JPS636600Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は本体に内蔵せる燃焼器の燃焼炎を外視
する透視板を本体に備えた燃焼器具に関する。

(ロ) 従来技術 従来の此種燃焼器具について第１図〜第３図に
基づき説明すると、第１図は燃焼器具の縦断面図
を示し、１は下部に台脚２，２を取りつけた下端
板、３は内部に燃焼器４と送風装置５を内蔵する
前面が開口した燃焼器具の本体、６は内部に燃焼
バーナ７を備えると共に前面壁６′適所に配設し
た覗窓８を有する燃焼室である。

９はフアン（図示せず）等を内蔵する送風装置
５を載置固定すると共に燃焼時に本体３外部より
フイルター１０を介して導入した冷風を燃焼器４
側へ送風する開口（図示せず）を開設している上
面板、１１は上端を前記上面板９に支持すると共
に後述する透視板１９と覗窓８との外視できる部
分に透過体１２を配設し且つ下方部に開設された
開口１３前面にはルーバ１４を配設している遮熱
板である。

１５は一端を前記遮熱板１１に接合されると共
に他端は前記本体３の背面板部３ａに接合されて
いる下面板で、該下面板１５と前記上面板９及び
遮熱板１１と本体３の背面板部３ａで熱交換路Ａ
を形成している。

１６は前記本体３の前面開口を閉塞する前面パ
ネルで、該前面パネル１６の下方には前記ルーバ
１４と対向した位置に開口１７が開設されている
と共に、略中央部には前面パネル１６に取付けら
れた支持枠１８に透視板１９を第２図及び第３図
で図示するように化粧枠２０で支持させて支持枠
１８にビス２１，２１……止めして取付けていた
が、該取付方法によると化粧枠２０と支持枠１８
に開設したビス孔２２，２３との位置を合わせて
ビス２１，２１……止めしなくてはならないので
非常に作業性が悪く、また外観性に於いても透視
板１９と化粧枠２０とが突出して取付けられてい
る為、またビス２１，２１の頭部が突出している
為に外観性を損ねるという欠点を生じていた。

(ハ) 考案の目的 本考案は上記せる従来の欠点に鑑みて改良した
ものであり、簡単な構成と取り付けによつて従来
の欠点を解決できる燃焼器具を提供することを目
的とするものである。

(ニ) 考案の構成 本体に開口を開設せる支持枠を止着し、該支持
枠には少なくとも開口の左右両端縁の夫々に前記
透視板の内面側左右両端部を当接支持すると共に
位置決め突片を起立せる支持片を形成し、且つ該
支持片に設けた係着孔に透視板の化粧枠に形設せ
る係止爪を係入して透視板を装着せしめて成る如
く構成したものである。

(ホ) 考案の実施例 本考案の一実施例を第４及び第５図に基づいて
以下詳述する。また従来と同一要素については同
一番号を附して説明すると第４図は本考案燃焼装
置の透視板１９の取付方法を示す分解斜視図で、
支持枠１８の開口２４の周縁を内方へ折曲形成さ
せた折曲周縁２５の左右両端部と上下両端部との
夫々に前記透視板１９の内面側１９ａ周端縁適所
を当接支持させると共に前記左右両端部には透視
板１９の取付に際しての位置決め及び左右の揺動
を防止する位置決め突片２６を夫々起立せる一対
の支持片２７と上下両端部の支持片２８，２８と
を折曲により一体に形成している。また前記左右
両端部と上下両端部とに形設した支持片２７，２
７，２８，２８の適所には透視板１９の横寸法及
び縦寸法よりわずかに大なる寸法位置に後述する
係止爪３２を係入する係着孔２９，２９……を穿
設している。

１９は横長方形状をしたガラスにて形成した透
視板で、該透視板１９の背面は横断面視波状に形
成させているので燃焼炎を外視すると波形形状に
よる屈曲作用で透視板１９は赤色となり使用者に
目視による暖房効果を高められる様に設定してい
る。また通常燃焼炎も使用者が外視できるように
前記支持枠１８下方の縁面部３０に外視孔３１が
開設されている。

２０は化粧面３１と係止爪３２，３２……が一
体形成された周側縁３３とから形成した化粧枠
で、前記係止爪３２，３２……は前記係着孔２
９，２９……に係入するように周側縁３３適所に
適数個形設している。

而して前記透視板１９の一側端を位置決め突片
２６，２６の一方に当接させて置くと、該透視板
１９の内面側１９ａの周端縁は支持片２７，２
７，２８，２８の夫々に当接支持されると共に前
記位置決め突片２６，２６によつて該透視板１９
の左右両縁端１９′，１９′が当接して左右への揺
動は防止される。そして化粧枠２０の係止爪３
２，３２……を係着孔２９，２９……に係入する
事によつて該化粧枠２０の周側縁３３の端部は支
持片２７，２７，２８，２８の表面に当接するま
で押圧されて係着爪３２，３２……は折曲される
ので、透視板１９は支持枠１８と化粧枠２０との
前後方向の当接によつて支持固定される。

また前記化粧枠２０の装着時に於いて支持枠１
８の折曲周縁２５と該化粧枠２０の周側縁３３と
は少許の間隔を存して平行に対向するので縁面部
３０の前面と化粧面３１は面一に形成される。よ
つて、外観性に於いても従来のように支持枠２０
或いはビス２１，２１……の頭部の突出による異
和感を防止できると共に本考案による折曲縁周３
３に係着爪３２，３２……を一体形設することに
よりビス２１，２１……による固定をしなくても
該係止爪３２，３２……の折曲によつて透視板１
９を支持固定することができるものである。

(ヘ) 効果 本考案は以上の如くであり、下記のような効果
を奏する。

位置決め突片を形設することによつて透視板
の取付が簡単となり、且つ該透視板の左右方向
への揺動を防止することができる。

化粧枠に一体に係止爪を形設し、また支持枠
に係着孔を穿設することによつて、従来のよう
にビスを使用しなくても強固に透視板を固定す
る事ができると共に組立て作業を簡略化する事
ができる。

支持枠に折曲周縁を形成することによつて化
粧枠の周側縁は埋設されるので、外観上異和感
のない透視板の取付ができ、非常に外観の良い
燃焼器具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の燃焼器具の縦断面図、第２図は
従来の透視板の取付方法を説明する分解斜視図、
第３図は第２図の取付時の縦断面図、第４図は本
考案の透視板の取付方法を説明する分解斜視図、
第５図は第４図の取付時の縦断面図である。 ３……本体、４……燃焼器、１８……支持枠、
１９……透視板、２０……化粧枠、２４……開
口、２６……位置決め突片、２７……支持片、２
９……係着孔、３０……縁面部、３２……係止
爪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 燃焼器具本体に設けられ且つ本体に内蔵せる
   燃焼器の燃焼炎を外視する透視板を備えた燃焼
   器具に於いて、前記本体に開口を開設せる支持
   枠を止着し、該支持枠には少なくとも開口の左
   右両端縁の夫々に前記透視板の内面側左右両端
   部を当接支持すると共に位置決め突片を起立せ
   る支持片を形成し、且つ該支持片に設けた係着
   孔に透視板の化粧枠に形設せる係止爪を係入し
   て透視板を装着せしめて成る事を特徴とする燃
   焼器具。 (2) 化粧枠の前面を開口周縁の縁面部の前面部と
   面一に形成してなる事を特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載の燃焼器具。