JPH1111420A - 西洋梨の果実包装機 - Google Patents

西洋梨の果実包装機

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JPH1111420A
JPH1111420A JP16934697A JP16934697A JPH1111420A JP H1111420 A JPH1111420 A JP H1111420A JP 16934697 A JP16934697 A JP 16934697A JP 16934697 A JP16934697 A JP 16934697A JP H1111420 A JPH1111420 A JP H1111420A
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JP
Japan
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suction
fruit
bag
bag body
packaging
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Pending
Application number
JP16934697A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nakagawa
善紀 中川
Naoto Ii
直人 井伊
Seiichi Momose
精一 百瀬
Yoshio Imai
義雄 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuwa Co Ltd
Original Assignee
Mitsuwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的に且つ自動的に包装できる西洋梨の果
実包装機を提供する。 【解決手段】 回転テーブル2に複数個の西洋梨の果実
aを載置する果実受部3を配設し、果実受部3が所定の
位置に到達したとき回転テーブル2の回転が停止するよ
うに設け、機側に果実aを包装する袋体bを収納した袋
供給体4を昇降機構5により昇降可能に設け、この袋供
給体4上の一枚の袋体bを吸着して擺動機構6により袋
体bの開口部b’を下にして所定位置の果実aの真上に
上昇擺動せしめる吸着引上機構7を設け、この袋体bの
下部寄り前後の側面を吸着して袋体bを開く吸着巾出機
構8を設け、この吸着巾出機構8により吸着保持した袋
体bを開きながら降下して果実aに被嵌する包装昇降機
構9を設け、この包装昇降機構9により果実aの包装が
終了したとき回転テーブル2を間欠回転せしめる回転制
御機構10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成熟した西洋梨の果
実を収穫した後果実を衛生的に保持するためと商品価値
を維持するため果実に袋掛けをする西洋梨の果実包装機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】西洋梨
は明治以降吾が国に伝わったが、全国的に見ると吾が国
の風土に適さなかったり追熟を要することを知らなかっ
たこと、栽培技術が判らなかったことなどの理由により
あまり普及しなかった。近年、その果実がブライトイエ
ローの美しい果色、ただようような芳香と口の中でとろ
けるような柔らかい甘味のある肉質等等、果実としての
優秀性が認識され、また価格が高価なこともあって各地
の農家により栽培されるようになった。
【0003】本発明は成熟した西洋梨の果実に二軸延伸
ポリプロピレン包装袋を自動的に袋掛け包装することが
できて農家の人手を節減でき、且つ、従来の人力による
包装のように、ややもすると果実に傷がつきこの部分が
傷んだりする恐れのない西洋梨の果実包装機を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0005】機体1に設けた回転テーブル2に複数個の
西洋梨の果実aを載置する果実受部3を配設し、回転テ
ーブル2を果実受部3が所定の位置に到達したとき回転
テーブル2の回転が停止するように設け、機側に果実a
を包装する袋体bを収納した袋供給体4を昇降機構5に
より昇降可能に設け、この袋供給体4上の一枚の袋体b
を吸着して擺動機構6により袋体bの開口部b’を下に
して所定位置の果実aの真上に上昇擺動せしめる吸着引
上機構7を設け、この袋体bの下部寄り前後の側面を吸
着して袋体bを開く吸着巾出機構8を設け、この吸着巾
出機構8により吸着保持した袋体bを開きながら降下し
て果実aに被嵌する包装昇降機構9を設け、この包装昇
降機構9により果実aの包装が終了したとき回転テーブ
ル2を間欠回転せしめる回転制御機構10を機体1に設け
たことを特徴とする西洋梨の果実包装機に係るものであ
る。
【0006】また、果実aが未載置の果実受部3が所定
の位置に到達したとき、果実aの未載置を感知する光セ
ンサ11を機体1に設け、この光センサ11により回転テー
ブル2を停止させずに次の果実aが載置されている果実
受部3を所定の包装位置まで回転せしめる光センサ回転
機構12を設けたことを特徴とする請求項1記載の西洋梨
の果実包装機に係るものである。
【0007】また、袋供給体4の底板4’に、袋体bの
中央部を前後方向にやや山形形状に突出せしめて吸着引
上機構7による袋体bの吸着を容易にする吸着補助機構
13を設けたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2
のいずれか1項に記載の西洋梨の果実包装機に係るもの
である。
【0008】また、吸着引上機構7の吸着面7’を前後
方向に下方に向かって中央が凹状に湾曲した所定巾長さ
の湾曲凹面に形成したことを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項記載の西洋梨の果実包装機に係るものであ
る。
【0009】また、吸着巾出機構8の前後の巾出吸着部
14,14’のいずれか一方の巾出吸着部14に回動手段15を
設け、前後の巾出吸着面16,16’が袋体bの下部寄り前
後の側面を吸着したとき、巾出吸着部14,14’が所定の
負圧に達するまで一方の巾出吸着面16が吸着面の軸心に
対し左右往復回動するように設けたことを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項に記載の西洋梨の果実包装機
に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を作用効果を
示して実施の一例である図面に基づいて説明する。
【0011】請求項1の実施の形態について説明する。
【0012】複数個の果実受部3に西洋梨の果実aを載
置し、回動テーブル2を回転して果実受部3が所定の位
置に到達したとき回転テーブル2の回転が停止し昇降機
構5により袋供給体4が上昇するので、この袋載置体4
上の一枚の袋体bの上面を吸着引上機構7により吸着す
ると昇降機構5により袋供給体4が降下する。
【0013】次いで擺動機構6により吸着引上機構7が
袋体bを吸着したまま袋体bの開口部b’を下にして上
昇擺動すると袋体bの開口部b’が所定位置の果実aの
真上の位置にセットされる。包装昇降機構9により吸着
巾出機構8が上昇して袋体bの下部寄り前後の側面を吸
着し袋体bの開口部b’を開きながら降下して袋体bを
果実aに包装する。包装昇降機構9が更に降下して果実
aの包装が終了すると回転制御機構10により回転テーブ
ル2が再び間欠回転し、次の果実受部3が所定の位置に
到達し次の果実aの包装作業が続行される。
【0014】包装された果実aを果実受部3より取り出
し、そのあとの空の果実受部3に新しい果実aを載置す
る。この作動を遂次繰り返し西洋梨の果実aに袋体bを
自動的に被せ包装する。
【0015】このように次々と連続的に且つ自動的に西
洋梨の果実aに袋体bを包装できるので人手を必要とし
ないうえに非常に能率が良い西洋梨の果実包装機とな
る。
【0016】請求項2の実施の形態について説明する。
【0017】回転テーブル2に設けた果実受部3に果実
aを載置し、回転テーブル2が間欠回転して果実受部3
が所定の位置に到達すると果実受部3上の果実aが連続
的に且つ、自動的に包装される。
【0018】このとき果実aを載置していない果実受部
3が所定の位置に到達すると、光センサ11が果実aの未
載置を感知し、この光センサ11の指令により、光センサ
回転機構12が回転テーブル2を間欠回転せしめる回転制
御機構10の作動をキャンセルし、回転テーブル2を停止
させずに次の果実aが載置されている果実受部3を所定
の包装位置まで回転せしめて載置受部3上の果実aを包
装するので、包装作業の能率が向上し包装機の無駄な作
業がなくなる。
【0019】請求項3の実施の形態について説明する。
【0020】袋供給体4の底板4’に吸着補助機構13を
設けたので、袋供給体4上に収納された袋体bが平らで
はなく中央部が縦方向に山形形状に突設された状態で収
納されているため、昇降機構5により袋供給体4が上昇
し、袋供給体4上の一枚の袋体bの上面を吸着引上機構
7で吸着するとき、吸着引上機構7の吸着部の左右端部
が中央部より若干遅れて袋体bに当接するため、吸着部
の中央部がまづ袋体bに当接して中央部が閉塞され、吸
着部の左右端部と袋体bの上面に若干の隙間ができ、こ
の隙間より大気を吸い込む形となり袋体bがより強く吸
引され、袋体bがしっかりと吸着引上機構7に吸着され
擺動機構6により上動擺動するので、吸着引上機構7よ
り袋体bが脱落することがなくなる。
【0021】請求項4の実施の形態について説明する。
【0022】吸着引上機構7の吸着面7’を前後方向に
下方に向かって中央が凹状に湾曲した所定巾長さの湾曲
凹面に形成したので、吸着引上機構7で袋供給体4の一
番上の袋体bを吸着するとき、湾曲凹面の中央部が前後
方向に袋体bの中央部に当接て袋体bを吸着するので湾
曲凹部の中央部が閉塞され、この閉鎖部に隣接した吸着
面7’の左右の吸着部分とこれに対設する袋体bの左右
部分の間に若干の隙間が生じこの隙間より大気を吸い込
むため、袋体bは中央部より左右端部にむけて所定の巾
全巾にわたり次々と吸着面7’に吸着されることになる
ので、袋体bは吸着面7’の全域にわたり、かかえこま
れるように確実に吸着され擺動機構6により上動擺動す
るとき吸着不充分で袋体bが吸着引上機構7より脱落す
ることがなくなる。
【0023】請求項5の実施の形態について説明する。
【0024】巾出吸着部14,14’のいずれか一方の巾出
吸着部14に回動手段15を設けたので、吸着巾出機構8の
巾出吸着面16,16’が袋体bの下部寄り前後の側面に当
接して袋体bの側面を吸着するとき、回動手段15により
一方の巾出吸着面16が吸着面軸心に対して左右に往復回
動し、この回動により吸着面と袋体bの側面間に若干の
隙間が生じると、この隙間から大気が吸込まれ袋体bは
ますます強く吸着される。袋体bが密着状態で吸着され
巾出吸着面16,16’が閉塞されると巾出吸着部14,14’
が所定の負圧に達するので回動か停止し、袋体bは完全
に巾出吸着面16,16’に吸着される。
【0025】また、この左右の往復回動により袋体bの
前後の内面同志がもまれるように擦り合うので、内面同
志が密着することなく分離され吸着巾出機構8により吸
着保持した袋体bが開き易くなる。
【0026】
【実施例】添付図面は本発明に好適な実施の一例を図示
したものである。
【0027】請求項1の実施例について説明する。
【0028】機体1に設けた回転テーブル2に複数個の
西洋梨の果実aを載置する果実受部3を配設し、回転テ
ーブル2を果実受部3が所定の位置に到達したとき回転
テーブル2の回転が停止するように設ける。
【0029】機体1の底部に電磁クラッチ・ブレーキ付
モータ(図面省略)を横設し、このモータの出力軸にカ
ップリングを介してウォーム減速装置(図面省略)を連
結してウォーム減速装置の出力軸を上方に突設し、この
出力軸にカップリングを介してテーブル回転軸17を回転
自在に立設し、テーブル回転軸17の下方寄りに回転板を
設け、この回転板の周縁に光センサが感知する複数個
(実施例では六個)の感知片を等角度で突設する。テー
ブル回転軸17の上部寄りに二枚構成の果実配設基板18の
ボス部を止着し、この果実配設基板18の周縁部に等角度
で果実受部3を支承する複数個(図では六個)の支承腕
杆19の基部を止着し他端を放射線状に斜め上方に立設し
て回転テーブル2を構成する。この夫々の支承腕杆19の
突設端部にU形形状の支承腕20の基部を止着する。この
支承腕20の突設端に倒円錐形状の西洋梨の果実aが安定
した状態で柄部a’を下にして支承されるよう内径が西
洋梨の果実aの中央部よりやや柄部寄り外周を支承する
リング形状のいた板21を止着し、このいた板21上面にい
た板21内径よりやや径小な内径を有する柔軟なリング形
状の合成樹脂製果実受体22を貼設して果実受部3を構成
する。
【0030】機側に果実aを包装する袋体bを収納した
袋供給体4を昇降機構5により昇降可能に設け、この袋
供給体4上の一枚の袋体bを吸着して擺動機構6により
袋体bの開口部b’を下にして所定位置の果実aの真上
に上昇擺動せしめる吸着引上機構7を設ける。
【0031】さらに詳しく説明する。
【0032】機体1に塵取り形状の袋供給体4を設け、
この袋供給体4の底板4’を左右の折曲ふち縁より更に
前方に突設して袋供給体4が細長い袋体bを安定した状
態で畳んで積み重ね収納できるように形成する。この袋
供給体4上に果実aを包装する複数十枚の二軸延伸ポリ
プロピレン製袋体bを開口部b’を前にして積み重ね
る。
【0033】昇降機構5、擺動機構6、吸着引上機構7
について説明する。
【0034】機体1の前方寄りに支柱24を立設し、この
支柱24の上部に上方が開口したメーンブラケット25を止
着し、このメーンブラケット25の左側板にモータ26を付
設し、このモータ26に減速機構を連設してその出力軸を
メーンブラケット25の右側板面より突出せしめ、この突
設出力軸に駆動スプロケット27を止着し、メーンブラケ
ット25の手前側の左右の側板内に軸受部を設けてこの軸
受部にカムシャフト28を回動自在に架設してその両側端
部をメーンブラケット25の両側板より突出せしめ、この
カムシャフト28の左側端部に吸着引上機構7の吸着面
7’を水平位置に保持せしめる水平位置保持用カム板29
とカムシャフト28の右側端部に吸着引上機構7の吸着面
7’を垂直手前位置に保持せしめる垂直位置保持用カム
板30を止着し、前記垂直位置保持カム板30とメーンブラ
ケット25の右側板との間のカムシャフト28に駆動スプロ
ケット27に対向する従動スプロケット31を止着し、この
従動スプロケット31・駆動スプロケット27間に無端ロー
ラチェーン32を張設する。
【0035】図示した昇降機構5は、前記水平位置保持
カム板29より外側のカムシャフト28に回転ボス34を止着
し、この回転ボス34に当接杆34’を突設し、支柱24内に
ガイド筒35を設け、このガイド筒35に昇降杆36を昇降ス
ライド可能に設け、この昇降杆36の上端部に回転ボス34
が反時計回りに回転したとき当接杆34’が当接して昇降
杆36を上昇せしめる鍵部36’を設ける。袋供給体4の底
部下面に軸受体37を設け、この軸受部37に袋供給体支持
杆38を挿通してその先端部を前記昇降杆36の下端部に上
下調節可能に止着した止着駒39に固定する。支柱24内に
止板24’を溶接にて固着し、この止板24’に蛇腹体40の
上部を止着し、蛇腹体40の垂設下端部と前記止着駒39と
をコ字形状の連結腕41で連結し、回転ボス34が回転して
当接杆34’に鍵部36’が当接して昇降杆36が上昇し、回
転ボス34が更に回転して当接杆34’が鍵部36’より離れ
袋供給体4がそれ自身の重量により降下して元の位置に
復帰するとき蛇腹体40の復帰力に追従して袋供給体4が
緩やかに降下するように設ける。図中符号40’は袋供給
体4が降下するとき、蛇腹体40内の空気の放出を調整し
て袋供給体4の降下速度を調節する調節ボルトである。
【0036】前記メーンブラケット25の左右側板内の手
前下部寄りに回転軸受部43を横設し、この回転軸受部43
に吸着基管44を回動可能に嵌着し、この吸引基管44の右
側の突設基部に、先端に前記垂直位置保持用カム30の大
きな曲率のカム面に滑動するローラ48’を回動自在に軸
着した垂直位置保止レバー48を止着し、前記吸引基管44
の右端部を下方に鍵形形状に折り曲げてその下端に袋供
給体4上の一番上の袋体bを吸着する吸着面7’を有す
る吸引箱体47を設け、吸引基管44の左端を閉塞してその
左端部に前記水平位置保持カム板29の大きな曲率半径の
カム端面に回動自在に滑動するローラ46’を有する水平
位置保持レバー46を止着する。
【0037】図2、図3は昇降機構5、擺動機構6、吸
着引上機構7の相対的な位置関係と作動状態をを示す説
明用右側面図であって、カムシャフト28に止着した水平
位置保持カム板29、垂直位置保持カム板30、回転ボス34
の当接杆34’の夫々の相対位置を図2の如くセットし、
このときの回転軸受部43に軸着した吸引基管44の垂直位
置保持レバ48及び水平位置保持レバー46の相対位置も図
2の如く設定する。
【0038】モータ26が反時計廻りに回転すると、駆動
スプロケット27・無端ローラチェーン・従動スプロケッ
ト31が回動し、カムシャフト28が回転するので回転ボス
34の当接片34’が昇降杆36の鍵部36’に当接して昇降杆
36により袋供給体4が図の二点鎖線ので示す最下位の位
置から上昇し、袋供給体4の一番上の袋体bの上面が吸
着引上機構7の吸着面7’に当接して吸引される。この
間の擺動機構6の作動は、カムシャフト28の回転により
水平位置保持カム板29に形成した大きな曲率半径の円弧
カム面が水平位置保持レバ46の先端に設けたローラ46’
に当接しながら回転するため吸引箱体47の吸着面7’は
1枚の袋体bを吸着した下向きの状態を維持し続ける。
【0039】この状態から更にカムシャフト28が回転す
ると回転ボス34の回転により当接杆34’が昇降杆36の鍵
部36’より外れ、袋供給体4がそれ自身の重量と蛇腹体
40の復帰力により昇降杆36はガイド筒35をガイドとして
降下し元の状態に復帰するが、吸着引上機構7の吸着面
7’は依然として下向きの状態のまま図示省略の真空ポ
ンプより吸引基管44を経由して袋体bを吸着保持し続け
る。
【0040】カムシャフト28が更に回転すると、図3に
示したように垂直位置保持カム板30に形成した大きな曲
率半径のカム端面に垂直位置保持レバー48のローラ48’
が当接し、水平位置保持レバー46のローラ46’が水平位
置保持用カム板29のカム面より外れ、吸引箱体47が回転
軸受部43を軸として回転し、吸引箱体47が図3の左方
(機体1としては手前側)に上昇擺動して吸着面7’が
袋体bを吸着したまま垂直に回動し、袋体bが開口部
b’を下にして所定位置の果実aの真上で保持される。
【0041】このように、モータ26の回転によりカムシ
ャフト28の一回転毎に昇降機構5により袋供給体4が上
昇して吸着引上機構7により袋体bが吸着面7’に吸着
されると袋供給体4が元の位置に降下し、垂直位置保持
用カム板30のカム機構により吸着箱体47の吸着面7’が
水平下向き位置より垂直手前側位置に上昇擺動し、更に
水平位置保持用カム板29の作動により吸着面7’が垂直
手前側位置より水平下向き位置に降下擺動する。
【0042】袋体bの下部寄り前後の側面を吸着して袋
体bを開く吸着巾出機構8を設け、この吸着巾出機構8
により吸着保持した袋体bを開きながら降下して果実a
に被嵌する包装昇降機構9を設け、この包装昇降機構9
により果実aの包装が終了したとき回転テーブル2を間
欠回転せしめる回転制御機構10を機体1に設ける。
【0043】吸着巾出機構8及び包装昇降機構9につい
て説明する。
【0044】機体1の左側にスタンド51を立設し、この
スタンドにギアボックス52を付設し、このギアボックス
52の左側に電磁クラッチ・電磁ブレーキ付昇降モータ
(図面省略)を付設し、この昇降モータの出力軸をギア
ボックス52内に突設してこの出力軸にピニオンギア53を
止着する。前記ギアボックス52の上下部にメタル軸受53
・53を設け、この上下のメタル軸受53・53に断面円形形
状で一側端部に前記ピニオンギア53と噛合するラックを
形成したラック杆54を上下スライド可能に設け、このラ
ック杆54の右側の機体1に対向状態に包装昇降杆55を立
設し、その頭部端とラック杆54の頭部端とを連結腕56で
連結し、包装昇降杆55の右側より案内板57を立設し、こ
の案内板57に前後対向状態に(以下ず7,8,9,10
による説明の都合上機体1の前後を左右と置き換えて説
明する。)垂直窓部の上部が左右に開いたガイド窓57’
を穿設する。
【0045】左右対称に一対の吸着巾出腕体58・58’を
設け、この吸着巾出腕体58・58’に図9のように斜め上
方左右に突出した突出部581・581’と、左右に突出した
水平突出部582・582’と斜め下方左右に突出した突出部
583・583’を設け、この吸着巾出腕体58・58’の上部の
突出部581・581’に、後述の真空ポンプに連通する筒体
59・59を突出長さを調節可能に止着し、水平突出部582
・582’に軸着ピン62・62の基部を軸着し、この水平突
出部582・582’の相対する対向端部に軸着ピン62・62を
中心として互いに噛み合う扇形歯車60・60を刻設し、左
右の軸着ピン62・62に連結板体63を掛け渡し連結し、連
結板体63の前方中央部に孔明ボス63’を設けてこの孔明
ボス63’に包装昇降杆55の下端寄りを嵌入止着する。左
右のガイド窓57'・57’に後方より鍔付軸受体64・64の
軸受部を嵌入し、下方の突出部583・583’の前方より枢
着軸61・61を差し込んで前記鍔付軸受体64・64に軸着
し、この枢着軸61・61に溝部を設けこの溝にスナップリ
ングを嵌着して鍔付受体64・64をガイド窓57’・57’に
スライド可能に止着し、左右の吸着巾出腕体58・58’を
案内板57の左右のガイド窓57’・57に抜き止め不能にし
て且つ昇降移動可能ならしめる。ラック杆54がピニオン
・ラック機構により上下のメタル軸受53・53をガイドと
して垂直昇降すると、連結腕56を介して包装昇降杆55が
昇降し、包装昇降杆55が昇降すると連結板体63が昇降す
るので左右の吸着巾出腕体58・58’も同時に昇降する。
このとき下方突出部583・583’に設けた左右の鍔付軸受
体64がスナップリングの介存により左右の吸着巾出腕体
58・58’を左右のガイド窓57’・57’をガイドとして
垂直方向に昇降せしめる。
【0046】図示した実施例では案内板57に穿設した
左右のガイド窓57’・57’と左右の吸着巾出腕体58・5
8’の上部の突出部581・581’との位置関係を、図8の
ように包装昇降杆55が最下位の位置にあるとき吸着巾出
腕体58・58’に止着した鍔付軸受体64・64が左右のガイ
ド窓57’・57’の下部に嵌着され、左右の筒体59・59が
案内板57の左右の中央部寄りに所定の距離Lを置いて対
設するよう設け、ラック杆54の上昇により包装昇降杆55
が上昇して鍔付軸受体64・64がガイド窓57’・57’の垂
直部をガイド上昇して上部の左右に開いた窓部に到達し
たあと上昇すると、図9のように左右の吸着巾出腕体58
・58’の筒体59・59が連接板体63の軸着ピン62・62を軸
として扇形歯車60・60の噛合により互いに内側に回動し
て案内板57の上方に所定の距離Dを置いて対設するよう
に設ける。(このときの吸着巾出パット体72・72の挙動
については後述する。) 機体1に図示省略の真空ポンプを設け、この真空ポンプ
よりの吸引管を分岐して一部は前記吸引引上機構7の吸
引基管44に連結し、一部は蛇腹管68を介して分岐管67に
連結し、この分岐管67を連結板体63に止着して包装昇降
杆55と一緒に昇降するように設け、この分岐管67の左右
に蛇腹管70・70を介して吸着肘体69・69の他端の手前側
に吸着つつ筒71・71を突設し、この吸着つつ筒71・71の
他端部を閉塞して他端部寄りよりを中央部に向かって直
交状態に突設し、この吸着筒71’・71’の突設端に合成
樹脂で成形した吸着巾出パット体72・72を付設し、ラッ
ク杆54が上昇し左右の吸着巾出腕体58・58’の鍔付軸受
体64・64が案内板57のガイド窓57’・57’の開いた窓部
に到達し左右の吸着つつ筒71・71が所定の距離Dに接近
したとき左右の吸着巾出パット体72・72が密着するよう
に設ける。
【0047】本発明の吸着巾出機構8、包装昇降機構9
を上記のように構成したので、包装昇降機構9の昇降モ
ータが回転すると、ピニオンギア・ラック機構によりラ
ック杆54がギアボックス52の上下部に設けたメタル軸受
53・53を介して垂直に上昇し、連結腕56により包装昇降
杆55が上昇する。この包装昇降杆55が上昇すると包装昇
降杆55に連結板体63を介して取付けた左右の吸着巾出腕
体58・58’が上昇し、左右の突出部583・583’に設けた
鍔付軸受体64・64が案内板57のガイド窓57’・57’をガ
イドとして上昇するので左右の吸着巾出パット体72・72
が図8のように所定の距離Lを置いた開いた状態で上昇
する。
【0048】このとき、前述の昇降機構5、擺動機構
6、吸着引上機構7の作動により擺動吸着板体47の吸着
部は図7に示すような垂直状態で保持され、袋体bは吸
着面により開口部b’を下にして所定の位置の果実aに
保持されている。
【0049】ラック杆54が更に上昇し左右の吸着巾出腕
体58・58’の鍔付軸受体64・64が案内板57のガイド窓5
7’・57’の開いた窓部に到達したあと更に上昇する
と、前述のように軸着ピン62・62を軸とした扇形歯車60
・60の噛合により吸着巾出腕体58・58’に連設した前後
の吸着つつ筒71・71が所定の距離Dに近接し、吸着巾出
パット体72・72が図9のように袋体bの左右(機体1で
は前後)の側面に当接し、真空ポンプの真空吸着力が蛇
腹68、分岐管67、左右の蛇腹70・70、左右の吸着肘体69
・69、左右の管体59・59、左右の吸着つつ筒71・71を経
て吸着巾出パット72・72に作動し袋体bの下方寄りが吸
着される。
【0050】ラック杆54が上昇しラック杆54に設けたス
トライカが図示省略のリミットスイッチを叩くと、タイ
マーにより昇降モータが逆回転し包装昇降機構9のラッ
ク杆54、包装昇降杆55が降下し左右の吸着巾出腕体58・
58の鍔付軸受体64・64が案内板57の左右のガイド窓57’
・57’の垂直部に降下すると、軸着ピン62・62を軸とし
た扇形歯車60・60の噛合が元の位置に戻り吸着巾出腕体
58・58’に連設した前後の吸着つつ筒71・71が所定の距
離Lに復帰するので袋体bの前後を吸着した左右の吸着
巾出パット体72・72の距離が離れ、袋体bを開きながら
ラック杆54の降下移動と共に降下して袋体bの中に果実
aを包装する。このとき袋体bを吸引する吸引引上機構
7の吸着面7’の表面がステンレス鋼板や合成樹脂製で
形成されているため吸着巾出パット体72・72が袋体bの
両側を吸着して降下すると袋体bは吸引パット45’の吸
引力より吸着面7をスライドして下方に移動して果実a
に被せられる。
【0051】尚、図中符号75は前記吸着巾出腕体58・58
が上昇して鍔付軸受体64・64が案内板57のガイド窓57’
・57’の開いた窓部に到着したとき、或いは、降下して
鍔付軸受体64・64が案内板57の開いた窓部より垂直なガ
イド窓57’・57’に到着したとき、軸着ピン62・62を軸
とした扇形歯車60・60の開・閉回動により吸着つつ筒71
・71の閉動・開動がスムーズに作動するよう一方の吸着
肘体69(図8では左側)の頭部に基端を止着し他方の吸
着肘体69の頭部にスライド可能に付設した開閉案内軸で
ある。
【0052】図面は省略するがラック杆54が最に降下す
るとラック杆54の下端が機体1の底部に設けたリミット
スイッチに当接し、このリミットスイッチの指令により
回転制御機構10の回転テーブル2を回転せしめるモータ
の電磁ブレーキがOFF、電磁クラッチがONとなって
回転テーブル2が回転し、次の果実aを載置した果実受
体19が所定の位置に到達したとき回転テーブル2の回転
板に設けた感知片を光センサが感知して回転テーブル2
のモータの電磁クラッチがOFF、電磁ブレーキがON
となり果実載置の果実受体3を所定の位置にセットせし
めると同時にタイマーの指令により昇降機構6により袋
供給体4が上昇し、吸着引上機構7により袋体bが吸着
され、擺動機構6により擺動吸引板体47が袋体bの開口
部b’を下にして水平に上昇擺動し、包装昇降機構9に
よりラック杆54が上昇して吸着巾出腕体58・58’により
吸着巾出機構8が袋体bの下部寄り前後の側面を吸着し
て袋体bを開きながら降下して果実aに袋体bを被嵌
し、回転制御機構10により次の果実aを載置した果実受
部3を所定の位置に回動停止せしめ、袋体bが包装され
た果実aを果実受部3よりピックアップして、新しい果
実aをピックアップした果実受部3に柄a’を下にして
載置し、この作業を連続して実施する。
【0053】請求項2の実施例について説明する。
【0054】果実aが未載置の果実受部3が所定の位置
に到達したとき、果実aの未載置を感知する光センサ11
を機体1に設け、この光センサ11により回転テーブル2
を停止させずに次の果実aが載置されている果実受部3
を所定の包装位置まで回転せしめる光センサ回転機構12
を機体1に設ける。
【0055】機体1の所定位置に果実受部3が回動した
とき、この果実受部3上に果実aが載置されていないこ
とを感知する光センサ11を設ける。
【0056】回転テーブル2に設けた果実受部3に果実
aを載置し、回転テーブル2が回転して果実受部3が所
定の位置に到達すると果実受部3上に果実aが載置され
ておるため光センサ11が作動せず果実受部3上の果実a
が自動的に包装される。
【0057】果実aを載置していない果実受部3が所定
の位置に到達すると、光センサ11が果実aの未載置を感
知し、この光センサ11により光センサ回転機構12が回転
テーブル2を間欠回転せしめる回転制御機構10の作動を
キャンセルし、回転テーブル2を停止させずに次の果実
aが載置されている果実受部3を所定の包装位置まで回
転せしめて載置受部3上の果実aを包装するので、包装
作業の能率が向上し包装機のむだな作動がなくなる。
【0058】請求項3の実施例について説明する。
【0059】袋供給体4の底板4’に、袋体bの中央部
を縦方向にやや山形形状に突出せしめて吸着引上機構7
による袋体bの吸着を容易にする吸着補助機構13を設け
る。
【0060】図示した実施例の吸着補助機構13は、袋供
給体4の底板4’の手前側基端部及び前側端部上面中央
にガイドボス81を設け、このガイドボス81のボルト孔に
上方よりコ字形形状の補助杆82の前後の短杆82’を上下
スライド可能にガイドボス81間に挿入し、両短杆82’の
折り曲げ部とガイドボス81にワッシャを介して張設ばね
83を付設して補助杆82の短杆82’部を常時上方に付勢な
らしめ、この補助杆82の長杆82”に上方に突出した山形
形状の載置板84を止着し、この載置板84上に果実aを包
装する袋体bを開口部b’を前方にして畳んで積み重ね
収納して、袋体bの上面が平らでなく袋体bの基部中央
部が手前側より見て山形形状に積み重ねられるように設
ける。
【0061】昇降機構5により袋供給体4が上昇し、袋
供給体4上の一枚の袋体bの上面を吸着引上機構7の吸
着面7’で吸着するとき、吸着引上機構7の吸着面7’
の左右端部が中央部より若干遅れて袋体bに当接するた
め吸着部の中央がまづ袋体bに当接して中央部が閉塞さ
れると吸着部の負圧度が高まり、若干遅れて吸着部の左
右端部が袋体bの上面と当接すると吸着部の左右端部と
袋体bの上面との若干の隙間より大気が強く吸い込ま
れ、袋体bが強い負圧の吸着力で吸引されることになり
袋体bはより確実にしっかりと吸着引上機構7に吸着さ
れ、擺動機構6により上動擺動される。
【0062】請求項4の実施例について説明する。
【0063】吸着引上機構7の吸着面7’を前後方向に
下方に向かって中央が凹状に湾曲した所定巾長さの湾曲
凹面に形成する。
【0064】図示した実施例では、前記吸引基管44の右
端部を下方に鍵形形状に折り曲げ、その下端に袋供給体
4上の一番上の袋体bを吸着する吸着面7’を有する吸
着箱体47を設け、この吸着箱体47の下面板をステンレス
鋼板又は合成樹脂製板で形成し、この下面板を前後方向
に下方に向かって中央が凹状に湾曲した所定巾長さの湾
曲凹面に形成し、この下面板に袋体bを吸い込む複数個
の吸着孔を穿孔して吸着面7’を形成する本請求項4の
実施例を上記のように構成したので、吸着引上機構7で
袋供給体4の一番上の袋体bを吸着するとき、供給袋体
4の形状を袋体bの中央部を前後方向にやや山形形状に
突出した状態で形成したため、湾曲凹面の中央部が前後
方向に袋体bの中央部に当接して袋体bを吸着するの
で、湾曲凹部の中央部が閉塞され、この閉鎖部に隣接し
た吸着面7’の左右の吸着部分とこれに対設する袋体b
の左右部分の間に若干の隙間が生じこの隙間より大気を
吸い込むため、袋体bは中央部より左右端部にむけて所
定巾全巾にわたり次々と吸着面7’に吸着されることに
なるので、袋体bは吸着面7’の全域にわたり確実にか
かえこまれるように吸着されるため擺動機構6により上
動擺動するとき吸着不充分で袋体bが吸着引上機構7よ
り脱落することがなくなる。
【0065】次に請求項5の実施例について説明する。
【0066】吸着巾出機構8の前後の巾出吸着部14,1
4’のいずれか一方の巾出吸着部14に回動手段15を設
け、前後の巾出吸着面16,16’が袋体bの下部寄り前後
の側面を吸着したとき、巾出吸着部14,14’が所定の負
圧に達するまで一方の巾出吸着面16が吸着面の軸心に対
し左右往復回動するように設ける。
【0067】図示した実施例では、前後の巾出吸着部14
・14’の右側の吸着つつ筒71の途中に小型モータ73を付
設し、右側の吸着つつ筒71の途中の先端部寄りを内側に
向かって切欠き、この切欠き部に軸受部を設けてこの軸
受部に吸着短筒71’の基部を嵌着して吸着短筒71’を軸
受部の軸線に対して垂直回動可能に且つ抜き止め状態で
空気の漏洩のない密閉状態に設け、その内側端に左側の
吸着巾出パット体72に対設する吸着巾出パット体72を付
設する。前記吸着短筒71’の途中よりレバー74を上方に
突設し、前記回転小型モータ73の出力軸に回転レバー76
を止着し、この回転レバー76の先端部と前記レバー74の
先端部とを連結レバー77で軸着連結して小型モータ73の
回転により吸着短筒71’が軸受部を軸として左右に所定
の角度で往復回動するように設けて回動手段15を構成す
る。
【0068】図中符号78は網である。
【0069】また、図面は省略するが吸着つつ筒71に連
通管を設け、この連通管に左右の吸着巾出パット体72・
72が袋体bの両側を確固に吸着したとき、吸着つつ筒71
内の負圧が高くなり所定の負圧に達したことを感知する
圧力センサを付設し、この圧力センサの指令により回転
している小型モータ37の回転を中止するように設ける。
また、何らかのトラブルで吸着巾出パット体72・72に袋
体bがうまく吸着されない場合にも対処するため、左右
の吸着つつ筒71が所定の位置Dに近接し近接パット体72
・72が袋体bの両側面に当接したときこの当接を感知す
るセンサを設け、このセンサの指令により始動するタイ
マーを設け、このタイマーにセットした時間中に圧力せ
んさによる小型モータ回転中止の指令がときにのみタイ
マーの指令により小型モータ73の回転を停止するバック
アップ手段を設ける。
【0070】請求項5の実施例を上記のように構成した
ので、吸着巾出機構8の巾出吸着面16・16’の吸着巾出
パット体72・72が袋体bの下部寄り前後の側面に当接し
て袋体bの側面を吸着すると、小型モータ73が回転し、
一方の巾出吸着パット72が吸着面軸心に対して左右に往
復回動し、この回動により巾出吸着パット体72の吸着面
と袋体bの側面間に若干の隙間が生じ、この隙間から大
気が吸い込まれ袋体bはますます強く吸着される。袋体
bが密着状態で吸着され巾出吸着面16・16’が閉塞され
ると吸着つつ筒71・71が所定の負圧に達するので回動が
停止し、袋体bは完全に巾出吸着面15・15’に吸着され
る。
【0071】また、この左右回動により袋体bの前後の
内面同志がもまれるようにこすり合うので内面同志が分
離され吸着巾出機構8により吸着保持した袋体bが開き
易くなる。
【0072】
【発明の効果】本発明を上記のように構成したので、請
求項1の発明では、回転テーブルの果実受部に果実を載
置し、回転制御機構により果実載置の果実受部が所定の
位置に到達すると回転テーブルが停止し、昇降機構より
袋供給体が上昇して吸着引上機構により袋供給体の一番
上の袋体を吸着すると、擺動機構により袋体がその開口
部を下にして所定の果実の真上に上昇擺動される。次い
で昇降機構により袋供給体が降下し擺動機構が降下擺動
すると同時に包装昇降機構が作動して吸着巾出機構を上
昇せしめて袋体の下部寄り前後の側面を吸着して包装昇
降機構により降下せしめると、吸着巾出機構が作動して
袋体を開きながら降下して果実が包装され、次いで回転
制御機構により次の果実が感知されている果実受部を所
定の位置に到着せしめて果実が袋包装され、包装された
果実は回転テーブルの回転中にピックアップしてそのあ
とに新しい果実を載置できるので、果実が次々と連続的
に、且つ、自動的に袋包装され、人手を要しないで能率
が向上する実用的に秀れた西洋梨の果実包装機となる。
【0073】また、請求項2の発明では、果実を載置し
ていない果実受部が所定の位置に到達すると、光センサ
が果実の未載置を感知し、この光センサにより光センサ
回転機構が回転テーブルを水平間欠回転せしめる回転制
御機構の作動をキャンセルし、回転テーブルを停止させ
ずに次の果実が載置されている果実受部を所定の包装位
置まで回転せしめて載置受部上の果実を包装し包装機の
作動の無駄な作動がなくなるので、作業能率が向上する
秀れた実用性を発揮する西洋梨の果実包装機となる。
【0074】また、請求項3の発明では袋供給体の底板
上に吸着補助機構を設けたので、袋供給体上に収納され
た袋体が平らではなく中央部から縦方向にやや山形形状
に突設された状態で収納されているため、昇降機構によ
り袋供給体が上昇し吸着引上機構が袋供給体上の一枚の
袋体の上面を吸着すると、吸着引上機構の吸着部の中央
がまづ袋体に当接して中央部が閉塞され、次いで若干遅
れて吸着部の左右端部が袋体に当接するため吸着部の左
右端部と袋体の上面との若干の隙間より大気が強く吸い
込まれ袋体が強い負圧の吸着力で吸引されることにな
り、袋体がより確実にしっかりと吸着され、擺動機構に
より上動擺動されるので、吸着擺動作動が確実に行われ
る西洋梨の果実包装機となる。
【0075】また、請求項4の発明は、吸着引上機構の
吸着面を前後方向に下方に向かって中央が凹状に湾曲し
た所定巾長さの湾曲凹面に形成したので、吸着引上機構
で袋供給体の一番上の袋体を吸着すると、湾曲凹面の中
央部が前後方向に袋体の中央部に当接して袋体を吸着す
るので湾曲凹部の中央部が閉塞され、この閉鎖部に隣接
した吸着面の左右の吸着部分とこれに付設する袋体bの
左右部分の間に若干の隙間が生じこの隙間より大気が吸
い込まれるため、袋体は中央部より左右端部にむけて所
定巾全巾にわたり次々と吸着面に吸着されることになる
ので、袋体は吸着面の全域にわたり確実にかかえこまれ
るように吸着され、擺動機構により上擺動するとき吸着
不充分で袋体が吸着引上機構より脱落することがなくな
る秀れた実用性を有する西洋梨の果実包装機となる。
【0076】また、請求項5の発明では、巾出吸着部の
いずれか一方の巾出吸着部に回動手段を設けたので、吸
着巾出機構の巾出吸着面が袋体の下部寄り前後の側面に
当接して袋体の側面を吸着すると、回動手段により一方
の巾出吸着面が吸着面軸心に対して左右に回動し、この
回動により吸着面と袋体の側面間に若干の隙間が生じ、
この隙間から大気が吸い込まれ袋体はますます強く吸着
される。袋体が密着状態で吸着され巾出吸着面が閉塞さ
れると巾出吸着部が所定の負圧に達するので回動が停止
し、袋体は完全に巾出吸着面に吸着される。
【0077】また、この左右回動により袋体の前後の内
面同志がもまれるように擦り合うので内面同志が分離さ
れ、吸着巾出機構により吸着保持した袋体が開き易くな
る実用的で秀れた効果を発揮する西洋梨の果実包装機と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の主として昇降機構5、擺動
機構6、吸着引上機構7、吸着補助機構11を示す右側面
図であって、袋供給体4が上昇し吸着引上機構7の吸着
面7’が水平状態にありこの吸着面7’に袋体bを吸着
したときの図面である。
【図3】図2の昇降機構4による作動が終わって袋供給
体4が元の位置に復元し擺動機構6により吸着引き上げ
機構7が上昇擺動して袋体bが開口部b’を下にして所
定の位置の果実aの真上に位置した状態を示す説明用右
側側面図である。
【図4】上記左側面図である。
【図5】請求項3の吸着補助機構13の斜視図である。
【図6】上記の一部を切欠いた正面図である。
【図7】本発明の一実施例の吸着巾出機構8、包装昇降
機構9の構成を示す説明用斜視図である。
【図8】包装昇降機構9がスタートの位置にあるときの
吸着巾出機構8の状態を示す説明用右側面図である。
【図9】包装昇降機構9によりラック杆54が上昇し吸着
巾出機構8により吸着巾出機構8により吸着巾出腕体58
・58’が閉じ回動して吸着巾出パット体72・72が袋体b
の下部寄り前後の側面を吸着した状態を示す説明用右側
面図である。
【図10】包装昇降機構9によりラック杆54が降下して
吸着巾出機構8が袋体bを開きながら降下して果実aを
被嵌する状態を示す説明用右側面図である。
【符号の説明】
1 機体 2 回転テーブル 3 果実受部 4 袋給袋体 4’底板 5 昇降機構 6 擺動機構 7 吸着引上機構 7’吸着面 8 吸着巾出機構 9 包装昇降機構 10 回転制御機構 11 光センサ 12 光センサ回転機構 13 吸着補助機構 14 巾出吸着部 14’巾出吸着部 15 回動手段 16 巾出吸着面 16’巾出吸着面 a 果実 b 袋体 b’開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 精一 新潟県西蒲原郡分水町大字熊森1345番地 株式会社ミツワ内 (72)発明者 今井 義雄 新潟県西蒲原郡分水町大字熊森1345番地 株式会社ミツワ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に設けた回転テーブルに複数個の西
    洋梨の果実を載置する果実受部を配設し、回転テーブル
    を果実受部が所定の位置に到達したとき回転テーブルの
    回転が停止するように設け、機側に果実を包装する袋体
    を収納した袋供給体を昇降機構により昇降可能に設け、
    この袋供給体上の一枚の袋体を吸着して擺動機構により
    袋体の開口部を下にして所定位置の果実の真上に上昇擺
    動せしめる吸着引上機構を設け、この袋体の下部寄り前
    後の側面を吸着して袋体を開く吸着巾出機構を設け、こ
    の吸着巾出機構により吸着保持した袋体を開きながら降
    下して果実に被嵌する包装昇降機構を設け、この包装昇
    降機構により果実の包装が終了したとき回転テーブルを
    間欠回転せしめる回転制御機構を機体に設けたことを特
    徴とする西洋梨の果実包装機。
  2. 【請求項2】 果実が未載置の果実受部が所定の位置に
    到達したとき、果実の未載置を感知する光センサを機体
    に設け、この光センサにより回転テーブルを停止させず
    に次の果実が載置されている果実受部を所定の包装位置
    まで回転せしめる光センサ回転機構を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の西洋梨の果実包装機。
  3. 【請求項3】 袋供給体の底板に、袋体の中央部を前後
    方向にやや山形形状に突出せしめて吸着引上機構による
    袋体の吸着を容易にする吸着補助機構を設けたことを特
    徴とする請求項1若しくは請求項2のいずれか1項に記
    載の西洋梨の果実包装機。
  4. 【請求項4】 吸着引上機構の吸着面を前後方向に下方
    に向かって中央が凹状に湾曲した所定巾長さの湾曲凹面
    に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載の西洋梨の果実包装機。
  5. 【請求項5】 吸着巾出機構の前後の巾出吸着部のいず
    れか一方の巾出吸着部に回動手段を設け、前後の巾出吸
    着面が袋体の下部寄り前後の側面を吸着したとき、巾出
    吸着部が所定の負圧に達するまで一方の巾出吸着面が吸
    着面の軸心に対し左右往復回動するように設けたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の西洋梨
    の果実包装機。
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CN106108061A (zh) * 2016-08-19 2016-11-16 中国农业科学院农产品加工研究所 蔬果护色去皮装置
CN107416255A (zh) * 2017-08-30 2017-12-01 重庆雷步特科技有限责任公司 提高包装效率的水果包装系统
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