JPS638374Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は人間消費用の食物調整、すなわち料理
の古代の尊敬された技術を取扱う料理用具に関す
る。

（従来技術及び問題点） 料理は通常食物をそれらが風味、柔らかさ、外
観および化学組成の１つまたはそれ以上の点で変
化するまで加熱することによりテーブル用の食物
を調整する技術および科学である。したがつて、
料理は風味を生ぜしめ、多くの食品の外観をより
魅力的にする。また、料理はある食物を消化しや
すくする。食物の効果は健康に非常に重要である
から、料理は科学にまで発展し、多数の料理用具
が開発され、各々はより迅速な料理および風味向
上から終日の煮沸およびビタミン保持に至るあら
ゆる面を包含する特定の利点を要求する。

電気フライパンが使用されようともまたガス加
熱アルミニウムシチユー鍋が使用されようとも、
食物は料理用具に付着しやすく、最終的には焦
げ、食物の破壊をもたらすことは別として最悪の
場合は用具を破壊する可能性があり、または良く
ても鋼ウール、粉末研磨剤または現代の洗剤を包
含する専売製品を用いてさえ清浄することを困難
にするという問題が一般に生じる。いずれにして
も、「液体」（たとえばシチユーまたはカスター
ド）または「分離した」種類（たとえば中国料理
たとえばいためライスまたはとろとろ煮た野菜／
肉料理）は均一な制御可能な温度を必要とした。

この目的に対して、この種の料理の処方は操作
のより高い温度段階中連続的に撹拌することをし
ばしば特定化し、事実、中国料理（広東スタイ
ル）は基本的には高温度で行なわれる撹拌−フラ
イ料理として定義される。付着および焦げを避け
るため撹拌は明らかに必須である。

同様に、甘い物および砂糖菓子の料理技術で
は、一定の撹拌と同様に高温度が要求される。他
方、シチユーおよびなべやきのような料理は低温
度で何時間も煮たままにされ、撹拌をほとんどあ
るいは全く必要としない。これらの後者の料理を
より高い温度で料理することが出来れば、料理時
間を低減させることが出来るが、しかし焦げおよ
び風味の損傷を回避するための絶えざる撹拌が必
要とされるであろう。

前述した問題に注目すると、成分の焦げを生じ
ることなく比較的高温度で操作出来る種類の料理
用具が必要なことは明らかである。フライパンお
よびシチユー鍋にテフロン（登録商標）被覆を設
けることによりこの要求を満たす試みがなされ
た。

これらの被覆は確かに食物が用具の底または壁
に付着するのを防止するが、しかし依然として２
つの主要な欠点を含む。第一に、食物は依然とし
て焦げる可能性があり、第二に用具を高温度で連
続的に使用すると被覆が破壊される。第三の欠点
は、被覆に金属物品たとえば金属性スプーンで融
れると悪影響が生じるという事である。

（考案の課題及び概要） したがつて、本考案の目的は、食物の焦げまた
は付着を引き起すことなく高いまたは低い温度で
使用することが出来、したがつてこれまで経験さ
れた前述したような問題および欠点を克服する料
理用具を提供することである。

本考案は、料理すべき成分のための容器、上記
成分を取入れ及び取出しするための上記容器の開
口部、この際上記容器は通常垂直軸線のまわりを
回転出来るようにスタンドに装着され、装着配置
は容器を傾けてそれにより上記軸線が傾いた姿勢
を取ることが出来るような配置であり、上記容器
を上記軸線の選定された姿勢に対応する位置に保
持する装置および上記容器を上記軸線をまわりに
容器に含まれる成分の遠心分離ではなく撹拌が行
われるような速度で回転させる装置を包含する料
理用具を提供する。

（実施例） 以下本考案の一実施例を添付図面に基づき詳細
に説明する。

図中、１は一般にテーブル上に位置する料理用
具を示す。内部食物容器２は料理用成分４を保持
し、絶縁された電熱容器３により包囲される。容
器２はハウジング７内に回転可能に支持されたシ
ヤフト６を装着する。ハウジング７はシヤフト６
を駆動して内部容器２を中味４が遠心分離を受け
ないで撹拌されるような速度で回転させるように
配置されるモータ（図示せず）を収納し、モータ
は異なる速度で遠心分離するであろう種々の粘度
の成分の適当な撹拌を確保するための速度制御装
置を包含する。スタンド１１はピボツト軸８のま
わりにハウジング７を装着し、ちようナツト状の
指で締める装置８ａがねじ切シヤフトに設けら
れ、その装置を締め付けた際容器２の傾きが固定
される。容器２が直立の場合、撹拌作用は最も少
ないが、しかし傾きが増加するにつれて、撹拌作
用はより激しくなる（すなわち、遠心分離速度以
下の一定の回転速度のために）。

９は中味４を開ける時容器２の傾きを制御する
ために使用されるハンドルを示す。電力可撓線１
０はモータに好ましくはサーモスタツトで制御さ
れまた料理時間をセツトする時間調節機構により
制御されるモータおよび加熱要素に電流を供給す
る。制御装置は１２，１２ａで示される。

容器２の加熱は電気によつて行う必要はなく、
事実ガス炎または木材または石炭のバーベキユー
炎により行うことが出来ることは理解されるであ
ろう。そのような場合には、炎が容器２に直接当
るようにするために収納容器３は使用されない。
装置１を野外でバーベキユー炎で使用する場合、
回転モータに伸長電力可撓線から電力を供給する
ことが出来または回転モータは蓄電池作動モータ
とするように調整することが出来、したがつて使
用場所に制限を受けない。

（考案の効果） 前述した例示的装置を手早く考慮すると次のよ
うな多数の利点が分る。

装置は現在使用されている料理用具より効果
的にかつ迅速に料理を行う。

装置は料理中はもちろん料理前に食物を混合
するために使用することが出来る。

撹拌−フライ中国料理から英国スタイルカス
タードに及び種々の食物を容器への付着または
焦げ付きなしに料理することが出来る。

料理中閉じ込められた蒸気または熱い脂肪の
はねからの事故の危険が少ない。

料理が終つたら、清浄のために容器をこすつ
たりまたは容器を取り外す必要がない−食物は
簡単に傾けて取り出され、容器はその場で容易
に清浄することが出来る。

装置が図示のように電気型である場合、予め
セツトされた制御装置で完全に自動的に操作す
ることが出来、すなわち温度、種々の温度にお
ける加熱時間、回転速度および量をすべて予め
セツトすることが出来る。

容器の底部から外方に突出しかつシヤフト６を
画成する細長い部材はハウジング７に配置させる
ことが出来る軸受内に回転可能に装着されること
は注目すべきことである。

強調さるべきことは、図面に示す装置の例示形
は構造および用途でより広い可能性を明らかに有
する本考案の１つの実施態様に過ぎず、本考案の
真の本質は前述の記載の精神に注目する当業者に
は明らかであることである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の料理用具の一実施態様を示す図
である。 １……料理用具、２……食物容器、３……加熱
容器、４……成分、６……シヤフト、７……ハウ
ジング、８……ピボツト軸、９……ハンドル、１
０……可撓線、１１……スタンド、１２……制御
装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 料理すべき成分の取入れおよび取出しのため
   の開口部を有する前記成分のための容器を、所
   望の傾斜状態で該容器の中心軸のまわりを回転
   可能なごとくスタンドに取付けてなる料理用具
   であつて、 前記容器の外側底部に該底部から外方に突出
   するように設けられたシヤフトと、 該シヤフトを駆動させることにより前記容器
   を前記成分の遠心分離ではなく撹拌が行われる
   ような速度で回転させる電動モータと、 前記シヤフト及び前記電動モータを内側に収
   容し、前記スタンドに傾斜して取付けることの
   できるハウジングと、 指締めにより、前記ハウジングを介して前記
   容器を所望の傾斜姿勢に保持する調節可能な保
   持手段と、 前記開口部付近を除いて前記容器の外側の
   ほゞ全面を包囲するように設けられ、前記容器
   を加熱する電気加熱手段とを有し、 前記容器が前記開口部のところを除いて殻内
   に収容され、 前記電気加熱手段が該殻の一部をなすことを
   特徴とする料理用具。 (2) 前記電動モータが時間調節および速度変化装
   置を含む手動でセツトできる制御装置により制
   御され、それによつて前記容器の回転時間およ
   び回転速度の両方を予めセツトすることができ
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の料理
   用具。 (3) 前記電気加熱手段のための前記制御装置が時
   間調節装置およびサーモスタツトを含み、それ
   により料理の時間および温度を予めセツトする
   ことができる実用新案登録請求の範囲第１項ま
   たは第２項に記載の料理用具。 (4) 前記シヤフトが前記ハウジング内に収納され
   た軸受内に回転可能に装着される実用新案登録
   請求の範囲第１項から第３項のうちのいずれか
   １項に記載の料理用具。