JPS636001A - ヒドロキシエチルセルロ−ス誘導体の精製方法 - Google Patents

ヒドロキシエチルセルロ−ス誘導体の精製方法

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JPS636001A
JPS636001A JP15052486A JP15052486A JPS636001A JP S636001 A JPS636001 A JP S636001A JP 15052486 A JP15052486 A JP 15052486A JP 15052486 A JP15052486 A JP 15052486A JP S636001 A JPS636001 A JP S636001A
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肇 浪越
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塩化ナトリウムを不純物として含有するヒド
ロキシエチルセルロース誘導体より、塩化ナトリウムを
効率的に除去すると同時に、その製品を取扱い易いかさ
密度に調節することを特徴とするヒドロキシエチルセル
ロース誘導体の精製方法に関する。
(従来技術および問題点) セルロースを化学的に変性して水溶性の高分子とするた
め、セルロースをアルカリで処理したのら、エーテル化
剤によりエーテル化することが古くより行われている。
この反応にはアルカリとして一般的にはカセイソーダが
使用され、1f:1られたセルロースエーテルを製品と
するには、酸により中和したのち副生物である塩を除去
する必要がある。
脱塩にはセルロースニーデルを溶解U゛ず、塩をできる
だけ溶解する溶剤を使用する必要があり、−般には温水
または有機溶剤と水の混合溶剤が使用されている。脱塩
後は乾燥し粉砕して製品とするが、洗浄後のセルロース
エーテルに含まれている水分が多ずぎると、乾燥時にも
ら状となり、密度が高くなりすぎて粉砕が困難となった
り、製品が変質したりする欠点が生ずる。逆に水分が少
なすぎると製品のかさ密度が小さくなり取扱いが困難と
なるため、途中に造粒工程を設けて水を添加することに
より製品のかさ密度を調節する必要があった。
メチルセルロースの場合には塩化ナトリウムが副生ずる
が、メチルセルロースは温水に溶解しないので、温水で
効率J:<洗浄脱塩することができる。またヒドロキシ
プロピルセルロースの場合も同様に、カセイソーダの中
和で生じた副生塩は温水で効率よく洗浄できる。
一方、カルボキシメチルセルロースの場合は、反応によ
り塩化ナトリウムが大量に副生ずるが、カルボキシメチ
ルセルロースが水や渇水に溶解するので、脱塩にはメタ
ノール−水の混合溶剤が使用されている。この場合脱塩
後のカルボキシメチルセルロースに含まれる水分が少な
いため、製品のかさ密度が小さすぎて取扱いが困難とな
り、精製工程でブリッジングを起し閉塞しやすい欠点が
ある。これを避けるため水を添加してかさ密度を高める
造粒工程を設ける必要があった。
ヒドロキシエチルセルロースの場合も、水や温水に溶解
するため゛、脱塩には、親水性有機溶剤と水の混合溶剤
で洗浄することが行われており、中和に使用する酸の種
類により親水性有機溶剤の種類が選ばれている。例えば
酢酸を中和剤とする場合にはイソプロパノ−ルー水系、
硝酸を中和剤とする場合にはアセトン−水系混合溶剤が
使用されている。
ヒドロキシエチルセルロースからは、カルボキシメチル
ヒドロキシエチルセルロースや2−ヒドロキシ−3−ト
リメチルアンモニウムプロピルヒドロキシエチルセルロ
ースなどの誘導体がT4J的に製造され、前者は石油掘
削の際のセメンディングなどの用途に、後者はリンス剤
などの化粧品分野に広く使われている。
これらのヒドロキシエチルセルロース誘導体の製造にお
いても、モノクロル酢酸や3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムクロリドのような塩化
物とカセイソーダを使用するので、塩化ナトリウムが副
生し脱塩が必要となる。この場合も塩化ナトリウムの溶
解度の高いメタノール−水混合溶媒が使用できるが、ヒ
ドロキシエチルセルロース誘導体を溶解しない範囲のメ
タノール−水混合溶剤を用いた場合、脱塩後のヒドロキ
シエチルセルロース誘導体に含まれる水分が少ないため
、乾燥粉砕後の製品かさ密度が小さすぎ取扱いが困難と
なる。この場合も造粒工程を設は水′を添加してかさ密
度を調節する必要がある。
本発明者らは、かさ密度の調節のための造粒工程を設け
ることなく、適度のかさ密度を持つ製品が得られ、かつ
塩化ナトリウムを効率的に除去できるヒドロキシエチル
セルロース誘導体の精製法について鋭意検討の結果、水
−メタノール混合溶剤よりも塩化ナトリウムの溶解度の
小さいアセトン−水混合溶媒を選び、濃度を変えて二段
洗浄を行うことにより目的を達し得ることを見い出し、
本発明をなすに至った。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、塩化ナトリウムを含むヒドロキシエ
チルセルロース誘導体をアセ1〜ン含fa60〜75重
母%のアレトン−水混合溶剤で洗浄したのち、更にアセ
トン含量80〜90i1i%のアセトン−水混合溶剤で
洗浄することを特徴とするヒドロキシエチルセルロース
誘導体の精製方法である。
本発明が適用できるヒドロキシエチルセルロース誘導体
とは、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース アンモニウムプロピルヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシエチルヒドロキシエチルセルロースか、中和剤
として塩酸を使用することにより塩化ナトリウムを副生
ずるものも含まれる。粗製品中の塩化ナトリウムの含1
は、−般に工業的に使用されるものでは25%以下のも
のが多く、洗浄性からも25%以下のものが望ましいが
、これに限定されるものではない。
本発明におけるヒドロキシエチルセルロース誘導体の製
造時の反応溶媒には、通常イソプロパツール、第3級ブ
タノール、アセトンなどの親水性有機溶媒−水系が使用
されるが、これらに限定されるものではない。またエー
テル化反応終了後、本発明の洗浄脱塩を行うまでに、脱
液機で反応溶媒を脱液するか、または反応溶媒を蒸発に
より除去するのが望ましい。
本発明の洗浄方法は通常回分式多段洗浄で行われるが、
洗浄溶剤のアセトン−水混合溶剤は毎回新しいものを使
用してもよいが、回分式向流洗浄のように再使用して効
率をあげることもできる。
さらに、連続式向流多段洗浄法をとることも可能である
(発明の効果) 本発明の精製方法においては、前段に使用する洗浄用ア
セトン−水混合溶剤は、できるだけ塩化ナトリウムを良
く溶解し、ヒドロキシエチルセルロース誘導体を溶解し
ないアセトン含但60〜75重量%のものを使用し、後
段には脱塩後の含水量が適量に保たれるアセトン含量8
0〜90重量%のアセトン−水混合溶剤を使用するので
、脱塩後の乾燥、粉砕が容易で、特に造粒工程を設けな
くても製品のかさ密度が取扱いやすいものを得ることが
できる。しかも塩化ナトリウムの除去が効率的に行われ
、高純度のヒドロキシエチルセルロース誘導体を得るこ
とができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいてざらに詳しく説明する
が、本発明を限定するものではない。以下において%と
あるのは、重訂%を意味するものである。
実施例1 カッティングミルで粉砕したパルプ(重合度約100、
水分6%を含む)  106.4gをセパラブルフラス
コにとり、水73.69と第3級ブタノール1080グ
を加えスラリーとしたのち、カセイソーダ27.2びを
水40gに溶解したカセイソーダ水溶液を加え、攪拌し
ながら15℃で1時開アルセル化した。アルセル化後エ
チレンオキシド40.7gを加え、胃温して60℃で1
時間、更に65℃で1時間反応した。その後、モノクロ
ル酸ll129.2g、第3級ブタノール27、i、水
1.5gの混合液を加え、70℃で1時間15分反応し
た。反応後冷却し、酢酸で中和したのち遠心分離機によ
り脱液した。原料セルロースに対し19重屋倍の65%
アセトン−水混合溶剤に脱液物を加え、30分攪拌した
のち遠心分離した。この操作をもう一度繰返したのち、
80%アセトン−水混合溶剤に脱液物を加え、30分攪
拌し遠心分離した。これを80℃で乾燥し、ハンマーミ
ルにより粉砕した。粉砕した製品のかざ密度は0.43
g/In1.で製品として取扱いやすいかさ密度であり
、製品の食塩含量は0.54%であった。生成したカル
ボキシメチルヒドロキシエチルセルロース(以下CMH
ECと略す)のヒドロキシエチル置換度(MS)は0.
87、カルボキシメチル置換度(DS)は0.44であ
った。
比較例1 CMHECの合成は実施例1とまったく同様にして行な
い、反発後酢酸で中和したのら遠心分離機により脱液し
た。原料セルロースに対し19重量倍の65%アセトン
−水混合溶剤に脱液物を加え、30分攪拌したのち遠心
分離した。この65%アセトン−水混合溶剤による洗浄
をさらに二度繰返したのち、脱液物を80℃で乾燥した
。乾燥物はもち状の固いものとなり、ハンマーミルによ
る粉砕は困難で、粉砕した製品を水に溶解した場合不溶
物が多かった。製品のかさ密度も0.73g/mlと大
きすぎるものであった。
比較例2 CMHECの合成は実施例1とまったく同様にして行な
い、反発後酢酸で中和したのち遠心分離機により脱液し
た。原料セルロースに対し19重量倍の80%メタノー
ル−水混合溶剤に脱液物を加え、30分攪拌した後遠心
分離した。この脱液物を乾燥した際の食塩含■は2.3
%であった。、この脱液物をさらに19重量倍の80%
メタノール−水混合溶剤に加えたところ、CM l−I
 E Cは半溶解状態となり、脱液は困難であった。
比較例3 CMHECの合成は実施例1とまったく同様にして行な
い、反発後酢酸で中和したのち遠心分離機により脱液し
た。原料セルロースに対し19重量倍の85%メタノー
ル−水混合溶剤に脱液物を加え、30分攪拌したのち遠
心分離した。この操作をもう二度繰返したのち80℃で
乾燥した。乾燥物は綿状であり、ハンマーミルで粉砕し
た製品のかさ密度は0.3?p/dで密度が小さすぎた
。製品の食塩含量は0.40%であった。
実施例2 カッティングミルで粉砕したバルブ(水分6.1%を含
む) 42.6gをセパラブルフラスコにとり、水32
.8gと第3級ブタノール427.2gを加えスラリー
としたのち、カセイソーダ10.9gを水207に溶解
したカセイソーダ水溶液を加え、15℃で1時間アルセ
ル化した。その後エチレンオキシドをセルロースの無水
グルコース単位あたり3.0モルを加え、55℃で1時
間30分、さらに67℃で1時間30分反応してヒドロ
キシエチルセルロースを得た。
引きつづいて3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロリドの60%水溶液48.89
を添加し、55℃で3時間反応した。反応後冷却し、塩
酸で中和したのちろ過した。原料セルロースに対し18
重量倍の70%アセトン−水混合溶剤に脱液物を加え、
30分間攪拌したのちろ過した。
この操作をもう一度繰返したのち、80%アセトン−水
混合溶剤に脱液物を加え30分攪拌しろ過した。
これを60℃で乾燥したのち、ハンマーミルにより粉砕
した。粉砕した製品のかさ密度は0.48g/威で、製
品として取扱い易いかさ密度であり、製品の食塩含量は
1.85%であった。生成した2−ヒドロキシ−3−ト
リメチルアンモニウムプロピルヒドロキシエチルセルロ
ースのヒドロキシエチル置換度は1.79、カチオン化
剤の置換度は0.28であった。
比較例4 実施例2と同様にして2−ヒドロキシ−3−トリメチル
アンモニウムプロピルヒドロキシエチルセルロースを得
たのち、洗浄を原料セルロースに対し18重量倍の90
%メタノール−水混合溶剤で実施例2と同様な要領で行
なったところ、綿がメタノール−水混合溶剤に溶解し、
洗浄不能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩化ナトリウムを含むヒドロキシエチルセルロース誘導
    体をアセトン含量60〜75重量%のアセトン−水混合
    溶剤で洗浄したのち、更にアセトン含量80〜90重量
    %のアセトン−水混合溶剤で洗浄することを特徴とする
    ヒドロキシエチルセルロース誘導体の精製方法。
JP15052486A 1986-06-26 1986-06-26 ヒドロキシエチルセルロ−ス誘導体の精製方法 Expired - Fee Related JPH0670082B2 (ja)

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