JPS6353597B2

JPS6353597B2 -

Info

Publication number: JPS6353597B2
Application number: JP10970980A
Authority: JP
Inventors: Takakuni Kuki
Original assignee: Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1980-08-08
Filing date: 1980-08-08
Publication date: 1988-10-24
Also published as: JPS5734295A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は複数の地点で発生するアナログ情報を
無線を利用して収集する無線データ収集方式に関
する。特に、水位計、温度計その他の測定装置等
で発生するデータの転送装置として適する方式に
関するものである。

従来、複数の地点で発生した情報を無線で収集
する方式としては次の２つの方式が知られてい
る。

第１の方式は、各地点に周波数の異なる送信装
置を配置し、中央の収集地点にも複数の受信装置
を設置する方式である。この方式は伝送系が一方
向で済むが、多数の無線チヤネルを必要とし、周
波数の利用効率が悪い欠点を有する。

第２の方式は、ポーリング方式と呼ばれるもの
で、各地点に送信装置と受信装置を配置し、中央
の収集地点には１台の受信装置と１台の送信装置
を設置する方式である。周波数は上り下りとも共
通の１波でも良く、あるいは別々の２波でも良
い。中央局より各地点に向けて個別に呼出しをか
け応答を求めることにより、第１の方式より周波
数の有効利用を計つたものである。この方式は、
無線チヤネルは１または２で済むが、伝送系を双
方向とするため各地点に受信装置を設置する必要
があり高価になる欠点を有する。

本発明はこの点を改良するもので、無線チヤネ
ルが１つで済み、かつ一方向の伝送系にて情報を
収集することができる無線データ収集方式を提供
することを目的とする。

本発明は、複数のデータ発生地点に、発生した
データにより変調入力を与える無線送信装置を備
え、中央のデータ収集地点に、上記送信装置より
送信される無線信号を受信する受信装置を備えた
無線データ収集方式において、上記送信装置に、
乱数発生器と、この乱数発生器の出力する乱数に
より遅延時間が制御される遅延回路とを備え、送
信開始のタイミングを与える起動信号を上記遅延
回路を介して上記送信装置に与える構成を特徴と
する。

本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

図は本発明一実施例の要部回路構成図である。
図は各地点に置かれたセンサ１₁〜１ｎと送信装
置２₁〜２ｎ、収集地点に置かれた受信装置３と
で構成されている。図は、各センサ１₁〜１ｎお
よび送信装置２₁〜２ｎは同様な構成であるため、
センサ１₁および送信装置２₁のみを詳細に示し
た。

すなわち、センサ１₁の出力は送信装置２₁内の
アナログデイジタル変換回路５に導かれている。
このアナログデイジタル変換回路５の並列ビツト
信号は、符号化器６に導かれている。この符号化
器６の出力は送信部７に導かれている。この送信
部７の出力は送信アンテナ８より発射されてい
る。また、９はタイマ回路であり、このタイマ回
路９の出力は遅延回路１０に導かれている。この
遅延回路１０の出力は上記符号化器６および送信
部７に導かれている。また、この遅延回路１０に
は乱数発生器１１の出力が導かれている。

他の送信装置２₂〜２ｎも同様の構成であるた
め説明の詳細を省く。

また、受信装置３には送信アンテナ１２および
プリンタ１３が接続されている。

このような回路構成で、各地に点在するセンサ
１₁〜１ｎは例えば熱電対温度計、ポテンシヨメ
ータ式水位計等測定値をアナログ電圧で出力する
ものである。センサ１₁の出力電圧はセンサの近
くに設置された送信装置２₁に導かれる。送信装
置２₁内ではセンサ１₁の出力電圧は、アナログデ
イジタル変換回路５によりデイジタル並列信号に
変換される。符号化器６は遅延回路１０の出力パ
ルスにより起動され、この並列信号にスタートビ
ツトやチエツクビツトを付加した上で直列信号に
変換し、送信部７の変調入力に導く。

タイマ回路９は一定間隔でパルスを発生する。
このパルス発生の間隔は希望するデータ収集間隔
に基づいて定められ、例えば10分ごとのデータを
収集したければ10分に選ばれている。タイマ回路
９の発生するパルス幅は送信時間に応じて定めら
れ、上記の符号化器６の出力の直列信号につい
て、例えば速度毎秒100ビツトで１回に送信する
データ量が50ビツトあるならば、このパルス幅は
0.5秒間に設定する。タイマ回路９の出力パルス
は遅延回路１０にて遅延された後に、送信部７を
起動する。送信部７は起動パルスが入力している
間だけ電波を送信アンテナ８から発射する。この
とき、送信部７の変調入力には符号化器６から直
列信号が与えられているので、この直列信号で変
調された電波が発射されることになる。

ここで、本発明の特徴ある動作を説明する。遅
遅回路１０の遅延時間は可変であり、乱数発生器
１１の出力する乱数により遅延時間が決定され
る。乱数発生器１１は、遅延時間がタイマ回路９
のパルス出力間隔に比べて十分小さい値になるよ
うな乱数を発生させる。

前にあげた例のようにタイマ回路９のパルス出
力間隔が10分の場合なら、遅延時間は０分から１
分の間を一様分布するように乱数が選ばれる。

一般に、各送信装置２₁〜２ｎは別々に電源を
投入されるので、各送信装置内のタイマ回路９が
パルスを出力する時刻はずれているかあるいは重
なつているかは分らない。したがつて、各送信装
置２₁〜２ｎに遅延回路１０と乱数発生器１１が
無く、タイマ回路９の出力パルスで直接送信部７
を起動すると、電源投入のタイミングによつて、
ある２台の送信装置が同時に送信すると、以後10
分毎に毎回同時に送信することになる。この場合
受信装置３ではいずれか一方のデータしか受信で
きないか、または混信により両方とも受信できな
くなる。

また、各送信装置２₁〜２ｎが衝突が生じない
ようなタイミングで電源投入された場合でも、各
送信装置２₁〜２ｎのタイマ回路９の時間基準に
わずかなずれがあると、送信タイミングが少しず
つずれて行き、ついには重なつてしまう可能性が
ある。こうなると再び、時間基準のずれが積つて
送信タイミングが重ならなくなるまでの長期間衝
突が連続しておこることになる。

いま、本発明のある２台の送信装置のタイマ回
路９がT₁なる時間差を持つてパルスを出力した
とする。このとき、両送信装置の乱数発生器１１
の指定する遅延時間にちようどT₁なる逆の時間
差があれば両送信装置の送信は衝突してしまう。
しかし、次回の送信のときはほとんど衝突しな
い。すなわち、両送信装置のタイマ回路９は再び
T₁なる時間差でパルスを出力するが、乱数の性
質により遅延量の差が再びT₁になる確率は極め
て低いからである。このため、連続して送信衝突
をおこす確率が低く、収集したデータが連続して
抜けることが少ない。

送信装置２₁〜２ｎの発射する電波は受信装置
３で受信復号され、記録手段であるプリンタ１３
に記録される。

なお、本発明は送信衝突を完全に無くすことは
できないが、これは一方向１チヤネルの伝送路を
使用するかぎり止むを得ないことであり、また実
用上はまれに生ずるデータ抜けは十分に許容でき
る場合が多い。

また、遅延回路として例えばシフトレジスタを
用いてもよい。この場合にはクロツク信号のタイ
ミングを乱数発生器からの乱数により変更させ
る。また遅延回路はこの例に限られるものではな
い。

本発明は以上説明したように、各測定地点に配
置された送信機の駆動信号を乱数発生器からの乱
数により制御される遅延回路を介して与えること
とした。したがつて、多数の送信装置が１チヤネ
ルの無線回線を使用して独立に送信しても、連続
してこの送信出力が衝突することがない。このた
め、１台の受信機で多数の送信装置からのデータ
を収集することができ、しかも収集したデータが
連続して抜けることがない。さらに、１台の受信
機でデータを収集することができるのでシステム
を低廉に構成することができる。

また、送信信号をデイジタル信号としたので、
伝送路上での雑音や歪の影響を受け難く、さらに
記録媒体としてデイジタル式の装置を使用するこ
とができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明一実施例の要部回路構成図。１₁〜１ｎ……センサ、２₁〜２ｎ……送信装
置、３……受信装置、５……アナログデイジタル
変換回路、６……符号化器、７……送信部、８…
…送信アンテナ、９……タイマ回路、１０……遅
延回路、１１……乱数発生器、１２……受信アン
テナ、１３……プリンタ。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数のデータ発生地点に、発生したデータに
より変調入力を与える無線送信装置を備え、中央
のデータ収集地点に、上記送信装置より送信され
る無線信号を受信する受信装置を備えた無線デー
タ収集方式において、上記送信装置に、乱数発生
器と、この乱数発生器の出力する乱数により遅延
時間が制御される遅延回路とを備え、送信開始の
タイミングを与える起動信号を上記遅延回路を介
して上記送信装置に与える構成を特徴とする無線
データ収集方式。