JPS6358926B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6358926B2
JPS6358926B2 JP13899579A JP13899579A JPS6358926B2 JP S6358926 B2 JPS6358926 B2 JP S6358926B2 JP 13899579 A JP13899579 A JP 13899579A JP 13899579 A JP13899579 A JP 13899579A JP S6358926 B2 JPS6358926 B2 JP S6358926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
synthetic fibers
synthetic
present
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13899579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5663006A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13899579A priority Critical patent/JPS5663006A/ja
Publication of JPS5663006A publication Critical patent/JPS5663006A/ja
Publication of JPS6358926B2 publication Critical patent/JPS6358926B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、表面の改質された合成繊維、更に詳
しくは、繊維の1方の側面が繊維軸方向に連続し
た平滑表面であり、他方の側面が繊維軸方向に連
続した凹凸表面を有し、該凹凸表面部分が全表面
積の20〜70%を占め、更に凹凸の程度が凸部分の
最大繊維径の凹部分の最小繊維径に対する比で
1.5〜1.05であり、且つ隣接する凸部頂点間の距
離が約10〜500μの範囲である表面の改質された
合成繊維に関するものである。 本発明の目的は、スタイラビリテイ(かつらに
した時、種々のスタイルを作ることができる繊維
性能)が向上し、かつ合成繊維特有のヌメリ感の
改良された新規なかつらに適した合成繊維を提供
することにある。更に他の目的は、艶消し剤を添
加せずとも、適度に艶が消え、かつ染色した時、
鮮明な色調を有する合成繊維を提供することにあ
る。 従来かつら用合成繊維としては、一般にアクリ
ロニトリル系合成繊維(以下、アクリロニトリル
をANと称す)、或は塩化ビニル系合成繊維が使
用されているが、これらかつら用合成繊維はその
素材によつて得意なかつらのスタイル分野を有
し、例えばカーリースタイルに適した合成繊維、
或はストレートスタイルに適した合成繊維等に分
類されており、輻広いスタイラビリテイを有する
合成繊維は未だ開発されていないのが現状であ
る。 本発明者等は、かかるスタイラビリテイを向上
し得る合成繊維を鋭意研究した結果、繊維の1方
の側面が繊維軸方向に連続した平滑表面であり、
他方の側面が繊維軸方向に連続した凹凸表面を有
しており、該凹凸表面部分が全表面積の20〜70%
を占め、更に凹凸の程度が凸部分の最大繊維径の
凹部分の最小繊維径に対する比で1.5〜1.05であ
り、かつ隣接する凸部頂点間距離が約10〜500μ
の範囲である表面の改質された合成繊維がスタイ
ラビリテイを向上する機能性を満たすことを見い
出し、本発明に到達した。 本発明に係わる表面の改質された合成繊維の側
面および断面の走査型電子顕微鏡写真を第1図、
第2図に示した。図に示すように、断面の突起部
に対応する側面は繊維軸方向に微細な小じわを有
し、かつ表面に著しい凹凸を有している。また突
起部以外の側面は平滑である。 一方、通常の湿式紡糸或は溶融紡糸で得られる
かつら用合成繊維の繊維表面を第3図、第4図に
示した。かかるかつら用合成繊維の表面には繊維
軸方向に微細な小じわが認められるが、巨視的に
はその表面は平滑であり、本発明の合成繊維に認
められる著しい凹凸は認められない。 本発明者らはこのような繊維表面に著しい凹凸
を有する合成繊維が繊維間のからみを増大し、製
品かつらの品質に極めて特徴ある効果を生み出す
ことを見い出した。即ち、スタイルのアレンジ性
(構成フアイバーのカツトなしにブラシなどで
種々のスタイルに変えられる性質)、スタイルの
保持性(風や動きでスタイルが乱れない性質)お
よびさか毛の立ち易さ等を著しく向上させ、かか
る諸性質の集約として前記したスタイラビリテイ
を著しく向上させることができるのである。 更に、一般のかつら用合成繊維では合成繊維特
有の光沢およびヌメリ感を改良するため、無機系
或は有機系の艶消し剤を添加することが通例であ
り、従つて艶消し剤のためダル感の増大は避けら
れず、染色した時にくすんだ色調になるという欠
点を有している。 ところで本発明の合成繊維は繊維表面に、繊維
の1方の側面が繊維軸方向に連続した平滑表面で
あり、他方の側面が繊維軸方向に連続した凹凸表
面を併せ持つという特異性を有し、該凹凸表面部
分の艶消し効果および風合改良効果が適度に作用
し、艶消し剤を添加する必要がない。従つて、染
色しても鮮やかな色調を保ち、かつ極めて自然な
光沢を有すると共に適度のシヤリ感を有するとい
う特徴を持つ。 本発明の合成繊維の凹凸の程度は、凸部分の最
大繊維径に対する凹部分の最小繊維径に対する比
で1.5〜1.05である。1.05未満の場合は本発明の目
的とするスタイラビリテイの向上が少い、また
1.5を越える場合は繊維のガサツキ感が過大にな
り、かつら縫製工程でのもつれ、糸切れ等のトラ
ブルの原因にもなる上、風合上も好ましくない。
凹凸の程度(A)を第5図によつて説明すると(第5
図は繊維軸に直角の方向から顕微鏡により見た側
面の模式図である。)、Aは下式で表わされる。な
おdmaxは凸部分の最大繊維径dminは凹部分の最
小繊維径を示す。 A=dmax/dmin 更に凹凸表面部分の表面積に占める割合は20〜
70%であり、好ましくは25〜50%である。20%未
満では光沢が強く、またヌメリ感も過大であり、
かつらに適さない。一方、70%を越える場合は光
沢が失われ、ガサツキ感も過大になり好ましくな
い。 加えて、隣接する凸部頂点間の距離は約10〜
500μの範囲である。10μ未満であつても500μを越
えても、凹凸の効果が減少し繊維間のからみが失
われ、かつらにした時、目的とする特性が得難
い。 本発明の合成繊維は種々の方法によつて作るこ
とができる。たとえばコンジユゲート紡糸法によ
り、片側に発泡剤或は適当な粒子径の無機物を含
有させてもよく、また予め片側に水溶性ポリマー
を含有させ、後でこれを溶出しても良い。今一例
としてAN系合成繊維の場合の製造方法を以下に
示す。 スルホン酸基を有する親水性オレフイン単量体
を0.5〜5重量%含有するAN系共重合体をアセト
ン濃度45%温度20℃に保たれたアセトン−水系凝
固浴中に紡出した後、得られた紡糸糸条を温度
100℃以上湿球60℃以上の湿熱風下で乾燥失透回
復せしめた後、常法の延伸、熱処理を行う。凹凸
表面部分の全表面積に占める割合および凹凸の程
度はアセトン−水系凝固浴のアセトン濃度或は浴
温度を適宜変更することにより調節が可能であ
る。 本発明の一例としたAN系合成繊維の凹凸発現
機構としては定かでないが、AN系共重合体の親
水性及び凝固浴条件の組み合せにより、第6図に
示したように、スキン層の一部が破れ、コア部が
露出し、かつコア部に無数のキヤピラリーが発生
した紡糸糸条を形成され、次いで該紡糸糸条を湿
熱風下で乾燥失透回復させることにより、糸条の
脱溶剤による収縮過程でコア部のキヤピラリーが
つぶれ、凸凹が発現するものと考えられる。一
方、スキン層に該当する部分は平滑な表面が維持
される。 なお本発明の合成繊維は、かつら用途以外に繊
維表面に、1方の側面が平滑表面であり、他方の
側面が凹凸である表面を併せもつという特性によ
り従来の合成繊維とは異つた風合を与えると共に
繊維間のからみ増により良好な耐ピリング特性を
も兼ね備えている。 以下本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。 実施例 1 メタリルスルホン酸ソーダ2重量%、AN50重
量%、塩化ビニル48重量%からなるAN系共重合
体(ηsp=0.20)の23重量%アセトン溶液を紡糸
原液となす(比粘度はシクロヘキサノン2g/
溶液30℃)。 この紡糸原液を紡糸速度3m/minで0.3mmφ×
50孔の紡糸ノズルよりアセトン濃度45重量%およ
び温度20℃のアセトン−水系の凝固浴中に紡出す
る。次いで、糸条を40℃の水洗浴に導き糸条の水
洗を行い、150%の予備延伸を行つた後、温度120
℃および湿球温度80℃で乾燥失透回復せしめ、更
に250%熱延伸した後、熱処理を行う。 このようにして得られた50デニールのAN系合
成繊維は図1に示すように、繊維表面に繊維軸方
向に連続した凹凸表面を示す1側面を有し、かつ
該凹凸表面部分が全表面積の30%を占め、さらに
凹凸の程度は凸部分の最大繊維径の凹部分の最小
繊維径に対する比で1.3であつた。更に繊維の凸
部頂点間距離は200μであつた。 本AN系合成繊維のかつらにした時の性能を従
来の合成繊維と比較すると次表の通りであり、ス
タイラビリテイの向上が認められた。なお、本発
明のAN系合成繊維の光沢は表に示す通り通常の
合成繊維並の光沢を示すが、ダル感が改良され、
染色した時鮮やかな色調を示した。
【表】 比較例 1 実施例1の方法の中で予備延伸倍率及び第2延
伸倍率をそれぞれ300%に、トータルの延伸倍率
を900%に上げた。これによつて得られた繊維の
凸部頂点間距離は約600μであつた。 実施例1及び比較例1の方法で得られた繊維の
美容特性は下表に示す通りで、凸部頂点間距離が
500μをこえるとさか毛の立ち易さ、スタイルの
保持性、アレンジ性等が低下することが分かる。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1〜4図は繊維表面の走査型電子顕微鏡写真
であり、第1〜2図は本発明の合成繊維の表面お
よび断面(第1図は340倍、第2図は860倍)、第
3〜4図は従来のかつら用合成繊維の表面を示す
写真(何れも170倍)である。第5図は本発明の
合成繊維を繊維軸に直角の方向から見た側面の模
式図である。第6図は紡糸糸条のスキン、コア構
造を模式的に描いた説明図である。 1…スキン層、2…コア部、3…キヤピラリ
ー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維の1方の側面が繊維軸方向に連続した平
    滑表面であり、他方の側面が繊維軸方向に連続し
    た凹凸表面を有しており、該凹凸表面の凹凸の程
    度が凸部分の最大繊維径の凹部分の最小繊維径に
    対する比で1.5〜1.05であり、隣接する凸部頂点
    間の距離が10〜500μの範囲であり、且つ凹凸表
    面部分が全表面積の20〜70%を占めることを特徴
    とする表面の改質された合成繊維。
JP13899579A 1979-10-27 1979-10-27 Synthetic fiber having modified surface Granted JPS5663006A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13899579A JPS5663006A (en) 1979-10-27 1979-10-27 Synthetic fiber having modified surface

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13899579A JPS5663006A (en) 1979-10-27 1979-10-27 Synthetic fiber having modified surface

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5663006A JPS5663006A (en) 1981-05-29
JPS6358926B2 true JPS6358926B2 (ja) 1988-11-17

Family

ID=15235015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13899579A Granted JPS5663006A (en) 1979-10-27 1979-10-27 Synthetic fiber having modified surface

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5663006A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6392713A (ja) * 1986-10-01 1988-04-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd アセテートマルチフィラメント糸
WO2004013389A1 (ja) * 2002-08-01 2004-02-12 Kaneka Corporation スタイラビリティが改善されたアクリル系合成繊維
US7452596B2 (en) 2005-03-04 2008-11-18 Kaneka Corporation Polyvinyl chloride-based fiber with excellent style changeability

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5663006A (en) 1981-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5083967A (en) Fiber for doll's hair
JPS583050B2 (ja) 親水性複合フイラメント又は繊維およびその製造法
US5954062A (en) Artificial hair and a bundle of fibers using the same for head decorative articles
JPH0253910A (ja) 毛髪用塩化ビニル系繊維およびその製造法
WO2001027364A1 (fr) Fibre acrylique poreuse, son procede de production et tissu en etant fait
JPS6215655B2 (ja)
JPS6358926B2 (ja)
JPH0124886B2 (ja)
JP4191930B2 (ja) 人工毛髪およびその製造法
JPS601401B2 (ja) アクリロニトリル系合成繊維の製造法
JPS6011124B2 (ja) 多孔性アクリル系合成繊維の製造方法
JP4857469B2 (ja) 人工毛髪
JPS6367577B2 (ja)
JP2597090B2 (ja) 発泡繊維を含有するパイル編織物
JP3108347B2 (ja) セルロースアセテート複合繊維及びその製造方法
WO2000052241A1 (fr) Multifilament destine a un tissu a poils du type mohair, tissu a poils comprenant ce multifilament, et procede de fabrication de ce tissu
JPH0473209A (ja) 異形断面アクリル系合成繊維とその製造方法
JPS61138714A (ja) 獣毛状光沢を有するアクリル系繊維及びその製造方法
KR100477465B1 (ko) 아세테이트/폴리에스테르 복합사 및 그 제조방법
JP2001181926A (ja) 捲縮除去性に優れた立毛布帛用アクリル系合成繊維及びその製造方法。
JPS6050883B2 (ja) 新規なアクリロニトリル系合成繊維およびその製造方法
JPS6065109A (ja) 多孔性のアクリル系合成繊維
JPS62156308A (ja) 合成繊維上に皺状の凹凸形状表面を付与する方法
JP3648042B2 (ja) 特殊断面セルロースアセテート糸及びその製造方法
JPS633048B2 (ja)