JP2661321B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JP2661321B2 JP2094833A JP9483390A JP2661321B2 JP 2661321 B2 JP2661321 B2 JP 2661321B2 JP 2094833 A JP2094833 A JP 2094833A JP 9483390 A JP9483390 A JP 9483390A JP 2661321 B2 JP2661321 B2 JP 2661321B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、再生時にはコマーシャル記録区間を早送
り再生し、ダビング編集時にはコマーシャル記録区間を
自動的にカットできるように、受信中のテレビジョン放
送信号を磁気テープに記録する磁気記録装置に関する。
〔従来の技術〕
使用者がVTRで記録した放送内容を再生して見ている
ときに番組の間に挿入されているコマーシャルが再生さ
れた場合、そのままコマーシャル記録区間を再生する
か、コマーシャル記録区間が終了するまで早送り再生モ
ードにする操作を行っていた。またダビング編集時にお
いては、親VTRがコマーシャル記録区間を再生している
間、子VTRを一時ポーズモードとし、コマーシャル記録
区間が終了したとき記録を、再開する編集装置を行って
コマーシャルを除去していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来のVTRでは、再生時にコマーシャル
記録区間の再生時間を短縮するために、早送り再生モー
ドにする操作を行う必要があり、ダビング編集時には、
コマーシャルを除去するためにポーズモードにする操作
を行う必要があるため煩わしいという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、磁気テープの再生時にはコマーシャル記録
区間を自動的に早送り再生モードにするとともに、ダビ
ング編集時には子VTRをその区間だけ自動的にポースモ
ードにする外部コントロール信号を送出できるように、
受信中のテレビジョン放送信号とともにコマーシャル区
間を検出するための信号も同時に付加して磁気テープに
記録する磁気記録装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る磁気記録装置は、第1の音声モードを
有する第1の放送信号(即ち、本放送番組)と上記第1
の放送信号の間に挿入して放送される第2の音声モード
を有する第2の放送信号(即ち、コマーシャル放送)か
らなるテレビジョン放送信号を受信して、その映像信号
および音声信号を所定デューティ比のコントロール信号
と共に磁気テープに記録する磁気記録装置において、 現在受信して記録中のテレビジョン放送信号の音声モ
ードが上記第1の音声モードであるか第2の音声モード
であるかを識別する音声モード識別手段と、上記音声モ
ード識別手段の識別結果に基づいて、上記第2の音声モ
ードの区間を検出する第2の音声モード区間検出手段
と、上記第2の音声モード区間検出手段が検出する区間
だけ上記コントロール信号のデューティ比を変えるデュ
ーティ比可変手段とを備えたものである。
〔作用〕
本放送番組とコマーシャルの音声モードが相違する場
合、音声モードが本放送番組と異なる区間を検出すれば
コマーシャル区間が判定できるので、このコマーシャル
区間だけ、デューティ比を変えたコントロール信号を記
録する。
従って、このようにして記録された磁気テープの再生
時には、コマーシャル記録区間を、コントロール信号の
デューティ比を監視することで識別することができ、早
送り再生モードへの切換および再生モードへの復帰、お
よび外部接続機器の動作モード制御を行うことができ
る。
〔発明の実施例〕
第1図はこの発明の一実施例のブロック回路図で、
(1)はアンテナ、(2)はチューナ、(3)は音声多
重信号復調回路(以下、「復調回路」という)、(4a)
は主音声チャンネル信号の出力端子、(4b)は副音声チ
ャンネル信号の出力端子、(5)はステレオ放送受信表
示回路(以下、「ST表示回路」のように略記する)、
(6)は2か国語放送受信表示回路(以下、「BI表示回
路」のように略記する)、(7)はコントロールヘッ
ド、(8)は記録アンプ、(9)は再生アンプ、(10)
は図示していないキャプスタンモータおよび回転ドラム
モータの回転位相および速度を制御するサーボ回路、
(11)はVTRの動作モードの切換その他の制御を行うマ
イクロコンピュータ、(12)はマイクロコンピュータ
(11)に操作信号を入力するキーマトリックス部、(1
3),(14)はそのキースイッチ、(15)は音声信号出
力端子、(16)は外部コントロール信号出力端子で
(2)〜(16)で親VTR(20)を構成している。
(30)はダビング編集を行う子VTR、(17)は音声信
号入力端子、(18)は外部コントロール信号入力端子、
(40),(41)は接続ケーブルである。
つぎに、この実施例の動作を説明する。アンテナ
(1)からチューナ(2)へ音声多重テレビジョン放送
信号が入力されると、復調回路(3)へは第2図に示す
ような周波数帯域を持った音声多重信号が入力される。
この副音声チャンネルは、水平周期周波数の2倍約31.5
KHzをキャリアとしてFM変調され、2か国語放送の場合
は主音声チャンネルが日本語、副音声チャンネルが外国
語となる。またステレオ放送の場合は主音声チャンネル
が左右の和信号、副音声チャンネルが差信号となる。同
時に、復調回路(3)から2種類の音声多重信号の識別
信号STとBIが出力される。この識別信号は、水平周期信
号の3.5倍の周波数55.125KHzをキャリアとして、ステレ
オ放送の場合は982.5Hz、2か国語放送の場合は922.5Hz
の信号がFM変調されている。復調回路(3)は、これら
の識別信号からモノラル放送であるか、また何れの音声
多重放送であるかを判別し、出力端子(4a),(4b)に
音声信号を出力するとともに識別信号ST,BIを多重放送
表示回路(5),(6)に送出して受信中の音声多重信
号の種類を表示する。この識別信号ST.BIは、この実施
例では該当する多重信号である場合には「H」レベル、
モノラル放送時には共に「L」レベルとなり、この識別
信号ST,BIはマイクロコンピュータ(11)に、入力さ
れ、マイクロコンピュータ(11)はこれらの識別信号か
ら受信中の放送がステレオ放送、2か国語放送、モノラ
ル放送のいずらかであるかを識別する。
このマイクロコンピュータ(11)はVTR(20)のシス
テムをコントロールするマイクロコンピュータの一部で
あり、キーマトリックス部(12)をキースイッチ(1
3),(14)がト例えば記録、再生スイッチであれば、
そのスイッチを押すことにより記録,再生モードとなる
ようにVTR(20)の動作モードを制御する。
VTR(20)のサーボ回路(10)は、記録モード時に
は、第3図に示すようにビデイオテープ(50)上に図示
していない回路ヘッドでビデオトラック(51)を、また
コントロールヘッド(7)でコントロールパルス(52)
を記録し、再生モード時にはその記録されたビデオトラ
ック(51)上を回転ヘッドが正確にトレースするように
キャプスタンおよび回転ドラムを制御している。
マイクロコンピュータ(11)は、復調回路(3)から
入力される識別信号から本放送番組の音声モードの識別
およびコマーシャル放送の間、コントロール信号のデュ
ーティ比を変える信号DCをサーボ回路(10)に出力し、
それまで第4図(b)に示すようにデューティ比60%の
コントロール信号(CTL)であったものを、第4図
(c)に示すようなデューティ比27.5%のコントロール
信号に切り換える。この制御動作によってコマーシャル
の記録区間を示すデューティ比27.5%のコントロール信
号(52)が磁気テープ(50)に記録される。
再生時には、コントロールヘッド(7)で再生された
デューティ比60%のコントロール信号の波形は第4図
(a)のようになり、サーボ回路(10)で波形成形され
て第4図(b)のようなコントロール信号(CTL)とな
る。マイクロコンピュータ(11)は、このデューティ比
27.5%のコントロール信号が再生されている間、VTR(2
0)を早送り再生モードに切り換えるとともに、子VTR
(30)をポーズモードに切り換える外部コントロール信
号を外部コントロール出力端子(16)および接続ケーブ
ル(41)を介して送出し、子VTR(30)はこの外部コン
トロール信号をうけてコマーシャル記録区間を再生して
いる間だけポーズモードとなって編集記録動作を停止す
る。
第5図はこの実施例のマイクロコンピュータ(11)の
記録時のフローチャート、第6図は再生(編集)時のフ
ローチャートである。
まず、受信中の本放送番組の音声モードがステレオ放
送であり、コマーシャル音声モードがモノラル放送であ
って、コマーシャルの時間が2分間程度以内である場合
の動作を説明する。
いま、S0で記録動作がスタートすると、S1でレジスタ
A〜Fをクリアし、S2〜S8で記録開始から5分間、一定
の時間間隔で復調回路(3)から入力される識別信号を
読み込み、その時の識別信号がSTのときはレジスタA
に、BIのときはレジスタBに、モノラル(ST,BIが入力
されていないとき)のときはレジスタCにその回数を書
き込む。このようにすると、5分間の読み込み時間に含
まれるコマーシャル時間は、最大で2分間であるから、
残り3分間は本放送番組の音声モードに応じた計数値が
得られることになり、この例ではレジスタAの値が最大
なる。この判定動作はS9,S10,S12で行なわれ、S11でレ
ジスタDはD=1にセットされる。
つぎにS15で復調回路(3)から入力される識別信号
がSTからモノラルに切り換わる時点を検出したとき16で
コントロール信号のデューティ比を60%→27.5%に切り
換える信号をサーボ回路(10)に送出し、S17で識別信
号がモノラルからSTに戻った時点を検出したときS18で
コントロール信号のデューティ比を60%に戻す信号をサ
ーボ回路(10)に送出する。
この結果、磁気テープ(50)には、コマーシャル記録
区間だけデューティ比が27.5%のコントロール信号(5
2)が記録される。
つぎに、本放送番組の音声モードが2か国語放送であ
り、コマーシャル放送の音声モードがモノラルである場
合の動作の上記動作例と異なる点を説明する。
S0からS8までの動作て、レジスタBが最大値となり、
S13でレジスタEがE=1にセットされる。
つぎに、S19で識別信号BIがモノラルに切り換わる時
点を検出したとき20でコントロール信号のデューティ比
を60%→27.5%に切り換える信号をサーボ回路(10)に
送出し、S21で識別信号がモノラルからBIに戻る時点を
検出したときコントロール信号のデューティ比を60%に
戻す信号をサーボ回路(10)に送出する。
なお、本放送およびコマーシャル放送の音声モードが
共にモノラルである場合、また、共にステレオ報送であ
る場合、また、共に2か国語放送である場合は、この実
施例では本放送とコマーシャル放送を識別できないが、
本放送がモノラルで、コマーシャル放送がステレオ放送
である場合は、S14でレジスタFがF=1にセットさ
れ、以下S23〜S26によって上記動作例と同様の手順でコ
マーシャル記録区間だけデューティ比が27.5%のコント
ロール信号を記録することができる。
つぎに、再生時の動作を第6図のフローチャートによ
って説明する。
S30で再生動作が開始されると、S31でサーボ回路(1
0)から入力されるコントロール信号のデューティ比が6
0%であるか否かを、S32でデューティ比が60%でなくな
ったことを検出したときS33でVTR(20)を早送り再生モ
ードに切り換え、S34で同時に外部コントロール信号を
子VTR(30)に送出してポーズモードに切り換え、S35で
サーボ回路(10)から入力されるコントロール信号のデ
ューティ比を読み取り、S36でデューティ比が60%に戻
ったことを検出したときS37でVTR(20)を再生モードに
復帰させ、S38で同時に外部コントロール信号の送出を
停止して子VTR(30)を記録モードに復帰させる。
この制御動作により、自動的にVTR(20)はコマーシ
ャル記録区間は早送り再生を行い、子VTR(30)はコマ
ーシャル記録区間をカットした編集記録動作を行うこと
ができる。
〔発明の効果〕
この発明による磁気記録装置は、第1の音声モードを
有する第1の放送信号(本放送番組)と上記第1の放送
信号の間に挿入して放送される第2の音声モードを有す
る第2の放送信号(コマーシャル放送)からなるテレビ
ジョン放送信号を受信して、その映像信号および音声信
号を所定デューティ比のコントロール信号と共に磁気テ
ープに記録する磁気記録装置において、現在受信して記
録中のテレビジョン放送信号の音声モードが第1の音声
モードであるか第2の音声モードであるかを識別する音
声モード識別手段と、音声モード識別手段の識別結果に
基づいて第2の音声モードの区間を検出する第2の音声
モード区間検出手段と、第2の音声モード区間検出手段
が検出する区間だけ上記コントロール信号のデューティ
比を変えるデューティ比可変手段とを備えているので、
この磁気記録装置により記録されたテレビジョン放送信
号を再生する場合に、磁気テープに記録されたコントロ
ール信号のデューティ比が変化している区間を検出する
ことにより、自動的にコマーシャル記録区間を早送り再
生したり、子VTRに対して自動的にコマーシャル記録区
間をカットした編集記録を行わせることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック回路図、第2図
はテレビジョン放送信号の音声多重信号のスペクトル
図、第3図は磁気テープの記録フォーマットを示す図、
第4図はデューティ比の異なるコントロール信号の波形
図、第5図はこの実施例のマイクロコンピュータの記録
時のフローチャート、第6図は同じく再生時のフローチ
ャートである。 (3)……音声多重復調回路、(7)……コントロール
ヘッド、(10)……サーボ回路、(11)……マイクロコ
ンピュータ、(20)……VTR、(30)……子VTR。 なお、各図中、同一符号は同一、または相当部分を示
す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の音声モードを有する第1の放送信号
    と上記第1の放送信号の間に挿入して放送される第2の
    音声モードを有する第2の放送信号からなるテレビジョ
    ン放送信号を受信して、その映像信号および音声信号を
    所定デューティ比のコントロール信号と共に磁気テープ
    に記録する磁気記録装置において、 現在受信して記録中のテレビジョン放送信号の音声モー
    ドが上記第1の音声モードであるか第2の音声モードで
    あるかを識別する音声モード識別手段と、 上記音声モード識別手段の識別結果に基づいて、上記第
    2の音声モードの区間を検出する第2の音声モード区間
    検出手段と、 上記第2の音声モード区間検出手段が検出する区間だけ
    上記コントロール信号のデューティ比を変えるデューテ
    ィ比可変手段とを備えたことを特徴とする磁気記録装
    置。
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