JPS6366186A - スピロオキサジン化合物及びその製造方法 - Google Patents

スピロオキサジン化合物及びその製造方法

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JPS6366186A
JPS6366186A JP25468586A JP25468586A JPS6366186A JP S6366186 A JPS6366186 A JP S6366186A JP 25468586 A JP25468586 A JP 25468586A JP 25468586 A JP25468586 A JP 25468586A JP S6366186 A JPS6366186 A JP S6366186A
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松岡 信吾
Takashi Tanaka
隆 田中
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なスピロオキサジン化合物に関するもの
であり、特に光の作用により発色あるいは、消色変化を
繰り返すフォトクロミック材として有用なスピロオキサ
ジン化合物を提供するものである。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕
フォトクロミズムとは、ここ数年来注目をひいてきた現
象であって、ある化合物にふつう日光あるいは水銀灯の
光のような紫外線を含む光を照射すると速やかに色が変
わり、光の照射をやめて暗所にお(と元の色にもどる可
逆的作用のことである。この性質を有する化合物は、フ
ォトクロミック化合物と呼ばれ、従来種々の化合物が合
成されてきた。近年、これらの種々のフォトクロミック
化合物のなかでも、米国特許第3562172号、同第
3578602号、同!4215010号。
同第4342tSSB号の各明細書に記載されているよ
うなスピロ(インドリン)ナフトオキサジン化合物が特
に注目されている。この化合物はエチルアルコール、ア
セトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ベン
ゼン等の溶媒中あるいはポリメチルメタクリレート、ポ
リカーボネート、ポリ(アリルジグリコールカーボネー
ト)などの高分子中においてフォトクロミック作用を示
す。しかしながら、このスピロ(インドリン)ナフトオ
キサジン化合物の高分子マトリックス中におけるフォト
クロミック作用は15℃以下で顕著である龜のの、室温
付近(20〜30 ”C)さらには、室温より高温域(
30〜40℃)では良好ではない。また、このスピロ(
インドリン)ナフトオキサジン化合物の発色色調は、い
ずれの溶媒中あるいは高分子マ) +7ツクス中におい
ても青色のみで、自由に発色色調を制御することができ
ない。
また−特開昭61−501145号公報に記載されてb
るスピロ(インドリン)ナフトオキサジン化合物の中に
は、赤紫色ないしは青色に発色色調を制御することがで
き、室温付近(20〜30℃)で本そのフォトクロミッ
ク作用が顕著な化合物もあるが、室温より高温域(30
〜40℃)ではその作用がほとんど認められない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記した従来のスピロ(インドリン)ナ
フトオキサジン化合物の欠点に鑑み、高分子マトリック
ス中で、室温付近では勿論のこと、室温よりも高温域(
60〜40℃)に於いても良好なフォトクロミック作用
を示し、しかも、置換基の種類を選択することによって
発色色調を赤〜青といったように広範囲に変化させ得る
スピロオキサジン化合物の開発を続けてきた。その結果
、上記した特性を満足する上、さらに発色及び退色が速
かであるスピロオキサジン化合物を見い出し、本発明を
完成するに至った。
即ち、本発明は下記一般式(I) (但し、R1* R2及びR5は、夫々同種又は異種の
水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R4は
アミノ基又は置換アミノ基であり、R5+ R6+ R
7及びR6は、夫々同種又は異種の水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アルキル基又は
非置換の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは非置換の
不飽和複素環基である。) で示されるスピロオキサジン化合物である。
上記一般式(I)で示されるR+、R2およびR5は、
同種または異種の水素原子、アルキル基またはアラルキ
ル基である。該アルキル基は%に限定されないが、一般
には炭素原子数1〜10、好ましくは1〜乙のアルキル
基が好適に使用される。また、上記アラルキル基のアル
キル基は、一般に炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4
のものが好適であり、アラルキル基のアリール基として
は、フェニル基。
キシリル基、トリイル基、ナフチル基等が好適である。
上記アルキル基及びアラルキル基を具体的に例示すると
、メチル基、エチル基。
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、デシル基、ベンジ
ル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニ
ルブチル基等である。
また、一般式(I)で示されるR4は、アミノ基または
置換アミノ基である。これらの基示される。上記のR9
およびRIGはそれぞれ同種または異種の水素原子、ア
ルキル基、アラルキル基または了り−ル基であることが
好tLい。該アルキル基及びアラルキル基は、前記R+
 + R2及びR3で示したものと同じものが好適に使
用され、またアリール基はフェニル基、トルイル基、キ
シリル基などの了り−ル基等が好適である。さらにまた
、R4をメチレン基、ペンタメチレン基などのアルキ−
CH2CH20CH2CH2−、べR20(CH2≠な
どのオキシアルキレン基; −CH2SCH2CH2−
−CH28(CH2← 、  −CH2CH2SCH2
CH2−などのアゾアルキレン基などであることが好ま
しい。
さらに一般式(I)で示される (疋  は置換若しく
は非置換の芳香族炭化水素基オたは置換若しくは非置換
の不飽和複素環基である。
芳香族炭化水素基をより具体的に例示すると、フェニレ
ン基、ナフタレン基、フェナンスレン基などのベンゼン
環1個またはその2〜4個の縮合環よりなる非置換の芳
香族炭化水素基が挙げられ、また、上記の芳香族炭化水
素基にアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基。
シアノ基、アミノ基、またはハロゲン原子が1個または
2個以上置換した置換芳香族炭化水素基を挙げることが
できる。また、上記の不飽和複素環基としては、酸素、
イオウ、窒素原子を含む5員環、6員環またはこれらに
ベンゼン環が縮合した不飽和複素環基が挙げられる。具
体的にはピリジン基、キノリン基等の含窒素不飽和複素
環基;フリレン基及びペンシフリレン基等の含酸素不飽
和複素環基;チェニレン基、ペンツチェニレン基等)含
イオウ不飽和複素環基なとである。また、これらの不飽
和複素環基に、前記した芳香族炭化水素基の説明で述べ
た置換基が置換した置換不飽和複素環基も、本発明に於
いて何ら制限なく採用される。
また、一般式(■)で示されるR5 、 R6、R7及
びR8は、それぞれ同種または異種の水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基。
アミノ基、アルキル基、またはアルコキシ基である。上
記のハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、沃素
原子が特に限定されず用いられる。また、アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基。
ペンチル基の炭素数1〜5の低級アルキル基が好適に使
用される。さらにまた、アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、ブロホキシ基、ブトキシ基、ペント
キシ基等の炭素数1〜5の低級アルコキシ基が好適であ
る。
前記一般式(I)で示されるスピロオキサジン化合物の
中でも、室温よりも高温域での発色性を勘案すると、R
4が置換アミノ基である化合物が好ましい。さらには、
R4で示される置換アミノ基が−<9 (但し、R9及
びRIGは、夫々同種又は異種のアルキル基である。)
又は、−NRI+(但し、 R1+はアルキレン基、オ
キシアルキレン基、チオア゛ルキレン基、アゾアルキレ
ン基であり、窒素原子と共に5〜7員環を形成する基で
ある。)であるスピロオキサジン化合物が本発明に於い
て特に好ましい。
本発明の上記した一般式(I)で示される化合物は、一
般に常温常圧で淡黄色の固体として存在する。また、本
発明の上記一般式(I)で示される化合物は、一般に次
の(イ)〜(・・)のような手段で一般式(I)の各化
合物であることを確認できる。
(イ)赤外吸収スペクトル(IR)を測定することによ
り、3100〜3000m  Kアロマティックな一〇
Hの伸縮による吸収、3000〜2800m  にアリ
ファテイツクな−CI’(の伸mVcよる吸収、164
0〜1600副−1にC=N結合の伸縮による吸収、1
600〜158 CJtyn−’にアロマティックなC
=C結合による吸収、 990〜920crn’にスピ
ロ構造のc−o結合の伸縮による強い吸収が現われる。
また1200〜1050α−1にC−N結合の伸縮によ
る吸収が現われる。
(ロ)プロトン核磁気共鳴スペクトル(’H”NMR)
を測定することにより1分子中に存在するプロトンの種
類と個数を知ることができる。
δ7〜δ9.3ppm付近にアロマティックなプロトン
に基づくピーク、R,lR2、R5。
R4、R5、R6、R,及びR8がアルキル基か又はア
ルキル基を含む基である場合には、δ1.2〜δ3.o
ppm付近にアルキル性プロトンに由来するピークが現
われる。また、それぞれのピーク強度を相対的に比較す
ることにより、それぞれの結合基のプロトンの数を知る
ことができる。
(ハ)元素分析によって炭素、水素、窒素、・・ロダン
の各重量%を求めることができる。
さらに、認知された各元素の重量%の和を100から減
じることにより、酸素の重量%を算出することができる
。従って、相当する生成物の組成式を決定することがで
きる。
また、融点や炭素核磁気共鳴スペクトルの測定、質量分
析などを実施することで、一般式CI)の構造を決定し
、同定することが可能である。
本発明の上記一般式(1)で示される化合物ハ、ベンゼ
ン、トルエン、クロロホルム、四塩化炭素、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン、N、N−ジメチルホルムア
ミドなどの一般の有機溶媒に良(溶ける。このような溶
媒に前記一般式(1)で示される化合物を溶かした時、
本発明の化合物は、溶媒の極性・非極性にかかわらず、
一般に溶液はほぼ無色透明であり、太陽光または紫外線
を照射すると赤紫色または赤色から青色の範囲ですみや
かに変化し、光を遮断するとすみやかに元の無色にもど
る良好な可逆的なフォトクロSツク作用を呈する。この
ような本発明におけるフォトクロミック作用は、高分子
マトリックス(1ツ) 中でも起こり、室温付近(20〜30℃)、さらには室
温より高温域(30〜40℃)でも顕著であり、発色及
び退色のスピードは秒のオーダーである。このような高
分子マトリックスとしては、本発明の上記一般式(1)
で示される化合物が均一に分散するものであればよく、
光学的に好ましくは、例えば、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル。
ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等の
アクリル樹脂;ポリカーボネート。
ポリ(アリルジグリコールカーボネート)等のポリカー
ボネート樹脂などが挙げられる。
前記一般式(i)で示される化合物を分散の程度に応じ
て任意の割合で上記の高分子マトリックス中に添加する
ことができるが、一般に0.001〜70重量%が好ま
しい。
本発明の前記した一般式(1)で示される化合物の製造
方法は、特に限定されず如何なる方法によって得てもよ
い。一般に好適に採用される代表的方法を以下に説明す
る。
(1B) (方法A) 下記の一般式(1) (式中、R1,R2及びR5は夫々同種又は異種の水素
原子、アルキル基又はアラルキル芳香族炭化水素基また
は置換若しくは非置換の不飽和複素環基であり、Aoは
アニオンである。) で示されるアゾリウム塩と下記の一般式(l[)R++ (但し、R5、R6,Ri7及びR8は、夫々同種又は
異種の水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアン基、
アミノ基、アルキル基又はアルコキシ基である。) で示されるニトロン化合物及びアミン化合物とを反応さ
せることによって、前記一般式(I)で示すれるスピロ
オキサジン化合物を得ることができる。
一般式([)中、Aoで示されるアニオンとしては、塩
素、臭素、ヨウ素のようなノ・ロダンイオン:バラトル
エンスルホン酸のようなスルホン酸イオンが挙げられる
原料であるアミン化合物としては、窒素が少くとも1つ
の水素原子と直接結合しているものが好ましい。具体的
には、下記式(■)(但し、R9及びRIOは、夫々同
種又は異種の水素原子、アルキル基、了り−ル基又はア
ラルキル基であり、R11はアルキレン基。
オキシアルキレン基、チオアルキレン基又はアゾアルキ
レン基である。) で示されるアミン化合物が好適である。
上記した原料である一般式(II)で示されるアゾリウ
ム塩、一般式(l[)で示されるニトロソ化合物及びア
ミン化合物のモル比は、広い範囲から選択されるが、一
般には、一般式(II)で示されるアゾリウム塩1モル
に対して、一般式(■)で示されるニトロン化合物は0
.5〜2モル、アミン化合物は2〜8モルの範囲である
ことが好ましい。これらの原料は、適当な溶媒、例えば
メタノール、エタノール等のアルコール類;ジメチルエ
ーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類等
の溶媒中に溶解され、窒素ガスを通じながら反応が行な
われる。反応は温度20〜120℃の範囲で30分〜5
時間行なうことが好ましい。反応終了後に冷却すれば、
褐色の結晶が析出し、これを濾別し、適当な溶媒を用い
て再結晶させることによって、前記一般式(1)で示さ
れるスピロオキサジン化合物を得ることができる。
(方法B) は、前記した(1)式、(■)式と同じであり、R4は
アミノ基又は置換アミノ基である。)で示されるアゾリ
ウム塩と、前記一般式(■)で示されるニトロソ化合物
とを塩基の存在下で反応させることによって、本発明の
前記一般式(1)で示されるスピロオキサジン化合物を
得ることができる。
これらの原料の使用量は、上記一般式(■)で示される
アゾリウム塩1モルに対して、一般式(l[)で示され
るニトロン化合物は0.5〜2モルの範囲であることが
好ましい。反応に用いる溶媒としては、前記した(方法
A)で述べた本のが何ら制限なく採用される。この反応
は、トリエチルアミン、ジエチルアミン。
ピペリジン等のアミン類や、アルカリ金属水酸化物又は
アルカリ金属炭酸塩等の無機塩基に代表される公知の塩
基の存在下に行なわれる。その使用量は、上記のニトロ
ン化合物と同じ範囲から選択することが好ましい。
その他については、前記の方法Aと同様に反応を行なう
ことによって、本発明の前記一般式(■)で示されるス
ピロオキサジン化合物を得ることができる。
〔効果〕
本発明のスピロオキサジン化合物は、高分子マトリック
ス中で、室温付近(20〜30℃)は勿論のこと、室温
より高温域(30〜40℃)に於いても顕著なフォトク
ロミック作用を示す。しかも、本発明のスピロオキサジ
ン化合物を溶媒に溶解した溶液−或いは高分子マトリッ
クス中に分散させたフォトクロミック作用を示す樹脂は
、いずれのスピロオキサジン化合物の場合本無色透明で
あるが。
紫外線照射を行なうことによって赤色、赤紫色から青色
にかけて発色させることができ、その色調は、スピロオ
キサジン化合物の置換基の種類を変えることによって自
由に選択することができる。さらに、紫外線を除くと秒
のオーダーでもとの無色に戻る。
本発明のスピロオキサジン化合物は、フォトクロミック
材として広範囲の分野に利用でき、例えば銀塩感光材料
に代る各種の記録記憶材、複写材料、印刷用感光体、陰
極線管用記録材料、レーザー用感光材料、ホログラフィ
−用感光材料などの種々の記録材料として利用できる。
その他、本発明のフォトクロミック材料ヲ用いてフォト
クロミックレンズ材料、光学フィルター材料、ディスプ
レイ材料。
光量計、装飾などの材料としても利用できる。
例えば、フォトクロミックレンズに使用する場合には、
均一な調光性能が得られる方法であれば特に制限な(、
具体的に例示すれば、上記の一般式(1)で示されるス
ピロオキサジン化合物を均一に分散してなるポリマーフ
ィルムをレンズ中にサンドウィッチする方法、あるいは
この化合物を例えば、エタノール中に溶解し1例えば7
0℃、10時間かけてレンズ表面にこの化合物を含浸さ
せ、さらにその表面を硬化性物質で被覆しフォトクロミ
ックレンズにする方法などがある。さらに、上記のポリ
マーフィルムをレンズ表面に塗布し、その表面を硬化性
物質で被覆しフォトクロミックレンズにする方法など本
考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 1 (方法A)による製造例を示す。
5−クロロ−1,2、3,3−テトラメチルインドレニ
ウムヨーダイト CI(3 (1,711、50mmot)と1−二トロン−2=フ
エナントール(I C21,50mmot)とピペリジ
ン(2,111,250mmot)とをエチルアルコー
ル50−に溶解し、3時間加熱還流した。反応後、溶媒
を174に濃縮し、室温下に放置すると褐色の粗結晶が
析出してきた。イソプロピルアルコールで再結晶スると
淡黄色の針状結晶o、s11を得た。生成物の融点は、
286〜287℃であった。赤外吸収スペクトルを測定
したところ−1<510cm’にC=N結合による吸収
、950nn−’にスピロ構造のC−O結合の伸縮によ
る強い吸収を示した。また、その元素分析値は、C75
,21%、 H6,03%、 N 8.43%、 CL
 7.18%であって、Cs+HsoNsOCtに対す
る計算値であるC75.10%、 H6,05%、 N
 8.47%。
CL 7.15%に極めてよく一致した。また、プロト
ン核磁気共鳴スペクトルを測定したところ、δ6.4〜
8.6ppm付近にアロマティックなプロトンに基づく
11Hのピーク、δ1 、5 ppm K 、−<”基
づ<6Hのピーク。
δ2.7 ppm K 、:;N−CH5結合のプロト
ンに基づ<3Hのピーク、δ1.7とδ2.9ppmに
ピペリジン環に基づ(10Hのピークを示した。
上記の結果から単離生成物は、 の構造式で示される化合物であると決定された。このも
のの赤外吸収スペクトルを第1図に− ’H−NMR’
Xペク′トルを第2図に示した。
実施例 21 (方法B)による製造例を示す。
1−インプロピル−2−ジメチルアミノメチル−3,3
−ジメチルインドリウムプロミド(1,71、50mm
ot)と1−ニトロノー2−フエナントール(11,2
g、 50 mmot)とトリエチルアミン(0,5、
!i’ 、 50 mmot )とを窒素雰囲気下にエ
チルアルコール3〇−中、3時間加熱還流した。放冷後
に析出した結晶を口集し、インプロピルアルコールカラ
再結晶して淡黄色の結晶0.49を得た。生成の融点は
、226〜228℃であった。赤外吸収スペクトルを測
定したところ、1605tyn−’にC=N結合の伸縮
による吸収、1180Crn−’にC−N結合に基づく
吸収が観測された。
また、核磁気共鳴スペクトルを測定したところ、δ6.
4〜δs、sppmにアロマティックなプロトンに基づ
く10Hのピーク、δ1.3ppmとδ2.7ppmV
cN−C)((CT(3)2基に基づく2重線と7重線
のピーク、また、δ1.4ppmに c  g七 に基
づ(6Fiのピーク、δ2.6ppmに−N(CR2)
2に由来する6Hのピークを示した。また、その元素分
析値は、C80,20%、 H6,88%、H9,32
%であって C30H3+Nxo K対する計算値であ
るCL80.18%。
H6,90%、H9,35%に極めてよ〈一致した。
上記の結果より、単離生成物は。
瞥 の構造式で示される化合物であることがわかった。
実施例3〜12 実施例1と同様にして、反応、単離、精製を行った。そ
の反応出発物質及び反応生成物の構造式と融点及び収率
をi@1表に示した。
表中phはフェニル基の略である。
なお、構造確認は、赤外吸収スペクトル。
核磁気共鳴スペクトル、元素分析により行った。
実施例13〜14 実施例2と同様にして、反応、単離、精製を行った。そ
の反応出発物質及び反応生成物の構造式と融点及び収率
を第2表に示した。
表中phはフェニル基の略記である。
なお、構造確認の手段は、赤外吸収スペクトル、元素分
析、プロトン核磁気共鳴スペクトルを用いた。
実施例15〜28及び比較例1〜2 実施例1で得られた下記式 で示される化合物をポリメタクリル酸メチル中にベンゼ
ンを用いて溶解分散させ、スライドグラス(11,2X
 37 cm )上でキャストフィルムをつくつた。こ
のフィルム中に含まれる上記化合物の濃度は、 1.O
X 10−’mol/、li’に調整し、厚みは0.1
簡になるようにした。
このフォトクロミックフィルムに東芝(株)製の水銀ラ
ンプ5HL−100を35℃±1”Cテ距111110
 tMで60秒間照射し、このフィルムを発色させ、フ
ォトクロミック特性を測定した。フォトクロミック特性
は次のようなもので表わした。結果を実施例15として
第3表に示した。
最大吸収波長(λmax);■日立製作新製の分光光度
計22OAより、この発色フ ィルムのλmaXを求めた。
ε(60秒);最大吸収波長における、このフィルムの
上記条件下での光照射60 秒間後の吸光度。
ε(0秒) :光照射時の最大吸収波長における、未照
射フィルムの吸光度。
半減期tl/2;60秒間の光照射後、このフィルムの
吸光度が、(ε(60秒)−ε (0秒))の172 まで低下するの に要する時間。
また、スピロオキサジン化合物として実施例2〜14で
得られた化合物を用いた以外は、上記の実施例15と同
様にしてフォトクロミックフィルムを得、その特性を実
施例16〜28として第3表に示した。
さらに−比較のために一下記式 で示されるスビロナフトオ”キサジン及び下記式 で示されるスピロナフトオキサジンを用りた以外は実施
例15と同様に行な込、その結果を比較例1及び2とし
てfa3表に併記した。
第3表 実施例29〜30及び比較例6〜4 実施例6及び7で製造した夫々のスピロオキサジン化合
物を用し、フィルムマトリックスとしてポリカーボネー
トを用いた以外はすべて実施例15と同様にした。結果
を実施例29〜30として第4表に示した。
また、比較のためにスピロオキサジン化合物として下記
式 %式% で示される夫々の化合物を用いた以外は、すべて実施例
29と同様にした。結果を比較例3及び4として第4表
に示した。
実施例′51及び比較例5〜6 で示されろ化合物をエタノール100CC中に溶解させ
、厚さ1嘔のポリ(アリルジグリコールカーボネート)
のフィルム表面に70℃。
10時間の条件で含浸させた。その時の濃度は、1.O
X 10−’mol/7  になるように調製した。こ
のフィルムのフォトクロミック特性を実施例15と同様
にして測定した。結果を第4表に示す。
また、比較のためにスピロオキサジン化合物として で示される化合物を夫々用いた以外は実施例61と同様
にした。結果を比較例5〜6として第4表に示した。
第4表 以上の結果より、本−発明のスピロオキサジン化合物を
高分子マトリックス中に分散して用いると、室温(20
〜30℃)より高温域(35℃)付近でその発色濃度が
大きく、かつ、発色色調を赤、赤紫色あるいは青色に自
由にコントロールでき、さらに消色状態のときは無色で
あり、その退色スピードも速いことが一目瞭然である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、実施例1で得られた本発明のスピ
ロオキサジン化合物の赤外吸収スペクトル及び核磁気共
鳴スペクトルを夫々示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は、夫々同種又は異
    種の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R
    _4はアミノ基又は置換アミノ基であり、R_5、R_
    6、R_7及びR_8は、夫々同種又は異種の水素原子
    、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アル
    キル基又はアルコキシ基であり、▲数式、化学式、表等
    があります▼は置換若しくは非置換の芳香族炭化水素基
    、又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。) で示されるスピロオキサジン化合物。
  2. (2)(a)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は、夫々同種又は異
    種の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、▲
    数式、化学式、表等があります▼は置換若しくは非置換
    の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは非置換の不飽和
    複素環基であり、A^■はアニオンである。) で示されるアゾリウム塩 (b)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_5、R_6、R_7及びR_8は、夫々同
    種又は異種の水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
    ノ基、アミノ基、アルキル基又はアルコキシ基である。 ) で示されるニトロソ化合物 及び (c)アミン化合物 を反応させることを特徴とする下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は、夫々同種又は異
    種の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R
    _4はアミノ基又は置換アミノ基であり、R_5、R_
    6、R_7及びR_8は、夫々同種又は異種の水素原子
    、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アル
    キル基又はアルコキシ基であり、▲数式、化学式、表等
    があります▼は置換若しくは非置換の芳香族炭化水素基
    、又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。) で示されるスピロオキサジン化合物の製造方法。
  3. (3)(a)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は夫々同種又は異種
    の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R_
    4はアミノ基又は置換アミノ基であり、▲数式、化学式
    、表等があります▼は置換若しくは非置換の芳香族炭化
    水素基、又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基であ
    り、A^■はアニオンである。)で示されるアゾリウム
    塩 及び (b)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_5、R_6、R_7及びR_8は、夫々同
    種又は異種の水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
    ノ基、アミノ基、アルキル基又はアルコキシ基である。 ) で示されるニトロソ化合物 を塩基の存在下に反応させることを特徴とする下記一般
    式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は、夫々同種又は異
    種の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R
    _4はアミノ基又は置換アミノ基であり、R_5、R_
    6、R_7及びR_8は、夫々同種又は異種の水素原子
    、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アル
    キル基又はアルコキシ基であり、▲数式、化学式、表等
    があります▼は置換若しくは非置換の芳香族炭化水素基
    、又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。) で示されるスピロオキサジン化合物の製造方法。
  4. (4)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は、夫々同種又は異
    種の水素原子、アルキル基又はアラルキル基であり、R
    _4はアミノ基又は置換アミノ基であり、R_5、R_
    6、R_7及びR_8は、夫々同種又は異種の水素原子
    、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アル
    キル基又はアルコキシ基であり、▲数式、化学式、表等
    があります▼は置換若しくは非置換の芳香族炭化水素基
    、又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。) で示されるスピロオキサジン化合物を主成分とすること
    を特徴とするフォトクロミック材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63305181A (ja) * 1987-06-08 1988-12-13 Nissan Motor Co Ltd 感熱転写記録用インク
US4936995A (en) * 1988-05-17 1990-06-26 Ppg Industries, Inc. Photochromic compound and articles containing the same
US4986934A (en) * 1988-03-25 1991-01-22 Ppg Industries, Inc. Photochromic compound and articles containing the same
US20210309645A1 (en) * 2018-08-07 2021-10-07 Wake Forest University pH DEPENDENT PHOTOACOUSTIC COMPOUNDS AND APPLICATIONS THEREOF

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