JPS6368071A - 新規微生物及びそれを用いるエリスリト−ルの製造方法 - Google Patents

新規微生物及びそれを用いるエリスリト−ルの製造方法

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JPS6368071A
JPS6368071A JP61210669A JP21066986A JPS6368071A JP S6368071 A JPS6368071 A JP S6368071A JP 61210669 A JP61210669 A JP 61210669A JP 21066986 A JP21066986 A JP 21066986A JP S6368071 A JPS6368071 A JP S6368071A
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erythritol
aureobasidium
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Naoya Kubo
久保 直哉
Takafumi Harumi
隆文 春見
Katsuo Wakao
若生 勝雄
Tsunero Oda
小田 恒郎
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NIKKEN KAGAKU KK
National Food Research Institute
Nikken Chemicals Co Ltd
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NIKKEN KAGAKU KK
National Food Research Institute
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エリスリトール生産能の高いオーレオバシデ
ィウム(入ureobasidium) sp、 51
1−124A菌株、及び該微生物を用いて発酵性糖類を
エリスリトールに変換することを特徴とする発酵による
ニー1−          リ^ リスリトールの製造方法に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来より、エリスリトール生産能を有する微生物として
は、例えばキャンシダ属、デバリオミセのが知られてい
る。
例えば、特公昭47−41549号公報にはキャンシダ
属、トリゴノプシス属に属する微生物を用いてグリセリ
ンなどの発酵性糖類をエリスリトールに変換する方法が
記載されている。しかしながら、この方法に従えば微生
物の耐糖性の問題から主炭素源としての糖質濃度(基質
濃度)に限界があり、比較的低濃度で発酵を行う必要が
あり、またエリスリトールへの変換率も必ずしも十分で
ないことから、未だ工業的に利用されるに至っていない
本発明者等は、先にオーレオバシディウム属の新規微生
′!yIJSN−45菌株(微工研菌寄第7594号)
を用いてグルコース等の発酵性糖類よりエリスリトール
を製造する方法(特開昭61−.31θ91〉を発明し
た。この方法は、比較的高濃度の糖質よりエリス ゛リ
トールを製造することを可能にし、それなりに価値を有
するものであった。
しかしながら、上記方法は菌体生成量に比べてエリスリ
トールの収率が充分とはいえない上、製造時の至適PH
1温度等の範囲が狭く、しかもその範囲から少しでも外
れるとエリスリトールの収率が著しく低下する等の欠点
を有し、工業的には必ずしも満足のいくものではなかっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、かねてより生体触媒としての微生物の有
用性についてそのポリオール類への変換能の検索を行な
ってきたが、たまたま、沖縄系の澱粉工場内の土壌から
分離された不完全菌類のオーレオバシディウム属に属す
る新規微生物SN−124A菌株が.SN−45菌株よ
りも安定して高いエリスリトール生産能を有することを
見出だし、本発明に到達したものである。
即ち、本発明はオーレオバシディウムsp.SN−12
4A菌株をグルコースなどの発酵性糖類を主炭素源とし
て含む培地に接種し、好気的に培養して培養液中にエリ
スリトールを生成蓄積せしめ、これを採取することを特
徴とする発酵によるエリスリトールの製造方法、及びこ
れに用いるエリスリトール生産能の高いオーレオバシデ
ィウムsp.SN−124^菌株に関する。
本発明に於いて用いられる微生物オーレオバシディウム
sp、 5N−124人菌株は、次のような菌学的性質
を有する。
1、培地上の主賓状況 l) 顕微鏡的所見 栄養細胞の大きさく※1)4〜7×4〜15μ栄養細胞
の形状(※1) 菌糸及び酵母様の重砲、卵形等の形 状を示す9 栄養細胞の増殖法(※1)菌糸及び酵母様細胞の多極出
芽 菌糸体(※2)    真性菌糸を形成し、先端及び側
面 に全骨芽型分生子 を多数生ずる。
(註)※I YM寒天培地に27℃、5日間培養※2ポ
テトグルコース寒天による スライド培養 2)寒天斜面(※3) 生  育            良  好光  沢 
           無  し色 調       
 日数の経過に伴い、白色から黒色のコロ ニーに変化する。
(註)※3 YM寒天培地 3)液体培養(※4) 表面生育       厚い皮膜形成 濁   度           透  明沈   査
           大 (註)※4 YM液体培地 2、子のう胞子の形成 ポテトグルコース寒天培地 形成せず コーンミール寒天培地   形成せず YM寒天培地       形成せず ニンジンエキス寒天培地  形成せず ■8寒天培地       形成せず 3、生理学的性質 酸素要求性        好気的 生育温度         約40℃まで最適生育温度
       35〜37℃生育pH2,5〜9.5 最適生育pH4〜7 KNO,資化性(※5)  有り (NI14)2S04資化性(※5) 有り尿素の分解
        有り ゼラチンの液化      無し カロチノイドの生成    無し 有機酸の生成       有り アルブミン        無し デンプン様物質の生成   無し ビタミンの要求性(※5) 有り グルコース濃度(※6)50%生育 什60%生育 汁 食塩濃度(※7)2%生育 十 6%生育 − (註)※5 Wickerhamの合成培地を用いたJ
、Lodderらの方法により判定 ※6寒天培地 ※7液体培地 4、糖の発酵性(※5) グルコース         丑 ラクトース         − ガラクトース        − メリビオース        − シュクロース        廿 ラフィノース        − マルトース         + セロビオース        − トレハロース        − イヌリン          − 5、糖、有機酸等の資化性 グルコース         什 り−キシロース       士 ガラクトース        − エリスリトール        + D−アラビノース      − L−アラビノース      − D−リボース        + シュクロース        + L−ラムノース       − マルトース         士 エタノール         − セロビオース        士 サリシン          − し−ソルボース        − リビトール         − ガラクチトール       − グリセリン        + トレハロース        − ラクトース         − メリビオース        − D−マンニトール      + ラフィノース        − メレチトース        − α−メチル−D−グルコシド − イヌリン          ± イノシトール        − 可溶性デンプン       − DL−乳酸         − コハク酸           士 クエン酸           十 上記のごとき菌学的性質を有する本菌株の分類学上の位
置をTHE GENERA OF FUNGI 5PO
RULATINGIN PURE CULTURE(J
、A、VON ARX ; 1974年)を参照して検
討した結果、本菌株はYM寒天培地上での培養後期に於
いて日数の経過に伴ない白色から黒色のコロニーを形成
し、栄養細胞に菌糸を形成し、多くの Blast 5
poreを生じ、かつ厚゛膜胞子を形成しない、などの
特徴を有していることがらオーレオバシディウムに属す
る新規な微生物であると判断し、オーレオバシディウム
SP、 5N−124A菌株と命名した。
即ち、本発明の微生物は沖縄系の澱粉工場内の土壌から
常法に従って純粋分離されたもので、オーレオバシディ
ウム属に属し、栄養細胞が4〜7×4〜15μの重砲、
卵形等の形状で、多極出芽により増殖し、子のう胞子は
見られず、真性菌糸が見られ、YM寒天培地上での生育
も速く3日間で白色から黒色のコロニーとなり、液体培
地では皮膜を形成し、かつ発酵性糖類を主としてエリス
リトールと少量のグリセリンに変換する能力を有する。
本菌株は、工業技術院微生物工業技術研究所に[微生物
寄託番号 微工研菌寄第8745号」として寄託されて
いる。
以下に、本発明に係るエリスリトールの製造方法につい
て述べる。
本発明に於ける培養は、通常液体培地を用いて好気的条
件下に攪拌培養により実施されることが望ましい。
ツ該液体培地の主炭素源としてはグルコース、フルクト
ース、シュクロース、マルトースなどの糖質が使用され
るが、これらの糖質の培地中に於ける量的割合としては
10〜40%(W/W)、特に好ましくは20〜30%
(W/W)の範囲で添加使用されることが好ましい。窒
素源としては微生物によりオリ用可能な窒素化合物、例
えば酵母エキス、ペプトン、麦芽エキス、カザミノ酸、
コーンスチープリカーなどが使用される。また、培地に
加える無機塩類としては、例えば硫酸第一鉄、塩化カリ
ウム、塩化ナトリウム、リン酸二水素カリウム、水酸化
カルシウムなどの塩類が使用される。更に、必要に応じ
て酵母の生育に必要な各種の有機物、無機物、あるいは
通常用いられる消泡剤などを添加することが出来る。
培養は、前記組成からなる液体培地に微生物菌体を直接
接種するか、又は、別に前培養によって得られる種培養
液を接種して行なわれる。この種培養液の調製は、例え
ばグルコース20%(W/W>、コーンスチーブリ力−
2,0%を含むpH5〜6の液体培地に斜面培養した菌
を1白金耳接種して34〜36℃の温度で2〜4日間培
養することにより行われる。
培養温度は微生物が生育しうる範囲内、即ち30〜38
℃で行われるが、特に好ましくは35〜37℃の範囲で
ある。
また、培地のpnは4〜9、好ましくは5〜7の範囲で
調節される。
培養期間は使用する培地の種類及び主炭素源である糖質
の濃度により異なるが、通常4〜10日間程度である。
本発明に於ける培養は、培地の栄養源が最大限に利用さ
れ、かつ培養液中のエリスリトールの生成量が最高に達
した時点で培養を終了させることが望ましい。
尚、培養液中のエリスリトール生成量はガスクロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどの周知の方
法を用いて速やかに測定することが出来る。
かくして、培養液中に蓄積されたエリスリトールは、常
法に従って培養液中から分離される。即ち、かかる場合
に当該分野において通常使用されている周知の手段、例
えばろ過、遠心分離、イオン交換又は吸着クロマトグラ
フィー、溶媒抽出、蒸留、結晶化などの操作が必要に応
じて適宜組み合わせて用いられる。−例を挙げれば、培
養液からろ過、遠心分離などによって菌体を除去し、次
いでこの液を活性炭で処理して着色物質などを除き、更
にイオン交換樹脂により脱イオンした後、液を濃縮して
シロップとする。次に、このシロップからエリスリトー
ルを結晶化して分離する。エリスリトールを分離した後
の母液中にグリセリンが含まれている場合には、これを
更に減圧蒸留により精製してグリセリンを得ることがで
きる。
〔実施例〕
次に実施例を示し、本発明の態様を更に具体的に説明す
る。
実施例1 グルコース20% (W/W)、予めPH6,0に調整
したコーンスチープリ力−2,0%、ソルビタン脂肪酸
エステル0.1%及びシリコン系消泡剤0.03%を含
む培地5kgを7リツトル容の発酵槽に入れ、120℃
、20分間滅菌した。放冷後、無菌的に培地pHを5.
5に調整した。これに上記と同様の培地で3日間培養を
行なったオーレオバシディウムsp.SN−124A菌
株[微工研菌寄第8745号」の種培養液2001を加
え、35℃、400rpm、通気量1リツトル/1nで
7日間培養を行なった。その結果この培養液中に467
gのエリスリトール及び痕跡程度のグリセリンが蓄積さ
れた。
この培養液から菌体を遠心分離して除去し、活性炭によ
る脱色及びイオン交換樹脂(IR^−410:IR−1
20B= 2:l)による脱塩を行なった。次いで濃縮
し、5℃に保存することにより結晶を得た。この結晶を
溶解し、同様の方法により再結晶した。得られた多面体
様の白色結晶は爽やかな甘味を有し、その融点は121
℃であった。NMR1旋光度、液体クロマトグラフィー
及びガスクロマトグラフィー等の測定結果からこの白色
結晶はエリスリトールと同定された。
実施例2 グルコース30% (W/W)、コーンスチープリカー
(pH6,0調整液)3.2%を含む培地50gを50
01の三角フラスコに入れ、滅菌、冷却後培地poを6
.0に調整した。これに実施例1と同様の種培養液2m
lを接種し、35℃、180rpmで10日日間上う培
養を行なった。その結果、この培養液中に5.9gのエ
リスリトール及び1.4gのグリセリンが蓄積された。
実施例3 シュクロース20% (W/W)、酵母エキス0.5%
を含む培地50gを500m1の三角フラスコに入れ、
120℃、15分間滅菌した。冷接培地poを6.0に
調整し、これにオーレオバシディウムsp、 5N−1
24A菌株(微工研菌寄第8745号)を接種し、35
℃、180rpmで7日間振とう培養を行なった。その
結果、培養液中に4.2gのエリスリトールが蓄積され
、グリセリンの蓄積は認められなかった。
実施例4 酵母エキス0.5%、グルコースlO〜30 (W/W
)を含む培地50gを500m1の三角フラスコに入れ
、120℃、15分間滅菌を行なった。冷接培地PRを
5.5に調整し、これに種培養液(オーレオバシディウ
ムsp、 5N−124^菌株をグルコース20%、酵
母エキス0.5%から成る培地を用い、35℃、3日間
培養した培養液)2mlを接種し、35℃、180rp
mで4〜II日間振どう培養を行なった。その結果は表
−1に示す通りであった。
表−1 ※ 対消費糖収率を示す。
実施例5 グルコース20%(W/W)、酵母エキス 0.5%が
ら成る培地50gずつを8本の5001三角フラスコに
入れ、滅菌を行なった。冷接IN塩酸又はIN水酸化ナ
トリウムで培地PHを 2.9〜10.1の間になるよ
うに調整した。次いで、得られたそれぞれの培地に種菌
(オーレオバシディウムsp、 5N−124A菌株、
微工研菌寄第8745号)を接種し、35℃、180r
pmで7日間振どう培養を行なった。その結果表−2に
示すような収率でエリスリトールが得られた。
表−2 ※ 対消費糖収率を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エリスリトール生産能の高いオーレオバシディウ
    ムsp.SN−124A菌株(微工研菌寄第8745号
    )。
  2. (2)オーレオバシディウムsp.SN−124A菌株
    (微工研菌寄第8745号)をグルコースなどの発酵性
    糖類を主炭素源として含む培地に接種し、好気的に培養
    して培養液中にエリスリトールを生成蓄積せしめ、これ
    を採取することを特徴とする発酵によるエリスリトール
    の製造方法。
JP21066986A 1986-09-09 1986-09-09 新規微生物及びそれを用いるエリスリト−ルの製造方法 Expired - Lifetime JPH0722504B2 (ja)

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