JPS6363186B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は海苔片を介在させた２重包装握り飯に
おける自動海苔巻機に関するものである。

「従来の技術」 従来、３角形握り飯は合成樹脂薄膜による内外
層袋に包装され、内外層袋内の海苔片を介在させ
てあつて、３角形の内外層袋の一辺シール部を開
口した後外層袋の３角形の頂点部分をミシン目か
ら分離して小孔を形成し内層袋の頂点部分を同小
孔から頂点側に牽引することによつて同内層袋を
同小孔から引抜いて除去すると中間の海苔片が握
り飯に直接接触し同握り飯を海苔巻きとすること
ができる。その後これを外層袋の一辺開口部から
取出して海苔巻きを喫食する。しかし上記握り飯
の包装は人力によつて先ず内層袋内に握り飯を挿
入した後内層袋の外側を海苔片で被覆し、さらに
これを外層袋に挿入するという多くの手間を要し
包装能率を向上することは困難であつて１日数万
個という包装握り飯の需要に耐え難いものであつ
た。特に海苔片被覆作業を自動的に行うことは困
難であつた。

「発明が解決しようとする問題点」 本発明は海苔片を内層袋外周面に自動的に被覆
し海苔片介在２重包装握り飯の包装作業能率を向
上することを目的とする。

「問題点を解決するための手段及び手順」 本発明は前部をＶ字形に形成した上板及び下板
の外周間隔部を開口してなる握り飯収容具を形成
し、これを機枠に設けた無端間歇回動チエンに上
記前部を移動方向に向けて支持し、上記前部に包
装袋を嵌合するようにした握り飯包装装置におい
て、上記握り飯収容具の移行水準の上下に昇降す
るＶ字形上向間歇吸盤を設け、上昇位置に海苔片
供給函を設け、下降位置に吸着海苔片折畳用開閉
板を設け、同開閉板と下降位置の上記吸盤の上面
との間に上記握り飯収容具が移行する間隔を設け
てなり、かつ上記吸盤の両側縁を同吸盤の上面よ
り若干突出させてなる握り飯自動海苔巻機によつ
て構成される。

「作用」 従つて無端チエン１０を間歇回動させ、その上
側移行部において握り飯収容具１が始端部から終
端部に向つて一定間隔毎に移行して停止する動作
を繰返す。始端部においてＶ字形前部に合成樹脂
薄膜による３角形内層袋１６を嵌合する。その状
態では上記吸盤２が上昇して海苔片供給函３の下
面から１枚の海苔片２２を吸着し握り飯収容具１
の移行水準下に下降している。吸着された海苔片
２２はその両側部２２′が吸盤の突出両側縁５，
５のために起立する（第４図、第７図参照）。そ
の状態において上記収容具１が下降吸盤２上に移
行し吸着海苔片２２の起立両側部２２′，２２′間
に進入して停止する。その状態において吸着海苔
片折畳用開閉板４，４が閉じるため上記海苔片２
２の起立両側部２２′，２２′は内層袋１６を嵌合
しているＶ字形前部の上面に沿つて折畳まれ吸盤
２の吸引が停止し、その状態のまま上記チエン１
０が移行し海苔片２２は折畳まれたまま閉鎖開閉
板４，４下を摺動して次の工程に移行する。その
後上記開閉板４，４は開き上記吸盤２は上昇して
海苔片供給函３の下面に露出支持されている１枚
の海苔片２２を吸着して下降し、上述同様の動作
が繰返される。

「実施例」 機枠６に始端遊動スプロケツト７及び終端間歇
駆動スプロケツト８及び下部に案内スプロケツト
９を設け、これらのスプロケツト７，８，９に無
端チエンを掛回して無端間歇回動チエン１０が形
成される。このチエン１０には等間隔に握り飯収
容具１を取付金具１１及び取付ボルト１２によつ
て支持する。そして同収容具１は終端部に向う前
部をＶ字形に形成した上板１３及び下板１４を有
し、同上下板１３，１４の外周間隔部１５を開口
させてなるものである。上記チエン１０の上側移
行部の始端部側には合成樹脂薄膜による内層袋１
６を上記上下板１３，１４に自動的に開口嵌合さ
せる上下吸盤１７，１８が設けられ、終端部側に
は合成樹脂薄膜による外層袋１９を上下板１３，
１４に自動的に開口嵌合させる上下吸盤２０，２
１が設けられる。上記始端部側の上下吸盤１７，
１８と終端部側の上下吸盤２０，２１との中間部
上方に海苔片供給函３を機枠６に設け、同函３内
の集積海苔片２２の最下層海苔片２２の中央部下
面を下方に露出させる。チエン１０の両側には昇
降回動中空腕２３，２３を吸引管軸２４によつて
枢支し、同管軸２４の往復回動によつて同中空腕
２３，２３を第１図実線位置及び仮想線位置に昇
降させることができる。そして同腕２３，２３の
先端の中空連杆２５の中央部にＶ字形上向間歇吸
盤２を設けるものであつて同吸盤２の両側縁５，
５を同吸盤２の上面より若干突出させるものであ
る。上記実線位置は海苔片供給函３の下面に接す
る位置であり、下降位置は握り飯収容具１の移行
水準下であつて下降位置の上部に吸着海苔片折畳
用開閉板４，４を配置する。この開閉板４，４と
下降位置にある上記吸盤２の上面との間には上記
収容具１が移行する間隔が設けられる。吸引管軸
４は吸引ブロワーに接続し、切換弁によつて吸引
を間歇的に行うことができるし、切換弁の動作は
チエン１０の移行に連動し吸盤２によつて海苔片
２２を吸着して下降し、上記開閉板４，４の閉鎖
後吸引を停止させる。尚図中２６で示すものは開
閉板４，４の支軸、２７は同支軸２６，２６に設
けた噛合歯車、２８は歯車２７の往復回動腕であ
つて同開閉板４，４の開閉動作は上記管軸２４の
往復回動とカム等を介して連動させるものであ
る。又２９はチエン間歇駆動用原動機、３０は上
記収容具１の案内ガイド、３１は折畳海苔片上面
押え板、３２は握り飯である。

「効果」 本発明は上述のように構成したので、上記握り
飯包装装置において、握り飯内層袋１６の外周を
人力を要することなく自動的に海苔片２２で被覆
し得て海苔片介在２重包装握り飯を量産すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の握り飯包装装置における自動
海苔巻機を示す側面図、第２図は第１図の平面
図、第３図は第１図Ａ−Ａ線による平面図、第４
図は第３図Ｂ−Ｂ線による縦断正面図、第５図は
握り飯収容具とＶ字形上向間歇吸盤の斜視図、第
６図は海苔片被覆状態の斜視図、第７図は海苔片
吸着状態の縦断面図、第８図は握り飯収容具の斜
視図、第９図は海苔片折畳状態の斜視図、第１０
図は握り飯包装状態の斜視図である。 １……握り飯収容具、２……Ｖ字形上向間歇吸
盤、３……海苔片供給函、４……吸着海苔片折畳
用開閉板、５……両側縁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前部をＶ字形に形成した上板及び下板の外周
   間隔部を開口してなる握り飯収容具を形成し、こ
   れを機枠に設けた無端間歇回動チエンに上記前部
   を移動方向に向けて支持し、上記前部に包装袋を
   嵌合するようにした握り飯包装装置において、上
   記握り飯収容具の移行水準の上下に昇降するＶ字
   形上向間歇吸盤を設け、上昇位置に海苔片供給函
   を設け、下降位置に吸着海苔片折畳用開閉板を設
   け、同開閉板と下降位置の上記吸盤の上面との間
   に上記握り飯収容具が移行する間隔を設けてな
   り、かつ上記吸盤の両側縁を同吸盤の上面より若
   干突出させてなる握り飯自動海苔巻機。