JPS6357106B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、循環式穀物乾燥装置に於ける乾燥室
下部構造に係るものである。

（従来技術） 従来公知の実開昭56−164027号公報には、穀物
の調質機において、調質室の下部に４個の繰出ロ
ールを並設し、該繰出ロールの下方位置に倒八型
の流下壁を設け、該流下壁の中央上部に排出コン
ベアを設けたものにおいて、残留物を除去するた
め、前記流下壁を開閉自在とした構造が記載され
ている。

（発明が解決しようとする課題） 前記公知のものは、乾燥機ではなく調質機であ
るから、熱風供給装置、乾燥室、排風室は有しな
い。したがつて、公知のものは、乾燥部のあるも
のについての工夫が欠如している。

本発明は、特殊な穀物乾燥機において、異物除
去ができるようにすること、および、合理的構成
にして、簡単に実施できるように開発したもので
ある。

（課題を解決するための手段） よつて本発明は、上部に調湿用タンク１を、該
タンク１の下部に流下式乾燥部１４を、その側部
に供給循環兼用昇降機２３を設け、前記昇降機２
３により供給した穀物を前記昇降機２３により循
環させて乾燥させる循環式穀物乾燥装置におい
て、前記流下式乾燥部１４はその中央部に底板の
ある熱風供給室６を設け、該熱風供給室６の両側
に流下式乾燥室４，５を設け、該流下式乾燥室
４，５の両外側に底板の無い熱風排風室１０，１
１を設けた構成とし、前記流下式乾燥部１４の下
方位置に前記流下式乾燥室４，５よりの落下物を
受止める倒八型の流下壁１８を設け、該流下壁１
８は中央部を軸２０により軸止して前記倒八型か
ら八型まで開閉自在の構成とし、該流下壁１８の
先端部には前記倒八型状態のとき前記熱風排風室
１０，１１の底となる底板２２を一体的に設けた
循環式穀物乾燥装置に於ける乾燥室下部構造とし
たものである。

（実施例） 本発明の実施例を図面により説明すると、１は
調湿用タンクで、内部は空洞に形成されている。
該タンク１の下部は、漏斗２，３に形成され、該
漏斗２，３に流下式乾燥室４，５の上端を接続す
る。

該乾燥室４と前記乾燥室５の間に底板のある熱
風供給室６を形成し、該供給室６の一側にバーナ
ー７を取付る。８，９は前記供給室６の左右側に
張設した多孔板である。前記乾燥室４，５の外側
には底板の無い熱風排風室１０，１１が設けられ
る。１２，１３は前記排風室１０，１１に張設し
た多孔板である。

前記供給室６と前記乾燥室４，５と前記排風室
１０，１１が流下式乾燥部１４となる。

前記乾燥室４，５の下端には回転バルブ１５，
１６を取付け、該回転バルブ１５，１６が回転す
ることにより、穀物を少しずつ流下させる。

前記乾燥部１４の下方には排出室１７を形成す
る。該排出室１７内には、倒八型の流下壁１８を
設け、該流下壁１８上にコンベア１９を横設す
る。

前記流下壁１８は、中央部を軸２０により軸止
し、倒八型状態から八型状態まで、その外端２１
が上下回動するごとくする。

前記流下壁１８の外端２１部には、前記熱風排
風室１０，１１の底となる底板２２を一体的に設
け、前記流下壁１８が倒八型になると、前記排風
室１０，１１の底を底板２２で閉鎖し、八型のと
きは、前記排風室１０，１１の塵埃を流出する案
内板となる。

前記コンベア１９は、昇降機２３の下端に結合
する。昇降機２３の排出部には供給コンベア２４
の一端が結合している。

（作用） 次に作用を述べる。

作業開始時、昇降機２３の下部に穀物を供給す
ると、その穀物は昇降機２３内を上昇し供給コン
ベア２４を経て落下し、調湿用タンク１内と漏斗
２，３内と流下式乾燥室４，５内に充満する。

次に、バーナー７に点火して乾燥用熱風を前記
供給室６より前記乾燥室４，５内に供給すると、
前記乾燥室４，５内の穀物の表皮のみを乾燥さ
せ、前記排風室１０，１１に吹抜ける。

表皮のみ乾燥した穀物は、回転バルブ１５，１
６の回転により少しずつ流下し、前記乾燥部１４
の下方の排出室１７の倒八型の流下壁１８上を流
れ、コンベア１９により横送されて前記昇降機２
３に流入し、該昇降機２３内を上昇して前記調湿
用タンク１内の穀物上に上積みされる。上積み穀
物は時間を掛けて流下し、再び前記乾燥部１４で
乾燥されるが、その流下時間中に、乾燥した表皮
と未乾燥の内部との間で水分が平均化し調湿され
る。

しかして、前記熱風は前記排風室１０，１１に
取付けてある吸引フアンにより吸引排風される
が、そのとき、多量の塵埃が前記排風室１０，１
１の底上に貯留される。

しかし、本発明の前記排風室１０，１１は底が
無く、該流下壁１８は倒八型から八型まで開閉自
在の構成であり、該流下壁１８の先端部には倒八
型状態のとき前記熱風排風室１０，１１の底とな
る底板２２を一体的に設けた構造であるから、塵
埃の貯留の度合を見ながら前記流下壁１８を八型
に開くと、第２図の状態にあつた流下壁１８は、
第３図の状態に開くので、前記排風室１０内の塵
埃を簡単に清掃し得る。

このとき、回転バルブ１５の部分とコンベア１
９の部分も清掃し得る。

（効果） 本発明は、上部に調湿用タンク１を、該タンク
１の下部に流下式乾燥部１４を、その側部に供給
循環兼用昇降機２３を設け、前記昇降機２３によ
り供給した穀物を前記昇降機２３により循環させ
て乾燥させる循環式穀物乾燥装置において、前記
流下式乾燥部１４はその中央部に底板のある熱風
供給室６を設け、該熱風供給室６の両側に流下式
乾燥室４，５を設け、該流下式乾燥室４，５の両
外側に底板の無い熱風排風室１０，１１を設けた
構成とし、前記流下式乾燥部１４の下方位置に前
記流下式乾燥室４，５よりの落下物を受止める倒
八型の流下壁１８を設け、該流下壁１８は中央部
を軸２０により軸止して前記倒八型から八型まで
開閉自在の構成とし、該流下壁１８の先端部には
前記倒八型状態のとき前記熱風排風室１０，１１
の底となる底板２２を一体的に設けた循環式穀物
乾燥装置に於ける乾燥室下部構造としたから、 上部に調湿用タンク１を、該タンク１の下部
に流下式乾燥部１４を、その側部に供給循環兼
用昇降機２３を設け、前記昇降機２３により供
給した穀物を前記昇降機２３により循環させて
乾燥させる構造を持つことにより、循環調湿乾
燥ができるので、良質の乾燥穀物が得られる。

流下式乾燥部１４はその中央部に底板のある
熱風供給室６を設け、該供給室６の両側に流下
式乾燥室４，５を設け、該乾燥室４，５の両外
側に底板の無い熱風排風室１０，１１を設け、
前記乾燥部１４の下方位置に前記乾燥室４，５
よりの落下物を受止める倒八型の流下壁１８を
設け、該流下壁１８は中央部を軸２０により軸
止して前記倒八型から八型まで開閉自在の構成
とし、該流下壁１８の先端部には倒八型状態の
とき前記排風室１０の底となる底板２２を一体
に設けた構成を持つことにより、流下壁１８を
倒八型としたときは、これと一体の底板２２に
より底板の無い前記排風室１０，１１の底部を
閉鎖して前記排風室１０，１１を排風室として
機能させ、流下壁１８を八型としたときは、一
体の底板２２が開放して塵埃を落下させるとと
もに、塵埃案内板となつて簡単に清掃し得る特
徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は使用状態に於
ける要部縦断正面図、第３図は流下壁を開いた状
態図、第４図は全体の縦断正面図である。 符号の説明、１……調湿用タンク、２……漏
斗、３……漏斗、４……流下式乾燥室、５……流
下式乾燥室、６……熱風供給室、７……バーナ
ー、８……多孔板、９……多孔板、１０……熱風
排風室、１１……熱風排風室、１２……多孔板、
１３……多孔板、１４……流下式乾燥部、１５…
…回転バルブ、１６……回転バルブ、１７……排
出室、１８……流下壁、１９……コンベア、２０
……軸、２１……外端、２２……底板、２３……
昇降機、２４……供給コンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部に調湿用タンク１を、該タンク１の下部
   に流下式乾燥部１４を、その側部に供給循環兼用
   昇降機２３を設け、前記昇降機２３により供給し
   た穀物を前記昇降機２３により循環させて乾燥さ
   せる循環式穀物乾燥装置において、前記流下式乾
   燥部１４はその中央部に底板のある熱風供給室６
   を設け、該熱風供給室６の両側に流下式乾燥室
   ４，５を設け、該流下式乾燥室４，５の両外側に
   底板の無い熱風排風室１０，１１を設けた構成と
   し、前記流下式乾燥部１４の下方位置に前記流下
   式乾燥室４，５よりの落下物を受止める倒八型の
   流下壁１８を設け、該流下壁１８は中央部を軸２
   ０により軸止して前記倒八型から八型まで開閉自
   在の構成とし、該流下壁１８の先端部には前記倒
   八型状態のとき前記熱風排風室１０，１１の底と
   なる底板２２を一体的に設けた循環式穀物乾燥装
   置に於ける乾燥室下部構造。