JPS6364951B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、音声多重再生が可能なビデオテープ
レコーダあるいはテレビジヨン音声多重放送の少
なくとも音声が受信可能な受信機を遠隔操作する
ようなリモートコントロール装置に関し、特に、
多重音声をリモートコントロール装置側で任意に
切換選択してモニタし得るものである。

ビデオテープレコーダやテレビジヨン受像機、
あるいはテレビジヨン音声を受信可能なチユーナ
等を遠隔操作するための従来のリモートコントロ
ール装置には、一般に、音声モニタ用の接続端子
が設けられていないことが多く、またモニタ用端
子が設けられていても、テレビジヨン受像機等の
音声をそのままモニタできるにすぎない。

ところで、近年においては、テレビジヨン放送
の音声多重化が広く普及しており、このような音
声多重再生が可能なビデオテープレコーダやテレ
ビジヨン受像機を使用する際に、これらの機器の
本体側とリモートコントロール装置側とで異なつ
たモード、たとえば２カ国語放送プログラムの日
本語モードと外国語モードを選択し得るような機
能が望まれている。

本発明は、このような従来の要望を満足すべく
なされたものであり、ビデオテープレコーダやテ
レビジヨン受像機の本体側での音声多重のモード
に関係なく、リモートコントロール装置側でのモ
ードを任意に選択し得るようなリモートコントロ
ール装置の堤供を目的とする。

すなわち、本発明に係るリモートコントロール
装置の特徴は、音声多重再生が可能なビデオテー
プレコーダあるいはテレビジヨン受像機を遠隔操
作するコントロールユニツトを備え、このコント
ロールユニツトに、音声モニタ用の接続端子と、
この端子に供給される多重音声を切換選択するス
イツチとを設けたことである。

以下、本発明に係るリモートコントロール装置
の好ましい実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す回路図であ
り、音声多重再生が可能なビデオテープレコー
ダ、またはテレビジヨン受像機やテレビジヨン音
声受信機の音声出力回路部１１０の一部と、リモ
ートコントロールユニツトの音声モニタ回路部１
０とを示している。この音声多重再生が可能な機
器の第１、第２の音声信号ライン１１１，１１２
には、多重音声信号の第１チヤンネル、第２チヤ
ンネルの音声出力がそれぞれ供給されている。す
なわち、ステレオプログラムの場合には、たとえ
ば第１チヤンネルが左チヤンネル、第２チヤンネ
ルが右チヤンネルにそれぞれ対応し、また２カ国
語プログラムの場合には、第１チヤンネルに日本
語、第２チヤンネルに外国語の音声信号をそれぞ
れ受け持たせている。これらの第１、第２チヤン
ネルの音声信号は、ステレオ、日本語、外国語等
の音声多重モードを切換選択するための連動形の
切換スイツチ１２０に送られている。この連動切
換スイツチ１２０は、たとえば２個の３接点切換
スイツチ１２１，１２２を連動して切換えるもの
である。この連動スイツチ１２０は、後述するリ
モートコントロールユニツトの連動スイツチと同
様の構成および接続関係を有している。

さらに、本発明においては、第１、第２の音声
信号ライン１１１，１１２の第１、第２チヤンネ
ルの音声信号を、それぞれ出力端子１３１，１３
２を介してリモートコントロールユニツトの音声
モニタ回路部１０に送つている。すなわち、音声
多重再生が可能な機器の多重音声信号の第１、第
２のチヤンネルの音声信号を、音声多重における
モード切換用の連動スイツチ１２０に供給される
前の段階で出力端子１３１，１３２に送つてお
り、連動スイツチ１２０の状態に関係なく第１、
第２チヤンネルの音声を得ることができる。な
お、連動切換スイツチ１２０からの２つの音声出
力信号は、内蔵スピーカや音声出力端子等（図示
せず）に送られて、連動スイツチ１２０で選択さ
れたモード（たとえばステレオモード、日本語モ
ード、外国語モード等）の音声再生が行なわれ
る。

次に、上記出力端子１３１，１３２からの第
１、第２チヤンネルの音声信号は、リモートコン
トロールユニツトの音声モニタ回路部１０の第
１、第２の入力端子１１，１２にそれぞれ供給さ
れる。これらの第１、第２の入力端子１１，１２
からの第１、第２チヤンネルの音声信号は、音声
多重の各種モードであるステレオモード、日本語
モード、外国語モード等を切換選択するための連
動スイツチ２０に送られる。

この連動スイツテ２０は、２個の３接点切換ス
イツチ２１，２２を有しており、第１の切換スイ
ツチ２１の３接点ａ，ｂ，ｃが、第２の切換スイ
ツチ２２の３接点ａ，ｂ，ｃとそれぞれ対応して
切換接続される。また、第１の入力端子１１から
の第１チヤンネルの音声信号は、第１の切換スイ
ツチ２１の２個の接点ａ，ｂ、および第２の切換
スイツチ２２の１個の接点ａに供給されており、
第２の入力端子１２からの第２チヤンネルの音声
信号は、第１の切換スイツチ２１の１個の接点
ｃ、および第２の切換スイツチ２２の２個の接点
ｂ，ｃに供給されている。したがつて、連動スイ
ツチ２０の２個の切換スイツチ２１，２２が連動
してそれぞれ接点ａ，ｂ，ｃに切換選択された状
態を、それぞれモードＡ，Ｂ，Ｃとすると、モー
ドＡでは、２個の切換スイツチ２１，２２からの
出力がともに第１チヤンネルの音声信号となり、
モードＢでは、第１の切換スイツチ２１から第１
チヤンネルの音声信号が、第２の切換スイツチ２
２から第２チヤンネルの音声信号がそれぞれ出力
され、さらに、モードＣでは、２個の切換スイツ
チ２１，２２の出力がともに第２チヤンネルの音
声信号となる。

このような連動スイツチ２０の第１、第２の切
換スイツチ２１，２２からの出力は、それぞれ第
１、第２の可変抵坑器３１，３２に送られて、互
いに独立に音量調節がなされ、コンデンサ３３，
３４、抵坑３５，３６を介してそれぞれ増幅器４
１，４２に送られる。これらの増幅器４１，４２
からの出力は、コンデンサ４３，４４を介して、
音声モニタ用の接続端子５０の第１接続片５１、
第２接続片５２にそれぞれ送られる。この接続端
子５０は、たとえばヘツドホンのプラグ等を挿入
し得るような出力ジヤツクであり、上記増幅器４
１，４２からの２つの音声信号を出力し得るよう
な、いわゆるステレオ出力ジヤツクである。な
お、本実施例においては、リモートコントロール
ユニツトに２個の接続端子５０，５０′を設けて
いる。

次に、第２図および第３図は、このようなリモ
ートコントロール装置を、たとえば音声多重再生
可能なビデオテープレコーダ１００に適用した具
体例を示すものである。

これらの図において、ビデオテープレコーダ１
００のリモコン接続端子は、遠隔操作信号用の接
続片のみならず、前述した第１、第２チヤンネル
の音声出力端子１３１，１３２に対応する接続片
をも備えるものであり、このリモコン接続端子に
コネクタ等を介して接続されたリモートコントロ
ールユニツト６０には、ビデオテープレコーダ１
００の上記音声多重のモード切換前の音声信号
（上記第１、第２チヤンネルの音声信号）が送ら
れている。そして、このリモートコントロールユ
ニツト６０は、音声モニタ用の接続端子５０とな
る少なくとも１個（図では２個）のヘツドホンジ
ヤツク７５を有しており、この端子７５に供給さ
れる多重音声のモードを切換選択する上記連動ス
イツチ２０に対応するスイツチ７０が設けられて
いる。したがつて、リモートコントロールユニツ
ト６０のヘツドホンジヤツク７５に、音声モニタ
用のステレオヘツドホン８０のプラグを挿入接続
し、スイツチ７０を３つの切換ポジシヨンＡ，
Ｂ，Ｃのうちの所望の１つに切換操作することに
より、ビデオテープレコーダ１００の多重音声の
モードとは独立に、所望のモードの多重音声をモ
ニタできる。たとえば、ビデオテープレコーダ１
００からテレビジヨン受像機へは、日本語の音声
信号を供給し、リモートコントロールユニツト６
０側のヘツドホン８０では外国語をモニタする等
の選択が容易に可能となる。さらに、第１図の可
変抵坑器３１，３２に対応して、リモートコント
ロールユニツト６０に２個のスライドボリユーム
レバー７１，７２が設けられており、これもビデ
オテープレコーダ１００とは独立にモニタ音量を
調節できる。

さらに、第２図のリモートコントロールユニツ
ト６０の操作部を示す平面図において、ビデオテ
ープレコーダの動作モードを切換選択するための
操作ボタンとしては、録画ボタン６１、早送りボ
タン６２、巻戻しボタン６３、停止ボタン６４、
再生ボタン６５、３倍速再生ボタン６６、ポーズ
ボタン６７、自動コマ送り再生ボタン６８、およ
び早送りや巻戻しモードで再生を行なわせるため
の揺動形の早送り／巻戻し再生ボタン６９等が設
けられている。

以上説明したように、本発明によれば、音声多
重再生可能なビデオテープレコーダやテレビジヨ
ン受信機等の本体側の音声多重のモードとは無関
係に、リモートコントロール側で任意に多重音声
のモードを切換選択できるから、たとえば２カ国
語の放送の場合に、本体側で日本語を再生し、こ
れと同時にリモートコントロール側で外国語をモ
ニタすること等が容易に行なえる。また、ビデオ
テープのダビングを行なう場合に、既に記録され
ている音を本体側で再生しながら、リモートコン
トロール側では上記再生音や新しく記録する音を
任意に切換えてモニタすることが容易に行なえ
る。

なお、本発明は上記実施例のみに限定されるも
のではなく、たとえば多重音声としては、実際の
テレビジヨン音声多重放送による各チヤンネルの
音声のみならず、一般に、互いに異なつた２以上
の音声であればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路図、第２
図および第３図は該実施例をビデオテープレコー
ダに適用した具体例を示し、第２図はリモートコ
ントロールユニツト６０の平面図、第３図は使用
状態の一例を示す斜視図である。 １０……音声モニタ回路部、２０，１２０……
連動スイツチ、２１，２２，１２１，１２２……
３接点切換スイツチ、３１，３２……可変抵坑
器、５０，５０′……音声モニタ用接続端子、６
０……コントロールユニツト、７０……モード切
換スイツチ、７１，７２……スライドボリユーム
レバー、７５……ヘツドホンジヤツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 音声多重再生が可能な映像信号再生装置ある
   いはテレビジヨン受信機を遠隔操作するコントロ
   ールユニツトを備えて成るリモートコントロール
   装置において、 このコントロールユニツトに、上記映像信号再
   生装置又はテレビジヨン受信機を遠隔操作する操
   作スイツチと、該再生装置又は受信機で再生され
   た多重音声信号を受信する受信部と、音声モニタ
   用の接続端子と、この端子に供給される多重音声
   の複数のモードを上記再生装置又は受信機で再生
   されているモードとは独立に切換選択するモード
   切換スイツチとを設けたことを特徴とするリモー
   トコントロール装置。