JPS6040969Y2 - 携帯用テ−プ再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は携帯用テープ再生装置に関し、特にヘッドホー
ン等を用いて再生音を聞いている場合にその再生音を減
衰させてマイク入力信号を重畳し得るテープ再生装置に
関する。

従来、テープレコーダ等テープ再生装置でヘッドホーン
等を用いて例えば音楽鑑賞をしている場合にその鑑賞し
ている音楽を背景音として歌って見たり、或いは英会話
を聞いている場合にその発音に従って復唱してみたい等
の願望は、我々が常日頃感じる所である。

本考案は斯る点に鑑み、構成簡単にして上述の要請を達
威し得る携帯用テープ再生装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例を例えば再生専用のテープレコー
ダに適用してステレオ放送を再生して聞く場合を例にと
り、第１図および第２図に基づいて詳しく説明する。

第１図において１はＬチャンネル用再生ヘッドであって
、この再生ヘッド１は減衰回路例えば抵抗器２を介して
再生増幅回路３に接続され、この再生増幅回路３の出力
側にヘッドホーン（図示せず）を差込むためのジャック
４および５が設けられる。

また６はＲチャンネル用再生ヘッドであって、この再生
ヘッド６は減衰回路例えば抵抗器７を介して再生増幅回
路８に接続され、この増幅回路８の出力側にヘッドホー
ンを差込むためのジャック９および１０が設けられる。

そしてジャック４と９またはジャック５と１０のいずれ
かにヘッドホーンのプラグを差込むことによりステレオ
放送の鑑賞が可能となり、或いはこの対を威すジャック
にそれぞれ個別のヘッドホーンのプラグを差込むことに
より２人の聴衆者が同時にステレオ放送を鑑賞ることも
できる。

１１は通話用のブツシュボタンであって、このブツシュ
ボタン１１はスイッチ１２および１３を同時に切換える
ように働く。

スイッチ１２は接点端子１２ａ、１２ｂ、１２ｃおよび
接片１２ｄとから戒り、接点端子１２ａおよび１２ｂは
抵抗器２の両端に接続され、接点端子１２ｃは抵抗器１
４を介して接地されると共に通話用マイク１５に接続さ
れる。

同様にスイッチ１３は接点端子１３ａｔ １３ｂ＊
１３ｃおよび接片１３ｄとから戒り、接点端子１３ａ
および１３ｂは抵抗器７の両端に接続され、接点端子１
３ｃはスイッチ１２の接点端子１２ｃと共通接続される
。

そしてスイッチ１２および１３は通話用のブツシュボタ
ン１１が押されない時はそれぞれ抵抗器２および７を短
絡して再生ヘッド１および６からの再生信号をそれぞれ
直接再生増幅回路３および８に供給するも、通話用のブ
ツシュボタン１１が押されるとそれぞれ接点端子１２ｃ
および１３ｃ側に切換って再生ヘッド１と再生増幅回路
３および再生ヘッド６と再生増幅回路８の間にそれぞれ
抵抗器２および７を介在せしめて再生ヘッドから再生増
幅回路へ供給される信号を減衰させると共にマイク１５
より再生増幅回路３およびジャック４，５に至る通話路
およびマイク１５より再生増幅回路８およびジャック９
，１０に至る通話路をそれぞれ形威し所謂ミキシング回
路を構成する。

次に本実施例の動作を説明する。

先ず再生ヘッド１および６により再生されたステレオ放
送を聞く通常動作の場合は通話用ブツシュボタン１１は
押されていないので、再生ヘッド１および６により再生
された信号はそれぞれ抵抗器２および７に減衰されるこ
となくそのまま再生増幅回路３および８に供給され、も
ってジャック４と９またはジャック５と１０に差込まれ
たヘッドホーンによりステレオ放送を鑑賞できる。

そこで例えばヘッドホーンをかけたまま再生されている
ステレオ放送に合わせて歌を歌いたい場合は通話用のブ
ツシュボタン１１を押す。

するとスイッチ１２および１３が切換わり、再生ヘッド
１および６からの再生信号はそれぞれ抵抗器２と１４お
よび抵抗器７と１４の分圧比で決定される所定量だけ減
衰されて再生増幅回路３および８に供給され、一方マイ
ク１５からの音声信号は上述の様に減衰された再生ヘッ
ド１および６からの信号に重畳されて再生増幅回路３お
よび８に供給される。

従って聴衆者は必要に応じてマイク１５を介してステレ
オ放送に合わして歌ったり或いは英会話の場合その発音
の復唱をする等種々の用途に利用できる。

また複数の聴衆者が必要に応じてマイク１５を介して相
互に会話をすることも可能である。

第２図は本考案を適用した再生専用のテープレコーダの
斜視図を概略的に示すもので第１図と対応する部分には
同一符号を付して説明するに、１６は筐体、１７は早送
りボタン、１８は巻戻しボタン、１９は再生ボタン、２
０は停止ボタンである。

なおジャックは代表的に４および９のみを示している。

上述の如く本考案に係る携帯用テープ再生装置によれば
、このテープ再生装置からの再生音をヘッドホーンで聞
いている間でも必要に応じ、ミキシング回路を介して内
蔵マイクで相互に会話をしたり、音楽信号に合わせて歌
ったり或いは英会話中の標準発音に従ってその発音を復
唱できる等種々の用途に利用でき、もって携帯用のテー
プレコーダ等に用いてきわめて有用である。

なお上述の実施例では再生専用のテープレコーダに適用
した場合に付いて説明したが、録再用のテープレコーダ
でもよく、この場合内蔵マイクを通話用マイクに兼用さ
せる構成としてもよい。

またステレオ放送だけでなくモノラルの放送にも適用で
きる。

更にテープレコーダに限定されることなく斯る手段があ
れば望ましいと思われるその他の機器、例えばステレオ
装置等に用いてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路構成図、第２図は
本考案に係る携帯用テープ再生装置の一例を示す斜視図
である。 １．６は再生ヘッド、２，７は抵抗器、３，８は再生増
幅回路、４，５，９．１０はジャック、１１は通話用ブ
ツシュボタン、１２．１３はスイッチ、１５は通話用マ
イクである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数本のヘッドホンが装着されて、再生ヘッドからのス
   テレオ再生信号を上記複数本のヘッドホンに供給する複
   数対のジャックと、切換用操作子と、マイクロホンとが
   取りつけられた外筐とを有し、 上記切換用操作子の操作に応じて上記マイクロホンから
   の入力信号を上記複数対のジャックに接続して、上記複
   数本のヘッドホンに供給するスイッチ素子を設けた携帯
   用テープ再生装置。