JPS6380856A - 竪型ロ−ラミル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は粉粒体を粉砕して微粉を製造する竪型ローラミ
ルに関する。

〈従来技術〉 粉砕動力が少なくてすむことから、ボールミルに代って
竪型ローラミルの使用が伸びている。

竪型ローラミルの一例を示すと第２図に示す構造となっ
ており、以下説明する。

１は上面が水平で、上面の外周近くに回転中心に同心で
ある円環状の溝１８を有する円形回転テーブルであり、
減速ｌｄに乗るように連結され図示しないモータにより
駆動される。２は揺動可能なアームにより支持され油圧
により溝１８に押しつけられ接触回転するローラで、通
常溝１ａの２〜４等分位置にそれぞれ設けられている。

尚ローラは内部に設けられた図示しない軸受を介してア
ームより支持されている。ａはテーブル上方に設けられ
たサイクロン式分級器である。

ｂはテーブル１、ローラ２、セパレータａ等を収容する
ケーシングである。Ｃは原料を供給するシュートである
。

原料はシュートＣからテーブル１のほぼ中央に投入され
、遠心力により溝１ａに達し、ここでローラ２によって
粉砕される。粉砕された粉粒はさらに遠心力によりテー
ブル１の外方に抛つ出される。抛つ出された粉粒はテー
ブル１の外周とケーシングｂとの間で形成される吹上ノ
ズル部を上昇する空気により、上方に吹上げられ、空気
と共にサイクロン式分級器ａの上部周辺から接線方向に
入る。サイクロン式分級器ａでは、粗粒は下部からテー
ブル上に落下して再度粉砕され、精粉は空気と共に上部
中央から図示しない吸引装置により吸引される。

〈発明が解決しようとする問題点〉 かかる竪型ローラミルはセメント等の通常の粉体の製造
には問題なく使用できる。ところがこれをセラミックス
の製造等に使用するための原料としての微粉（通常１０
ミクロン以下の径のものをいう）や超微粉（通常０．３
ミクロン径以下のものをいう）を製造するのに使用する
と次のような問題がある。

（１）　　原料の粉砕には通常衝撃力による粉砕である
破砕、圧縮力による粉砕である圧砕、剪断力による粉砕
である摩砕があるが、ローラミルでは圧砕を主にした粉
砕が行われる。しかし微粒子、または超微粒子まで粉砕
するには圧砕作用のみでは粉砕効率が低下し、動力原単
位が増加する。

■　微粉や超微粉は凝集しやすく、粉体の種類によって
は特に１ミクロン以下の粒子の重量割合が３０％を越し
たあたりから急激に粉体の凝集性、付着性が増大するが
、ローラミルで粉砕時の圧縮作用により、−旦粉砕され
たものが再度凝集して粗粒となるものがでてくるが、そ
れらは容易に分散しない。

〈発明の目的〉 本発明は上述の問題点に鑑み案出されたもので竪型ロー
ラミルに圧縮作用とともに剪断作用をもたせるようにす
ることにより微粉または超微粉を効率よく製造できる竪
型ローラミルを提供することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 以上の目的を達成するため本発明の竪型ローラミルはケ
ーシング内に設けられて水平回転するテーブルと、テー
ブル上面の外縁付近に押しつけられて粉砕原料を粉砕す
る複数の加圧口＝うとを備えた竪型ローラミルにおいて
、上記ローラはローラ駆動用電動機により、テーブルの
粉砕面の速度とローラの粉砕面の速度とが相違するよう
に回転駆動されるようになっていることを特徴とするも
のである。

〈作　　　用〉 テーブルとローラの粉砕面における速度に差が生じるよ
うにしたので、テーブル上面とローラ周面との間に狭ま
れる被粉砕原料の層には圧縮力と共に剪断力が作用する
。２つの力の作用により圧砕と摩砕が同時に行われるの
で、特に微粉、超微粉を製造する場合に、粉砕が効率よ
く行われ、かつ微粉の凝集による小塊ができにくくなり
、製品の品質も向上する。

〈実　施　例〉 以下本発明の一実施例について図面を参照しつつ説明す
る。

第１図は竪型ローラミルのローラ部分の部分組立図であ
る。第１図において、１はテーブル、１１はローラでロ
ーラ本体１１ａおよび本体を支持する回転軸１１ｂより
なる。１２はローラ軸受、１３はカップリング、１４は
シールゴム、１５はローラ軸受用の架台、１６はローラ
駆動用電動機用架台、１７はローラ加圧用油圧シリンダ
、１８はテーブル駆動用電動機、１９はローラ駆動用電
動機で可変速電ｌＪ機である。ｂはケーシング、ｄはテ
ーブル用減速機である。尚本発明は従来の竪型ローラミ
ルのローラ部分の改良に関するものでその他の部分につ
いては従来の竪型ローラミルと同じであり、説明を省略
する。

ローラ１１は軸受１２により揺動自在に支持される回転
軸１１ｂと回転軸１１ｂの先端部で把持されるローラ本
体１１ａよりなる。軸受１２はケーシングｂの下部から
突設される架台１５上に取りつけられたピボット軸１５
ａにより枢支されている。

軸受１２からは一体にブラケット１６が張り出しており
、ローラ駆動用電動機１９を支持している。

ローラ回転軸１１ｂとローラ駆動用電動機１９とはカッ
プリング１３を介して連結されている。軸受１２から一
体に張り出したブラケット１６には油圧シリンダ１７が
連結されており、軸受１２を介してローラ１１をテーブ
ル１に対して加圧・開放するようになっている。ケーシ
ングｂのローラ回転軸１１ｂ貫通部分は穴２０が明けら
れており、隙間はシールゴム１４によりシールされてい
る。テーブル１は減速１１ｄの上に乗るように配設され
ており、減速機ｄはテーブル駆動用電動機１８と連結さ
れている。

次に作用を説明する。

ローラ駆動用電動機１９は変速電動機（定速電動關と変
速機を組合せたものでもよい）となっており、テーブル
粉砕面（テーブル上面の溝１８部分）の速度とローラの
粉砕面（ローラ周面）の速度とが相違するように回転制
御される。

ローラ１１の加圧力、速度差は被粉砕物の種類、流端等
に応じて制御する。尚被粉砕面への原料のかみ込みを良
くするためにはローラの周速をテーブルより速くするこ
とが好ましい。このようにローラ１１はテーブル１に加
圧されつつ速度差があるので、テーブル１とローラ１１
の間に挟まれる粉粒体の層２１には加圧力と共に剪断力
が動く。一般に非粉砕物はもろい性質のものが多く、剪
断強さは圧縮強さに比して極端に小さいので、粉砕に剪
断力を共に働かせることにより、効果的に粉砕が行われ
る。また微粉・超微粉は圧縮されると凝集して小塊にな
る性質があるが、剪断力を共に動かぼることによりかか
る凝集が起りにくくなる。

尚、本実施例ではローラ駆動を変速電動機としたが、逆
にローラ駆動用電動機１９を定速電動機とし、テーブル
駆動用電動機１８を変速電動機としてもよい。また一定
の原料を処理する場合には上記両方の電動機は共に定速
電動機であってもよい。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明の竪型ローラミルには以下の効
果がある。

（１）　　ローラの速度とテーブルの速度を相違するよ
うにしたので、粉砕は圧縮力による圧砕と剪断力による
摩砕が同時に行われ、微粉・超微粉が効率よく製造でき
動力原単位が低下する。

■　粉砕時の微粉・超微粉の凝集による小塊の生成がな
いので、微粉・超微粉の品質がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の竪型口〜ラミルの要部断面図、第２図
は従来の竪型ローラミルの断面図である。 １・・・・・・テーブル １１・・・・・・ロ　−　ラ １９・・・・・・ローラ駆動用電動機 出願人　　石川島播Ｗ！重工業株式会社代理人　　弁理
士　島　村　　芳　明 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ケーシング内に設けられて水平回転するテーブルと、テ
   ーブル上面の外縁付近に押しつけられて原料を粉砕する
   複数のローラとを備えた竪型ローラミルにおいて、上記
   ローラはローラ駆動用電動機により、テーブルの粉砕面
   の速度とローラの粉砕面の速度とが相違するように回転
   駆動されるようになっていることを特徴とする竪型ロー
   ラミル。