検出値Ihは、予め設定した落下基準検出値Ihthより小さいか否か判断し、小さい場合にはステップSV14へ移行し、小さくない場合にはステップSV13へ移行する。
●[ステップSV13]落下方向マシンロックを終了する(落下方向マシンロックフラグF=0に戻す)。
●[ステップSV14]速度指令値V(=0)とする(落下方向マシンロック)。補足して説明すると、制御周期毎にステップSV2において速度指令値Vが算出されるが、この算出された値を用いるのではなく、速度指令値Vを“0”とし、落下方向のマシンロックを実行する。
●[ステップSV15]加工ヘッド位置の値を記憶する。加工ヘッド位置の値は、予め設定された時間分、数値制御装置内の記憶装置に記憶される。
●[ステップSV16]速度指令値Vをモータ制御部に出力する。
●[ステップSV17]加工プログラム終了か否か判断し、終了でない場合にはステップSV1へ戻り処理を継続し、加工プログラム終了の場合には、この処理を終了する。
ここで、加工ヘッドの位置の値について、補足して説明する。数値制御装置1は、各制御軸の現在の位置を格納した現在位置レジスタを備えている。現在位置レジスタには位置検出装置10からフィードバックされたZ制御軸の位置データが格納されている。まず、加工機は倣い制御に移行する前、加工開始点に加工ヘッド2をワークWに対して相対的に移動させる。この移動が終了した時の各軸の座標値を現在位置レジスタに格納する。
なお、図3〜図6、図11において、紙面上側から下側に向かって数値が大きくなるように設定すると、図7〜図10のフローチャートにおいて、ステップSS6,ST6,SU6,SV6の下回ったは、上回ったに表現が変更され、ステップSS8,ST9,SU10,SV10の大きいかは、小さいかに表現が変更される。
上述したように、本発明は、加工ヘッドに取付けられた変位センサ6の検出信号を元に、倣い加工中に加工ヘッド直下にワークが存在しなくなったことを、変位センサ6から得られる検出信号が、加工ヘッド2とワークWとの距離が予め設定された距離を超えて離間するのか、または、加工ヘッド2とワークWとが予め設定された速度を超えて離れるのか、または、加工ヘッド2とワークWとが予め設定された加速度を超えて遠ざかる方向に加速するのか、に基づいて検出することが可能である。そして、再度、加工ヘッド直下にワークが存在するようになったことを、変位センサ6から得られる検出信号が、加工ヘッド2とワークWとの距離が予め設定された距離を超えて接近するのか、または、加工ヘッド2とワークWとが予め設定された速度を超えて接近するのか、または、加工ヘッド2とワークWとが予め設定された加速度を超えて近づく方向に加速するのか、に基づいて検出することが可能である。
1 加工ヘッド落下防止機能を有する数値制御装置
2 レーザ加工ヘッド
4 ノズル
6 変位センサ
8 Z軸モータ
10 位置検出装置
12 モータ制御部
14 加工ヘッド落下防止制御部
16 数値制御部
W ワーク
Whole 穴
We1 左端部
We2 右端部
F 落下方向マシンロックフラグ
V 速度指令値
α 加速度値
Ih 検出値
Ih0 制御目標値
Ihth 落下基準検出値
Ihcom 予め設定した基準検出値
Vth 落下基準速度値
αth 落下基準加速度値

Claims (4)

  1. 加工ヘッドに備えられた変位センサを用いて加工ヘッドの先端とワークとの間隔を一定に保ちながら該ワークの切断加工を行う機械を制御する数値制御装置において、
    前記変位センサの検出値、または該検出値から算出した前記加工ヘッドの移動速度、あるいは、加速度の少なくともいずれか1つの値が、予め設定された落下と判断するそれぞれの基準値を超えた時、前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断し、予め設定された落下マシンロック状態を解除する基準検出値を超えた時、前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在すると判断するワーク検出手段と、
    前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記加工ヘッドの落下方向の移動を禁止する落下方向マシンロック手段と、
    前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在すると判断された場合、前記落下方向マシンロック手段により落下方向の移動を禁止した状態を解除する落下方向マシンロック解除手段と、
    を有することを特徴とする加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置。
  2. 前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記加工ヘッドを予め設定された距離を上昇させる加工ヘッド退避手段を有することを特徴とする請求項1に記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置。
  3. 予め設定された時間分、加工ヘッドの位置情報を逐次記憶する加工ヘッド位置記憶手段と、
    該加工ヘッド位置記憶手段に記憶された位置情報の平均値を逐次算出し平常時加工ヘッド位置情報を求める平常時加工ヘッド位置算出手段と、
    前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在しないと判断された場合、前記平常時加工ヘッド位置算出手段により求めた平常時加工ヘッド位置情報に予め設定された微調整量を加算し、前記加工ヘッドを退避させる退避手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置。
  4. 前記ワーク検出手段により前記加工ヘッドの先端側に前記ワークが存在するが、落下方向の移動を禁止した状態を解除する基準値に達していない場合、次のブロックの加工開始時に、加工ヘッドの落下方向の移動を禁止した状態の解除を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置。
JP2009182574A 2009-08-05 2009-08-05 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置 Pending JP2011034501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009182574A JP2011034501A (ja) 2009-08-05 2009-08-05 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009182574A JP2011034501A (ja) 2009-08-05 2009-08-05 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011034501A true JP2011034501A (ja) 2011-02-17

Family

ID=43763481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009182574A Pending JP2011034501A (ja) 2009-08-05 2009-08-05 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011034501A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5279969B1 (ja) * 2011-10-07 2013-09-04 三菱電機株式会社 レーザ加工機
US10035218B2 (en) 2014-08-29 2018-07-31 Mitsubishi Electric Corporation Laser machining apparatus and numerical control program creation software
DE102018204663A1 (de) * 2018-03-27 2019-10-02 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg Laserschneidverfahren mit einer Erhöhung des Schneiddüsenabstands am Schnittende sowie Laserschneidmaschine und Computerprogrammprodukt
WO2022075158A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 ファナック株式会社 ワーク端位置検出装置及びワーク端位置検出方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05185263A (ja) * 1992-01-16 1993-07-27 Murata Mach Ltd レーザ加工機の倣い制御装置
JPH06134589A (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 Murata Mach Ltd レーザヘッド高さ制御方法
JPH07112348A (ja) * 1993-10-15 1995-05-02 Fanuc Ltd 数値制御工作機械
JPH09277070A (ja) * 1996-04-12 1997-10-28 Amada Co Ltd レーザ加工ヘッドの衝突防止方法及び装置
JPH09277140A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Hitachi Seiko Ltd プリント基板の穴明け加工方法
JP2000081912A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Fanuc Ltd 現在位置検出方法
JP2000317665A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Amada Eng Center Co Ltd 三次元レーザ加工機による加工方法
JP2005334915A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Mitsubishi Electric Corp 退避機能を備えた加工装置および退避方法
JP2006122939A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
JP2006122928A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05185263A (ja) * 1992-01-16 1993-07-27 Murata Mach Ltd レーザ加工機の倣い制御装置
JPH06134589A (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 Murata Mach Ltd レーザヘッド高さ制御方法
JPH07112348A (ja) * 1993-10-15 1995-05-02 Fanuc Ltd 数値制御工作機械
JPH09277070A (ja) * 1996-04-12 1997-10-28 Amada Co Ltd レーザ加工ヘッドの衝突防止方法及び装置
JPH09277140A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Hitachi Seiko Ltd プリント基板の穴明け加工方法
JP2000081912A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Fanuc Ltd 現在位置検出方法
JP2000317665A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Amada Eng Center Co Ltd 三次元レーザ加工機による加工方法
JP2005334915A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Mitsubishi Electric Corp 退避機能を備えた加工装置および退避方法
JP2006122928A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
JP2006122939A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5279969B1 (ja) * 2011-10-07 2013-09-04 三菱電機株式会社 レーザ加工機
US10035218B2 (en) 2014-08-29 2018-07-31 Mitsubishi Electric Corporation Laser machining apparatus and numerical control program creation software
DE102018204663A1 (de) * 2018-03-27 2019-10-02 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg Laserschneidverfahren mit einer Erhöhung des Schneiddüsenabstands am Schnittende sowie Laserschneidmaschine und Computerprogrammprodukt
WO2022075158A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 ファナック株式会社 ワーク端位置検出装置及びワーク端位置検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103717343B (zh) 用于加工工件的方法以及加工装置
JP2011034501A (ja) 加工ヘッド落下防止機能を備えた数値制御装置
JP5888826B1 (ja) 積層造形装置
JP5502291B2 (ja) ワークを加工するための機械及びワークを機械的に加工するための方法
US20160311069A1 (en) Machines for the Separative Machining of Plate-Shaped Workpieces
JP4900667B2 (ja) 切断機及びそのヘッド移動装置の制御方法
US20100200554A1 (en) Welding equipment and welding method
CN101332573B (zh) 用于加工板形工件的机床和方法
US20180111230A1 (en) Laser processing method and laser processing machine
EP3488966B1 (en) Automatic lathe
JP2006218535A (ja) レーザ加工方法及び装置
US10814432B2 (en) Unloading a cut-free workpiece part during machining
JP2015182105A (ja) 停電検出時に加工ノズルを退避するレーザ加工装置
CN107014334B (zh) 形状测量设备的控制方法
US11331755B2 (en) Additive manufacturing apparatus and numerical control device
JPWO2016181499A1 (ja) レーザ加工機
JP2011079016A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
WO2015170639A1 (ja) レーザ加工機、複合加工システム、複合加工機、及び、加工原点補正方法
JP4617324B2 (ja) レーザ溶接部形成方法
JP6535475B2 (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工機
JP4994700B2 (ja) 塗布装置、レーザ加工装置および塗布制御装置
CN111902236B (zh) 激光切割方法以及激光切割机器和计算机程序产品
JP6514004B2 (ja) ギャップ制御機能を備えたレーザ加工機及びその制御装置
JP6192206B2 (ja) 切断方法及び切断装置
JP5361101B2 (ja) ワイヤ放電加工機およびワイヤ放電加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130723