JPH0639727A - 研磨及び研削用樹脂フィラメント - Google Patents
研磨及び研削用樹脂フィラメントInfo
- Publication number
- JPH0639727A JPH0639727A JP21742092A JP21742092A JPH0639727A JP H0639727 A JPH0639727 A JP H0639727A JP 21742092 A JP21742092 A JP 21742092A JP 21742092 A JP21742092 A JP 21742092A JP H0639727 A JPH0639727 A JP H0639727A
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- JP
- Japan
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- polishing
- grinding
- filament
- resin
- inorganic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 研磨、研削能力が大きく、しかも良好で安定
した加工面が得られる研磨及び研削用樹脂フィラメント
の提供。 【構成】 樹脂マトリックス中に研磨材成分として無機
短繊維及び/又は無機ウィスカーを分散、含有させた研
磨及び研削用樹脂フィラメント 【効果】 このような研磨材成分を使用することによ
り、研磨材の添加量を大幅に増加させることができ、ま
た、このような形状の研磨材は、脱落し難いので、研
磨、研削能力が大幅に向上する。更に砥粒面の大きさ、
形状のばらつきがなくなり、良好で安定した加工面を得
ることができる。これらの効果は、短繊維状あるいはウ
ィスカー状の研磨材をフィラメントの中心軸と平行な方
向に配向させることにより、大幅に向上する。
した加工面が得られる研磨及び研削用樹脂フィラメント
の提供。 【構成】 樹脂マトリックス中に研磨材成分として無機
短繊維及び/又は無機ウィスカーを分散、含有させた研
磨及び研削用樹脂フィラメント 【効果】 このような研磨材成分を使用することによ
り、研磨材の添加量を大幅に増加させることができ、ま
た、このような形状の研磨材は、脱落し難いので、研
磨、研削能力が大幅に向上する。更に砥粒面の大きさ、
形状のばらつきがなくなり、良好で安定した加工面を得
ることができる。これらの効果は、短繊維状あるいはウ
ィスカー状の研磨材をフィラメントの中心軸と平行な方
向に配向させることにより、大幅に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種材料を加工するた
めの工具の研磨、研削部に使用する研磨及び研削用樹脂
フィラメントに関する。
めの工具の研磨、研削部に使用する研磨及び研削用樹脂
フィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄、クロム、銅、アルミニウムな
どの金属あるいはそれらの合金類、アルミナあるいは各
種アルミナ質セラミックス等のセラミックス類、アクリ
ル系、テフロン系などの樹脂類などの各種材料を研磨、
あるいは研削する工具の研磨、研削用部材として、いわ
ゆるレジンボンド研磨材が用いられている。このレジン
ボンド研磨材は、各種アルミナ類、炭化ケイ素、酸化
鉄、ガラス類、エメリ−、ガ−ネット、ケイ石などの砥
粒を、ポリアミド、ポリビニルアルコ−ル、ポリエチレ
ン、ポリブチレンテレフタレ−トなどの熱可塑性樹脂あ
るいはフェノ−ル樹脂などの熱硬化性樹脂で結合させた
もので、各種形状の砥石、研磨紙、研磨ブラシなどの形
で使用されている。この中でも、研磨材砥粒を分散させ
た樹脂をフィラメント状に成形した研磨及び研削用樹脂
フィラメントは、たわし状あるいはブラシ状に加工して
広範囲の分野で使用されている。
どの金属あるいはそれらの合金類、アルミナあるいは各
種アルミナ質セラミックス等のセラミックス類、アクリ
ル系、テフロン系などの樹脂類などの各種材料を研磨、
あるいは研削する工具の研磨、研削用部材として、いわ
ゆるレジンボンド研磨材が用いられている。このレジン
ボンド研磨材は、各種アルミナ類、炭化ケイ素、酸化
鉄、ガラス類、エメリ−、ガ−ネット、ケイ石などの砥
粒を、ポリアミド、ポリビニルアルコ−ル、ポリエチレ
ン、ポリブチレンテレフタレ−トなどの熱可塑性樹脂あ
るいはフェノ−ル樹脂などの熱硬化性樹脂で結合させた
もので、各種形状の砥石、研磨紙、研磨ブラシなどの形
で使用されている。この中でも、研磨材砥粒を分散させ
た樹脂をフィラメント状に成形した研磨及び研削用樹脂
フィラメントは、たわし状あるいはブラシ状に加工して
広範囲の分野で使用されている。
【0003】これらの研磨及び研削用樹脂フィラメント
において、樹脂中に分散させる砥粒としては、大きな粒
子を破砕した、比較的形状や粒径のばらつきの大きい粒
子が使用されている。また、研磨材としての性能面から
見ると、樹脂中に分散させる砥粒の量はできるだけ多い
方が望ましいが、砥粒の量が多くなると、柔軟なフィラ
メントを構成するのが困難となるため、樹脂中に分散さ
せる砥粒の量には限界があり、重量で高々50%であ
る。このような樹脂フィラメントを用いて、研磨あるい
は研削を行う場合、樹脂フィラメントは、その中心軸方
向に磨耗していき、新たな研磨面が生じて研磨あるいは
研削が進行する。この場合、砥粒の量が少ないと研磨面
に占めるマトリックスの樹脂面の割合が多くなり、また
粒子状の砥粒は研磨面から脱落しやすいのでこの傾向が
ますます助長され、研磨、研削効率が大幅に低下する。
更に、砥粒の径や形状にばらつきがあると、被加工物に
接する砥粒面の大きさ、形状がばらつくので、研磨、研
削面の仕上がり状態が悪くなるという問題もあった。
において、樹脂中に分散させる砥粒としては、大きな粒
子を破砕した、比較的形状や粒径のばらつきの大きい粒
子が使用されている。また、研磨材としての性能面から
見ると、樹脂中に分散させる砥粒の量はできるだけ多い
方が望ましいが、砥粒の量が多くなると、柔軟なフィラ
メントを構成するのが困難となるため、樹脂中に分散さ
せる砥粒の量には限界があり、重量で高々50%であ
る。このような樹脂フィラメントを用いて、研磨あるい
は研削を行う場合、樹脂フィラメントは、その中心軸方
向に磨耗していき、新たな研磨面が生じて研磨あるいは
研削が進行する。この場合、砥粒の量が少ないと研磨面
に占めるマトリックスの樹脂面の割合が多くなり、また
粒子状の砥粒は研磨面から脱落しやすいのでこの傾向が
ますます助長され、研磨、研削効率が大幅に低下する。
更に、砥粒の径や形状にばらつきがあると、被加工物に
接する砥粒面の大きさ、形状がばらつくので、研磨、研
削面の仕上がり状態が悪くなるという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来技術の問題点を解決し、従来の砥粒を含有する樹
脂フィラメントに比較し、研磨、研削能力が大きく、し
かも良好で安定した加工面が得られる研磨及び研削用樹
脂フィラメントを提供することを目的とする。
な従来技術の問題点を解決し、従来の砥粒を含有する樹
脂フィラメントに比較し、研磨、研削能力が大きく、し
かも良好で安定した加工面が得られる研磨及び研削用樹
脂フィラメントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂マトリッ
クス中に研磨材成分として無機短繊維及び/又は無機ウ
ィスカ−を分散、含有させたことを特徴とする研磨及び
研削用樹脂フィラメントである。本発明の研磨及び研削
用樹脂フィラメントにおいては、樹脂中に分散させる研
磨材として、従来使用されていた粒子状の砥粒の代りに
短繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を用いることを
特徴としている。
クス中に研磨材成分として無機短繊維及び/又は無機ウ
ィスカ−を分散、含有させたことを特徴とする研磨及び
研削用樹脂フィラメントである。本発明の研磨及び研削
用樹脂フィラメントにおいては、樹脂中に分散させる研
磨材として、従来使用されていた粒子状の砥粒の代りに
短繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を用いることを
特徴としている。
【0006】本発明の研磨及び研削用樹脂フィラメント
において、研磨材成分として使用する無機短繊維の例と
しては、アルミナ繊維、アルミナ−シリカ繊維、窒化ケ
イ素繊維、炭化ケイ素繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボ
ロン繊維などの短繊維があげられる。これらの短繊維
は、綿状の短繊維の形で紡糸されたものであっても、長
繊維の形で製造されたものを適当な長さに切断したもの
でもよいが、長繊維を切断したものの方が長さと径の揃
ったものが得られるので好ましい。これらの短繊維の中
で、アルミナ含有率95重量%以上の高純度アルミナ短
繊維は、研磨、研削時に発生する粉末に由来するケイ素
分の付着、混入を嫌う材料の加工に特に好適である。ウ
ィスカ−の例としては、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケ
イ素、アルミナ−酸化ホウ素、グラファイト、ダイヤモ
ンド、チタン酸カリウム、炭化ほう素などのウィスカ−
をあげることができる。
において、研磨材成分として使用する無機短繊維の例と
しては、アルミナ繊維、アルミナ−シリカ繊維、窒化ケ
イ素繊維、炭化ケイ素繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボ
ロン繊維などの短繊維があげられる。これらの短繊維
は、綿状の短繊維の形で紡糸されたものであっても、長
繊維の形で製造されたものを適当な長さに切断したもの
でもよいが、長繊維を切断したものの方が長さと径の揃
ったものが得られるので好ましい。これらの短繊維の中
で、アルミナ含有率95重量%以上の高純度アルミナ短
繊維は、研磨、研削時に発生する粉末に由来するケイ素
分の付着、混入を嫌う材料の加工に特に好適である。ウ
ィスカ−の例としては、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケ
イ素、アルミナ−酸化ホウ素、グラファイト、ダイヤモ
ンド、チタン酸カリウム、炭化ほう素などのウィスカ−
をあげることができる。
【0007】これらの無機短繊維あるいはウィスカ−
は、5〜10000μmの長さのものを使用する。長さ
が5μm未満では繊維形状とした効果が発揮されず、ま
た、10000μm(10mm)を超えると混練時に絡
み合い、塊を生じ易い、押出しの際にノズルに詰り易
い、フィラメントの研磨性能が落ちるなどの問題を生じ
るので好ましくない。
は、5〜10000μmの長さのものを使用する。長さ
が5μm未満では繊維形状とした効果が発揮されず、ま
た、10000μm(10mm)を超えると混練時に絡
み合い、塊を生じ易い、押出しの際にノズルに詰り易
い、フィラメントの研磨性能が落ちるなどの問題を生じ
るので好ましくない。
【0008】また、マトリックス部分を構成する樹脂と
しては、ポリアミド、ポリビニルアルコ−ル、ポリエチ
レン、ポリブチレンテレフタレ−ト(PBT)などの熱
可塑性樹脂が好適である。
しては、ポリアミド、ポリビニルアルコ−ル、ポリエチ
レン、ポリブチレンテレフタレ−ト(PBT)などの熱
可塑性樹脂が好適である。
【0009】本発明の研磨及び研削用樹脂フィラメント
は例えば次のような方法によって製造することができ
る。すなわち、前記の無機短繊維あるいはウィスカ−か
ら選ばれる1種以上を、樹脂成分に配合して充分に分
散、混合させ、任意の口径の口金から連続的に押出し、
紡糸して研磨材成分が均一に分散、配合されたフィラメ
ントを得る。フィラメントの径は使用目的に応じて任意
に定めることができるが、通常は0.5〜3mmの範囲
とするのが好ましい。フィラメントの径が0.5mm未
満では得られるフィラメントの腰が弱くなるほか、押出
し時に圧がかかり過ぎ、発熱、ダイスの磨耗を生じる、
フィラメントの径の制御がしにくいなどの問題を生じ易
いので好ましくない。また、フィラメントの径が3mm
を超えると、研磨材成分の配向性が悪くなる、フィラメ
ントが折れ易くなるなどの問題があるので好ましくな
い。
は例えば次のような方法によって製造することができ
る。すなわち、前記の無機短繊維あるいはウィスカ−か
ら選ばれる1種以上を、樹脂成分に配合して充分に分
散、混合させ、任意の口径の口金から連続的に押出し、
紡糸して研磨材成分が均一に分散、配合されたフィラメ
ントを得る。フィラメントの径は使用目的に応じて任意
に定めることができるが、通常は0.5〜3mmの範囲
とするのが好ましい。フィラメントの径が0.5mm未
満では得られるフィラメントの腰が弱くなるほか、押出
し時に圧がかかり過ぎ、発熱、ダイスの磨耗を生じる、
フィラメントの径の制御がしにくいなどの問題を生じ易
いので好ましくない。また、フィラメントの径が3mm
を超えると、研磨材成分の配向性が悪くなる、フィラメ
ントが折れ易くなるなどの問題があるので好ましくな
い。
【0010】マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を使
用し、無機短繊維あるいはウィスカ−を添加して充分混
練し、溶融状態で紡糸し、延伸処理を施すことにより、
高い強度と適度な腰の強さを有し、無機短繊維あるいは
ウィスカ−がフィラメントの中心軸と平行な方向に配向
したフィラメントを得ることができる。このように、短
繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を使用することに
より、樹脂中に添加する研磨材の量を大幅に増加させる
ことができる。また、このような形状の研磨材は、粒子
状のものに比較して脱落し難いので、研磨材の添加量の
増加と相まって研磨、研削能力が大幅に向上する。これ
らの効果は、短繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を
フィラメントの中心軸と平行な方向に配向させることに
より、更に大幅に向上する。更に短繊維状あるいはウィ
スカ−状、特に短繊維状の研磨材は、長さや径の揃った
ものが得られるので、砥粒面の大きさ、形状のばらつき
がなくなり、高い研磨、切削性能を有するにもかかわら
ず、良好で安定した加工面を得ることができる。本発明
の研磨、研削用フィラメントは、研磨、研削能力が極め
て高く、各種の研磨、研削用部材として有用であり、特
に表面粗さの精度よりも高い研磨、切削能力を要求され
る分野に好適な材料である。
用し、無機短繊維あるいはウィスカ−を添加して充分混
練し、溶融状態で紡糸し、延伸処理を施すことにより、
高い強度と適度な腰の強さを有し、無機短繊維あるいは
ウィスカ−がフィラメントの中心軸と平行な方向に配向
したフィラメントを得ることができる。このように、短
繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を使用することに
より、樹脂中に添加する研磨材の量を大幅に増加させる
ことができる。また、このような形状の研磨材は、粒子
状のものに比較して脱落し難いので、研磨材の添加量の
増加と相まって研磨、研削能力が大幅に向上する。これ
らの効果は、短繊維状あるいはウィスカ−状の研磨材を
フィラメントの中心軸と平行な方向に配向させることに
より、更に大幅に向上する。更に短繊維状あるいはウィ
スカ−状、特に短繊維状の研磨材は、長さや径の揃った
ものが得られるので、砥粒面の大きさ、形状のばらつき
がなくなり、高い研磨、切削性能を有するにもかかわら
ず、良好で安定した加工面を得ることができる。本発明
の研磨、研削用フィラメントは、研磨、研削能力が極め
て高く、各種の研磨、研削用部材として有用であり、特
に表面粗さの精度よりも高い研磨、切削能力を要求され
る分野に好適な材料である。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 (実施例)樹脂成分としてナイロン、PBT及びポリエ
チレンを選び、研磨材成分としてアルミナ長繊維(アル
ミナ純度99.5%、繊維径10μm)を使用して本発
明の研磨及び研削用樹脂フィラメントを作製した。前記
繊維を長さ3mmに切断したアルミナ短繊維を、表1に
示したような配合比で樹脂に添加して混練し、口径1.
2mmのモノフィラメント紡糸用ノズルから押出して紡
糸し、更に延伸処理を施して、径0.8〜0.9mmの
モノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントに
ついて、その中心軸に対し平行及び垂直な断面を顕微鏡
で観察したところ、いずれの試料についても、アルミナ
短繊維は樹脂中に均一に分散しており、しかもほとんど
の繊維がフィラメントの中心軸と平行な方向に配向して
いるのが認められた。
明する。 (実施例)樹脂成分としてナイロン、PBT及びポリエ
チレンを選び、研磨材成分としてアルミナ長繊維(アル
ミナ純度99.5%、繊維径10μm)を使用して本発
明の研磨及び研削用樹脂フィラメントを作製した。前記
繊維を長さ3mmに切断したアルミナ短繊維を、表1に
示したような配合比で樹脂に添加して混練し、口径1.
2mmのモノフィラメント紡糸用ノズルから押出して紡
糸し、更に延伸処理を施して、径0.8〜0.9mmの
モノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントに
ついて、その中心軸に対し平行及び垂直な断面を顕微鏡
で観察したところ、いずれの試料についても、アルミナ
短繊維は樹脂中に均一に分散しており、しかもほとんど
の繊維がフィラメントの中心軸と平行な方向に配向して
いるのが認められた。
【0012】(比較例)研磨材成分として平均粒子径1
0μm(粒径巾5〜15μm)のアルミナ粒子(アルミ
ナ純度96%)を、表1に示した配合比で使用したほか
は実施例と同様に操作し、研磨及び研削用樹脂フィラメ
ントを作製した。
0μm(粒径巾5〜15μm)のアルミナ粒子(アルミ
ナ純度96%)を、表1に示した配合比で使用したほか
は実施例と同様に操作し、研磨及び研削用樹脂フィラメ
ントを作製した。
【0013】(参考例1)前記実施例及び比較例で作製
した研磨及び研削用樹脂フィラメントを使用し、図1に
示す形状の研磨ブラシを作製し、研磨試験を行った。ブ
ラシは、300本のモノフィラメントで構成し、外径7
0mm、研磨面の幅約7mmとした。この研磨ブラシを
研磨試験機に装着し、研磨時間5分、周速4m/sec
の条件でアルミニウム板を研磨し、研磨性能を比較し
た。図1において、1は研磨ブラシ、2は被研磨材料、
3は研磨及び研削用樹脂フィラメント、4は被研磨材料
を載せる台を示す。表1に研磨時間5分後の研磨量(ア
ルミニウム板の重量減少量)を示す。表1から同一重量
比の研磨材を配合したものを比較すると、アルミナ粒子
を添加したものに比較してアルミナ短繊維を添加したも
のが著しく高い研磨性能を有することが分かる。また、
アルミナ短繊維を使用したものでは、研磨材の配合比を
70重量%まで高くすることができた。これに対し、ア
ルミナ粒子を使用したものでは、研磨材の配合比を高く
すると、紡糸、延伸が不能となり、50重量%程度まで
が限界であった。
した研磨及び研削用樹脂フィラメントを使用し、図1に
示す形状の研磨ブラシを作製し、研磨試験を行った。ブ
ラシは、300本のモノフィラメントで構成し、外径7
0mm、研磨面の幅約7mmとした。この研磨ブラシを
研磨試験機に装着し、研磨時間5分、周速4m/sec
の条件でアルミニウム板を研磨し、研磨性能を比較し
た。図1において、1は研磨ブラシ、2は被研磨材料、
3は研磨及び研削用樹脂フィラメント、4は被研磨材料
を載せる台を示す。表1に研磨時間5分後の研磨量(ア
ルミニウム板の重量減少量)を示す。表1から同一重量
比の研磨材を配合したものを比較すると、アルミナ粒子
を添加したものに比較してアルミナ短繊維を添加したも
のが著しく高い研磨性能を有することが分かる。また、
アルミナ短繊維を使用したものでは、研磨材の配合比を
70重量%まで高くすることができた。これに対し、ア
ルミナ粒子を使用したものでは、研磨材の配合比を高く
すると、紡糸、延伸が不能となり、50重量%程度まで
が限界であった。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明の、研磨材成分として無機短繊維
及び/又はウィスカ−を使用した研磨及び研削用樹脂フ
ィラメントは、従来の粒子状研磨材成分を用いたものに
比較して次のような利点を有しており、工業的に極めて
有用なものである。 同一重量比の研磨材で、より高い研磨、研削性能が得
られる。 研磨材成分の脱落がなく、利用効率が高い。 研磨材配合比率が高く、したがって研磨、研削性能の
高い研磨及び研削用樹脂フィラメントを得ることができ
る。 紡糸及び延伸処理により、短繊維をフィラメントの中
心軸に対して平行な方向に配向させることができ、研磨
材成分の被加工物質への接触面をより均一にすることが
できる。
及び/又はウィスカ−を使用した研磨及び研削用樹脂フ
ィラメントは、従来の粒子状研磨材成分を用いたものに
比較して次のような利点を有しており、工業的に極めて
有用なものである。 同一重量比の研磨材で、より高い研磨、研削性能が得
られる。 研磨材成分の脱落がなく、利用効率が高い。 研磨材配合比率が高く、したがって研磨、研削性能の
高い研磨及び研削用樹脂フィラメントを得ることができ
る。 紡糸及び延伸処理により、短繊維をフィラメントの中
心軸に対して平行な方向に配向させることができ、研磨
材成分の被加工物質への接触面をより均一にすることが
できる。
【図1】本発明の研磨及び研削用樹脂フィラメントを用
いた研磨ブラシによる研磨試験の方法の概要を示す概略
図である。
いた研磨ブラシによる研磨試験の方法の概要を示す概略
図である。
1.研磨ブラシ 2.被研磨材 3.研磨及び研削用樹脂フィラメント 4.台
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂マトリックス中に研磨材成分として
無機短繊維及び/又は無機ウィスカ−を分散、含有させ
たことを特徴とする研磨及び研削用樹脂フィラメント。 - 【請求項2】 樹脂マトリックス中に分散、含有させた
無機短繊維及び/又は無機ウィスカ−がフィラメントの
中心軸と平行な方向に配向していることを特徴とする請
求項1に記載の研磨及び研削用樹脂フィラメント。 - 【請求項3】 研磨材成分としての無機短繊維がアルミ
ナ純度95重量%以上の高純度アルミナ短繊維である請
求項1又は2に記載の研磨及び研削用樹脂フィラメン
ト。 - 【請求項4】 無機短繊維及び/又は無機ウィスカ−の
含有割合が重量で10〜75%である請求項1乃至3の
いずれかに記載の研磨及び研削用樹脂フィラメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21742092A JPH0639727A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 研磨及び研削用樹脂フィラメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21742092A JPH0639727A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 研磨及び研削用樹脂フィラメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639727A true JPH0639727A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16703936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21742092A Pending JPH0639727A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 研磨及び研削用樹脂フィラメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639727A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0620082A1 (en) * | 1993-03-29 | 1994-10-19 | Norton Company | Abrasive tool |
WO2017043089A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 株式会社イハラ合成 | ガラス繊維強化プラスチック製の表面加工用線材 |
JP2018144176A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 株式会社イハラ合成 | ガラス繊維強化熱可塑性プラスチック製の表面加工用線材 |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP21742092A patent/JPH0639727A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0620082A1 (en) * | 1993-03-29 | 1994-10-19 | Norton Company | Abrasive tool |
WO2017043089A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 株式会社イハラ合成 | ガラス繊維強化プラスチック製の表面加工用線材 |
CN107614201A (zh) * | 2015-09-10 | 2018-01-19 | 株式会社伊原合成 | 玻璃纤维增强塑料制的表面加工用线材 |
JPWO2017043089A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2018-01-25 | 株式会社イハラ合成 | ガラス繊維強化プラスチック製の表面加工用線材 |
JP2018144176A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 株式会社イハラ合成 | ガラス繊維強化熱可塑性プラスチック製の表面加工用線材 |
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