JPS6362409B2 - - Google Patents

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JPS6362409B2
JPS6362409B2 JP57071595A JP7159582A JPS6362409B2 JP S6362409 B2 JPS6362409 B2 JP S6362409B2 JP 57071595 A JP57071595 A JP 57071595A JP 7159582 A JP7159582 A JP 7159582A JP S6362409 B2 JPS6362409 B2 JP S6362409B2
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filling
ring
horn
pleated
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Publication of JPS6362409B2 publication Critical patent/JPS6362409B2/ja
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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C11/00Sausage making ; Apparatus for handling or conveying sausage products during manufacture
    • A22C11/02Sausage filling or stuffing machines

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ひだ付きケーシングへの食料物品の
填充技術に関するものであり、例えば赤身など大
型の肉塊群の填充に特に適応性を持つものであ
る。
発明の背景 ケーシングに填充された大型肉塊群の主たる市
販品としては骨つきハムがある。骨つきハム用の
大径のケーシングの製造およびそのひだ付け方法
は、大径のソーセージ用のケーシングの場合とほ
ぼ同じであるが、填充要件が異つている。一つに
は、ハム填充においては、群集化した肉塊の肉繊
維が所望の方向に整列し、上皮脂肪がもしあるな
らそれらが適正に配向された状態を保つように肉
塊を適正に配向することが必要とされる。肉の繊
維は、填充製品のスライス面に直交させるのが望
ましいが、このような配慮はソーセージのような
肉エマルジヨンによるソーセージの填充において
は必要とされないものである。
ボーンレスハム丸ごとを連続ひだ付きケーシン
グ内に填充するための1つの方法および装置が特
開昭57−33534号(特許第1287962号)公報に開示
されている。ここに開示されているように、作業
者は肉装入室内に大型肉塊群を配納し、肉装入室
の扉を閉じて錠止する。次いで室内の肉塊群が圧
縮され円柱状形態となる。次いで、2段階ピスト
ンにより円柱状の肉塊群を装入室から出して填充
ホーン内へ圧入し、次いでそれをひだ付きケーシ
ングの予めクリツプ止めされた端部へ填充ホーン
を通して押込む。その後、第2の結紮クリツプが
嵌められケーシングを閉鎖する。
上記特開昭57−33534号公報に開示されている
装置の型式においては、ひだ付きケーシングステ
イツクは、填充ホーンの外周面に往復動可能に嵌
着されたテンシヨンスリーブ即ち支持スリーブの
周りに摺り嵌めされる。ひだ付きケーシングを填
充ホーンに装着するためのこの方法はまた米国再
発行特許第30390号にも詳しく書かれている。し
かしながら、この方式はひだ付きケーシングステ
イツクの内径と填充ホーンの内孔直径との間で設
定寸法の妥協を必要とし、これはある種の用例に
おいては骨つきハムの填充には許容しえないこと
が見出された。即ち、この方式による場合、ケー
シングステイツクの内孔の直径は、長いケーシン
グをできるだけ短い長さのひだ付きケーシングス
テイツクの形に圧縮したいという要望により制限
される。なぜなら、ひだ付きケーシングを長さ方
向に圧縮すればするほど、ケーシングのひだが半
径方向へ内方へ膨脹し、ケーシングの内孔の直径
が小さくなるからである。しかるにひだ付きケー
シングステイツクを担持する上記テンシヨンスリ
ーブを支持する填充ホーンの内孔は、填充すべき
ハムを過剰圧縮する程に小さいものであつてはな
らない。多くの場合、装入室内で作業者によつて
適正に揃えられた肉塊群はケーシング填充過程で
配向を乱されることになり、その結果品質の劣つ
た填充製品が出来る。填充中の配向の乱れは、主
として肉塊群がホーン孔を通る間に過剰圧縮さ
れ、引裂かれることに起因し、しかも、それは肉
塊群がホーンから吐出されてケーシング内に膨入
したときに捩りや変転等の反動が制御しえない態
様で起ることによつて更に悪化される。
従つて、上記特開昭57−33534号公報および米
国再発行特許第30390号に開示された方式では、
圧縮ひだ付ケーシングステイツクの長さを一定の
長さに制限したいという要望と、ケーシングステ
イツクの内孔の直径、従つてテンシヨンスリーブ
および填充ホーンの内孔の直径を大きくしたいと
いう互いに相反する要望との間で妥協点を見出さ
ねばならなかつた。
填充ホーン孔を大きくすることが一般に望まし
いことを理解することと、その目的を達成するこ
ととは別のことである。2つの考慮事項がハム填
充において特別の注意を払う価値のあるものであ
る。
先ず第1に、往復動可能な上記テンシヨンスリ
ーブは、填充サイクルの始めにおいて、あるいは
その終りにおいてケーシングに弛みを創生する点
でハム填充に非常に有用な目的を果す。即ち、圧
縮ひだ付きケーシングステイツクを装填されたテ
ンシヨンスリーブを填充ホーンに対して相対的に
前進させて前方位置に位置づけすれば、ケーシン
グに対する引止め力が減少し、ケーシングに弛み
を与える。反対にテンシヨンスリーブを填充ホー
ンに対して後退させて後退位置に位置づけすれ
ば、ケーシングに対する引止め力が増大し、ケー
シングに強い緊張を与える。ここで、「引止め力」
とは、ひだ付きケーシングがそのクリツプ止めさ
れた前端部内へ圧入される食肉によりひだ伸ばし
され前方へ引出されるのを引止めようとする拘束
力のことをいう。従つて、ケーシングに対する引
止め力が高いほどそれに打克つてケーシングをひ
だ伸ばしし、引出すのに必要とされる填充圧(食
肉をケーシング内へ填充する圧力)が大きくな
る。そして、填充圧が高いほど、ケーシングの半
径方向の膨脹が大きく大径となり、きつく詰つた
ケーシング詰め肉製品が得られる。しかしなが
ら、填充サイクルの始めにおいては、填充圧が高
いと、食肉の圧入がクリツプ止めされたケーシン
グの先端からクリツプを吹飛ばすおそれがあるの
で、填充圧を低くするためにケーシングに対する
引止め力を小さくしケーシングに弛みを与えるこ
とが好ましい。それによつて、填充サイクルの始
めにおいて食肉の圧入がケーシングの先端のクリ
ツプを吹飛ばすほどの高い圧力を発生することな
く、ケーシングのひだ伸ばしを開始することがで
きる。同様に、填充サイクルの終りにおいても、
ケーシングに弛みを与えれば、クリツプ止め器の
すぼめ用ゲートは、填充すみのケーシング内に過
大の圧力を発生させることなくケーシングの後端
をすぼめ、閉鎖することができる。このようにし
なければ、ケーシングの破損が生じたり或いはク
リツプがケーシングの先端から外れて吹飛ばされ
るといつた事態が生じる。スリーブの排除および
スリーブの内周面と填充ホーンの外周面との間の
空隙の排除は、ケーシングステイツクの内径に対
して填充ホーンの内径をスリーブの肉厚分だけ増
大することを可能とするが、スリーブは非常に有
用なので、従来からスリーブの排除は許容できな
いと考えられてきた。
第2の問題は、ケーシングステイツクとテンシ
ヨンスリーブとの間に必要とされるクリアランス
である。米国特許第4007761号に概述されるケー
シングステイツクを使用すると、作業者がテンシ
ヨンスリーブの外周にケーシングステイツクを損
傷することなく滑り嵌めすることを可能にするた
めには、至当量のクリアランスを設けなければな
らない。この問題はひだ付け作業自体の持つ特有
の性質によつて更に複雑化される。
ケーシングの直径寸法は、ひだ付きケーシング
ステイツクの内孔直径と外周の直径との間に一定
の関係を確立するのに重要である。ケーシングの
直径寸法の選択は、填充業者の管理化にあり、従
つてケーシング製造業者によつて容易に管理しう
る因子ではない。その結果、填充機を数種のホー
ンの直径寸法に合うように適応させ、各ホーンの
直径寸法が、1組のケーシング寸法群を受持ちう
るようにすることが比較的一般的な技法である。
ホーンの直径寸法は、所定量のケーシングを所定
の軸方向長さのものにひだ付けして圧縮すること
および填充ホーンの外周面に嵌合しうる内孔を有
するひだ付きケーシングステイツクを得ることの
妥協の産物として選択される。
ひだ付け作業において、ケーシングは最初マン
ドレル上でひだ付けロールあるいはその均等物に
よつて圧縮される。マンドレルの直径は関連する
填充ホーンの直径に相関づけられている。ひだ付
け作業の第2段階として、軸方向圧縮力がひだ付
きケーシングに適用され、圧縮比を更に増大す
る。その後、ひだ付きケーシングステイツクがマ
ンドレルから取外される。取外しに際して、圧縮
力が弛むと、ケーシングステイツクの内孔は半径
方向内方に伸びる、即ち、マンドレルによつてそ
れまで占められていた容積内に部分的に膨脹しよ
うとする傾向を示し、その結果ケーシングの内孔
直径の減少をもたらす。減少程度は幾らかは予知
しうるが、工業的な製造においては、すべての場
合においてひだ付きケーシングステイツクがその
関連する填充ホーンの外周に嵌合することを保証
するために最悪の場合の膨脹を見越して追加的な
安全裕差クリアランスを残しておくことが一般に
必要である。
ケーシングの直径寸法はそのケーシングをひだ
付けし圧縮することによつて得られるひだ付きケ
ーシングステイツクの内径及び外径に関係するか
ら、又、ひだ付きケーシングステイツクは、最悪
のステイツク膨張の場合でも(即ち、ステイツク
が最大限半径方向内方へ膨張した場合でも)、填
充ホーンの外周面に嵌合させることができるよう
にしておかかなければならないから、ケーシング
ステイツクの内径とテンシヨンスリーブの外径と
の間のクリアランスを相当に大きくしなければな
らない。しかし、ケーシングステイツクの径を変
えることなく、このクリアランスを大きくするに
は、それだけテンシヨンスリーブの径を小さくし
なければならず、従つて、そのような径を小さく
されたテンシヨンスリーブと嵌合するように填充
ホーンの内孔の径を小さくしなければならない。
これは、填充ホーンの内孔をできるだけ大きくす
ることが望ましいという上述した要望に相反する
ことになり、填充ホーンの内径が小さいことによ
る上述した弊害がもたらされる。
発明の目的 上記に鑑みて、本発明の一般的目的は、填充作
業によつてもたらされる肉塊群の配向の乱れを抑
制することを可能にするとともに、所望の填充直
径および填充食肉の圧縮度が得られるようにする
ために、広範囲に亘つて填充圧力を制御すること
ができるケーシング引止めリングを提供すること
である。
本発明の他の目的は、上記ケーシング引止めリ
ングと組合せた、填充ホーンとしても使用するこ
とができるケーシング支持チユーブ即ち、内部筒
状支持体と、該筒状支持体の外周面に嵌着された
ひだ付きケーシングとから成る筒状ケーシング物
品を提供し、上記填充圧力の制御を可能をすると
ともに、所定の長さのケーシングステイツクとし
てひだ付けし圧縮しうるケーシングの量(長さ)
に悪影響を及ぼすことなく、ある与えられたケー
シングの直径寸法に対して可能とされる填充ホー
ン孔を増大することを可能にすることである。
発明の概要および作用効果 略述すれば、本発明は、填充作業において填充
圧を制御するためにケーシングに対する引止め力
を制御するための傾動自在の引止めリングにおい
て、 該リングを填充ホーンの排出端に装着けるため
の環状の内側装置部材と、ひだ付きケーシングの
未伸張時の円周より大きい円周を有しており、ケ
ーシングに係合してケーシングに引止め力を作用
するようになされた環状の外側リムと、ケーシン
グに作用する引止め力を変更させるために前記リ
ムを前記ホーンの軸線に対し垂直なピボツト軸線
の周りに前記装着部材およびリムに対して傾動さ
せることができるように該リムを該装着部材に連
結する枢動手段とから成る傾動自在の引止めリン
グを提供する。
この引止めリングは、ケーシングの内面に係合
しケーシングに対する引止め力(拘束力)を調節
するために傾動自在とされており、それによつて
先に述べたように填充サイクルの始めと終りにお
ける填充圧を減少させることを可能にするととも
に、本来の填充作業における填充圧を所望の値に
設定し、所望の填充直径および所望の圧縮度のケ
ーシング詰め製品を得ることを可能にする。な
お、填充圧の制御によつて得られる利点について
は、本発明の具体例の構造および作動の説明の後
に詳細に説明されている。
本発明は、また、ひだ付き筒状ケーシング物品
において、 填充ホーンとして機能するのに十分な強度を有
する内部筒状支持体と、該筒状支持体に摩擦係合
するように該筒状支持体上に圧縮保持された一定
長のひだ付きケーシングと、該筒状支持体上に装
着された調節自在の内部引止め手段とから成り、
該引止め手段は、填充ホーンの排出端に装着され
た環状の内側装着部材と、ケーシングの未伸張時
の円周より大きい円周を有しており、ケーシング
に係合してケーシングに引止め力を作用するよう
になされた環状の外側リムと、ケーシングに作用
する引止め力を変更させるために前記リムを前記
ホーンの軸線に対し垂直なピポツト軸線の周りに
前記装着部材およびリムに対して傾動させること
ができるように該リムを該装着部材に連結する枢
動手段とから成る傾動自在の引止めリングである
ことを特徴とするひだ付筒状ケーシング物品を提
供する。
上記筒状支持体即ちチユーブは、ひだ付けされ
長さ方向に圧縮されたケーシングが半径方向内方
へ膨脹してケーシングの内孔を縮少することを防
止するので、ひだ付けされた長いケーシングを高
度に圧縮しても、ケーシングの内孔の直径を比較
的大きい値に維持し、従つて、それに対応するチ
ユーブおよび該チユーブを接続する填充機の填充
ホーンまたはスタブの内孔の直径を大きくするこ
とができ、従つて、填充すべき肉塊群を過度に圧
縮することがない。従つて、このケーシング物品
は、傾動自在の引止めリングの利点に加えて、内
部筒状支持体による利点をも提供する。
本発明のこの方法によれば、従来は極めて困難
であつた填充圧力の制御が、傾動自在の引止めリ
ングの角度を外部制御器により調節するだけで簡
単に、しかも、正確に達成することができるとい
う大きな利点が得られる。
以下、図面を参照して本発明の具体例について
説明する。
第1図は、本発明のケーシング物品20の好ま
しい具体例を示す。第1図の具体例において、内
部筒状支持体(以下、単に「チユーブ」とも称す
る)21は、ひだ付きケーシング22に対する内
側支持体として機能するだけでなく、実際の填充
ホーンとしても機能しうるように填充機のスタブ
(図示なし)へ取付けるための取付手段23を備
えている。ここでいう「ひだ付きケーシング物
品」又は「ケーシング物品」とは、筒状支持体2
1と、ひだ付きケーシング22と、後述する引止
め手段25とを含む1つのまとまつた物品を意味
する。
好ましい具体例において、ひだ付きケーシング
22は、圧縮効率を増大することによつて所定長
のケーシング物品に折込みうるケーシング量を増
大するようにチユーブ21の周囲に圧縮されてい
る。好ましくは、ケーシングは、浸軟処理により
水分を添加されなくとも食品の填充を可能にする
のに充分高い含水量を有する予備加湿された繊維
質ケーシングである。酸素遮断材が必要とされる
場合には、遮断フイルム被覆繊維質ケーシングあ
るいはプラスチツクフイルムチユーブを使用する
ことができる。
ケーシングをひだ付け作業の一部としてのケー
シングの圧縮はチユーブ上で行うことが好まし
い。一つのやり方として、ケーシングをチユーブ
上で直接ひだ付けし、その後ひだ付け作業の圧縮
段階においてケーシングをそのままチユーブ上で
圧縮することができる。別法として、チユーブを
マンドレルの圧縮段階において挿入し、ひだ付け
段階においてマンドレルの外周面上でひだ付けさ
れたケーシングを圧縮段階においてチユーブ上へ
移行し、続いて該チユーブ上でひだ付きケーシン
グの圧縮を行うことができる。いずれの場合にお
いても、マンドレルは圧縮中のチユーブの変形を
防止するようチユーブの内面を支持すべきであ
る。いずれの方法によつても、最終的に得られる
ものは、チユーブにより与えられる支持作用によ
り増大された圧縮効率を具備し、また非支持状態
のひだ付き圧縮ケーシングステイツクの場合に生
じるステイツクの内方膨脹をチユーブによつて防
止するようになされた、チユーブ21周囲に圧縮
保持された一定長のケーシングステイツクであ
る。
好ましい具体例において、チユーブ21はひだ
付きケーシングが使いつくされた後使い捨てとさ
れることを意図しており、従つて、できるだけ安
価なものとすべきである。しかし、チユーブは、
圧縮されたケーシングによつて及ぼされる半径方
向の圧縮力並びに食用肉の肉塊群をチユーブ孔を
通して圧送することにより発生するいかなる膨脹
力にも耐えるのに充分な強度を有していなければ
ならない。従つて、意図する目的を果すのに充分
な強度を有する、プラスチツクのような比較的廉
価な合成材料からチユーブを製作することが好ま
しい。この目的のためには、例えば約3ft(0.91
m)の長さと約1/16インチ(1.6mm)の肉厚を有
し、平滑なテーパのつかない孔を具備し、そして
填充機のスタブへ取付けるためのフランジその他
の手段を入口端に備えた高密ポリエチレン製チユ
ーブが適している。
填充中ケーシングを制御自在に拘束するため
に、内部引止め手段25がケーシングの内面と接
触するようにチユーブ21に装着されている。第
1図に例示されるように、ケーシングのひだ伸し
部分26は内部引止め手段25の外周を越えて引
出されそしてクリツプ27によるなどして閉鎖さ
れている。この状態において、ケーシング物品2
0は填充機に装填され、その際チユーブ21の取
付手段23が填充機のスタブ(図示せず)と合着
され、固定される。ケーシング内へ填充すべき肉
塊などの食品はチユーブ21を通して圧送され、
チユーブの先端から吐出され、ケーシングを前方
へ押出しながらケーシング内へ填充される。従つ
て、チユーブ21はケーシングを担持するだけで
なく、ケーシング内に填充すべき食品を保持搬送
する填充ホーンの役割をも果す。
部分的に使用ずみのケーシングステイツクを保
管する目的のために、ここではケーシングを覆う
弾性包装材28として例示されている、残存ケー
シング保護手段が設けられている。もしケーシン
グが或る日において部分的に使用されただけであ
るとすると、ケーシング物品20を填充機から取
外されねばならず、チユーブ21を保管前に消
毒・清掃しなければならない。包装材28は、残
されたケーシングひだ付きケーシングの端縁をお
おつて引張りかぶせられるようになされており
(ケーシングのクリツプ止め端は切断してひだ付
きケーシングステイツクの本体へ引張り戻すこと
ができる)、その後チユーブ21の内外面を、ひ
だ付きケーシングを濡らしたり、汚したりしない
よう保護しつつ洗浄することができる。
本発明を実施するにおいては、従来得られたよ
りも相当に大きい4.125インチ(104.8mm)もの内
径を有し、1/16インチ(1.59mm)の肉厚を有す
る、ポリエチレン製の使い捨て填充ホーン兼ケー
シング支持チユーブを利用することができる。こ
のチユーブは、食肉吐出端の支持とケーシングの
内部引止め手段を操作するための余地を見込んで
約3ft(0.9m)の長さとすることができる。チユ
ーブの基部2ft(0.61m)の長さに亘つてその外周
面上に圧縮される繊維質ケーシングは、先行技術
の方法で可能であつた200ft(61m)長さとは対照
的に、250ft(76.2m)にまで増大することができ
る。その結果、填充ホーン即ちチユーブの内孔の
直径の相当の増大が可能とされ、これは、ステイ
ツク当りのケーシング長の相当な増大と相俟つ
て、従来信頼性をもつて取扱えなかつた適正な肉
塊配向を保つたままのハムの填充を可能ならしめ
る。
上述したように、ケーシングに対する拘束力即
ち引止め力を弛めケーシングの弛緩を創生しうる
ことは、填充サイクルの特定時点において重要で
ある。
これに対して、本発明に従えば、ケーシングの
弛みを創生する手段としてケーシングに及ぼされ
ている引止め力を相当に軽減するための手段が設
けられる。本発明によれば、ケーシングの弛みを
発生させるのに填充された食品あるいはホーン端
に対するケーシングステイツクの位置を変えるた
めにケーシングステイツクを実際に前後に移動さ
せることはせず、ケーシングに対する引止め力を
減少させることによりケーシングを一層容易にひ
だ伸ししやすいものとし、それにより実際上の弛
み効果が生みだされるようにする。
ケーシング物品の全体図を示す第1図および構
造の細部を示す第2〜4図を参照すると、ケーシ
ングの内部に挿入されてケーシングの内周面に接
触し、ケーシングに引止め力を及ぼすための内部
引止め手段25は、ケーシングの未伸長時の円周
より大きい円周を有する環状の外側リム30を具
備する拘束即ち引止めリングの性格を有し、以つ
て引止めリング25が直立位置にある時該リング
はケーシングを伸張させる作用をなしそれにより
ケーシングがリング25の外周即ちリム30を越
えて進行する際ケーシングに対し所望の制動力即
ち拘束ないし引止め力を及ぼす。対象とするケー
シングの推奨填充径にほぼ等しい外径を持つリン
グを設けることが好ましいと思われる。更に、所
要の時点でケーシングの伸張量(ケーシングを半
径方向に張り拡げて緊張させる度合)を減ずるよ
うにチユーブ21の長手軸線に対してリング25
を傾動するための手段が設けられる。ケーシング
伸張量の減少は、ケーシング引止め力を実質的に
減ずることになる。填充状態の上面図である第1
1〜13図を簡単に参照すると、第11図では内
部引止めリング25が引止め力を最小限(101
b(4.5Kg)以下)とする傾斜位置をとつている状
態が示され、他方第13図は同リングが引止め力
を相当に増大した(80乃至901b(36乃至41
Kg)のオーダ)ケーシング長手軸線に直交する直
立位置を示す。
このようにしてケーシングの引止め力制御、逆
にいえば弛み制御を達成するために、填充ホーン
即ちチユーブ21の長手軸線に対してリング25
のリム30を枢動するための手段が設けられる。
本発明のこの点についての好ましい形態において
は、このような手段は、第2〜4図に詳細に例示
される射出成形リング25において形成されるヒ
ンジ手段により実現される。この引止めリング2
5は、内側装着部材31(リング25を填充ホー
ンまたはチユーブ21に装着するための部材)
と、外側リム30と、リム30を装着部材31に
対し枢動即ち傾動自在に連結するための、直径方
向に対向したヒンジ手段34,35を有する1対
のウエブ32,33とから成つている。従つて、
ヒンジ手段34,35を含むウエブ32,33
は、枢動手段を構成する。内側装着部材31は円
筒状であり、填充ホーンまたはチユーブ21の外
周に合致する寸法を有する。従つて、チユーブ2
1を円筒状の内側装着部材31内に挿通した後リ
ング25を第1図に示されるようなチユーブ上の
適正配向位置へ摺動させることができる。チユー
ブ21に対してリング25のヒンジ手段34,3
5を円周方向に正しく位置決めするために、装着
部材31に整合用ノツチ36がチユーブ21上の
対応するマーク(目印)と合致しうるように設け
られている。リング25の、チユーブ21に対す
る長手方向の位置決めも、治具を使つての位置決
めが好ましいけれども、対になつたマーク(目
印)によつて行うことができる。リングとチユー
ブとの相対移動の可能性を排除するために、リン
グ25の位置は超音波溶接或いはリベツト止めの
ような手段によつてチユーブ25上に固定され
る。
外側リム30を内側装着部材31に繋ぐウエブ
32,33のヒンジ手段34,35は、リム30
が、チユーブ21に固定取付けされた装着部材3
1に対して傾動することを可能ならしめるヒンジ
線即ちピボツト軸線39を形成するように切欠き
38によつて切除されている(第4図参照)。ヒ
ンジ点から外れた帯域においてはリム30と装着
部材31との間に充分大きく切取られた開口40
および41が設けられているので、チユーブ21
および装着部材31に対してのリム30の相当大
きな変位に対し充分な遊隙が提供される。リム3
0に設けられた1対の耳片42,43は、リム3
0が傾けられたとき、後述する制御装置によつて
係合されるようになされており、それによつてリ
ング25の最大傾動角を制限する。ここに開示し
たリング25は従来方式の射出成形技術により高
密度ポリエチレンから安価に製造することができ
る。リングの歪曲を防止するため、リム30の内
外両縁にノツチ列(図示なし)が形成されるよう
に成形することもできる。
填充機本体に設置された金属製填充ホーンのよ
うな恒久的な填充ホーンにおいて填充圧力を制御
するために本発明の傾動リング25を使用するこ
とが所望される場合は、リング25は、上記ヒン
ジ手段34,35の代りにもつと堅牢なピボツト
手段を使用することにより、かつ、ステンレス鋼
或いはもつと厚肉のポリエチレンのような丈夫な
材料を使うこと等によりもつと永続性を高めうる
ように構成することができる。しかし、第2〜4
図に例示したリング25は、チユーブ21自体と
同じく比較的安価に作製しうる点で第1図に示し
た使い捨てケーシング物品ときわめて良好に適合
しうることが見出された。更に、このようなリン
グを前記した高圧縮ケーシングと共に使用した場
合、ホーン即ちチユーブ21の外周面上にひば付
け圧縮されるケーシング量を増大させることがで
きるという点で得られるべき利益を更に向上す
る。第1〜4図と関連して記載された方法を使用
すると、ケーシング物品は使い捨てとしうるに充
分廉価とされ、しかも、ホーン即ちチユーブ孔径
の増大及びケーシング折込み量の増加を含めて、
填充業者にとつて採算性の良いコストとするに充
分魅力的である。
新しいケーシング物品を填充機に装着する態様
についての説明を進める前に、ケーシングステイ
ツクとその操作位置において関連する填充機要素
に言及しておく。主に第6および7図を参照する
と、第1図のケーシング物品20がその放出端を
填充機の円筒状支持手段50内に挿入され、それ
により支持された状態で示されている。円筒状支
持手段50は、担持作用を与えるのに加えて、填
充食肉の逆流封止体としても作用するようにホー
ン即ちチユーブ21の端部をそれに密着して取巻
くよう寸法づけられている。ケーシング物品のチ
ユーブ21の入口端に設けられた取付手段23
は、填充機(54として一部示す)のスタブ53
に設けられた衝接部材52と合着するフランジ5
1として示されている。ホーン(チユーブ)21
は、迅速解放型バンドクランプ55によつてスタ
ブにしつかりと取付けられ、填充するべき食肉を
受取り、チユーブ自身の内孔を通してひだ付きケ
ーシング閉鎖端へと放出する態勢下にある。
ケーシングに対する拘束力即ち引止め力を制御
することにより填充圧力を制御するために、傾動
自在の引止めリング(「傾動リング」とも称する)
25の角度を限定するための手段が設けられ、こ
こでは傾動リング制御器56として示されてい
る。第11〜13図の部分断面を示す上面図か
ら、制御器56は、第11図に例示される離隔位
置から第12図に例示される近接位置まで傾動リ
ング25に対して並進(直線運動)可能であると
共に、傾動リング25を第12図に示される傾斜
位置即ち弛緩位置(ケーシングを弛緩させ、ケー
シングに対する引止め力を弛める位置)と第13
図に示される直立位置即ち緊張位置(ケーシング
を伸張させ引止め力を増大させる位置)を調節で
きる角度制御手段を備えている。
第7および10図に明示されるように、傾動リ
ング制御器56は、傾動のための垂直軸線を画定
する1対の垂直ピボツト60,61によつて枢動
自在に設置されている。これらのピボツトは保守
あるいは清掃のための分解を容易にするため迅速
解放型のものである。垂直ピボツト60,61は
填充ホーン即ちチユーブ21がその作動位置にあ
る時傾動リング25のヒンジ線39もまた垂直方
向に整列されていることを必要とする。傾動リン
グのヒンジ線39を垂直ピボツト60,61と整
列させる助けとして、チユーブ21のフランジ5
1に切欠き57が形成され、填充スタブ53に固
設されたピン58と嵌合するようにされている
(第5図右端)。
第6図を参照して説明すると、填充チユーブ2
1の軸線に対する傾動リング制御器56の角度を
制御し、以つて内部傾動リング25の配角姿勢を
制御するための手段が設けられている。この目的
のために、操作腕69に設けられたスロツト内を
摺動しうるブロツク68に67において枢着され
た操作ロツド66を有する空気圧シリンダ65が
設けられる。操作腕69は、制御リング71を支
持する金属製の環状部材70に溶接によるなどし
て固着されている。制御リング71あるいは少く
ともそのリング当接面71aは、好ましくはポリ
エチレンのようなプラスチツク製とされる。なぜ
なら、傾動リング25に当接する制御リング71
の当接面71aは、それが傾動リング25に接近
する位置へもたらされたときケーシングの外面に
直接接触し、ケーシングをリング25との間に挟
みつける作用をなすからである。
第6図に示す状態では、傾動リング制御器56
はシリンダ65の操作ロツド66を伸長してその
直立位置におかれている。傾動リング制御器を傾
動位置に持ちきたしたいときは、空気圧シリンダ
65がロツド66を引込めるように作動され、そ
れによつて制御腕69を第6図において右に引張
り、第11および12図に示される位置へ移動さ
せる。制御腕69の内方運動の半径方向成分を吸
収するに充分な自由度はブロツク68の制御腕6
9に対する摺動によつて得られる。
制御器56の傾動作用に加えて、填充圧力制御
範囲を更に増大するために、傾動リング制御器5
6を填充ホーンの軸線に沿つて傾動リング25に
対して移動させるための手段が設けられる。この
目的のために、これまで記載した傾動リング制御
器56の諸要素はベースプレート72(第6,7
および10図参照)上に設置されており、そして
このベースプレート72は填充機のフレーム79
に付設された4つの案内溝75〜78に沿つて移
動しうるように取付けられている。従つて、ベー
スプレート72は、傾動リング制御器56の当接
面71aを傾動リング25に対してケーシングの
厚み分だけを残して接近せしめる、第6および7
図に示される第1位置と、傾動リング制御器56
を傾動リング25から離隔させるように約1イン
チ(2.54cm)前進させた(第6図左方)第2位置
との間で摺動することができる。このような相対
運動をもたらすための手段は、ベースプレート7
2に固定されたピン81と係合する空気圧シリン
ダ80としてここには示してある。即ち、シリン
ダ30のロツドを前方へ伸長させると、傾動リン
グ制御器56を塔載したベースプレート72全体
が約1インチ(2.54cm)左方に移動され、傾動リ
ング25と傾動リング制御器56とを離隔させ
る。ベースプレート72の移動量を制限するため
に、プレート72にはスロツト84が形成されて
おり、このスロツト84が機械フレーム79に固
着されたピン85と整列している。
多くの用途において、填充サイクルにおける所
定の時点で傾動リング制御器56を移動させるこ
とが有用である。これがなされるに当つて、チユ
ーブ21の先端即ち食肉放出端と円筒状支持手段
50との間の密封係合を維持するために、これら
の要素間での相対運動を回避することが必要であ
る。従つて、円筒状支持手段50は、ベースプレ
ート72が自由に移動されている間も填充機に対
して、従つて填充ホーン即ちチユーブ21に対し
て静止状態にとどまるように設置されている。詳
しくいえば、プレート90が円筒状支持手段50
に対するベースとして働き、4つの案内91〜9
4によつてベースプレート72上に摺動可能に取
付けられている。プレート90はベースプレート
72の移動に対する止めを確立するピン85と係
合しうるように賦形されている。しかし、ベース
プレート72のようにスロツト84を形成されず
に、プレート90はピン85に嵌合する円形開口
95を有しており、斯くしてプレート90はベー
スプレート72がその行程の一端から他端へ移動
している間ピン85(従つて填充機およびホー
ン)に対して固定位置に保持される。従つて、傾
動リング制御器56は填充ホーン21の先端と逆
流封止用の円筒状支持手段50との間の整合関係
を乱すことなく傾動リング25に対して直線運動
することができる。
第9および10図は、プレート72,90をそ
れぞれの案内間に取付ける態様を示す。傾動リン
グ制御器56および円筒状支持手段の追加の細部
も示されており、そのほとんどは図面から明らか
であろう。例えば、第10図は、清掃のため、あ
るいは異つた寸法の制御器との交換のために傾動
リング制御器56を取外すべく容易に断続される
迅速解放型連結ピボツト61を示している。第9
図は、上方部材96とそれに付設された下方部材
97を含むヨーク構成により迅速解放型連結器9
8,99によつて円筒状支持手段50を所定位置
に保持する態様を示している。その結果、好まし
くはポリエチレン製挿入体である円筒状支持手段
50は、清掃のためまた異つた外径を持つホーン
21と一緒に使用するために別の寸法のユニツト
と交換するべく容易に取外すことができる。
ホーン即ちチユーブ21をその食肉放出端にお
いて支持する円筒状支持手段50は、プラスチツ
クチユーブ21の放出端を支持し、かつ、填充食
肉逆流封止作用を提供する。外部傾動リング制御
器56は、内部傾動リング25の位置を制御する
働きをするが、これらの要素の相対配置によりケ
ーシングステイツクを装着する態様が一見著しく
複雑となるような印象を受けるかもしれない。し
かしながら、本発明を実施するに当つて、労力や
時間を著しく無駄にすることなく作業者がケーシ
ングステイツクを機械の各要素に連結し、所定位
置に係止することを可能ならしめる迅速取付式構
成が設けられている。ケーシングステイツクの迅
速取付を可能にするために、リング制御器56を
塔載し、かつ、それ自体往復動自在のベースプレ
ート72全体が、背後からケーシングステイツク
即ちケーシング物品20を受入れ、該ステイツク
を適正位置へ揺動させて填充スタブ53と係合さ
せるように枢動自在とされている。第5図を参照
すると、填充機が、ケーシング物品20を装填す
るための装填位置にあるところが示されている。
ケーシング物品20が円筒状支持手段50内へ、
そして傾動リング制御器56を通して挿通されて
いる。第5図に示される装填位置をとるために
は、通常、取外し可能なホーン即ちチユーブ21
の外周のケーシングが消費された後、シリンダ8
0のロツドを前進せしめ、リング傾動用シリンダ
65によつて傾動リング制御器56に弛緩位置を
とらしめる「休止」位置から操作を始める。装置
をこの状態として、作業者は最初、スタブ53か
ら填充ホーン21の基部を取外すべくクランプ5
5を外し、チユーブ21の基部フランジ51がス
タブ53から引抜かれるようチユーブ21を前方
へ摺らせる。その後、作業者は、一方クランプ1
00を解放し、それによつてチユーブ21を第6
図に示されるその通常位置から第5図に示される
解放位置まで枢動させることを可能にする。プレ
ート72のスロツト84内およびプレート90の
開口95内に係入するピン85は、ケーシング物
品取付組立体全体のための枢点として働く。案内
75,77は、プレート72全体がそれらの2つ
の案内によつて担持されたまま枢動しうるように
枢点85に対して位置決めされている。プレート
72の後端は第5図に示されるように止め104
に達するまで枢動を可能とするように103にお
いて切除されている。
操作手順の説明は長くなつたが、実際の操作は
きわめて簡単で、作業者はクランプ100を解放
し、ケーシング物品取付組立体の後端を自分の方
に引寄せさえすればよく、こうすれば即時に装置
は、第5図に示される装填位置をとる。空気圧シ
リンダ80の操作ロツドに取付けられたUリンク
83は、ベースプレート72がシリンダ80から
何らの手操作を必要とすることなく自動的に切離
されうるような態様でピン81と係合しうるよう
にするために採用されたものである。円筒状支持
手段50を載置するためのプレート90は、ベー
スプレート72上に全体を塔載され、ピン85を
中心として枢動するから、新しいケーシング物品
を挿入するのに必要な円筒状支持手段50等の要
素は第5図の位置まで一緒に枢動されている。第
5図の位置においては、組立体全体は新しいステ
イツク即ちケーシング物品を容易に挿入とするの
に充分なだけ填充機本体から離れて枢動されてい
る。傾動リング制御器56を弛緩位置にしておく
ことは、傾動リング25を弛み位置にしてケーシ
ング物品を装填することができ、従つて、チユー
ブ21のおおよその位置を目視することができる
ので、ケーシング物品を整合させるのを一層容易
にする。ステイツク即ちケーシング物品は最初そ
の通常位置を越えて傾動リング制御器56および
円筒状支持手段50を通して挿入されてケーシン
グ物品の一部107が図示のように前方に突出す
るようにされ、チユーブ21の基部のフランジ5
1とスタブ53の衝接部材52との間に取付組立
体全体をそれに装填されたケーシング物品と共に
操作位置へ枢動させるのを可動とするのに充分な
間隙を生ぜしめる。この後、作業者はクランプ1
00を締付け、ケーシング物品をそのフランジ5
1が填充機のスタブ53の衝接部材52と係合す
るように後方へ引張り、その後迅速解放式クラン
プ55を締付ければよい。スロツト57およびピ
ン58は、傾動リング制御器56のピボツト6
0,61を傾動リング25のヒンジ線39と整合
させる精確な位置決めを保証する。この後、填充
作業を直ちに開始することができる。
この装置を特定の用例に使用した場合について
説明する前に、まず、傾動リング制御器56がと
ることができる相対位置について説明する。ま
ず、ベースプレート72およびその上に設置され
ている制御器56を前後方向に移動させるための
並進空気圧シリンダ80は、2つの位置、即ち、
傾動リング制御器56をケーシングを介して傾動
リング25に接触させる近接位置と、両部材56
と25とを例えば1in(25.4mm)程度の所定距離だ
け分離させる離隔位置とを有している。図示の実
施例においてはこれらの位置を設定するための制
限は、ピン85に係合するスロツト84の寸法に
よつて定められる。これらの近接位置と離隔位置
を変更するために操作者が調節できる制限手段を
設けることもできるが、そのような調節手段は特
に必要はないと考えられる。
傾動用空気圧シリンダ65は、弛緩位置即ち傾
斜位置と緊張位置即ち直立位置の2つの角度位置
を設定する。これらの2つの位置の角度設定を調
節できるようにするのが有利であると考えられ
る。この目的のために、傾動用空気圧シリンダ6
5に行程調節手段110,110aを設ける。第
8図に示されるように、シリンダ65は、単一の
ピストンに付設された1対の操作ロツド66、お
よび66aを有する両端型シリンダである。ロツ
ド66aは、調節自在の停止体111によつて係
合される。ロツド66aは、可動停止部材113
の孔112を貫通して延長している。停止部材1
13は、静止親ねじ114と係合しており、この
親ねじを回すことによつて停止部材113の位置
を調節することができる。停止部材113を選択
された位置に錠止するためにクランプ115が設
けられている。
シリンダ65は、第8図に実線で示される位置
では、前進行程が最大限となるように設定され、
傾動リング制御器56従つて引止めリング25を
填充ホーン21の軸線に対してほぼ90゜の角度を
なす完全直立位置にもたらすのに十分なロツド6
6の前進行程を可能にする。クランプ機構115
を解放して手操作ホイール116を廻せば、停止
部材113を仮想線で示される位置に向つて右方
へ移動させることができる。それによつてシリン
ダ65の前進行程に制限を設定し、リング制御器
56が90゜の位置に達するのを阻止する。その場
合、リング制御器の直立位置は90゜より小さい角
度位置となる。その角度位置は停止部材113の
位置によつて制御される。
同様にして、弛緩位置の傾斜角を設定するため
の調節手段も設けられる。第8図に示されるよう
に、調節手段121は、傾動リング制御器従つて
引止めリング25を填充ホーンの軸線に対して約
65゜の角度にする弛緩位置を設定する。クランプ
機構125を解放すれば、停止部材122を左方
へ前進させ、シリンダ65の戻り行程を制限して
弛緩角度を60゜より大きい角度に調節することが
できる。
作動において、制御機構即ち行程調節手段11
0,110aを特定の填充操作に適合するように
調節する。即ち、弛緩位置制御機構即ち調節手段
121は、ケーシングのすぼめおよび閉鎖操作中
所要の軽減されたケーシング引止め力(換言すれ
ば、ケーシングの弛緩)が得られるように設定
し、直立位置制御機構即ち調節手段111は、填
充操作中所要の高いケーシング引止め力が得られ
るように設定する。各包装会社の包装用例に必要
とされる填充圧は異る場合があるので、各会社で
所要の角度位置を設定するのに定期的な実験が必
要とされるであろう。
各包装会社において操作手順がまちまちである
から、本発明の装置が遭遇するすべての作動条件
を予測するのは困難であるが、この装置の融通性
および利点を理解する一助として、以下に第11
〜13図を参照して典型的な作動条件を説明す
る。先に述べたように、傾動リング制御器56
は、「弛緩」と「直立」の少くとも2つの位置と、
「離隔」と「近接」の少くとも2つの位置を有し
ている。これらの位置は、留意すべき3つの組合
せを提供する。第11図は、傾動リング25の角
度位置が弛められ(小さくされ)、傾動リングの
横断位置が制御器56から離隔されたケーシング
の最大限弛緩状態(ケーシング引止め度最少限)
を示す。傾動リングの弛緩位置においては、ケー
シングが円周方向に伸張されることがなく、従つ
て、最少限の引止め力が、主としてひだを伸ばす
ことと、ケーシングと内部リング25および外部
制御器56との摩擦係合によつて得られる。
ケーシングの部分130がリング25の部分1
31を越える際、直径方向でみて反対側のケーシ
ングの部分132は自由に填充ホーンのチユーブ
21に接触する。これと同様な状況は、ケーシン
グがリング25の部分133を越える場合にも生
じる。
第11図の最大限の弛緩状態は、傾動リング2
5をその弛緩位置へ倒すことによつてだけではな
く、傾動リング制御器56をその離隔位置へ並進
(直線運動)させることによつても得られる。従
つて、リング25の周りでのケーシングの伸張が
回避されるばかりでなく、リング25と制御器5
6とを引離すことにより、制御器の制御リング7
1の当接面71aがリング25と協同することに
よつて生じる外部引止め力が最少限にされる。実
際の用例において、第11図に示される状態では
8〜9lb(3.6〜4.1Kg)程度の低い有用な引張力を
創生することができることが確認された。
上述した特開昭57−33534号公報に記載された
複ピストン式填充部材は、第11図に符号14
0,141で概略的に示されている。第11図に
示されるように、ピストン141は、スタブホー
ン53のテーパ状内側面に当接した最大限の前進
位置にあり、ピストン140は、ハム製品142
を填充ホーンチユーブ21を通して符号143で
示されるようにケーシング内へ圧入している。第
11図の填充された製品の寸法は、第12および
13図のものに比べてケーシング引止め力従つて
填充圧が小さいことを誇張して示すために小さく
図示されている。
第12図を参照すると、ケーシングの中間弛緩
状態(ケーシング引止め力が中程度)が示されて
いる。この場合には、リング25は第11図に示
された位置のままであるが、傾動リング制御器5
6が「近接」位置へ並進されており、ケーシング
22を介して当接面71aと寸法ぎめリング25
とを接触させ、ケーシングが当接面71aとリン
グ25との間を摺動する。第12図に示された位
置では、傾動リング制御器56と傾動リング25
とがケーシングをつまむことなく一体的に枢動す
ることができるように傾動リング制御器のピボツ
ト点60,61が傾動リングのヒンジ線39と一
致していることが好ましい。この中間弛緩状態で
は、9〜40lb(9〜18Kg)程度のケーシング引止
め力が得られ、中程度サイズの製品143′によ
つて誇張されているように中間填充圧力が創生さ
れる。
最大限の填充圧を創生するための最少限の弛緩
(最大限の緊張)状態は第13図に示されている。
第13図の状態は、第12図の中間弛緩状態から
傾動用シリンダ65(第6図)を作動させて傾動
リング制御器56をその弛緩位置から直立位置へ
前進させることによつて得られる。傾動リング制
御器のピボツト点と、傾動リング25のヒンジ線
39とが一致しているので、制御器56とリング
25がそれらの間で摺動するケーシングを挟みつ
けることなく制御器56がリング25を担持して
移動させることができる。図示の位置では傾動リ
ング25は、制御器56の当接面71aとの間に
ケーシングを挟むことによつて引止め力が更に増
大され、かつ、ケーシングの伸張が最大限となる
ので最大限の引止め力を創生する。第13図に示
された状態では、70〜90lb(31.5〜40.5Kg)程度の
引止め力が得られた。かくして得られた最大限の
填充圧は、填充製品143″のサイズの大きさに
よつて誇張して示されている。
以上の実施例の説明では、本発明の引止めリン
グ25は、主として、填充ホーンとしても機能す
る内部筒状支持体即ちチユーブ21及びひだ付き
ケーシング22と組合せたひだ付きケーシング物
品の形で使用する場合について説明したが、先に
も触れたように、食品填充業者は、ひだ付きケー
シングの支持体としての機能と、填充法としての
機能を果たすチユーブ21を使用せず、ケーシン
グ供給業者からひだ付きケーシング22と、引止
めリング25だけを別々に入手し、ケーシングと
引止めリングを填充装置に備え付けの恒久的な金
属製の填充ホーンに直接取付けて食品の填充を行
うことも可能である。
その場合、ひだ付きケーシングを填充機の填充
ホーンに装填し、次いで、引止めリング25を填
充ホーンの、ひだ付きケーシングの前方の部位に
装着し、ケーシングを引き出して引止めリングに
かぶせればよい。食品の填充が行われ、ケーシン
グが使い尽くされたならば、填充ホーンから引止
めリングを外し、新しいひだ付きケーシングをホ
ーンに装填し、再び引止めリングをホーンに装着
し、ケーシングを引き出して引止めリングにかぶ
せる。
発明の作用および利点 いろいろな値の填充圧を得るために第11〜1
3図の基本的状態からいろいろに変更させること
ができることはいうまでもない。即ち、第8図に
関連して説明したように、傾動リング25の弛緩
位置と直立位置は、操作者が選択することができ
る。最大填充圧を減少させるために直立位置を
90゜より小さく設定することができ、最少限填充
圧および中間填充圧を増大させるために弛緩位置
を60゜より大きく設定することができる。
これらの静止位置の設定による填充圧の調節に
加えて、この傾動リング式填充圧制御は、各填充
サイクル中に填充圧を相当程度変更させるのに非
常に適している。例えば、ケーシングの端部開口
をすぼめる操作中填充製品の圧力が増大してケー
シングが破断する可能性を回避するためには、下
記のような操作をするのが有利であろう。即ち、
第13図に示された最大限引止め力状態で填充を
始め、傾動リング制御器56をハムの全量が填充
チユーブからケーシング内へ圧入されるまで第1
3図の位置に維持する。ケーシングの端部開口す
ぼめ操作を行う前に(クリツプ締め機によつて行
う)、制御リング56を第13図の位置から第1
1図の位置へ並進(直線移動)させ、傾動リング
25がその弛緩位置へ倒れることができるように
する。この時点で、所望ならば、制御器56も下
向きに傾斜させ、休止位置に置くことができる。
あるいは別法として、これらの機構を第13図の
状態から第12図の状態を経て第11図の状態に
することによつても同じ結果が得られる。
また、填充操作中、比較的大きな肉群が填充さ
れ、本発明のケーシングの増大された内孔をもつ
てしても、それらの肉群が填充ホーン21の排出
端を離れる際ねじれたり、回転したりする傾向が
ある。それらの肉群をケーシング内へ圧入する前
に正しい向きに戻ることができるようにするため
には、最少限のケーシング引止め力でもつて填充
を始めるのが好ましい。従つて、填充を第11図
に示された状態で始め、填充すべきハムの全量の
25〜100%がケーシング内へ填充されるまでその
状態で進めることができる。本発明の傾動リング
を用いた場合は、必要なだけの弛緩(連続的に可
変)を与えることができ、しかも、填充操作の進
行中に弛緩を与えることができる。
本発明における肉填充用例においては、填充す
べき製品の相当部分を最少限のケーシング引止め
力状態でケーシング内に填充した後、傾動リング
制御器56を第12図の位置を経て第13図の位
置へ進め、ケーシングの引止め力を増大させ、そ
れによつて填充圧を増大させて製品の全量を固く
ケーシング内へ圧入し、空洞のない、しまつた填
充製品を作ることができる。次いで、クリツプ締
め機が、ケーシングの後端をすぼめて製品を更に
圧縮させ、クリツプを嵌めて結紮する。この操作
を順次に行うための、特に、1つの傾動リング傾
斜角から他の傾斜角への変更を開始するための空
気圧制御回路には、実際のケーシング詰め製品の
長さを検出するためのリミツトスイツチ、または
好ましくは、サイクル開始後所定時間経過後上記
変更を開始するためのタイマーを組入れることが
できる。
中間引止め力位置(第12図)は、例えば扁平
なハムを作るのに有用である。そのようなハム
は、引止め力制御機構を第12図の位置に置いて
填充し、クリツプ止めし、得られた填充製品(弛
く詰められている)を慣用の扁平化スクリーンに
よつて扁平にし、製品をケーシング内にきつく詰
めることによつて得られる。
従来用いられている装置では得られない、本発
明のもう1つの特徴は、填充サイクルを開始した
後填充圧を徐々に増大させることができることで
ある。これは、特に、サイクルの早過ぎる時期に
おいて過度に大きい填充圧に達し、その結果、予
め嵌められている結紮クリツプがケーシングの端
部から外れてしまう傾向があるような場合に有用
である。そのような場合、填充を最小限の引止め
力状態(第11図)で開始し、サイクルの開始後
傾動リング制御器を第12図の位置を経て第13
図の位置へ徐々に進めることができる。そのよう
な進行は、制御シリンダ65および80のどちら
か一方または両方に空気を供給する空気圧流れ制
御装置を介して行うことができる。サイクルの開
始時点においては引止め力が低いので、肉塊は低
い圧力でケーシング内へ進入することができ、ケ
ーシングのひだを伸し始める。その後填充圧が
徐々に増大しケーシング内の製品が固く詰めら
れ、所望の填充サイズが得られる。最少限から最
大限引止め力への傾動リング制御器のサイクル
は、第2段ピストンの前進を開始させる信号によ
つて始動させることができる。
肉群を填充する場合、系内の空気が、それを処
理する手段を講じておかない限り、不都合を起す
ことがある。例えば、第11図のピストン140
に相当する第2段ピストンの戻り行程の際填充ホ
ーン内に真空が創生されることによりケーシング
端がホーン内へ引入れられるのを防止するために
該ピストンに孔をあけておくことが好ましい。ま
た、本発明によるプラスチツク製填充ホーン21
を用いる場合、第2段ピストンを填充ホーンを通
して前進させる際該ピストンの後側に真空が生じ
ることがないように第1段ピストン141にも孔
をあけておくことが好ましい。プラスチツク製填
充チユーブ21は完全な剛性ではないから、真空
が創生されると、チユーブ壁が圧潰する傾向があ
る。
ここに述べた填充装置の場合は、また、肉塊の
前方のケーシング内にピストンによつて圧入され
る空気を除去する必要がある。従つて、好ましく
は「ダブルプリスタツク」と称される型式のプリ
スタツク(ガス抜き孔をあけられた)ケーシン
グ、あるいは、いずれにしても系内または填充製
品から過剰空気を放逐するために突刺し孔を通し
て十分に通気することができるケーシングを使用
することが好ましい。また、円筒状支持手段50
によつて設定されるシールは、填充製品およびそ
のジユース(肉汁)の逆流を防止するのに十分で
なければならないが、該シールの後方の突刺し孔
部分がピストンの前進によつてケーシング内へ圧
入される空気を受入れそれを放出することができ
るようになされていなければならない。ダブルプ
リステイツキングは、ケーシング内を前進する肉
製品から直接空気の一部を直ちに逃がすのを可能
にし、排出端から傾動リングまでの填充ホーンの
長さが十分にあるので(約20.3cm)、空気をそれ
が突刺し(プリスタツク)孔を通して逃出する間
保持しておくのに十分な空間がある。
填充サイクル中填充圧を相当な範囲に亘つて変
えることができる本発明の特徴は、望ましくない
空気を放逐するための補助手段として好便に利用
することができる場合がある。肉塊の前方の密閉
ケーシング内へ圧入される空気がケーシングのひ
だを伸してケーシングを25.4cmほどにも亘つて膨
らませてしまうことがある。そのような現象を防
止するためには、最大限引止め力状態(第13
図)で填充サイクルを開始することができる。そ
の場合、ケーシングが所定位置に保持され、空気
は円筒状支持手段50によつて設定される液体シ
ールを通して押出されチユーブ21とひだ伸しさ
れたケーシング部分26との間の空間内へ入り、
該ケーシングを通して逃がされる。空気の大部分
が放逐された後、肉塊がケーシングに進入し始め
る前に、引止め力を第11図または第12図の状
態へ減少させ、填充操作を低い圧力で開始するこ
とができる。次いで、装置をサイクル作動させ、
クリツプ締めを行う前に最大限引止め力状態(第
13図)に戻すようにすることができる。これは
先に述べたように肉製品を固く詰め、所要のサイ
ズとするためである。
以上の説明では、例えばハムなどの肉群を填充
する商業的に重要な用例に関連して説明した。そ
れは、このような用例において本発明の利点を完
全に利用することができ、本発明は従来充足する
ことができなかつた要件を充足することができる
からである。しかしながら、本発明は、その利点
の少くとも幾つかを利用することができる他の用
例にも適用することができる。例えば、薄肉プラ
スチツク製填充ホーンに装着され現場で圧縮され
る、本発明のひだ付きケーシングは、填充チユー
ブを通しての圧力降下を小さくすることによりあ
る種のエマルジヨン填充要件を充足するのに有利
である。詳述すれば、エマルジヨンを填充する場
合でも、填充ホーンの有効内孔の増大(ならびに
ケーシングの容量の増大)のおかげで、ケーシン
グ内に圧入されるエマルジヨンの圧力降下は、従
来の方法における場合より低い。その結果、填充
された製品のはみ出しが少くなる。この特徴は、
特に、比較的水分の少いエマルジヨンの場合に有
利である。あるいは、圧力降下が重要な問題では
ない場合は、より長いケーシングを受容すること
ができるようにするために填充チユーブを更に長
くするか、あるいはチユーブの直径を小さくする
ことができる。
また、填充圧制御機構の傾動リングは、プラス
チツク製チユーブを填充ホーンとして使用すると
いう特徴を用いなくてもエマルジヨンの填充に適
用することができる。即ち、第1結紮クリツプを
堅く嵌めない填充機の場合、固定の寸法ぎめリン
グを備えた、予備湿潤されたケーシングに填充す
るのは困難である。なぜなら、ケーシングのひだ
のばしを開始するために高い填充圧力が必要とさ
れ、その圧力が第一端の結紮クリツプを吹き飛ば
してしまうほど過大になることがあるからであ
る。そのような場合、本発明の傾動リングを用い
て填充圧を制御し、填充サイクルの始動を相当に
低い圧力で行い、リングを直立させて填充圧を正
常値に高める前にケーシングのひだ伸しを開始さ
せるようにすることができる。この用例において
は恒久的傾動リングを恒久的填充ホーンに着脱自
在に固定してもよく、あるいは、傾動リングを備
えた筒状支持体を使い捨ての填充ホーンとして使
用してもよく、あるいはまた、傾動リングを備え
た筒状支持体を恒久填充ホーン上にすべらせてか
ぶせてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従う好ましいひだ付きケーシ
ング物品の斜視図、第2図は第1図の2−2線の
方向から見た内部拘束手段の正面図、第3図は第
2図の3−3線に沿う部分断面図、第4図は第2
図の4−4線に沿う部分の断面図、第5図はケー
シング物品を装着位置にて挿入した填充機の平面
図、第6図はケーシング物品を填充作業を受ける
状態に配した填充機の平面図、第7図は第6図7
−7線に沿う部分断面正面図、第8図は第6図の
8−8線に沿う方向からの拘束体調整の為の作業
者セレクタを示す部分断面正面図、第9図は第6
図の9−9線の方向からの前方ステイツク支持体
の部分断面図、第10図は第6図の10−10線
の方向からの傾動リング制御器の部分断面図、そ
して第11〜13図は3つの填充状態を示す概略
平面図である。 20:ケーシング物品、21:チユーブ、2
2:ケーシング(ひだ付き部)、23:取付手段、
25:内部引止め手段(傾動リング)、26:ひ
だ伸し部分、27:クリツプ、30:リム、3
1:内部装着部材、32,33:ウエブ、34,
35:ヒンジ、38:切欠き、39:ヒンジ線、
40,41:開口、50:円筒状支持手段、5
2:衝接部材、53:スタブ、54:填充機、5
5:クランプ、56:傾動リング制御器、60,
61:ピボツト、65:空気圧シリンダ、66:
操作ロツド、69:操作腕、71:制御リング、
71a:当接面、72:ベースプレート、80:
空気圧シリンダ、90:プレート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 填充作業において填充圧を制御するためにケ
    ーシングに対する引止め力を制御するための傾動
    自在の引止めリング25において、 該リングを填充ホーンの排出端に装着するため
    の環状の内側装着部材31と、ひだ付きケーシン
    グの未伸張時の円周より大きい円周を有してお
    り、ケーシングに係合してケーシングに引止め力
    を作用するようになされた環状の外側リム30
    と、ケーシングに作用する引止め力を変更させる
    ために前記リムを前記ホーンの軸線に対し垂直な
    ピボツト軸線の周りに前記装着部材31及び填充
    ホーンに対して傾動させることができるように該
    リムを該装着部材に連結する枢動手段32,3
    3,34,35とから成る引止めリング。 2 前記枢動手段は前記リムを前記装着部材に連
    結するウエブ32,33と、該ウエブ内に組込ま
    れており、前記ピボツト軸線を設定するためのヒ
    ンジ手段34,35とから成る特許請求の範囲第
    1項記載の引止めリング。 3 前記ヒンジ手段は、ウエブの2つの直径方向
    に対抗した位置に設けられ、填充ホーンの軸線と
    交差する軸線を有するピボツトを構成する凹部か
    ら成るものである特許請求の範囲第2項記載の引
    止めリング。 4 ひだ付きケーシング物品において、 填充ホーンとして機能するのに十分な強度を有
    する内部筒状支持体21と、該筒状支持体上に支
    持された一定長のひだ付きケーシング22と、該
    筒状支持体上に装着された調節自在の内部引止め
    手段とから成り、該引止め手段は、填充ホーンの
    排出端に装着された環状の内側装着部材31と、
    ひだ付きケーシングの未伸張時の円周より大きい
    円周を有しており、ケーシングに係合してケーシ
    ングに引止め力を作用するようになされた環状の
    外側リム30と、ケーシングに作用する引止め力
    を変更させるために前記リムを前記ホーンの軸線
    に対し垂直なピボツト軸線の周りに前記装着部材
    31及び填充ホーンに対して傾動させることがで
    きるように該リムを該装着部材に連結する枢動手
    段32,33,34,35とから成る傾動自在の
    引止めリングであることを特徴とするひだ付き筒
    状ケーシング物品。 5 前記枢動手段は前記リムを前記装着部材に連
    結するウエブ32,33と、該ウエブに組込まれ
    ており、前記ピボツト軸線を設定するためのヒン
    ジ手段34,35とから成る特許請求の範囲第4
    項記載のひだ付き筒状ケーシング物品。 6 前記引止めリングは、成形プラスチツク部品
    である特許請求の範囲第4項記載のひだ付き筒状
    ケーシング物品。
JP57071595A 1981-05-01 1982-04-30 填充作業において填充圧を制御するための引止めリング及び引止めリングを備えたひだ付き筒状ケーシング物品 Granted JPS5811607A (ja)

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