JP2001225273A - 研磨研削材 - Google Patents

研磨研削材

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JP2001225273A
JP2001225273A JP2000037299A JP2000037299A JP2001225273A JP 2001225273 A JP2001225273 A JP 2001225273A JP 2000037299 A JP2000037299 A JP 2000037299A JP 2000037299 A JP2000037299 A JP 2000037299A JP 2001225273 A JP2001225273 A JP 2001225273A
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Japan
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beads
polishing
fiber
abrasive
abrasive material
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English (en)
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Kenji Kikuzawa
賢二 菊澤
Tadahiro Hashizume
忠広 橋爪
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Xebec Technology Co Ltd
Taimei Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Xebec Technology Co Ltd
Taimei Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目詰まりがなく常に優れた研磨研削能力を安
定持続できる研磨研削材料の提供。 【解決手段】 研磨研削要素としてのアルミナ質繊維、
ガラス繊維、炭化珪素質繊維、ボロン質繊維等の無機質
長繊維をエポキシ樹脂、シリコンゴム等のマトリックス
材で結着してなる研磨研削材であって、前記マトリック
ス材中にアルミナビーズ、ガラスビーズ、シリカビー
ズ、ジルコニアビーズ等の球状の無機質ビーズを含ませ
たことを特徴とする研磨研削材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属、ガラス、セラ
ミックス、樹脂、ゴム、石材やこれらの複合材等の各種
材料、製品におけるバリ取りや、研磨、研削に用いる研
磨研削材に関する。更に詳しくは、直接、或いは、保持
具を介して手で支持して用いる手動用として、また、超
音波工具、振動工具、回転工具等に取り付けて用いる工
具用として、或いは、フライス盤、円筒研削盤、ホーニ
ング装置等に取り付けて用いる機械研削用等として利用
できる、ラッピング材やサンディング材等として用いる
のに好適な研磨研削材に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−232174号や、特開平4
−102426号、或いは、特開平4−336975号
等にはアルミナ質繊維や他の無機質繊維を用いて合成樹
脂等のマトリックス材で結着させ、ブラシ状などの任意
の形状にした研磨研削用の回転工具が開示されている。
しかしながら、金属材料の研磨研削時にブラシのフィラ
メント部に金属粉などが付着して目詰まりが発生するこ
とがある。とりわけ、アルミニウムやマグネシウム、銅
などの硬度が低く柔らかい金属では目詰まりが著しく、
安定した研磨研削加工が非常に困難であり、処理面の状
態を損なったり、砥石の継続的な効力を発揮し得なかっ
た。
【0003】また、従来金型等の金属材料を磨く方法と
して、ダイヤモンドやCBNやカーボランダム等のいわ
ゆる砥粒を結合剤で固めて得た砥石材から切り出した短
冊状や丸棒状などの砥石や、それらの砥粒を電着法で金
属の表面に接着したスティックなどが使われている。し
かしながら、このような金属材料よりも硬い材料からな
るラッピング材で金型等を磨けば当然のことながら金型
等に疵がつくため、金型等の仕上げ工程の最終工程をこ
のような金属材料より硬い材料で行なうことはかなりの
熟練を必要とした。また、磨き工程で金型などにより削
り取られた金属粉は、ラッピング材と研磨面の間に入り
込むため、これで金型などを磨くと同じ硬さの金属同士
が擦りあって金型などにはやはり疵が生じるという欠点
があった。即ち、砥粒でできた砥石で研磨することは研
磨効率は非常によいがへたをするとワークの研磨面に砥
粒中に混ざっている大きな砥粒が線状疵をつけてしまっ
たり、削り取られた金属の粉により仕上げ面に線状疵が
できるという欠点があった。
【0004】これに対して、特許第2728092号に
見られるように、砥粒に使われる砥石材料と同じ材料か
らなる繊維を使用して砥石を作成し、砥石の欠点である
割れたり折れたりすることをなくし、かつ、仕上げ面に
疵をつけたりすることのない砥石が開発された。また、
特公平7−102504号に見られるように、上記の繊
維からなる砥石を丸棒等の任意の回転体形状に引き抜き
成型したり、板から切り出したりして回転工具用の軸一
体タイプの砥石も提案されている。しかしながら、上記
の繊維砥石は手研磨においては、0.5〜1.5mmの
厚みのスティックとして使用する場合は、ワークに対す
るエッジ効果により目詰まりすることなく研磨粉がうま
く排出され鋼材等のワークを磨くことができるが、厚み
が2mm以上の繊維砥石では砥石が目詰まりを起こし、
すべって磨けなくなる。即ち、面で磨く砥石としては用
をなさなかった。
【0005】この磨けなくなる理由としては、次のよう
に考えられる。即ち、無機質長繊維と熱硬化性樹脂との
組み合わせのみからなる研磨研削材料では、0.5〜
1.5mm厚み程度のスティック状のものでは、通常先
端のエッジ部で研磨が行われ、従ってエッジ部に加わる
圧力が高く、その近傍では繊維自身のエッジによる研磨
効果が大きく、樹脂によるすべりや目詰まり現象は回避
され研磨研削能力が安定して維持されると考えられる。
ところが、スティックの厚さが2mm以上のものにおい
ては、スティックが磨り減ってエッジ部がダレて接触面
積が大きくなり、繊維の持つエッジによる研磨研削能力
が低下するにつれて、樹脂領域が持つすべりが顕著に現
れ、結果的に接触面に研磨粉などが付着して目詰まり現
象が引き起こされることになる。
【0006】また、当然のことながら、アルミニウム
や、マグネシウム合金、或いは、銅のような柔らかい金
属の研磨では、砥粒からなる通常の砥石でも目詰まりを
起こし、うまく磨けない。この現象は上記の無機質繊維
と熱硬化性樹脂のみからなる研磨研削材料においても同
様で、このような柔らかい金属に対しては目詰まりを起
こしてうまく磨くことができない。
【0007】また、特公平3−275358号に見られ
るようにアルミナ質長繊維にヌープ硬度300kg/m
以上の砥粒を入れることが提案されているが、先に
砥粒砥石において述べたように、無機質長繊維と熱硬化
性樹脂のみからなる砥石の長所である面粗度の均一性は
失われ、仕上げ面に砥粒砥石の欠点である線状疵を生じ
ることになる。即ち、砥粒を無機質長繊維砥石に入れる
理由はあくまでも砥粒による研磨研削効果を得るために
入れられるものであり、無機質長繊維は補強乃至砥石の
研磨効率を補助する目的で入れられている。このことは
無機質長繊維を熱硬化性樹脂で固めたブラシの毛につい
ても言え、砥粒を入れるとバリ取り等でバリの除去もで
きるが砥粒によりワークのエッジが削り取られたり、ワ
ークのエッジが削ずられ面ダレを起こす結果となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、繊維強化
砥石においては、研磨性を重視して砥粒含有率を高くし
ようとすると強度が低下し、一方強度を重視して繊維含
有率を高くしようとすると実用的な研磨性が得られない
といった問題があった。本発明者らは、この問題を解決
し、優れた研磨性を持ちながら充分な実用強度を有する
研磨材料を提供しようとするものである。
【0009】前項の従来技術の無機質長繊維と熱硬化性
樹脂のみのブラシの毛で作られたブラシでは、金属材料
を処理中に磨いた金属粉などにより、すぐさまブラシフ
ィラメントの先端の接触面に目詰まりが生じ、初期のよ
うな研磨研削効果が得られず、安定持続した処理面を得
ることは非常に困難である。即ち、本発明はブラシフィ
ラメントにおいても、研磨研削時の目詰まりをなくし、
良好で安定持続した処理面を提供することが一つの重要
な課題である。この目詰まりの問題はゴム弾性を有する
合成樹脂(ネオプレンゴム、シリコンゴム、ウレタンゴ
ム)、または、天然ゴムをマトリックスとして使用した
無機質長繊維の研磨研削材またはバリ取り材においては
特に問題であり、通常の無機質長繊維とゴム弾性樹脂の
みの研磨研削材では目詰まりをすぐに起こし磨けなくな
る。これはゴム弾性樹脂に研磨研削材で削り取られた金
属粉がめり込むためと考えられる。従って、マトリック
スにゴム弾性樹脂を使った無機質長繊維研磨研削材とし
ては、特開平10−128669号に見られるように繊
維長が0.1〜5mmの無機短繊維または繊維パウダー
を入れる方法が知られているにすぎない。また、同時に
各種金属材料に発生したバリの除去に関して、前項の従
来の技術でのブラシや公知の砥粒入りナイロンブラシ、
或いは、金属ブラシなどでは、所望の条件下ではバリを
完全に除去しきれていないのが現状である。これはブラ
シのフィラメント自身がバリ取り中に目詰まりを生じる
ため、研磨研削効力が十分でなく、バリを引っ掻く、或
いは、たたき落とすといった外力により取っているため
である。よって、本発明は目詰まりを生じなくした上で
無機質長繊維による十分な研磨研削効能力を付与したブ
ラシフィラメントを提供することにより、極めて良好で
安定持続したバリ取り効果及び研磨研削能力を発揮させ
ようとするものである。更に、特開平5−11876号
や特開平10−128669号のように無機質長繊維を
合成樹脂で固めた研磨研削材料において、研磨研削時に
接触面積が大きく変化した場合でも、目詰まりがなく常
に優れた研磨研削能力を安定持続できる研磨研削材料を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨研削材は、
前記の課題を解決するべく、請求項1記載の通り、研磨
研削要素としての無機質長繊維をマトリックス材で結着
してなる研磨研削材であって、前記マトリックス材中に
球状の無機質ビーズを含ませたことを特徴とする。ま
た、請求項2記載の研磨研削材は、請求項1記載の研磨
研削材において、前記マトリックス材として、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂または
ビスマレイミド樹脂を用いることを特徴とする。また、
請求項3記載の研磨研削材は、請求項1記載の研磨研削
材において、前記マトリックス材として、ゴム弾性を有
するクロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレンーブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン
ープロピレンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタ
ンゴム等の合成ゴムまたは天然ゴムを用いることを特徴
とする。また、請求項4記載の研磨研削材は、請求項1
乃至3の何れかに記載の研磨研削材において、前記無機
質長繊維として、アルミナ質繊維、ガラス繊維、炭化珪
素質繊維またはボロン質繊維を用いることを特徴とす
る。また、請求項5記載の研磨研削材は、請求項1乃至
4の何れかに記載の研磨研削材において、前記無機質長
繊維として、繊維径が3〜50μmのものを用いること
を特徴とする。また、請求項6記載の研磨研削材は、請
求項1乃至5の何れかに記載の研磨研削材において、前
記無機質繊維として、繊維横断面の長軸に対する短軸の
比率が1.3〜1.8の扁平形状のものを用いることを
特徴とする。また、請求項7記載の研磨研削材は、請求
項1乃至6の何れかに記載の研磨研削材において、前記
無機質長繊維を10〜80wt%配合させたことを特徴
とする。また、請求項8記載の研磨研削材は、請求項1
乃至7の何れかに記載の研磨研削材において、前記無機
質ビーズとして、アルミナビーズ、ガラスビーズ、シリ
カビーズまたはジルコニアビーズを用いることを特徴と
する。また、請求項9記載の研磨研削材は、請求項1乃
至8の何れかに記載の研磨研削材において、前記無機質
ビーズとして、直径0.1〜150μmのものを用いる
ことを特徴とする。また、請求項10記載の研磨研削材
は、請求項1乃至9の何れかに記載の研磨研削材におい
て、前記無機質ビーズを0.1〜10wt%配合させた
ことを特徴とする。また、請求項11記載の研磨研削材
は、請求項1乃至10の何れかに記載の研磨研削材にお
いて、スティック状に形成され、スティックの長手方向
を中心にして無機質長繊維が二方向に配向されているこ
とを特徴とする。また、請求項12記載の研磨研削材
は、請求項1乃至10の何れかに記載の研磨研削材にお
いて、ブラシ状に形成されたことを特徴とする。また、
請求項13記載の研磨研削材は、請求項1乃至10の何
れかに記載の研磨研削材において、丸棒や軸一体型砥石
形状などの任意の回転体形状に形成されたことを特徴と
する。
【0011】本発明において、無機質ビーズにより研磨
効果が飛躍的に向上する理由としては、次のように考え
られる。まず、無機長繊維を使用した砥石と従来の砥粒
砥石との根本的な違いは砥粒砥石においては砥石の3要
素、即ち、砥粒とバインダーと気孔のうちバインダーは
砥粒の粒を部分的に接着しているにすぎず、接着されて
いない部分は気孔となって砥粒が裸で突き出ている。そ
の砥粒の突き出し部でワークを研磨研削し、最終的には
バインダー部分がとれて砥粒が脱落するという過程を繰
り返して研磨研削が行われる。即ち、気孔により砥粒の
突き出しと切り粉の逃げが可能になりこれにより砥粒砥
石は研磨研削が可能になるわけである。
【0012】砥粒砥石と無機質長繊維砥石による砥石で
のバインダーの働きの根本的な違いは、繊維は砥粒の場
合のように部分的にバインダーで接着されていても研磨
研削能力は発揮できないことにある。繊維では一本ずつ
のフィラメントが細いため樹脂でしっかりと固持されな
いと曲がってしまって研磨能力を発揮できないのであ
る。従って長繊維全体が樹脂でしっかりと固められてい
ることが研磨研削材料として働くためには不可欠であ
る。現状の繊維砥石はそのために繊維と樹脂のみからな
る研磨研削材料であったわけである。しかし、繊維と樹
脂のみからなる研磨研削材における欠点は、繊維を固め
るために存在する樹脂に繊維自身が逆に埋没してしま
い、その結果樹脂がすべりを生じ、また、樹脂中への切
り粉のめり込みによる目詰まりを生じることにあった。
従って、研磨効率、即ち、ワークを削る能力も著しく低
いものであった。
【0013】本発明者等は、繊維砥石におけるこの欠点
を、不可欠な第3の要素として繊維砥石に球状の無機質
ビーズを入れることにより解決し、研磨効率を飛躍的に
向上させことに成功したものである。この球状の無機質
ビーズは砥石の中で気孔の働きと同じ作用を行っている
と考えられる。例えば、有機の中空のマイクロバルーン
や、中空のシラスバルーン等を入れた場合、少量の添加
において研磨性は向上するが、繊維と樹脂のみからなる
砥石に比較して研磨効率が飛躍的に向上することはな
い。また、中空バルーンにおいては添加量がある一定の
値を超えると物性が急激に落ち、曲げ強度が極端に弱く
なり、スティックの形態で使う砥石や回転工具につけて
使う丸棒としては用をなさないものとなる。この理由は
有機のマイクロバルーンの場合や、中空のシラスバルー
ンにおいては繊維砥石中でバルーンの外壁が破損しやす
いためにその部分がボイドとなり、添加量が一定量を超
えると繊維束をまとめて結合するための樹脂量が足らな
くなり、かつ、中空のために樹脂を含浸した繊維束を強
固に保持する力に欠けるため強度物性が落ちるためと考
えられる。しかるにビーズを入れた繊維砥石において
は、逆に繊維束を固めている樹脂以外の空隙を埋めてい
る樹脂部に球状のビーズが充填される結果、樹脂で固め
られた繊維束自身の保持が強固になり、かつ、剛性が上
がると同時に、削りとられた金属粉(切り粉)の排出
が、ビーズの脱落による気孔(ボイド)の発生と脱落し
たビーズ自身による排出効果によりスムーズに行われ、
目詰まりが起こらず、しかも砥粒砥石において気孔によ
るエアポケットで砥粒が突き出るのと同じようにビーズ
が脱落することによってできたエアポケットにより繊維
の突き出しが生じ、繊維の研磨力を向上させるものと考
えられる。このように、繊維砥石におけるビーズは、繊
維砥石において繊維束を固めるために必要な樹脂以外の
樹脂部をビーズ自身で置き換えることにより強度低下を
引き起こすことなく砥粒砥石における気孔と同じ効果を
発揮していると考えられる。ビーズ入り繊維砥石は初め
はビーズが入っていない繊維砥石と同様、ボイドのない
緻密質の構造を示しており、砥粒砥石における気孔にあ
たる部分はビーズと樹脂により埋められ、かつ、ビーズ
と樹脂、繊維と樹脂は強固に結合されているので最初か
ら気孔があるような繊維砥石とは違って強度が落ちたり
剛性が落ちたりすることはない。以上の点が砥粒砥石と
基本的に異なった点である。即ち、ビーズ入りの繊維砥
石においては研磨研削に際して砥石の研磨面において砥
石中の樹脂からビーズが脱落しその脱落した後の空隙
(エアポケット)があたかもボイド入りの砥粒砥石と同
じような働きをすると考えられる。ただここで、砥粒砥
石と異なるのは、砥粒砥石の気孔のようにサイズがバラ
バラでなくビーズ径がかなりの程度(数μm〜数十μ
m)でそろっているのでビーズの脱落で生じるエアポケ
ットによる繊維の突き出しが均一であり、研磨性が安定
的に持続し、さらにビーズのサイズによりこの突き出し
量の調整が可能なため、研磨面の面粗度の調整が可能で
あり、かつビーズを入れないものに比べ2倍近く面粗度
をよくすることができる。しかも砥粒砥石におけるよう
な不均一で大きな気孔による不均一な砥粒の突き出しに
よる不均一な研磨面のバラツキは生じない。即ち、ビー
ズ入り繊維砥石による研磨面の特徴は、ビーズを入れな
い繊維砥石に比べて研磨効率が2〜6倍近く上がり、し
かも研磨面粗さはアルミナ繊維の30μmを使用してビ
ーズを入れないもの(Ra=0.4〜0.5μm)に比
べ実にRaで0.2μmが可能であることである。ま
た、ビーズを入れない繊維砥石は目詰まりを起こし、面
での磨きはできないが、ビーズ入り砥石ではビーズの脱
落によるエアポケットと脱落したビーズによる排出効果
により切り粉の排出がうまくゆき目詰まりを起こさな
い。以上のことは例えばフィラメント径が30μmの繊
維のみでビーズサイズを変えることにより粗磨き用から
細かい磨き用までの研磨効率に優れた繊維砥石の製作が
可能なことを意味している。
【0014】本発明は、例えば、アルミナ質長繊維など
の無機質繊維のモノフィラメントからなる引き揃えられ
た長繊維束(ストランド)の基材にマトリックスとして
エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂やゴ
ム弾性樹脂、さらに無機質のビーズを0.1〜10wt
%混合したものを、周知の方法により、樹脂含浸ストラ
ンド、或いは、所望の板状や丸棒状または円盤状などの
任意の形状の樹脂含浸成型体を作り、必要に応じてこれ
を所定の温度に加熱して樹脂を半硬化させたプリプレグ
状態にし、その後、加熱炉で硬化成型したり、直接に前
記含浸成型体を加熱炉で硬化成型して作成されるもので
ある。尚、加熱硬化時には上記成形材料に対して加圧を
行うのがよい。
【0015】得られた硬化成型品は、ストランド状態の
場合ではこれを複数本束ねてブラシ状にしたり、板状の
成形体から所望のサイズに細長く切り出してブラシ状と
してもよい。また、板状やブロック状またはストランド
状のプリプレグシートとして何層か積層して加熱硬化
し、所望の形態に成形加工して使用してもよい。得られ
た細長いブラシ用フィラメントの成型品は複数本束ねて
片方を接着剤や金具等で固定し、もう一方のフィラメン
ト部はフリーの状態で先端を揃えて円筒状等の任意の形
状の回転ブラシに形成する。また、必要ならば、これに
フィラメント先端の刃先量を調整できるように、金属、
或いは、樹脂製のパイプをかぶせて使用することができ
る。また、このブラシの形態は、カップ状、ベル状、ホ
イール状、ロール状、平ブラシ状等の周知の形状に適用
できる。このブラシを所定の回転機に取り付け、フィラ
メント先端部をワーク材料や製品の処理部位に回転接触
させることにより、目的とするバリ取りや研磨研削にお
いても目詰まりが無く、優れた性能を発揮持続すること
ができる。このブラシによるバリ取りは、大きさ1mm
以下の微小なバリに対して特に有効である。
【0016】また、硬化成型品として板状にしたものか
ら、必要サイズのスティックやブロック状のものや丸棒
または円盤状のものを加工することにより、目的によっ
て使い分けができ、手磨きや電動工具またはエアー工具
等に取り付け、ワーク材料や製品などを目詰まり無しに
極めて優れた性能にて研磨研削することができる。
【0017】本発明者は無機質繊維からなる研磨研削、
バリ取り材において、目詰まりを起こさず、かつ、研磨
効率の優れた金型等の仕上げ工程用の仕上げ材(ラッピ
ング材)として最適な材料、回転工具や超音波工具、エ
アー式や電動式の振動工具に取り付けて使うラッピング
材用の最適な材料、及びフライス盤や円筒研削盤やホー
ニング装置に取り付けて使う機械研削、研磨用の最適な
研削材の提供に成功したものである。
【0018】本発明の無機質長繊維としては、一本のフ
ィラメントの太さが3〜50μmの細い無機質長繊維の
使用が好ましい。一本のフィラメントの太さが50μm
を超える太い無機質長繊維は研磨というより、研削に近
い研磨力をもつが、仕上げ用のラッピング材としては削
った表面が粗くなり向かないし、通常の砥石と本質的に
変わらなくなる。また、繊維のバラケがひどく製造時の
取扱が非常に困難になる。また、3μm未満では研磨力
が極端に低下し効率の向上には貢献しないしコスト的に
も非常に高いものとなる。
【0019】前記無機質長繊維の配合量は10〜80w
t%の範囲とするのが好ましい。無機質長繊維の含有量
が10wt%未満では研磨効率が悪く、80wt%を超
えると結合材としての樹脂が不足するため、著しい強度
低下が起こりラッピング材としての用をなさなくなる。
金型などの磨き効率からすれば繊維の含有量は多い方が
よいが、ビーズにより研磨効率が著しく上がるので55
〜80wt%が理想的なラッピング材としての領域と言
える。
【0020】上記繊維の引き揃え方向は、ラッピングす
る金属面に繊維の先端が突き出しているようにする必要
があるが、一方向でなく2方向に繊維の向きを設けるこ
とにより横すべりが生じず研磨性を向上させることがで
きる。即ち、無機質長繊維が研磨する面に対して左右に
2.5〜5°角度をつけて振られているのが理想であ
る。当然ながら織物のように縦糸と横糸に繊維が入って
いる場合には横糸は研磨に貢献しないため、本発明のラ
ッピング材としての繊維構造としては適さない。
【0021】上記無機繊維の材料は研磨されるワークに
より異なる。例えば、アルミニウム、銅、マグネシウム
合金、黄銅にはガラス繊維が向いているし、鋼材の研磨
にはアルミナ繊維が適している。研磨する際は被研磨体
の硬度の2倍以上の硬度を有する研磨繊維が望ましく、
かつ、脆い繊維が好ましい。ただし、バリ取りの場合に
は、バリのみが取れてそのバリが発生している部分を研
磨してはならない時または面ダレを生じてはならない時
はワークより硬度の低い研磨繊維または有機繊維を使う
必要がある。従って、硬度の違う二つの繊維を混合して
使うケースも当然に出てくる。
【0022】繊維束(ストランド)としては、200〜
3000TEXが望ましいが、生産性からは2500T
EX前後のものが含浸性の問題もなく好ましい。
【0023】添加する無機質ビーズとしては、中空ビー
ズではなく中実ビーズとする必要があり、また、形状は
球形であることが必須である。このような無機質ビーズ
は砥粒と異なって金属に対する研磨能力はないが、マト
リックスとしての熱硬化性樹脂を脆くしたり、マトリッ
クスとしての熱硬化性樹脂を削り取ることにより、研磨
性を向上させるものであるので、完全な球形(真球)を
していることが理想である。ビーズの種類は特に限定さ
れないが、アルミナビーズ、ガラスビーズ、シリカビー
ズなどが挙げられる。また、ジルコニアやこれらビーズ
の混合物も使用できる。
【0024】ビーズ径としては150μm以下でないと
ラッピング材としての必要な強度が得られず、また、研
磨効率やバリ取り効果も向上しない。ビーズ径としては
0.1〜150μmであることが好ましく、10μm前
後のビーズが添加のし易さ、或いは、添加量が20〜2
5重量部でも強度低下が少ないこと及び研磨効率が顕著
に向上することから好ましい。しかしながら、0.1μ
mのビーズでも用途に応じて微細バリ取りや研磨材とし
ての使用が可能である。
【0025】ビーズの含有量については0.1〜10w
t%が望ましい。0.1wt%未満では研磨効率がビー
ズを添加しないものに比べあまり向上しない。また、1
0wt%を超えると研磨繊維による研磨効率の向上が見
られず、ラッピング材の強度低下が著しくなる。従っ
て、ビーズ添加量としては、前記の通り、0.1〜10
wt%の領域で強度低下も少なく研磨効率も理想的に向
上する。添加量としては、更に好ましくは1〜5wt%
が望ましい。
【0026】繊維を固めるための結合剤であり、ビーズ
を固めるための結合剤でもある熱硬化性樹脂は、熱硬化
後はラッピング材のマトリックスを形成するが、ビーズ
を入れない無機質長繊維と熱硬化性樹脂のみからなる繊
維砥石では通常の砥石の3要素、即ち、砥粒とバインダ
ーと気孔(ボイド)として必要な気孔が砥石中に形成さ
れず、研磨能率が著しく悪い。しかも面研磨においては
目詰まりを起こす砥石となる。しかし、3つ目の成分と
してビーズを添加することによりおそらく通常の砥石に
おける気孔と同様の役目をビーズが果たしてくれ、研磨
効率は飛躍的に向上し、全く目詰まりを生じない繊維砥
石が可能となる。この熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビ
スマレイミド樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる
が、繊維に対する接着力と樹脂強度からエポキシ樹脂が
最適である。
【0027】また、ゴム弾性を有する樹脂としては、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、スチ
レンーブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンープロピ
レンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム等
の合成ゴム、または天然ゴム等が挙げられる。
【0028】次に、本発明のラッピング材の製造方法に
ついて説明する。研磨、研削、或いは、バリ取りを実施
しようとしている金属材料に対して最適な無機質長繊維
を用い、これにビーズを添加した熱硬化性樹脂を含浸さ
せ、それを加熱硬化させることにより繊維が引き揃えら
れたブロック状、棒状、または、管状などの任意の成形
体に形成する。これを手磨きや振動工具に取り付けてス
ティック状にして使う場合、先に述べたように繊維は研
磨する方向に対して左右に二方向に綾振りされているの
が理想である。しかし、丸棒や軸一体型砥石として回転
工具に取り付けて使う時には先端で研磨する限りは繊維
は棒の軸方向に一方向に引き揃えられていても問題なく
ワークを削ることができる。
【0029】棒状のものを作成する方法の一つは、無機
質長繊維を一方向に引き揃えてビーズを添加した樹脂の
槽を通過させてビーズの入った樹脂を無機質長繊維の繊
維間に含浸させ、これを加熱した金型の中を通して引き
抜きながら硬化させるいわゆるプルトルージョン成形法
(引き抜き成形法)により丸棒や管を成形し、これを適
当な寸法に裁断してラッピング材とする。
【0030】また、いわゆるフィラメントワインディン
グ法により、上記のビーズ入り熱硬化性樹脂を含浸させ
た無機質長繊維を円筒型のマンドレルに巻き付け、これ
を硬化して裁断してもよい。また、上記の円筒型のマン
ドレルにビーズ入り熱硬化性樹脂を含浸した無機質長繊
維を巻きつけた後に、硬化前にこれを円筒の軸方向に切
り開いてシート状として、これを適当な寸法に切断した
後、加熱した金型にチャージして加圧加熱硬化し、繊維
が一方向(ビーズ入り樹脂を含浸した繊維をパラレル巻
き)にのみ引き揃えられたブロックを作成し、これより
ラッピング材として最適な寸法に裁断して使用すること
ができる。また、このブロックよリ丸棒や軸一体型砥石
を切り出すことも可能である。また、ワインディングの
際、ヘリカル巻きにより円筒に右方向と左方向に一定角
度に綾が振られたものを作成し、硬化の前にこれを円筒
の軸方向に切り開いてシート状とし、これを適当な寸法
に裁断して繊維方向に合わせて必要なシートの枚数を重
ねてプレス成形すれば繊維方向を左右に一定角度で綾が
振られたブロックを作成することができ、これより手研
磨用又は振動工具用のスティックを切り出せばスティッ
クの平らな面が研磨方向に対して左右に繊維が振られた
ものを作成することができる。
【0031】本発明が適している研磨研削及びバリ取り
の分野としては金属等の仕上げ研磨及び金属類の錆び落
としなどに適している。金属類のバリ落としに対しては
鋼材の機械加工時のバリ取りにも有効であるが、アルミ
ニウムやマグネシウム合金の成形時の微小バリ落とし
や、アルミニウムやマグネシウム合金の機械加工時の微
小バリ取りにも非常に向いている。即ち、ビーズなしで
は研磨繊維を熱硬化性樹脂のみで固めたブラシの毛でも
上記のような柔らかい金属においては目詰まりをおこし
て、磨いたり、バリを取ったりできなくなるが、本発明
によるブラシの毛は全く目詰まりを起こさないのでアル
ミニウムやマグネシウム合金のバリ取りに最適である。
当然のことながら銅やチタン合金も目詰まりを起こさず
研磨研削が可能であり、バリ取りも当然可能である。ま
た、ガラス長繊維にビーズとして1μm前後のアルミナ
ビーズやシリカビーズを入れたものは、鋼材やアルミや
マグネシウム合金や銅の微小バリ取りにおいてもバリ取
り部のエッジをまるめたり面ダレを起こすことなくバリ
のみを取り除くことが可能である。当然のことながら鋼
材の金型等の磨きにおいても、目詰まりすることなく面
を均一に効率よく磨くことができ、しかもワークの研磨
効率はビーズを入れていないものに比べ2から3倍に跳
ね上がる。
【0032】
【実施例】次に、本発明研磨研削材の実施例を比較例と
ともに実験例として以下に説明する。尚、実験例中の配
合割合を示す部は、特に断りがない限りは重量部を表す
ものとする。 (実験例1−1)先ず、無機質ビーズを含まない比較例
の研磨研削材の作成のため、下記組成の樹脂組成物を調
整した。 エポキシ樹脂(エピコート828 油化シェル) 80部 エポキシ樹脂(エピコート154 油化シェル) 20部 3フッ化硼素モノエチルアミン(ステラケミファ) 3部 メチルエチルケトン 10部 次に、上記樹脂組成物が入っている槽に繊維径30μm
のアルミナ長繊維(ALFLEX HT−30−0.5
K 大明化学工業)のストランド1本(1000TE
X)を通し、前記樹脂組成物を繊維束の間に含浸させ、
これを直径10.6cmの円筒に、円筒の軸に対して綾
角度±85°にて、ヘリカル巻きを行った。これを円筒
の軸方向に切り開いてシートを作成し、このシートを1
15℃、20分間加熱して溶剤のメチルエチルケトンを
飛ばすと同時にBステージ化を行った。このシートを必
要枚数積み重ねてプレス成形を行い、厚み10mmの板
を製作した。この板より厚み3mm、幅6mm、長さ1
00mmのスティックと、直径6mm、長さ100mm
の丸棒とを切り出した。次に、スティックについてはN
AK80(HRC40)をワークとして手研磨による研
磨テストを行うとともに、また、丸棒については、SK
D11(HRC58)をワークとして、回転工具(ナカ
ニシ製 エスパート400)に取り付け、40000r
pmの回転スピードで15分間の研磨テストを実施し
た。得られた結果をビーズなしとして、表1、表2及び
表3と、図1、図2及び図3に示した。また、試験片を
640℃の電気炉で加熱し、樹脂を焼却してアルミナ繊
維のコンテントを測定したところ82wt%であった。
【0033】(実験例1−2)実験例1−1の樹脂組成
物に平均粒径10μmのアルミナビーズ(AO―509
アドマテックス)を20部添加した以外は実験例1−
1と全く同じ条件でスティックおよび丸棒を作成し、研
磨テストを実施した。その結果を表1、表2及び表3
と、図1、図2及び図3に示した。また、実験例1−1
と同様、電気炉を使用して樹脂を焼却しかつビーズと繊
維を分離して重量測定を行ったところ、アルミナ繊維7
5wt%、樹脂20wt%、アルミナビーズ5wt%で
あった。
【0034】(実験例1−3)実験例1−2のアルミナ
ビーズに代え、アルミナビーズ1μm(AO―502ア
ドマテック)を20部添加し、その他は全く実験例1−
2と同様にしてスティックと丸棒を作成し、研磨テスト
を実施した。その結果を表2及び表3と、図1、図2及
び図3に示した。
【0035】以上の結果から、表2及び表3、図1及び
図2から明らかなように、無機質ビーズを添加していな
い製品に対して、無機質ビーズを添加したものは単位時
間当たりの研磨効率が2〜3倍になることが明らかであ
る。また、実験例1−1と、実験例1−2のスティック
で手磨きによる目詰まり試験を実施した結果を表1に示
したが、これにより、ビーズを添加しないものにおいて
は目詰まりが起こることがわかる。しかし、ビーズを添
加した無機長繊維と熱硬化性樹脂からなる研磨研削材は
目詰まりを起こさなくなることがわかる。また、図3に
示されるように、アルミナビーズ入り1μmの使用によ
り研磨効率にも優れなおかつアルミナ繊維30μmの使
用においても研磨面の粗さをRaで0.214μmにま
で下げることが可能なことが明かである。また、実験例
1−1,1−2,1−3で得られたスティック(厚み1
mm)の曲げ強度及び曲げ弾性率のデータを表4に示し
た。これにより、無機質ビーズを添加することによる物
性の低下は、研磨研削材またはバリ取り材として使用す
るには問題とならない程度であることがわかる。
【0036】(実験例1−4)実験例1−1において、
樹脂組成としてシリコンゴム弾性樹脂とビーズを下記組
成で使用した以外は全く実験例1−1と同様にして成形
材料を作成した。 シリコンゴム 信越シリコーンKE-109-A(信越化学工業) 50部 シリコンゴム 信越シリコーンKE-109-B(信越化学工業) 50部 アルミナビーズ(平均粒径10μm) AO-509(アドマテック) 20部 この成形材料を金型に入れ、加圧(100kg/c
)し、金型温度100℃、1時間で硬化を行った。
できあがった板より5mm×10mm×100mmのス
ティックを切り出し、研磨テストを実施した。前記実験
例1−4において、比較のため、前記ビーズを全く入れ
ずに作ったアルミナ長繊維入りのゴム弾性スティック
は、鋼材、アルミニウム、銅、真鍮、マグネシウム等が
全く磨けなかったが、実験例1−4でビーズをシリコン
樹脂に添加したものは目詰まりを起こさず樹脂がうまく
削られながら磨くことができた。
【0037】(実験例1−5)実験例1−4と同様にシ
リコンゴム弾性樹脂として少し硬度のある下記組成の樹
脂を使用して成形材料を作成し、金型で実験例1−4と
同じ条件でプレス成形を実施した。硬化条件は150℃
で加熱時間は30分であった。 シリコンゴム 信越シリコーンKE-106(信越化学工業) 90部 硬化剤 信越シリコーンCAT-RG(信越化学工業) 10部 アルミナビーズ(平均粒径1μm)AO-502(アドマテック) 20部 作成した板より実験例1−4と同様にスティックを切り
出し、実験例1−4と同様の研磨試験を実施した。実験
例1−4で作成したビーズ入りと同様、目詰まりするこ
となく連続してワークを磨くことが可能であった。以上
の実施例から無機長繊維をゴム弾性樹脂のマトリックス
でのみ固めた研磨研削材は目詰まりを起こす結果、研磨
研削材としては使用できないが、ビーズを入れることに
よって研磨研削材及びバリ取り材として使用可能なこと
が明らかとなった。
【0038】(実験例1−6)実験例1−1の樹脂組成
を下記組成にし、比較のためブランクとしてビーズを添
加しないものと45μmのガラスビーズGB301S
(東芝バロティーニ)を25部添加したものを作成し
た。あとは実験例1−1と同様にして板を作成し、この
板からスティックと直径6mmの丸棒を切り出して手磨
きと回転工具による研磨試験を実施した。 エポキシ樹脂(DER383J ダウケミカルジャパン) 80部 エポキシ樹脂(エピコート152 油化シェルエポキシ) 20部 3フッ化硼素モノエチルアミン ステラケミファ) 3部 メチルエチルケトン 10部 前記研磨試験の結果を図4及び図5に示す。これらの図
から直径が45μmの球形ガラスビーズの添加において
手磨きではビーズなしに比べ15分間の研磨時間で5
倍、回転工具使いではビーズ無しの2倍研磨効率が向上
することがわかる。
【0039】(実験例1−7)実験例1−1の樹脂組成
物からメチルエチルケトンのみを除いて、これにアルミ
ナビーズ1μm(AO―502 アドマテックス)を2
0部添加してよく攪拌混合して金属製のパレットに流し
込み、150℃で1時間加熱してアルミナ繊維を含まな
いビーズのみの入った板を作成した。この板より3mm
×6mm×100mmのスティックを切り出し、ワーク
材にNAK80(HRC40)を使用して研磨テストを
実施した。使用したワークの磨き面積は1.5cm×3
cmであった。この結果を図3に示す。この図からアル
ミナビーズ自身には研磨能力がないことが明らかであ
る。
【0040】(実験例1−8)実験例1−7において、
アルミナビーズ1μm(AO―502 アドマテックス
製)の代わりに、アルミナビーズ10μm(AO―50
9 アドマテックス製)を用いた以外は全く同じように
してアルミナ長繊維の入っていないアルミナビーズのみ
の入ったスティックを作成した。このスティックを用い
て研磨試験を実施した結果を図3に示す。ワーク自身の
最初の面粗さ(Ra=1.968)が最初に研磨面の山
が取れて3分の研磨段階でRa=1.208に下がった
以外は15分経ても研磨粗さは変わらずワークが研磨さ
れていないのが明らかである。即ち、10μmのアルミ
ナビーズにおいてもビーズ自身には研磨能力がないのは
明らかである。 (実験例1−9)実験例1−2と同じようにして、10
μmのアルミナビーズを添加するかわりにガラスビーズ
5〜7μm(MB−10…東芝バロティーニ製)を10
部添加した以外は実験例1−1と全く同じ条件でスティ
ック及び丸棒を製作し、研磨テストを実施した。その結
果を表2及び表3と図1、図2及び図3に示す。これよ
りガラスビーズ5〜7μmの添加においてもビーズを入
れないものに比べ研磨効率が2.6倍程度向上すること
がわかる。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】(実験例2−1)モノフィラメント直径1
0μmのアルミナ長繊維(組成 Al85重量
%、SiO15重量% ALFLEX−10−1K
大明化学工業製)のストランド1000本に、脂肪族環
状エポキシ樹脂セロキサイド2021A(ダイセル化学
工業製)50重量部と、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂エピコート828(油化シェルエポキシ製)50重量
部と、これに3フッ化硼素モノエチルアミン(ステラケ
ミファ)3重量部と、キュアゾール2E4MZ−CN
(四国化成)を2重量部加え、さらに平粒径10μmの
アルミナビーズAO―509(アドマテック製)15重
量部を入れて、40℃に加温しながらよく攪拌混合した
ものを、ローラーディッピングにより連続的に含浸処理
しながら巻き取り駆動のワインダーで別のボビンへ巻き
取った。含浸した全体の重量測定から、アルミナ長繊維
の繊維重量含有率(Wf)は約67.5%であった。こ
の巻き取った含浸ストランドのボビンをクリールに取り
付け、引き出した含浸ストランドに350g重のテンシ
ョンをかけ、約300℃に加熱された雰囲気の長さ2m
の硬化炉を、毎分当たり1.6mの速度で連続的に通過
させて硬化した後、これを巻き取り駆動機で巻き取っ
た。この最終的に巻き取った硬化成形品のストランドの
一部をるつぼに入れて秤量し、800℃、1時間の焼成
法で樹脂のみを除去した後、組成割合を換算した結果、
アルミナ長繊維65.0wt%、樹脂分32.6wt
%、アルミナビーズ2.4wt%であった。このストラ
ンドをブラシ用のフィラメントとして切り出し、長さ1
00mm、本数80本を1束として、束の片方をエポキ
シ接着剤で固定したものを合計16束、フィラメント総
数で1280本を、内径42mm、高さ30mm、深さ
20mmのSUS304製のカップの中に円周状に植え
込み、さらにエポキシ接着剤で固定し、回転用のカップ
型ブラシを作製した。また、これに内径42mm、肉厚
0.4mm、長さ60mmのSUS304製のスリーブ
を装着し、フィラメント先端の長さを8mm出るように
調整して固定した。これを回転移動装置に取り付け、試
験材料としてアルミニウム製ケース外周のバリ取りを行
い、その時のフィラメントの目詰まり状態やバリ取り状
態を表5に示した。また、アルミニウム板、銅板、鋼板
の3種類について所定の研磨試験を行い、目詰まり状態
を表6に示した。
【0046】(実験例2−2)実験例2−1に示したア
ルミナビーズの代わりに、平均粒径5〜7μmのガラス
ビーズMB−10(東芝バロティーニ製)を10重量
部、同様のアルミナ長繊維と樹脂を用いた系に分散し
た。製法などは全く同じ様にフィラメントを成形し、同
形状のブラシを作製した。この時のフィラメント組成
は、アルミナ長繊維70.0wt%、樹脂分28.4w
t%、ガラスビーズ1.6wt%であった。このブラシ
を回転移動装置に取り付け、同様の試験材料に対する目
詰まり状態やバリ取りまたは研磨状態を調べた結果を表
5、表6に示した。
【0047】(実験例2−3)実験例2−1、2−2で
用いたビーズなどを一切添加しないで、アルミナ長繊維
と樹脂構成のみ同じとし、同様の内容にてブラシの作製
を行った。この時のフィラメント組成は、アルミナ長繊
維72.6wt%、樹脂分27.4wt%であった。こ
のブラシを回転移動装置に取り付け、同様の試験材料に
よる試験状態をビーズなしとして表5、表6に示した。
【0048】(実験例2−4)実験例2−1で用いたア
ルミナ長繊維の代わりに、モノフィラメント直径13μ
mのガラス長繊維(グラスロン 旭ファイバーグラス
製)のストランド約1880本に、脂肪族環状エポキシ
樹脂セロキサイド2021A(ダイセル化学工業製)1
00重量部、これに酸無水物硬化剤HN2200(日立
化成工業製)を100重量部加え、促進剤としてキュア
ゾール2E4MZ−CN(四国化成工業製)2重量部を
加え、更に平均粒径10μmのアルミナビーズAO―5
09(アドマテック製)30重量部を加え、40℃に加
温しながら攪拌混合したものを、ローラディッピングに
より連続的に含浸しながら巻き取り駆動のワインダーで
別のボビンへ巻き取った。以下、実験例2−1と同様の
方法によりブラシを作成した。この時のフィラメント組
成は、ガラス長繊維74.1wt%、樹脂分24.2w
t%、アルミナビーズ1.7wt%であった。バリ取り
及びフィラメントの目詰まり状態、また研磨状態の比較
を表5、表7に示した。
【0049】(実験例2−5)実験例2−4で用いたア
ルミナビーズの代わりに、実験例2−2で使用したガラ
スビーズを10重量部加えた以外は、実験例2−4と同
様の方法を用いてブラシを作成した。この時のフィラメ
ント組成は、ガラス長繊維72.8wt%、樹脂分2
5.1wt%、ガラスビーズ2.1wt%であった。比
較試験の結果を表5、表7に示した。
【0050】(実施例2−6)ビーズ等を一切添加しな
いで、ガラス長繊維と樹脂構成のみを同じとし、同様の
方法にてブラシの作成を行った。この時のフィラメント
組成は、ガラス長繊維75.1wt%、樹脂分24.9
wt%であった。比較試験の結果を表5、表7に示し
た。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【発明の効果】このように本発明によれば、通常の繊維
と砥石に比べて回転工具使いで2〜3倍、手磨きにおい
て3〜6倍の研磨効率を持ち、かつ、繊維砥石のもつ疵
のない極めて良好な研磨仕上げ面と同時に鋼材に対して
もアルミニウム、マグネシウム合金、銅、チタンに対し
ても目詰まりしない研磨研削材及びバリ取り材を提供で
きる。また、ブラシ状として使用しても目詰まりするこ
とがなく、また、弾性樹脂で結着したタイプの研磨研削
材としても目詰まりすることなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 研磨特性を示す特性線図(手磨きによるワー
ク研削量)
【図2】 研磨特性を示す特性線図(回転工具によるワ
ーク研削量)
【図3】 研磨特性を示す特性線図(手磨きによる面粗
度Ra)
【図4】 研磨特性を示す特性線図(手磨きでのガラス
ビーズ45μのワーク研削量)
【図5】 研磨特性を示す特性線図(回転工具使いでの
ガラスビーズ45μのワーク研削量)
フロントページの続き Fターム(参考) 3C063 AA02 AB02 AB10 BB01 BB03 BB04 BB06 BB11 BB19 BC03 BC04 EE29 FF20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨研削要素としての無機質長繊維をマ
    トリックス材で結着してなる研磨研削材であって、前記
    マトリックス材中に球状の無機質ビーズを含ませたこと
    を特徴とする研磨研削材。
  2. 【請求項2】 前記マトリックス材として、エポキシ樹
    脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂またはビ
    スマレイミド樹脂を用いることを特徴とする請求項1記
    載の研磨研削材。
  3. 【請求項3】 前記マトリックス材として、ゴム弾性を
    有するクロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴ
    ム、スチレンーブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン
    ープロピレンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、ウレタ
    ンゴム等の合成ゴムまたは天然ゴムを用いることを特徴
    とする請求項1記載の研磨研削材。
  4. 【請求項4】 前記無機質長繊維として、アルミナ質繊
    維、ガラス繊維、炭化珪素質繊維またはボロン質繊維を
    用いることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の研磨研削材。
  5. 【請求項5】 前記無機質長繊維として、繊維径が3〜
    50μmのものを用いることを特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載の研磨研削材。
  6. 【請求項6】 前記無機質長繊維として、繊維横断面の
    長軸に対する短軸の比率が1.3〜1.8の扁平形状の
    ものを用いることを特徴とする請求項1乃至5の何れか
    に記載の研磨研削材。
  7. 【請求項7】 前記無機質長繊維を10〜80wt%配
    合させたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記
    載の研磨研削材。
  8. 【請求項8】 前記無機質ビーズとして、アルミナビー
    ズ、ガラスビーズ、シリカビーズまたはジルコニアビー
    ズを用いることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに
    記載の研磨研削材。
  9. 【請求項9】 前記無機質ビーズとして、直径0.1〜
    150μmのものを用いることを特徴とする請求項1乃
    至8の何れかに記載の研磨研削材。
  10. 【請求項10】 前記無機質ビーズを0.1〜10wt
    %配合させたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか
    に記載の研磨研削材。
  11. 【請求項11】 スティック状に形成され、スティック
    の長手方向を中心にして無機質 長繊維が二方向に配向
    されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか
    に記載の研磨研削材。
  12. 【請求項12】 ブラシ状に形成されたことを特徴とす
    る請求項1乃至10の何れかに記載の研磨研削材。
  13. 【請求項13】 丸棒や軸一体型砥石形状などの任意の
    回転体形状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至
    10の何れかに記載の研磨研削材。
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