JPS637504Y2 - - Google Patents
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- JPS637504Y2 JPS637504Y2 JP15372383U JP15372383U JPS637504Y2 JP S637504 Y2 JPS637504 Y2 JP S637504Y2 JP 15372383 U JP15372383 U JP 15372383U JP 15372383 U JP15372383 U JP 15372383U JP S637504 Y2 JPS637504 Y2 JP S637504Y2
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Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は主として金属表面を研削するために用
いる工業用ブラシに関するものである。詳しくは
研削性および導電性のすぐれた工業用ブラシに関
するものである。 従来から工業用ブラシなどの分野において、砥
剤粒子を含有する合成樹脂から得られるモノフイ
ラメントを用いることがよく知られている。しか
るに砥剤含有モノフイラメントを用いたブラシは
すぐれた研削効果を発揮する反面、電気抵抗値が
通常1012Ωcm以上と高いため、使用中にブラシ毛
材と金属面との摩擦により発生する静電気がブラ
シに蓄積され、研削粉がブラシに付着したり、ス
パークなどの静電気障害を発生するという問題が
ある。合成樹脂に制電性を付与するためには樹脂
に帯電防止剤を練り込むことが考えられるが、砥
剤粒子を含有する合成樹脂にさらに通常の帯電防
止剤を添加する場合には混和性が劣り、均一でか
つ高強度のモノフイラメントを得ることができな
い。 そこで、本考案者らは研削性と導電性がバラン
スよくすぐれた工業用ブラシを得るべく検討した
結果、砥剤含有モノフイラメントと制電性モノフ
イラメントを特定の割合で混合織毛することによ
り上記目的が達成できることを見出した。 すなわち本考案は、(A)砥剤含有合成樹脂モノフ
イラメントおよび(B)電気抵抗値が7×108Ωcm以
下の合成樹脂モノフイラメントを混合植毛したブ
ラシであつて、全植毛密度に占める(A)/(B)の割合
が70〜90/30〜10であることを特徴とする工業用
ブラシに関するものである。 本考案で用いる(A)砥剤含有合成樹脂モノフイラ
メントとはポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフインおよびポリ塩化ビニル、ポリフツ化ビニ
リデンなどのポリハロゲン化ビニルなどの溶融紡
糸可能な熱可塑性樹脂に砥剤粒子を含有せしめ、
これを溶融混合して一旦ペレタイズするか、また
はペレタイズを経ずに直接押出紡糸機に供し、口
金から溶融押出しした後、必要に応じて延伸、熱
固定し、所定の長さに切断することにより製造さ
れたものであり、これら砥剤含有モノフイラメン
トの直径は通常0.2〜3mm程度、特に0.5〜1.5mm程
度が適当である。 本発明で用いる砥剤粒子としてはコークス粉、
ボーキサイト、アルミナ粉などのアルミナ系研摩
剤、白けい石、鋸粉などの炭化けい素系研摩剤、
ダイヤモンド、エメリー、ざくろ石などの天然物
系研摩剤、炭化物系研摩剤、ジルコニア系研摩剤
およびガラス系研摩剤などが挙げられ、これらは
二種以上併用することができる。これら砥剤粒子
の粒子径はJIS R6001(1956)で規定された粒度
が#30〜600、とくに#60〜500の範囲が適当であ
り、またこれら砥剤粒子の添加量は熱可塑性樹脂
に対し3〜70重量%、とくに10〜50重量%が適当
である。 本発明で用いる(B)電気抵抗値が7×108Ωcm以
下の合成樹脂モノフイラメント(以下制電性)モ
ノフイラメントとは、合成樹脂に対し帯電防止剤
や導電性樹脂を配合することにより制電性能を付
与してなるモノフイラメントであり、その形状や
製法は上記(A)砥剤含有モノフイラメントに準ず
る。ただしここでいう電気抵抗値とは20℃、相対
湿度40%RHの雰囲気中で振動容量型電位計を用
いて測定した値であり、モノフイラメント(B)の電
気抵抗値が7×108Ωcm未満ではモノフイラメン
ト(A)と混合植毛しても、良好な制電性が得られな
いため好ましくない。 本考案の工業用ブラシは上記砥剤含有モノフイ
ラメント(A)と制電性モノフイラメント(B)を全植毛
密度に占める(A)/(B)の割合が70〜90/30〜10、と
くに75〜85/25〜15となるように混合植毛するこ
とにより得られ、ここでモノフイラメント(B)の植
毛割合が10%未満では制電性が改良できず、30%
を越えると研削性が低下するため好ましくない。 本考案の工業用ブラシは通常第1図に示したよ
うにブラシ基材1に上記モノフイラメントA2a
とモノフイラメントB2bを混合植毛してなるも
のであり、とくに少割合のモノフイラメントBは
ブラシの毛先全体に均一に分散されていることが
望ましい。 また本考案の工業用ブラシは、ブラシ基材を用
いずにモノフイラメント束の一端を溶融接合また
は接着剤を用いて接合したものおよびモノフイラ
メントをはりがねで束ねて亀の子たわし状または
洗ビンブラシ状にしたものなどの形態をも包含す
る。 以上説明したように本考案の工業用ブラシは研
削性および制電性が極めて良好であるので、使用
中に静電気障害を起こすことがなく、耐久性にも
すぐれている。 以下に実施例を挙げて本考案をさらに説明す
る。 実施例 昭和電工(株)製炭化硅素砥材#120を東レ(株)製ナ
イロン6ペレツトM1021に20重量%混合して溶融
紡糸・延伸し直径0.50mmのモノフイラメントを得
た。(以下(A)と呼ぶ) 一方、導電性樹脂としてブロツクポリエーテル
アミドをナイロン6ペレツトM1021に対し7重量
%混合、溶融紡糸して、電気抵抗値が2〜5×
108Ωcm、直径0.50mmの導電性モノフイラメント
を得た。(以下(B)と呼ぶ) 上記(A),(B)のモノフイラメントを表−1の植毛
密度にて植毛することにより、毛丈80mm、直径
100mmの第1図に示すような金属表面研摩ブラシ
を作製した。これらの研摩ブラシを用い、回転数
5000回/分、切り込み2.5mmの条件にて鉄剛表面
の研削を行ない表−1の結果を得た。 【表】
いる工業用ブラシに関するものである。詳しくは
研削性および導電性のすぐれた工業用ブラシに関
するものである。 従来から工業用ブラシなどの分野において、砥
剤粒子を含有する合成樹脂から得られるモノフイ
ラメントを用いることがよく知られている。しか
るに砥剤含有モノフイラメントを用いたブラシは
すぐれた研削効果を発揮する反面、電気抵抗値が
通常1012Ωcm以上と高いため、使用中にブラシ毛
材と金属面との摩擦により発生する静電気がブラ
シに蓄積され、研削粉がブラシに付着したり、ス
パークなどの静電気障害を発生するという問題が
ある。合成樹脂に制電性を付与するためには樹脂
に帯電防止剤を練り込むことが考えられるが、砥
剤粒子を含有する合成樹脂にさらに通常の帯電防
止剤を添加する場合には混和性が劣り、均一でか
つ高強度のモノフイラメントを得ることができな
い。 そこで、本考案者らは研削性と導電性がバラン
スよくすぐれた工業用ブラシを得るべく検討した
結果、砥剤含有モノフイラメントと制電性モノフ
イラメントを特定の割合で混合織毛することによ
り上記目的が達成できることを見出した。 すなわち本考案は、(A)砥剤含有合成樹脂モノフ
イラメントおよび(B)電気抵抗値が7×108Ωcm以
下の合成樹脂モノフイラメントを混合植毛したブ
ラシであつて、全植毛密度に占める(A)/(B)の割合
が70〜90/30〜10であることを特徴とする工業用
ブラシに関するものである。 本考案で用いる(A)砥剤含有合成樹脂モノフイラ
メントとはポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフインおよびポリ塩化ビニル、ポリフツ化ビニ
リデンなどのポリハロゲン化ビニルなどの溶融紡
糸可能な熱可塑性樹脂に砥剤粒子を含有せしめ、
これを溶融混合して一旦ペレタイズするか、また
はペレタイズを経ずに直接押出紡糸機に供し、口
金から溶融押出しした後、必要に応じて延伸、熱
固定し、所定の長さに切断することにより製造さ
れたものであり、これら砥剤含有モノフイラメン
トの直径は通常0.2〜3mm程度、特に0.5〜1.5mm程
度が適当である。 本発明で用いる砥剤粒子としてはコークス粉、
ボーキサイト、アルミナ粉などのアルミナ系研摩
剤、白けい石、鋸粉などの炭化けい素系研摩剤、
ダイヤモンド、エメリー、ざくろ石などの天然物
系研摩剤、炭化物系研摩剤、ジルコニア系研摩剤
およびガラス系研摩剤などが挙げられ、これらは
二種以上併用することができる。これら砥剤粒子
の粒子径はJIS R6001(1956)で規定された粒度
が#30〜600、とくに#60〜500の範囲が適当であ
り、またこれら砥剤粒子の添加量は熱可塑性樹脂
に対し3〜70重量%、とくに10〜50重量%が適当
である。 本発明で用いる(B)電気抵抗値が7×108Ωcm以
下の合成樹脂モノフイラメント(以下制電性)モ
ノフイラメントとは、合成樹脂に対し帯電防止剤
や導電性樹脂を配合することにより制電性能を付
与してなるモノフイラメントであり、その形状や
製法は上記(A)砥剤含有モノフイラメントに準ず
る。ただしここでいう電気抵抗値とは20℃、相対
湿度40%RHの雰囲気中で振動容量型電位計を用
いて測定した値であり、モノフイラメント(B)の電
気抵抗値が7×108Ωcm未満ではモノフイラメン
ト(A)と混合植毛しても、良好な制電性が得られな
いため好ましくない。 本考案の工業用ブラシは上記砥剤含有モノフイ
ラメント(A)と制電性モノフイラメント(B)を全植毛
密度に占める(A)/(B)の割合が70〜90/30〜10、と
くに75〜85/25〜15となるように混合植毛するこ
とにより得られ、ここでモノフイラメント(B)の植
毛割合が10%未満では制電性が改良できず、30%
を越えると研削性が低下するため好ましくない。 本考案の工業用ブラシは通常第1図に示したよ
うにブラシ基材1に上記モノフイラメントA2a
とモノフイラメントB2bを混合植毛してなるも
のであり、とくに少割合のモノフイラメントBは
ブラシの毛先全体に均一に分散されていることが
望ましい。 また本考案の工業用ブラシは、ブラシ基材を用
いずにモノフイラメント束の一端を溶融接合また
は接着剤を用いて接合したものおよびモノフイラ
メントをはりがねで束ねて亀の子たわし状または
洗ビンブラシ状にしたものなどの形態をも包含す
る。 以上説明したように本考案の工業用ブラシは研
削性および制電性が極めて良好であるので、使用
中に静電気障害を起こすことがなく、耐久性にも
すぐれている。 以下に実施例を挙げて本考案をさらに説明す
る。 実施例 昭和電工(株)製炭化硅素砥材#120を東レ(株)製ナ
イロン6ペレツトM1021に20重量%混合して溶融
紡糸・延伸し直径0.50mmのモノフイラメントを得
た。(以下(A)と呼ぶ) 一方、導電性樹脂としてブロツクポリエーテル
アミドをナイロン6ペレツトM1021に対し7重量
%混合、溶融紡糸して、電気抵抗値が2〜5×
108Ωcm、直径0.50mmの導電性モノフイラメント
を得た。(以下(B)と呼ぶ) 上記(A),(B)のモノフイラメントを表−1の植毛
密度にて植毛することにより、毛丈80mm、直径
100mmの第1図に示すような金属表面研摩ブラシ
を作製した。これらの研摩ブラシを用い、回転数
5000回/分、切り込み2.5mmの条件にて鉄剛表面
の研削を行ない表−1の結果を得た。 【表】
第1図は本考案の工業用ブラシの一例を示す一
部省略側面図である。 1……ブラシ基材、2a……砥剤含有モノフイ
ラメント、2b……制電性モノフイラメント。
部省略側面図である。 1……ブラシ基材、2a……砥剤含有モノフイ
ラメント、2b……制電性モノフイラメント。
Claims (1)
- (A)砥剤含有合成樹脂モノフイラメントおよび(B)
電気抵抗値が7×108Ωcm以下の合成樹脂モノフ
イラメントを混合植毛したブラシであつて、全植
毛密度に占める(A)/(B)の割合が70〜90/30〜10で
あることを特徴とする工業用ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15372383U JPS6061155U (ja) | 1983-10-05 | 1983-10-05 | 工業用ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15372383U JPS6061155U (ja) | 1983-10-05 | 1983-10-05 | 工業用ブラシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6061155U JPS6061155U (ja) | 1985-04-27 |
JPS637504Y2 true JPS637504Y2 (ja) | 1988-03-03 |
Family
ID=30340017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15372383U Granted JPS6061155U (ja) | 1983-10-05 | 1983-10-05 | 工業用ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6061155U (ja) |
-
1983
- 1983-10-05 JP JP15372383U patent/JPS6061155U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6061155U (ja) | 1985-04-27 |
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