JP2569932B2 - 移動体番号発生方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は移動体番号発生方式に関する。

〔従来の技術〕

従来の移動体番号発生方式は、移動体が小電力無線装
置を使って移動体に固有な番号を受信局へ知らせるとき
に、約１秒電波を発射しない休止期間と、移動体に固有
な番号を含む情報の情報伝達時間とからなる無線通信方
式をとり、情報伝達期間内は常時電波が発射されてお
り、同一無線チャネルでの他の移動体の使用を許さない
方式となっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の移動体番号初製法式は、移動体が小電
力無線装置を使って移動体に固有な番号を受信局へ知ら
せるときに、約１秒電波を発射しない休止期間と、移動
体に固有な番号を含む情報の情報伝達期間とからなる無
線通信方式をとり、情報伝達期間内は常時電波が発射さ
れており、同一無線チャネルでの他の移動体の使用を許
さない方式となっているので、情報伝達期間を休止期間
に比べて比較的長く選んで情報繰返し回数や誤り訂正符
号の付加等により信号品質を高めようとすれば、２つの
移動体が１つの受信局に近づいてきたとき、一方の送信
中は他方が電波使用出来ないため、電波を出さなかった
移動体は自己の番号を知らせるチャンスがないまま受信
局を通過してしまう場合があるという問題がある。

逆に、情報伝達期間を休止期間に比べて比較的短かく
選べば、１局だけが受信局に近づくときに、移動体は電
波を発射した後約１秒間の長い時間休止状態に入るため
に、受信側で電波を受ける総時間が少なく情報繰返し回
数が十分得られないため信号の品質が低くなるという問
題がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の移動体番号発生方式は、移動体に固有な番号
を前記移動体から電波により発射する移動体番号発生方
式において、前記移動体は前記電波を発射しない第１の
休止期間と前記電流を発射して前記移動体の固有な番号
を含む情報を伝えている情報伝達期間とからなり、且つ
前記情報伝達帰還内に前記第１の休止時間と比べ十分短
い期間前記電波を発射しない第２の休止期間を予め定め
られた周期で複数有する時間信号を発生する時間信号発
生手段と、前記第２の休止期間内に他の移動体からの電
波を検出すれば前記他の移動体からの電波の発射してい
る間前記電波の発射を停止させるべく前記時間信号発生
手段を制御する制御手段とを有している。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を適用する移動体が備える
移動体番号発生装置のブロック図、第２図は第１図に示
す移動体番号発生装置の送信信号の時間関係を示す図、
第３図は第１図に示す移動体発生装置を有する二つの移
動体が接近した場合のそれぞれの移動体の送信信号間の
時間関係を示す図である。

第１図において、本適用例の移動体番号発生装置は移
動体の番号を設定する移動体番号設定器１と、設定され
た移動体番号を電波で発射する小電力無線装置２とを有
して成り、小電力無線装置２は予め定められた基本時間
信号を発生する基本時間信号発生回路23と、移動体番号
を基本時間信号発生回路23で設定された時間間隔によっ
てアンテナ26を介して電波で発射する送信機24と、アン
テナ26を介して他の移動体からの電波を受信する受信機
25と、受信した電波から他の移動体のキャリアを検出す
るキャリアセンス回路22と、小電力無線装置２全体を制
御する制御回路（以下CPUと記す）21とを有して構成し
ている。

次に、本実施例の基本動作について第１図，第２図を
併用して説明する。

第１図に示す移動体番号発生装置が、例えば移動体ａ
に装備されて、移動体ａのみから移動体ａの移動体番号
Ａを発生して発信する場合の動作について説明する。

移動体ａのCPU21には予め移動体番号設定器１によっ
て移動体ａの移動体番号Ａが記憶されているものとす
る。

第２図において、移動体ａの基本時間信号発生回路23
は、予め設定された移動体番号Ａを含む情報伝達期間τ
_Ｓの次に第１の休止期間τ_１と、キャリアセンス期間τ
_Ｃの時間信号とを発生する。直、情報伝達期間τ_Ｓ間に
は情報の送信期間τと、第２の休止期間τ_０と、キャリ
アセンス期間τ_Ｃとを２回繰り返した後に再度情報の送
信期間τを持った期間構成になっている。

移動体ａのCPU21は、基本時間信号発生回路23の第２
図に示す時間信号に従って、送信期間τに移動体ａの移
動体番号Ａを送信機24に送ってアンテナ26から移動体番
号Ａの電波を発射させる。

情報伝達期間τ_Ｓの後第１の休止時間τ_１があり、こ
の第１の休止時間τ_１は１秒以上必要であり、第１の休
止時間τ_１後キャリアセンス期間τ_Ｃ内に他の移動体か
らのキャリアの電波がアンテナ26を介し受信機25を経由
してキャリアセンス回路22で検出されないと、CPU21は
再び移動体番号Ａの送信を開始する。

次に、移動体ａの移動体番号発信中に移動体ａと同様
に第１図に示す移動体番号発生信号を有する移動体ｂが
接近した場合の移動体番号の発生動作について第１図，
第３図を用いて説明する。

移動体ａのCPU21が移動体番号Ａの送信後、キャリア
センス時間τ_Ｃ内にキャリアセンス回路22によって移動
体ｂの移動体番号Ｂのキャリア電波を検出すると、CPU2
1は基本時間信号発生回路23に伝え、基本時間信号発生
回路23からの信号の第１の休止時間τ_１まで電波の発信
を停止し、キャリアセンサ期間τ_Ｃ後、再び移動体ａの
移動体番号Ａの送信を開始する。また、移動体ｂ側では
移動体ｂの移動体番号Ｂを移動体ａの送信の第１の休止
期間中に発信する。

即ち、移動体a,bがそれぞれお互いに接近して来たと
き、移動体番号送信直後の第２の休止期間τ_０に入る
が、この間に相手移動体にて、キャリアセンス時間τ_Ｃ
内に電波の演出がないと判断されて送信状態に入り、自
局は非送信状態になる。

第２図および第３図において分ることは、１つの移動
体のみのときは、他の移動体の割込送信を認める第１の
休止時間τ_１だけが休止時間であるのに対し、２つの移
動体が接近して来たときは移動体ａと移動体ｂがお互い
に均等に無線区間を占有しあっている事である。

即ち、本実施例の方式は１つの移動体のみの場合は情
報伝達期間τ_Ｓ内で許される範囲内で最も多く同一情報
（移動体番号を含む）を繰り返し送信し、次に、２つの
移動体が接近しているときは、お互いに均等に無線区間
を占有しあって、一方だけが送信チャンスを失なうよう
な不具合は生じない方式となっている。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、移動体は電波を発射し
ない第１の休止期間と電波を発射して移動体の固有な番
号を含む情報を伝えている情報伝達期間とからなり、且
つ情報伝達期間内に第１の休止時間と比べ十分短い期間
電波を発射しない第２の休止時間を予め定められた周期
で複数有する時間信号を発生する時間信号発生手段と、
第２の休止期間内に他の移動体からの電波を検出すれば
他の移動体からの電波の発射している間電波の発射を停
止させるべく時間信号発生手段を制御する制御手段とを
有することにより、２つの移動体が接近しているときに
も、お互いに均等に無線区間を占有しあって、従来のよ
うな一方だけが送信のチャンスを失なうような不具合を
なくすことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を適用する移動体が備える移
動体番号発生装置のブロック図、第２図は第１図に示す
移動体番号発生装置の送信信号の時間関係を示す図、第
３図は第１図に示す移動体番号発生装置を有する二つの
移動体が接近した場合それぞれの移動体の送信信号間の
時間関係を示す図である。 １……移動体番号設定器、２……小電力無線装置、21…
…制御回路（CPU）、22……キャリアセンス回路、23…
…基本時間信号発生回路、24……送信機、25……受信
機。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】移動体に固有な番号を前記移動体から電波
   により発射する移動体番号発生方式において、前記移動
   体は前記電波を発射しない第１の休止期間と前記電流を
   発射して前記移動体の固有な番号を含む情報を伝えてい
   る情報伝達期間とからなり、且つ前記情報伝達期間内に
   前記第１の休止時間と比べ十分短い期間前記電波を発射
   しない第２の休止期間を予め定められた周期で複数有す
   る時間信号を発生する時間信号発生手段と、前記第２の
   休止期間内に他の移動体からの電波を検出すれば前記他
   の移動体からの電波の発射している間前記電波の発射を
   停止させるべく前記時間信号発生手段を制御する制御手
   段とを有する事を特徴とする移動体番号発生方式。