JPS6376945A - ベルト張力調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はタイミングベルトあるいは平ベルトなどの伝動
用ベルトの張力調整装置に関する。

〔従来技術〕

ベルト伝動機構は電子機器や事務機等において広く使用
されており、駆動プーリと従動ブーりとの間にベルトを
張架し、該ベルトを介してモータ等の駆動源からの回転
力を動作部分に伝達するものである。

ベルトオよびブーりとしては凹凸歯形を噛み合せるタイ
ミングベルト方式、周面の摩擦力による平ベルト方式あ
るいは断面７字形のベルトおよびプーリを使用する■ベ
ルト方式などが使用されている。

ところで、この種のベルト伝動機構においては、軸間距
離が大きいときや、減速または増速化が大きいとき、１
本または２本以上の中間軸を設置し、各中間軸に軸支し
た中間プーリを介して回転を伝える多数式ベルト伝動機
構が使用される。

一方、ベルト伝動機構では、すべりを防止し正確に回転
を伝達するためにも、ベルト張力を當に所定範囲内に維
持する必要がある。

なお、上記多段式ベルト伝動機構が使用される典型的な
装置として、例えば、プリンタやファクシミリなどの記
録装置内でモータによって紙送りローラを駆動する装置
を挙げることができる。

しかし、従来の多段式のベルト伝動機構においては、各
ベルトごとに、ブーり軸間距離を張設したり、あるいは
ベルト走行部分に接触するテンショナーを設ける方法に
よってベルト張力を調整していたので、調整作業が繁雑
で有り、しがも構造が複雑かつ大型になりコストも嵩む
という問題があった。

〔目的〕

本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決でき、２本
のベルトの張力を同時にしかも容易に設定調整しうるベ
ルト張力調整装置を提供することである。

〔目的達成のための手段〕

本発明は、中間軸に軸支された２段一体の中間プーリに
巻回された２本のベルトを介して動力を伝達するベルト
伝動装置において、前記中間軸を、各ベルトの中心軸線
に沿って設定張力が作用するとしたとき、各張力の合力
を略打消す方向に位置調節可能に取付ける構成により、
上記目的を達成するものである。

上記構成においては、前記中間軸を枠部材に軸支して中
間プーリ手段をユニット化しておき、前記枠部材をシャ
ーシ等に位置調節可能に取付ければ、ベルト張力調整の
作業性を一層向上させることができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。

第１図は本発明によるベルト張力８瑚整装置の一実施例
の正面図、第２図は第１図中の線ｎ−ｎに沿った断面図
である。

なお、本実施例は、プリンタの紙送りローラの伝動機構
に本発明を適用したものである。

第１図および第２図において、駆動側では、プリンタ本
体のシャーシｌに固定された紙送りモータ２の出力軸に
駆動プーリ３が取付けられており、被動側（負荷側）で
は、シャーシ１にヘアリング４を介して軸支された紙送
りローラ（不図示）の軸５の先端部に被動プーリ６が取
付けられている。

然して、前記駆動プーリ３がら前記被動プーリ６への動
力伝達は２本のベルト７．８を介して行われており、こ
れら２本のベルト７．８は中間軸９に軸支された２段一
体の中間プーリ１０，１１（１０，１１は一体となって
いる）のそれぞれに巻回され、２段式のベルト伝動機構
が構成されている。

第１段のベルト７は圧動プーリ３と中間プーリ（被動プ
ーリ）１０との間に張架され、第２段のベルト８は中間
プーリ　（駆動プーリ）１１と被動プーリ６との間に張
架され、図示の例では２段階にわたって減速されている
。

前記中間軸９は、シャーシとは別体の枠部材１２に軸支
され、各中間プーリ１ｏ、１１とともにユニット化され
ており、該枠部材１２がシャーシｌに対し位置調節可能
に締結されている。すなわち、該枠部材１２の位置を調
節することにより、各ベルト７．８の軸間距離Ｌ１、Ｆ
２を調節し、もって各ベルト７．８の中心軸線に沿うベ
ルト張力を調整しうる構造になっている。

具体的には、枠部材１２の２個所に所定方向に延びる長
孔１３．１４が形成され、これらの長孔１３．１４に嵌
合されたポルト１５．１５により枠部材１２がシャーシ
１に締結される。

然して、前記枠部材１２取付は用の長孔１３．１４の方
向すなわち各ベルト７．８の中心軸線との間の角度θ１
、θ２によって与えられる方向は、各ベルト７．８の中
心軸線に沿って設定張力（ｄ正張力）Ｆｌ、Ｆ２が作用
するとしたときのこれらの張力の合力を略打消す方向に
選定されている。

したがって、図示の２段式ベルト伝動機構を組付けた後
の２本のベルト７．８の張力調整作業は、ポルト１５．
１５を一旦ゆるめた後、枠部材１２を長孔１３．１４に
沿った矢印Ｔ方向へ所定の力（ベルト７．８の張力の合
力に対応する）で引張ってこれに軸支された中間軸９を
介して各ベルト７．８に張力を付与し、その状態でポル
ト１５．１５を締付けることによって行うことができる
。

以上説明した実施例によれば、２本のベルト７．８を中
継する２段一体の中間プーリ１０．１１を軸支する中間
軸９を、各ベルト７．８の中心軸線に沿って設定（適正
）張力Ｆ１、Ｆ２が作用するとしたとき、各張力Ｆ１、
Ｆ２の合力をほぼ打消す方向（矢印Ｔ方向）に位置調節
可能に取付けたので、２本のベルト７．８の張力調整を
１回の調整作業できわめて容易にしかも正確に行うこと
ができた。

また、中間軸９を位置調節可能な枠部材１２に軸支し、
該枠部材の位置調節によりベルト張力を調整するように
したので、調整のための作業性を一層向上させることが
できた。

本発明のベルト張力調整装置は、歯形を有するタイミン
グベルト、平ベルト、あるいは■ベルトなどベルトの形
状構造に関係なく広く適用可能である。

また、上記実施例ではプリンタの紙送りローラの伝！）
Ｉ機構に本発明を適用したが、本発明は中間プーリを有
する多段ベルト伝動機構であれば、機械や装置の種類に
関係なく広く適用可能である。

〔効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、２本
のベルト張力を容易にしかも正確に出］整しうるベルト
張力調整装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるベルト張力調整装置の一実施例の
正面図、第２図は第１図中の線ｎ−ｎに沿った断面図で
ある。 ７．８・−・−−−−−−−ベルト、９−−−−−・−
中間軸、１０．１１−・−・−中間プーリ、Ｆｌ、Ｆ２
−・・〜・・・−・ベルトの中心軸線に沿う仮想張力、
Ｔ−・−・−・−各張力の合力をほぼ打消す方向。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 　（１）中間軸に軸支された２段一体の中間プーリに巻
   回された２本のベルトを介して動力を伝達するベルト伝
   動装置において、前記中間軸を、各ベルトの中心軸線に
   沿って設定張力が作用するとしたとき、各張力の合力を
   略打消す方向に位置調節可能に取付けることを特徴とす
   るベルト張力調整装置。
2. （２）前記中間軸を枠部材に軸支して中間プーリ手段を
   ユニット化し、該枠部材を位置調節可能に取付けること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のベルト張力調
   整装置。