JPS6377785A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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Publication number
JPS6377785A
JPS6377785A JP61221719A JP22171986A JPS6377785A JP S6377785 A JPS6377785 A JP S6377785A JP 61221719 A JP61221719 A JP 61221719A JP 22171986 A JP22171986 A JP 22171986A JP S6377785 A JPS6377785 A JP S6377785A
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JP
Japan
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recording medium
recording layer
information recording
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Application number
JP61221719A
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English (en)
Inventor
Yonosuke Takahashi
高橋 洋之介
Takayuki Kuriyama
栗山 隆之
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、レーザー光などの高エネルギー線を用いる情
報の書き込みが可能な情報記録媒体に関するものである
[発明の技術的背景] 近イ[、レーザー光を用いて情報の書き込みおよび/ま
たは読み取りができる情報記録媒体が開発され、実用化
されている。このような情報記録媒体は、たとえば、ビ
デオ・ディスク、オーディオディスクなどの光ディスク
、更には大容量静止画像ファイル、大容量コンピュータ
ー用ディスク・メモリー、マイクロ画像記録媒体、超マ
イクロ画像記録媒体、マイクロファクシミリ、光カード
および写真植字用原版等に応用されている。
これら従来の情報記録媒体の代表的構成としては、プラ
スチック、ガラス等からなる透明基板、および基板の上
に設けられたBi、Sn、In、Te等の金属または半
金属などから形成された記録層からなる構成を挙げるこ
とができる。なお、記録層が設けられる側の基板表面に
は通常、基板のモ面性の改善、記録層との接着力の向−
1−あるいは感度の向1−などの点から、高分子物質か
らなる下塗層または中間層が設けられている。記録媒体
への情報の書き込みは、たとえばレーザービームをこの
記録媒体に照射することにより行なわれ、記録層の照射
部分がその光を吸収して局所的に湿度−[−昇する結果
、記録層材料に物理的あるいは化学的な変化を生じて、
その光学的ヰS性を変えることにより情報が記録される
。記録媒体からの情報の読み取りもまた、1/−ザービ
ームを記録媒体に照射するごとにより行なわれ、記録層
の光学的特性の変化に応じた反射光または透過光を検出
することにより情報が再生される。
L記のような情報記録媒体の金属あるいは半金属からな
る記録層は、一般に蒸着法あるいはスパッタリング法な
どの方法によって、プラスチックあるいはガラス等の基
板]二に設けられる。
蒸着法は、記録層を設ける手法としては優れているが、
蒸着法で膜形成が可能であって、かつレーザー感度の高
い材料は例えばTeのように保存性に問題があり、また
高価な真空装置と高度の真空技術を必要とし、かつ製造
速度が遅いとの問題がある。
スパッタリング法は、記録層を設ける手法としては蒸着
法より優れた方法であるが、正確な膜厚調整管理が困難
であり、かつ高価な製造装置を必要とするなどの問題が
ある。
また、記録材料として色素を用いた情報記録媒体も知ら
れており、この場合には、一般に色素を適当な溶剤に溶
解または分散したのち、この塗布液を基板上に塗布して
記録層が形成される。この色素を塗布して記録層を形成
する塗布法は、量産性に優れており、安価な記録媒体を
提供することができる利点を有するが、前述の金属ある
いは半金属からなる記録層に比較して、耐光性や耐熱性
に劣るとの問題がある。
一方、情報記録媒体の量産性や保存性などを考慮して、
金属粉末をポリマー溶液に分散させた塗布液を調製し、
これを基板上に塗布、乾燥することにより形成した層を
記録層とする情報記録媒体を用いることも既に提案され
ている。この金属粉末は、記録層中ではレーザー光増感
剤として作用し、情報記録の際に照射されるレーザー光
を吸収して発熱し、この発熱により、レーザー光を吸収
した部分のポリマーの融解、分解などを発生させてピッ
トを形成する機能を有する。すなわち、ポリマー自体は
通常のレーザー光を殆ど吸収しないため、金属粉末をレ
ーザー光増感剤として存在させて、この作用により記録
層(ポリマー層)にピットを形成させて情報を記録する
ものである。
−1−記の金属粉末とポリマーとの組合せを利用する記
録材料系は、量産性、保存性、経済性などに優れている
ため注目される記録材料系であるが、実際には、金属粉
末が記録層中に均一に分散しにくいため、記録層の解像
力が充分でないとの問題がある。すなわち、記録層の感
度と解像力を向−トさせるためには、金属粉末として非
常に微粒子のものを使用する必要がある。しかしながら
、微粒子の金属粉末は、通常は二次粒子、三次粒子など
のような凝集体として存在しており、記録層形成用塗布
液の調製に際して、この凝集体を一次粒子にまで充分に
分散させることは実際には非常に困難である。また、−
1−・次粒子となった微粒子も塗布液中で再び凝集する
傾向があるところから、いずれにしても記録層中の金属
粉末の多くが凝集体として存在することになる。従って
、そのような記録層は、解像力が低く、さらにまた解像
力が記録層の場所(領域)にJ:って変動するとの問題
がある。
[発明の目的1 本発明は、量産性に優れ、かつ高い解像力と保存性に優
れた新規な情報記録媒体を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、基板」−に、レーザー光などの高エネルギー
線による情報の書き込みがaf能な記録層が設けられて
なる光情報記録媒体において、該記録層が、有機金属錯
体の分解により生成した分散状態にある金属微粒子を含
有するポリマー層からなることを特徴とする情報記録媒
体にある。上記の記録層は、未分解の、あるいは部分的
に分解した有機金属錯体を含有していてもよい。
本発明の情報記録媒体への情報の記録(書き込み)は、
通常の光ディスクなどの情報記録媒体と同様に、その記
録層に、レーザー光、フラッシュ光などの高エネルギー
線を照射することによって行なうことができる。
[発明の効果] 本発明の情報記録媒体の記録層は、塗布法を利用して形
成されるものであるため、量産性に優れている。
また、本発明の情報記録媒体の記録層は、有機金属錯体
とポリマーとが溶解された塗布液を基板」−に@布し、
乾燥して形成した層から金属微粒子を析出させて得られ
る層であるため、記録層中に存在する金属微粒子は殆ど
凝集することなく、その多くが一次粒子として存在する
ようになる。従って、本発明の情報記録媒体は、記録層
全体にわたって均一で、かつ高い解像力を示す。
さらにまた、本発明の情報記録媒体の記録層の金属微粒
子はポリマー層中に存在しているため、変質しにくく、
従って本発明の記録媒体は高い保存性を示す。
[発明の詳細な記述] 本発明の情報記録媒体の基本構成は、添付図面の第1図
に示されているように、基板IJd上に記録層12が設
けられた構成である。本発明の情報記録媒体は、上記の
基本構成を中心にし、更に種々の層が設けられていても
よい。たとえば、第2図に示したように、基板21の上
の記録層22の表面に、高エネルギー線反射層23を設
けてもよい。高エネルギー線反射層は、記録層の記録感
度と読み取り時のS/N比を高める機能を有しており、
記録層に接して設けられている限り、記録層の上側、下
側のいずれにあってもよい。なお、高エネルギー線反射
層を記録層に接して設けるとは、その間に接着剤層など
のような薄層が介在することを排除するものではない。
さらに、本発明の情報記録媒体においても、従来の情報
記録媒体において利用もしくは提案されている各種の副
次的な層、たとえば下塗り層、接着層、断熱層などを設
けることができることも勿論である。
また、本発明の情報記録媒体は、一枚の基板の−Lに上
記のような機11層が配置された記録媒体単位(ユニッ
ト)を二枚容易し、それらの基板を、それぞれの記録層
が内側となるように向い合わせて接着剤等で接合した貼
り合わせ構造のものであってもよい。この場合、一方の
記録媒体単位(ユニット)は単に基板のみからなってい
てもよい。
あるいは本発明の情報記録媒体は、二枚の記録媒体単位
(ユニット)を、記録層が内側となり、かつ閉空間を形
成するようにスペーサー(スペーサーは独立のものでも
よく、あるいは一方もしくは双方の基板と−・体とされ
ていてもよい)を介して接合したエアーサンドイッチ構
造のものであってもよい。
次に本発明の情報記録媒体の材料および製造方法につい
て詳しく説明する。
本発明の情報記録媒体にて使用する基板は、従来の情報
記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任
意に選択することができる。基板の光学的特性、平面性
、加工性、取扱い性、経時安定性および製造コストなど
の点から、基板材料の例としてはソーダ石灰ガラス等の
ガラス:セルキャストポリメチルメタクリレ−1・、射
出成形ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂:エボキシ樹脂;およびポリカーボネートを挙げるこ
とができる。
基板にはプレグルーブが設けられていてもよい。また、
プレグルーブは基板1−二に独立の層として形成された
層に設けられていてもよい。
記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、
接着力の向上および記録層の変質の防止の目的で、下塗
層(および/または中間層)が設けられていてもよい。
F塗層(および/または中間層)の材料としては、たと
えば、ポリメチルメタクリ1/−ト、アクリル酸・メタ
クリル酸共重合体、ニトロセルロース、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;シ
ランカップリング剤などの有機物質、および無機酸化物
(Si02、A文、03等)、無機弗化物(MgF2)
などの無機物質を挙げることができる。
下塗層等は、たとえば上記物質を適当な溶剤に溶解また
は分散した後、この塗布液をスピンコード、ディップコ
ート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基
板表面に塗布することにJ:り形成することができる。
基板(または下塗層もしくは中間層)−Lには記録層が
設けられる。
本発明における記録層は、有機金属錯体の分解により生
成した分散状態にある金属微粒子を含有するポリマー層
からなることを特徴とする層である。本発明の記録層は
、たとえば、基板上に有機金属錯体を含む塗布液を塗布
し、乾燥することにより、有機金属錯体含有層を形成し
、次いでこの有機金属錯体含有層を加熱することによっ
て有機金属錯体を分解して、層中に金属微粒子を析出さ
せることにより製造することができる。
本発明の記録層の形成のために用いられる有機金属錯体
は加熱によって分解し、金属を析出しうるちのである。
この有機金属錯体は有機溶剤に溶解し得るものであるこ
とが好ましい。
このような有機金属錯体は、一般式(1)=M m L
 n         (1)(ただし、Mは金属原子
そしてLは配位子であり、mは1〜4の整数モしてnは
2〜12の整数である)で表わすことができる。
上記の有機金属錯体において、金属原子(M)は、周期
律表Ib、rvb、vb、■b、■b、■属の金属であ
り、例えば、チタン、ジルコニウム、バナジウム、クロ
ム、モリブデン、タングステン、マンガン、レニウム、
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、オスミウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅および金を
挙げることができる。
配位子(L)には特に限定はないが、その例としては、
三級ホスファイト、−酸化炭素、直鎖あるいは環状オレ
フィン、共役すレフイン、アリール化合物、複素環化合
物、有機シアノ化合物、有機イソニトリル化合物、有機
メルカプト化合物を挙げることができる。また、アルキ
ル基、ビとル基、アリル基、エチリデン基、アシル基な
どの基を、一または二以F含む化合物であってもよい。
あるいは、配位子(L)は、ハロゲン、酸素、水素、窒
素などの原子であってもよい。
好ましい有機金属錯体の具体例としては、シール−クロ
ロ−ビス(η−2−メチルアリル)−パラジウム(II
)、ジーに一りロロ〜テトラ力ルポニルニロジウム(1
)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、およびジー用−クロロ−ビス(1,5−シクロ
オクタジエン)ニイリジウム(II )を挙げることが
できる。
なお、このような加熱により金属を析出しうる有機金属
錯体については、例えば、特開昭59−207938号
公報、特開昭60−208891号公報などに詳細に記
載されている。
ポリマーとしては、有機溶剤に可溶なものであることが
好ましい。このようなポリマーの例としては、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、ポリカーポ
ネ−1・、ポリサルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
ウレタン、ポリアミド、ポリイミド、シリコーン樹脂、
飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂
およびジアリルフタレート樹脂を挙げることができる。
本発明の記録層においては前述のように金属微粒子が高
エネルギー線増感剤として機能するが、さらに、レーザ
ー光などの高エネルギー線を効率よく吸収する色素など
の公知のレーザー光増感剤を併用することもできる。す
なわち、例えば波長が5145Xのアルゴンレーザー光
に対してはトリフェニルメタン系色素のクリスタルバイ
オレットを挙げることができる。
本発明において特に好適に用いられるレーザー光増感剤
の例としては、公知の情報記録媒体において色素系記録
材料として使用もしくは提案されている近赤外光吸収色
素を挙げることができる。
この近赤外光吸収色素の例としては、ニトロソ化合物お
よびその金属錯塩、メチン色素、シアニン色素、メロシ
アニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素
、ホロポーラ−シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチ
リル色素、ヘミオキソノール色素、スクアリリウム系色
素、チオールニッケル錯塩(コバルト、白金、パラジウ
ム錯塩を含む)、フタロシアニン系色素、トリアリルメ
タン系色素、トリフェニルメタン系色素、インモニウム
系色素、ジインモニウム系色素、ナフトキノン系色素お
よびアントラキノン系色素を挙げることができる。
−1−記のレーザー光増感剤は単独でも、あるいは適宜
組合わせても使用することができる。
なお、記録層形成用塗布液中には、さらに可塑剤、滑剤
なと各種の添加剤を目的に応じて添加することも可能で
ある。
有機金属錯体とポリマー、そして所望により更に他のレ
ーザー光増感剤、他の添加剤を含む塗布液を調製するた
めの溶剤としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、
酢酸ブチル、セロソルブアセテート、メチルエチルケト
ン、■、2−ジクロルエタン、メチルイソブチルケトン
、シクロヘキザン、テトラヒドロフラン、エチルエーテ
ル、ジオキサンなどを挙げることができる。
なお、本発明の情報記録媒体の製造に際して有機金属錯
体は、ポリマー層に1重量%以上含有されるような融に
て含まれることが好ましい。従って、記録層形成用塗布
液の調製に際して、有機金属錯体とポリマーとが上記の
関係になるような量にて用いることが好ましい。
塗布方法としては、ドクターナイフ法、スプレー法、ス
ピンコード法、ディップ法、ロールコート法、スクリー
ン印刷法などを挙げることができる。
本発明の記録層は、上記のようにして形成された有機金
属錯体とポリマーを主成分として含む層(有機金属錯体
含有層)を加熱して有機金属錯体の一部もしくは全部を
分解させ、該層中に金属微粒子を析出させることによっ
て得られる。
記録層中の金属微粒子のサイズは、有機金属錯体の種類
と濃度、加熱温度、加熱時間などを調節することにより
、任意に調製できるが、通常は、lOX〜】OJLm、
好ましくは50又〜]、 p、 mの範囲にある。
加熱丁段としては、該有機金属錯体含有層を加熱して、
有機金属錯体を分解させる熱エネルギーを付かすること
のできるものであれば特に制限はなく、たとえば電気オ
ーブンなどを挙げることができる。
加熱操作は、大気雰囲気下、不活性雰囲気ガス下などの
任意な雰囲気下にて行なわれるが、通常は大気雰囲気下
にて行なわれる。
加熱温度は、一般に40〜400℃の範囲内であって、
好ましくは60〜350℃の範囲内である。加熱時間は
、一般的には数十秒〜数十分の範囲内である。
なお、記録層中に有機金属錯体を−・部残存させたい場
合には、加熱温度、加熱時間などを調節すればよい。
このようにして基板上に記録層が積層された基本構成か
らなる情報記録媒体を製造することができる。
本発明の情報記録媒体では、有機金属錯体の分解により
生成した金属微粒子がポリマー中に分散されてなる記録
層に、レーザー光増感剤(高エネルギー線増感剤)を含
む層を併設してもよい。この高エネルギー線増感剤層の
代表的な態様としては、実質的に高エネルギー線増感剤
性物質(レーザー光増感剤等)のみからなる層および高
エネルギー線増感剤が樹脂などの結合剤中に分散されて
なる層を挙げることができる。
前述の色素型の高エネルギー線増感剤を用いた高エネル
ギー線増感剤層の形成は、まず高エネルギー線増感剤(
および任意に結合剤)を適当な溶剤に溶解して塗布液を
調製し、この塗布液を基板(または記録層)表面に塗布
して塗膜を形成したのち乾燥することにより行なうこと
ができる。
高エネルギー線増感剤層は記録層の片面のみならず両面
に設けられていてもよい。
本発明の情報記録媒体において、高エネルギー線増感剤
層は、レーザー光などの高エネルギー線に対して高い吸
収性を示す金属または゛l′:金属から形成してもよい
。これらのものは単独で使用してもよく、組成物として
併用してもよい。また金属または半金属とそれらの酸化
物、ハロゲン化物、硫化物とを併用してもよい。
記録層の上(ただし、高エネルギー線増感剤層が記録層
の上、すなわち基板から遠い側に設けられている場合に
は、その高エネルギー線増感剤層の上)には、情報の再
生時におけるS/N比の向北、および記録(書き込み)
時における感度の向上の目的でレーザー光反射層(高エ
ネルギー線反射層)が設けられてもよい。このような構
成の場合には、情報の記録、再生はレーザービームを記
録層に、基板側から照射することにより行なわれる。な
お反射層を記録層のLではなく、基板(または下塗層)
と高エネルギー線増感剤層(ただし高エネルギー線増感
剤層が記録層のト、すなわち基板から遠い側に設けられ
ている場合には、記録層)との間に設けてもよい。この
ような構成の場合には、情報の記録、再生はレーザービ
ームを記録層に、記録層の上方(基板側とは反対側)か
ら照射することにより行なわれる。
高エネルギー線反射層を構成する材料はレーザ一光など
の高エネルギー線に対する反射率が高い物質であって、
各種の金属および半金属を挙げることができる。好まし
いものは、An、CrおよびNiである。これらの物質
は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで
または合金として用いてもよい。なお、高エネルギー線
増感剤層を金属または半金属から形成する場合には、高
エネルギー線反射層の材料は、その高エネルギー線増感
剤層を形成する金属または半金属よりも高エネルギー線
反射率が高いものが選ばれる。またこの場合には、高エ
ネルギー線増感剤層と高エネルギー線反射層は共に記録
層に対して同じ側に設けられる。
高エネルギー線反射層は、たとえば反射材料を蒸着、ス
パッタリング、イオンブレーティングなどの方法により
記録層、基板、または下塗層の上に形成することができ
る。高エネルギー線反射層の層厚は一般にはlOO〜3
000又の範囲にある。
なお、高エネルギー線増感剤層と記録層を基板の片面に
のみ設けて情報の記録再生を基板側から行なう場合には
、反射層は記録層の基板とは反対側に設けられてもよい
さらに、記録層と高エネルギー線増感剤層のうちの基板
から遠い側の層、もしくは反射層の基板に面する側とは
反対側(露出表面側)には、記録層、高エネルギー線増
感剤層または高エネルギー線反射層を物理的および化学
的に保護する目的で保護層が設けられてもよい。
また保護層は、基板の記録層と高エネルギー線増感剤層
が設けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高める目的
で設けられていてもよい。
保護層の形成に用いられる材料の例としては、SiO,
5i02、MgF2.5n02等の無機物質、および熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物
質を挙げることができる。
保護層は、たとえばプラスチックの押出加工で得られた
フィルムを接着層を介して記録層(または、高エネルギ
ー線増感剤層あるいは高エネルギー線反射層)−Lおよ
び/または基板上にテミネートすることにより形成する
ことができる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗
布等の方法により設けられてもよい。また熱可塑性樹脂
、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解
して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥
することによっても形成することができる。
UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶
剤に溶解して塗布液を調製17たのち、この塗布液を塗
布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成
することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防
止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に
応じて添加してもよい。保護層の層厚は、一般には0.
1〜100川mの範囲にある。
本発明の情報記録媒体は、前記構成からなる記録層を有
する基板(ユニット)の単板からなるものでもよく、あ
るいは二枚のユニットを接着剤等を用いて接合した貼り
合わせタイプのものでもよい。また、二枚の円盤状ユニ
ットのうちの少なくとも一方が上記構成を有する基板を
、リング状の外側スペーサと内側スペーサとを介して接
合したエアーサンドイッチタイプのものでもよい。
また、本発明の情報記録媒体は円盤状に限定されるもの
ではなく、テープ状、カード状などその目的によって自
由に選ぶことが出来る。
次に、本発明の情報記録媒体への情報の記録方法(書き
込み方法)および記録媒体に記録された情報の再生方法
(読み取り方法)を説明する。
本発明の情報記録媒体の情報の記録は、L記情報記録媒
体の記録層に高エネルギー線のビームを照射して行なう
ことができる。
高エネルギー線としては、たとえばレーザービームを挙
げることができる。
レーザービームを用いた情報の記録は、例えば、アルゴ
ンイオンレーザ−ビーム、半導体レーザービーム、YA
Gレーザ−ビームなどを記録層に照射して行なうことが
できる。
また、本発明の情報記録媒体の情報の記録は、その記録
層に、フォトマスクを介して高エネルギー線をビーム照
射もしくは全面照射することによって、あるいはフォト
マスクを介することなく高エネルギー線をビーム照射し
て行なうことができる。
上記のフォトマスクを用いる記録方法に用いられる高エ
ネルギー線としては、キセノンフラッシュ光あるいは各
種のレーザービームを挙げることができる。
次に高エネルギー線としてレーザー光を用いる場合を例
にとって記録操作を説明する。
情報の記録を行なう場合には、公知の方法に従って集光
されたレーザービームを情報記録媒体の基板側表面に照
射する。
レーザービームが照射されると、記録層中の金属微粒子
のビーム被照射部分は直ちにビームエネルギーを吸収し
て発熱する。この金属微粒子の発熱により、該金属微粒
子と接触している記録層中のポリマーは分解、融解など
の化学的変化もしくは物理的変化を起し、記録層中のレ
ーザービーム照射部分と非照射部分との間には光学的特
性の変化(ビット形成による光透過率の変化など)が現
われ、情報の記録が行なわれる。
記録媒体からの情報の再生(読み取り)は従来の光情報
記録媒体からの情報の読み取りと同様の方法により行な
うことができ、再生用のレーザービームを記録層側ある
いは基板側に照射してその透過光もしくは反射光を測定
し、記録層の金属析出部分と不変化部分における光透過
率もしくは光反射率の差に基づいて情報を再生すること
ができる。なお、記録層の片面に反射層が設けられてい
る場合には光反射率の差を一層顕著にすることができ、
再生のS/N比を高めることができる。
なお、記録層中に未分解あるいは部分分解の有機金属錯
体を残存させている場合には、ビットの形成によらない
情報の記録を行なうことが可能である。すなわち、金属
微粒子−と有機金属錯体とが共存していると、金属微粒
子が高エネルギー線増感剤および金属析出の核として機
能するため、し−チー光などの高エネルギー線の照射を
受けた部位の金属微粒子の密度が顕著に増大するように
なり、このような金属微粒子密度の差異を利用して情報
の記録が可能となる。
また、本発明の情報記録奴体の記録は金属成分の析出に
基づくところから、情報の読み取りは、光学的手法では
なく、金属成分の電気的性質、磁気的性質を利用した電
磁気的読み取り手段を利用することもできる。
次に本発明の実施例を記載する。
[実施例1] ジ−p−クロロ−ビス(η−2−メチルアリル)ニパラ
ジウム(II)3.5gとポリカーボネート(三菱ガス
化学工業■製、商品名S−2000)5.0gとをクロ
ロホルム66.4gに溶解して塗布液を調製した。
上記の塗布液をドクターナイフを用いて、乾燥膜厚が1
5ルmとなるようにガラス基板」−に塗布し、室温で乾
燥してクロロホルムを蒸発除去して有機金属錯体含有層
(感熱層)を形成した。
この基板−Lの感熱層を大気雰囲気下において電気オー
ブン中で100℃の温度で5分間加熱したところ、パラ
ジウムブラックの微粒子が均一に分散したポリマー層(
記録層)が得られた。
上記の記RMに、集光したアルゴンイオン1/−チー光
(波長5145又、ビーム直径が記録膜面」―で6pm
)を、AO変調器によってパルス長5ル秒に変調し、ま
た膜面上のレーザーパワーを連続的または段階的に変え
ながら照射した。レーザー光が照射された記録面を光学
顕微鏡により反射法で観察したところ、膜面パワー60
mWのレーザー光の照射により、非照射部に比べ光反射
率の著しく低い明瞭な記録ビットが形成されていること
が確認された。
[実施例2] 厚さ1.2mmのソーダ石灰ガラス基板上に実施例1で
用いたと同様の組成からなる塗布液を、実施例1の操作
と同様に操作して塗布し、乾燥してソーダ石灰ガラス基
板上に感熱層を形成した。
次いで、基板りに形成された感熱層を大気奪回気下で、
電気オーブン中で100℃の温度で5分間加熱したとこ
ろ、パラジウムブラックの微粒子が均一に分散したポリ
マー層(記録層)が得られた。
次いで、クロム・ハードマスクで作成された線幅27t
mの解像カバターンを有するフォトマスクを上記記録層
表面に密着させた後、このフォトマスクを介してキセノ
ンフラッシュ光(照射条件:キャノンフラッシュランプ
の電力IKW、ランプと試料間との距離15cm)を照
射した。
キセノンフラッシュ光を照射後、照射面を光学顕微鏡に
より透過法で観察したところ、線幅2pmのパターンが
良好に形成されており、高密度光メモリーとして良好な
性能を有していることがわかった。
[実施例3] 実施例2の操作と同様に操作して、ガラス基板」二に記
録層を形成させた。
次いで、実施例2と同様の解像カバターン(但し、線幅
1.2pm)を有するフォトマスクを上記記録層表面に
密着させた後、その表面にフォトマスクを介してアルゴ
ンイオンレーザ−光(波長5145又、ビーム直径が金
属光沢面」−で25ルm)を線速18.8m/秒、膜面
パワー350mWで全面均一に照射した。
照射後の記録層を光学顕微鏡により観察したところ、線
幅1.21Lmのパターンが良好に形成されており、光
ロム(ROM)カード等として良好な性能を有している
ことがわかった。
F実施例4] ジ−p−クロロ−ビス(η−2−メチルアリル)ニパラ
ジウム(H)2.3g、ポリサルホン(日産化学工業■
製、ニーデルポリサルホンP−1700)5.0g、お
よびクリスタルバイオレット10 m gをクロロホル
ム66.4gに溶解して塗布液を調製した。
上記の塗布液をドクターナイフを用いて、乾燥膜厚が1
5kmとなるようにガラス基板上に塗布し、室温で乾燥
してクロロホルムを蒸発除去して有機金属錯体含有層(
感熱層)を形成した。
次いで、基板上に形成された感熱層を大気雰囲気rで、
電気オーブン中で180℃の温度1分間加熱したところ
、導入した有機金属錯体の約重量%が分解し、微粒子状
のパラジウムブラックが均一に分散したポリマー層(記
録層)が得られた。
次いで、クロム・ハードマスクで作成された線幅2JL
mの解像カバターンを有するフォトマスクを上記記録層
表面に密着させた後、このフォトマスクを介してキャノ
ンフラッシュ光(照射条件:キャノンフラッシュランプ
の電力2.4KW、ランプと試料間との距離15cm)
を照射した。
キセノンフラー、シュ光を照射後、照射面を光学顕微鏡
により透過法で観察したところ、露光面の透過率が顕著
に低下して、これにより線幅2ILmのパターンが良好
に形成され、高密度光メモリーとして利用可能な性能を
有していることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の情報記録媒体の層構成
の例を示す模式図である。 11.21:基板 12.22:記録層 23:高エネルギー線反射層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板上に、高エネルギー線による情報の書き込みが
    可能な記録層が設けられてなる光情報記録媒体において
    、該記録層が、有機金属錯体の分解により生成した分散
    状態にある金属微粒子を含有するポリマー層からなるこ
    とを特徴とする情報記録媒体。 2、記録層に有機金属錯体が残存していることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の情報記録媒体。 3、有機金属錯体が、ジ−μ−クロロ−ビス(η−2−
    メチルアリル)二パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−
    テトラカルボニル二ロジウム( I )、テトラキス(ト
    リフェニルホスフィン)パラジウム(0)、およびジ−
    μ−クロロ−ビス(1,5−シクロオクタジエン)二イ
    リジウム(II)からなる群より選ばれる少なくとも一種
    の有機金属錯体であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項もしくは第2項記載の情報記録媒体。 4、記録層が高エネルギー線増感剤を含有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の情
    報記録媒体。 5、記録層に接して高エネルギー線増感剤層が設けられ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項もしくは
    第2項記載の情報記録媒体。 6、高エネルギー線増感剤が、近赤外光吸収色素である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項もしくは第5項
    記載の情報記録媒体。 7、記録層に接して高エネルギー線反射層が設けられて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項もしくは第
    2項記載の情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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