JPS635440B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS635440B2
JPS635440B2 JP17932683A JP17932683A JPS635440B2 JP S635440 B2 JPS635440 B2 JP S635440B2 JP 17932683 A JP17932683 A JP 17932683A JP 17932683 A JP17932683 A JP 17932683A JP S635440 B2 JPS635440 B2 JP S635440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
oil
scum
lubricating
coolant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17932683A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6071696A (ja
Inventor
Kazuo Toguchi
Susumu Hiroi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yushiro Chemical Industry Co Ltd filed Critical Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP17932683A priority Critical patent/JPS6071696A/ja
Publication of JPS6071696A publication Critical patent/JPS6071696A/ja
Publication of JPS635440B2 publication Critical patent/JPS635440B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は新規な冷間圧延用潤滑油組成物に関す
るもので、より詳細には圧延加工中に発生するス
カム挙動が改善され、かつ、アルカリ脱脂性のす
ぐれた冷間圧延用潤滑油組成物に関するものであ
る。 (技術的背景) 鋼板の圧延加工時には圧延ロールと板間の摩擦
により摩耗粉が発生し、この摩耗粉に圧延油成分
が付着するとスカムと呼ばれる粘着性物質を形成
する。この粘着性物質は潤滑油成分とは乳化挙動
が異なるため今までの冷間圧延油使用技術ではク
ーラント中に均一に乳化分散させることは困難で
あり、従つてスカムの蓄積量がある程度以上とな
つたときにはこれを取り除くための作業を行なう
か、またはクーラント自体を廃棄せざるを得なか
つた。 一般に圧延油としては潤滑成分である油脂、鉱
物油、脂肪酸などに乳化剤を加えたのちこれを水
中に乳化させエマルシヨンの形で使用している
が、この場合使用する乳化剤は被乳化物である潤
滑成分が要求するHLB(通常は8〜14)の範囲内
に調整されているため、水に希釈した当初は所期
の乳化作用を発揮する。 しかし潤滑油としての使用時間の経過と共にロ
ールバイトで発生する摩耗粉やスカムは、その要
求HLBが著しく異なるため、エマルシヨン中で
安定な乳化分散を行ない得ずにスカムはクーラン
トタンクで浮上し、従つてエマルシヨン中の油分
濃度は低下する。エマルシヨン中の油分濃度を維
持する手段として撹拌効率のよい撹拌装置により
クーラントタンク中のエマルシヨンを強制撹拌
し、浮上スカムを分散させ、ロールバイトに供給
する改善策を採ることも考えられるが、こうして
強制的に分散させられたスカムはロール周辺に飛
散して付着や堆積を起す結果、ミル周辺を汚染
し、作業環境を悪化させるだけでなく鋼板に付着
して鋼板汚れの原因ともなる。 さらにこれとは別にスカムが巻き込まれ循環し
てロールや鋼板に局部的に付着すると、潤滑むら
や摩擦変動を生じ、表面欠陥や板厚変動、焼付
き、板の破断等のトラブルの原因となり、安定し
た圧延操業が困難となる。 こうしたスカム挙動を改善するために高分子分
散剤や親水性の強い界面活性剤によつて生じたス
カムをクーラント中に再分散させる技術も開発さ
れている(特開昭56―127689号公報)。 しかしこれらの薬剤は親水性が強すぎるために
圧延油組成物中に均一に含有させることができ
ず、クーラント調整時に別に添加しなければなら
ない作業上の不便がある。 このようなスカムに起因するトラブルを解決す
るために本発明者はさきに油脂、脂肪酸エステ
ル、鉱油、合成潤滑油の群から選ばれた1種また
は2種以上を潤滑成分とし、酸価が2以下である
ことを特徴とする冷間圧延油を発明し、特許出願
した。この圧延油の使用によつてスカムに起因す
るトラブルを解決することはできるが、圧延後に
鋼板をアルカリ洗浄するとき、酸価が2を越える
従来の圧延油と較べると洗浄性が劣ることを見出
した。 従来の圧延油が含有しているオレイン酸、牛脂
脂肪酸のような脂肪酸やダイマー酸を加えて圧延
油の酸価を高めると、アルカリ洗浄性は向上する
が、スカムの挙動がわるくなつて前記のトラブル
を起すようになる。 (発明の目的) このような現状であるから、スカムに起因する
トラブルが少なく、圧延機周辺の汚れを少なくす
ると共に、圧延後の鋼板上に残存する汚れを減少
させ、表面欠陥の少ない鋼板が製造でき、しかも
アルカリ脱脂性のすぐれた冷間圧延用潤滑油組成
物を提供することが本発明の目的である。 (発明の構成) 本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意
研究の結果、特定の有機酸を含む圧延油がスカム
に起因するトラブルがなく、アルカリ洗浄性にお
いてすぐれていることを見出し本発明に到達し
た。 すなわち本発明は油脂、脂肪酸エステル、鉱
油、合成潤滑油の群から選ばれた1種または2種
以上(A)と縮合ヒマシ油脂肪酸または炭素原子数5
〜18の三級脂肪酸の群から選ばれた1種または2
種以上(B)とを潤滑成分とし、(A)の酸価が2以下で
あり、(A):(B)の比率が99:1〜80:20(重量比)
であることを特徴とする冷間圧延用潤滑油組成物
である。 本発明の組成物において、(A)の酸価が2を越え
るとスカムに起因するミルの汚れやクーラントの
油分濃度の変動を生じやすくなる。 本発明の組成物において、(A)と(B)の好ましい比
率は(A):(B)=99:1〜80:20(重量比)である。 (B)の比率がこれよりも小さいとアルカリ脱脂性
が劣り、(B)の比率がこれよりも大きいと、スカム
の挙動がわるくなり、ミルの汚れやクーラントの
油分濃度の変動を生じやすくなる。 <潤滑成分> (A)成分としてはスピンドル油、マシン油、ター
ビン油などの鉱物油、ポリイミド、ポリオレフイ
ン、ポリエチレングリコール、ポリブテンなどの
合成潤滑油、牛脂、豚脂、パーム油などの動植物
油脂、C8〜C22の脂肪酸と1価及び多価アルコー
ルとのエステルの中から選ばれる1種または2種
以上のものを使用することができる。ただし(A)の
酸価が2を越えないように成分の酸価と組成比に
ついて注意する必要がある。 (B)成分の縮合ヒマシ油脂肪酸の望ましい重縮合
度は2〜8であり、さらに望ましくは3〜5であ
る。重縮合度が2未満であつても8を越えても、
スカムの挙動が改善されない。 3級脂肪酸は下記の式で表わされ、 R1,R2,R3はいずれもアルキル基であつて、
該脂肪酸の炭素原子数は5〜18である。炭素原子
数が18を越えるとスカムの挙動が改善されない。 <補助的成分> 本発明の潤滑油組成物は必要に応じてさらに例
えば酸化防止剤、防錆剤、リン酸エステルなどの
ような極圧添加剤などを含有することができる。 (潤滑油組成物の製造) 本発明の潤滑油組成物は上記の潤滑成分と補助
的成分とを必要によつては融点以上に加熱して液
状とし、撹拌混合することによつて容易に製造す
ることができる。 (潤滑油組成物の使用方法) このようにして得た潤滑油組成物を実際に使用
するにあたつては、圧延機への供給濃度を0.1〜
30重量%程度、より好ましくは0.5〜10重量%程
度の水分散液とする。0.1重量%より少ないとき
には必要とする潤滑性能を発揮せず、また30重量
%より多いときには分散状態が不均一となり、増
粘をも起し、作業性が損なわれる。 (実施例) 以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説
明する。 第1図に示すような圧延機を用いて圧延油クー
ラントを循環させながら鋼板を連続圧延し、発生
するスカムの循環タンク内の分散性、ミル周辺の
汚れ、クーラント中の油分濃度の変化およびアル
カリ脱脂性を観察した。 良好(〇)、不満足(△)、不良(×)のランク
付けによる相対評価を行なつた。 試験条件 材料 SPCC、0.8×100mm、30Kgコイル 圧延速度 30m/min 張力 250Kg ワークロール 60mm×200mm バツクアツプロール 200mm×200mm クーラントノズル 02365 クーラント供給量 2.3/min タンク容量 50 クーラント組成 表示のもの 3.0重量% 〃 温度 50℃ 〃 使用量 20 アルカリ脱脂性の評価は次のようにして行なつ
た。すなわち各試験油で圧延した材料から100mm
×100mmの正方形の試験片を10枚とり、100℃20時
間の加熱処理をしたのち、5枚について溶剤脱脂
して脱脂前後の試験片の重量変化から 付着油量 a(g/m2) を求め、残りの5枚をアルカリ脱脂したのちに、
さきの5枚と同様に溶剤脱脂して、溶剤脱脂前後
の試験片の重量変化から アルカリ脱脂後の付着油量 b(g/m2) を求め、下式によつてアルカリ脱脂率C(%)を
計算し、 C=a−b/a×100(%) 次の評価をした。 C:80%以上 〇 C:50%以上80%未満 △ C:50%未満 × 上記の試験で、溶剤脱脂は、エーテル浴中で試
験片から付着油をガーゼで拭きとる方法によつて
行ない、アルカリ脱脂はアルカリ洗浄液(オルソ
ケイ酸ソーダ2重量部、非イオン界面活性剤0.5
重量部、水97.5重量部、液温60℃)に試験片を10
秒間浸漬し、ついで水(80℃)に10秒間浸漬した
のち乾燥する方法によつて行つた。 本発明の潤滑油組成物の実施例および比較例と
それらの試験結果を第1表に示した。
【表】
【表】 (発明の効果) 第1表の結果から明らかなとおり、本発明によ
る潤滑油組成物は比較例に比しスカムの分散性に
すぐれており、ミル周辺の汚れは少なく、油分濃
度も運転期間中をとおして変化を起さない。しか
もアルカリ脱脂による脱脂性がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、圧延機を用いて圧延油クーラントを
循環させながら鋼板を連続圧延する方法の概念図
である。 1…反応油タンク、2…ワークロール、3…バ
ツクアツプロール、4…デフレクターロール、5
…ガイドロール、6…圧延荷重測定用ロードセ
ル、7…張力測定用ロードセル、8…記録計、9
…伸び率測定用回転比計、10…接触式温度計、
11〜14…各測定結果を記録計8に入力するラ
イン、15…圧延油クーラント輸送ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油脂、脂肪酸エステル、鉱油、合成潤滑油の
    群から選ばれた1種または2種以上(A)と縮合ヒマ
    シ油脂肪酸または炭素原子数5〜18の三級脂肪酸
    の群から選ばれた1種または2種以上(B)とを潤滑
    成分とし、(A)の酸価が2以下であつて、(A):(B)の
    比率が99:1〜80:20(重量比)であることを特
    徴とする冷間圧延用潤滑油組成物。
JP17932683A 1983-09-29 1983-09-29 冷間圧延用潤滑油組成物 Granted JPS6071696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17932683A JPS6071696A (ja) 1983-09-29 1983-09-29 冷間圧延用潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17932683A JPS6071696A (ja) 1983-09-29 1983-09-29 冷間圧延用潤滑油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6071696A JPS6071696A (ja) 1985-04-23
JPS635440B2 true JPS635440B2 (ja) 1988-02-03

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ID=16063878

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17932683A Granted JPS6071696A (ja) 1983-09-29 1983-09-29 冷間圧延用潤滑油組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0662981B2 (ja) * 1985-10-05 1994-08-17 トヨタ自動車株式会社 摺動面用潤滑剤組成物
KR20020039565A (ko) * 2000-11-22 2002-05-27 이구택 미스트 발생이 억제되는 강판 연마용 연삭유

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Publication number Publication date
JPS6071696A (ja) 1985-04-23

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