JPS638017A - 車両用冷房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用の車両用冷房装置に関するものである
。

従来の技術 従来、自動車等の車両の窓ガラスの防曇は一般にフロン
ト窓ガラス及びサイド窓ガラスについては温風式のデフ
ロスタ、又は、冷房装置搭載車にては、冷房除湿による
デフロスタにより行なわれ、リヤ窓ガラスについては、
熱線式のディフォガにより行なわれている。

しかるに、前記冷房装置およびリヤ窓ガラス用ディフォ
ガに給電する給電回路は各個別側に独立して設けられて
いるため、前記冷房装置を最強の冷房状態で、同時にリ
ヤ窓ガラス用ディフォガを作動させることができるよう
になっている。

そのため、前記冷房装置を最強の冷房状態で同時に、リ
ヤ窓ガラス用ディフォガを作動させている時には、必要
以上の曇り除去作用が行なわれているばかりか、両装置
の電気負荷により、アイドリング時等のエンジン低回転
時には、過負荷状態となりオルタネータによるバッテリ
への充電は行なわれないのは勿論のことオルタネータか
ら出力される電力では不足し、この不足電力を補充すべ
くバッテリからも給電されることによりバッテリの充電
状態を悪化するという問題があった。

そのため、従来では、リヤ窓ガラスの曇り除去の必要時
には、冷房装置あるいは防曇装置のどちらか一方のみの
単一作動により除去作用を行なわしめて両装置を同時に
給電されるのを防止することによりバッテリーの充電状
態を良好に維持するようにしていた（実開昭６０−２９
７４号公報）。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、冬期等の低温多
湿期や梅雨期の多湿期には、冷房装置又は防曇装置のど
ちらか一方の曇り除去作用では、防曇の反応速度も遅く
又、高温多湿時のタイマイガ使用時ではより一層多湿に
なり乗員に不快感を与えるなどの問題点を有していた。

本発明は、上記問題点に鑑み、タイマォーガ使用時にお
いても、冷房除湿を可能とし、かつ冷房装置および防曇
装置を同時に運転しても、バッテリーの充電状態を悪化
することなく効果的な防曇作用を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の車両用冷房装置は
、車室内用ファンモータの回転速度を低速から高速へ数
段階に切換え可能なファンモータ回転速度制御回路のう
ち、少なくともファンモータを高速で回転させる高速回
転制御回路に、所定の抵抗値を有するファンモータ回転
減速回路が並列に接続され、前記高速回転速度制御回路
とファンモータ回転減速回路とを切換えるリレーを備え
、前記リレーと車両のリヤウィンド防曇装置の投入を検
出しその信号により作動するリヤウィンド防曇装置作動
検出スイッチと、前記防曇装置作動検出スイッチが作動
した後、一定時間通電を行うタイマーとを直列に接続し
た制御回路とを具備したものである。

作　　用 本発明は上記構成により、車両の防曇装置（リヤウィン
ド用ディフォッガ）が作動していない時は、通常の冷房
運転を行ない、防曇装置が作動しており、しかも、ファ
ンスイッチを高速に設定した高負荷冷房運転（高負荷冷
房除湿運転）時には、所定時間ファンモータの回転を低
速にし、バッテリへの電気的負荷を軽減し、防曇作用を
効果的に行なうことができる。

実施例 第１図は、本発明の一実施例における車両用冷房装置の
電気回路図を示すものである。

第１図において、１は車両のバッテリ、２はイグニッシ
ゴンスイッチ、３は車室内ファンモータの回転速度を低
速から高速へ数段階に切換え可能な制御回路部を示す。

この回路は、ファンスイッチ４とそれぞれ異なる抵抗値
を有する抵抗５，６とからなり、接点ａ、ｂ、ｃはそれ
ぞれファンノツチの高速、中速、低速位置である。そし
てファンモータ８により送風される風は、車両用冷房装
置の蒸発器を通して車室内に送風されている。また、前
記蒸発器の下流側には、蒸発器の表面温度がある設定値
以下（たとえば−３°Ｃ）の場合、開成するサーモスイ
ッチ９が取り付けられており、エアコンスイッチ１０お
よびファンスイッチ４を投入するとリレー１１の励磁コ
イル１２の吸引力により、コンプレッサーの電磁クラッ
チ１３の通電回路を閉成し冷凍サイクルを作動させる仕
組みとなっている。そして一方防曇装置は、ディフオッ
ガスイッチ１４を投入するとリアウィンド２１の熱線２
１ａに電流が流れ、前記熱線２１ａの発熱により、リヤ
ウィンドの曇りを除去する仕組みとなっており、前記冷
房装置と防曇装置の給電回路は各個別側に独立している
。又、前記ファンモータ８を高速で回転させる制御回路
１５に、所定の抵抗値を有する抵抗７をもつファンモー
タ回転減速回路１６が並列に接続されている。そして前
記高速回転制御回路と減速回路とを切換えるリレー１７
を備え、リレーと並列にダイオード１８を接続しリレー
１７と直列にトランジスタ１９、タイマ２０が接続され
ている。そしてタイマ２ｏと直列に防曇装置作動検出ス
イッチ２２（本例では連動切換スイッチ）が接続されて
いる。

以上のように構成された車両用冷房装置についてその動
作を第１図を用いて説明する。

リヤウィンド用ディフォガ１４が投入されていない時は
、エアコンスイッチ１０およびファンスイッチ４の投入
により、電磁クラッチ１３に通電され冷房装置は作動し
、防曇装置作動検出スイッチ２２が開成のためリレー１
７の励磁コイルは通電されず、車室内のファンモータは
、ファンスイッチ４の切換えにより任意に選択すること
ができ通常の冷房運転を行うことができる。

次に、リヤウィンド用ディフォガが投入されており、さ
らに除湿冷房により防曇作用を効率よく行う場合には、
防曇装置作動検出スイッチ２２は閉成されトランジスタ
１９を介してリレー１７の励磁コイル１７ａに通電され
その励磁コイルの吸引力により、接片１７ｂは、前記フ
ァンモータの高速回転制御回路の接点ｅから、減速回路
用接点ｆに移動し、ファンスイッチが高速に設定されて
いても常に低速へと切換える。そのため冷房装置におけ
る電気負荷を軽減することができ、冷房装置、防曇装置
の同時運転によるバッテリへの充電状態の悪化を防ぐこ
とができ、かつ従来例にみられるような、防曇装置又は
冷房装置の単一運転での乗員に与える不快感や防曇効果
のスピードといった点からの不具合を解消することがで
きる。

そして低負荷除湿冷房運転期間を、タイマー２０にセッ
トしておけば所定時間終了後、トランジスタ１９への通
電を遮断するため、リレー１７への通電を諌止されファ
ンモータ駆動回路は初期の高速回転制御回路に復帰し十
分な冷房能力を発揮することができ、この時点にてディ
フォガを開成すればバッテリーにかかる電気負荷はより
軽減される結果となる。

なお、第１図においては、ファンモータの減速回路にお
ける抵抗を、中速時用、低速時用と異なった抵抗を用い
たが、第２図に示すように、ファンノツチの中速用、低
速用の抵抗を使用する回路構成にしてもよい。また、本
実施例では、ファンモータの回転減速回路を高速時のみ
にて使用したが、中速時においても設定しても良いこと
は言うまでもない。

発明の効果 以とのように本発明は、ファンモータ回転速度制御回路
のうち、少なくとも、ファンモータを高速で回転させる
高速回転制御回路に、所定の抵抗値を有するファンモー
タ回転減速回路が接続され、高速回転制御回路から回転
減速回路へ切換えるリレーを備え、前記リレーと防曇作
動検出スイッチとタイマーとを直列に接続した回路を設
けることにより、冷房装置および防曇装置を両方同時に
作動させるときのバッテリへの電気負荷を軽減すること
ができ、効果的な防曇冷房運転に有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における車両用冷房装置の電
気回路図、第２図は同地の実施例における電気回路図で
ある。 １・・・・・バッテリ、３・・・・・ファンモータの回
転制御回路部、４・・・　ファンスイッチ、５，６．７
　　・・・・抵抗、８・・・・・・ファンモータ、９・
・・・・サーモスイッチ、１０　・・・エアコンスイッ
チ、１１・・・・・リレー、１３・・・・電磁クラッチ
、１４　・・・ディフオガスイッチ、１７・・・　・リ
レー、１８・・・・・ダイオード、１９・・・・・・ト
ランジスタ、２ｏ・・・・　タイマー、２１・・・・・
・リヤウィンド、２１ａ・・・・熱線、２２・・・・・
防曇装置作動検出スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車室内用ファンモータの回転速度を低速から高速へ数段
   階に切換え可能なファンモータ回転速度制御回路のうち
   、少なくともファンモータを高速で回転させる高速回転
   速度制御回路に、所定の抵抗値を有するファンモータ回
   転減速回路が並列に接続され、前記高速回転制御回路と
   、ファンモータ回転減速回路とを切換えるリレーを備え
   、前記リレーと、車両のリヤウインド防曇装置の投入を
   検出しその信号により作動するリヤウインド防曇装置作
   動検出スイッチと、前記防曇装置作動検出スイッチが作
   動した後、一定時間通電を行うタイマーとを直列に接続
   した制御回路を具備し、防曇装置作動検出スイッチを投
   入後、前記ファンモータの制御回路を一定時間、減速回
   路に切換える構成とした車両用冷房装置。