JPS6350374Y2 - - Google Patents

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JPS6350374Y2
JPS6350374Y2 JP12093980U JP12093980U JPS6350374Y2 JP S6350374 Y2 JPS6350374 Y2 JP S6350374Y2 JP 12093980 U JP12093980 U JP 12093980U JP 12093980 U JP12093980 U JP 12093980U JP S6350374 Y2 JPS6350374 Y2 JP S6350374Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、枠体内に、内外障子を下枠レール
上に沿い引違いに走行可能として収めたサツシの
水密装置に関するもので、特に外障子と枠体との
水密性を保持し、強い風雨時にレール間に侵入し
た溜り水が、その風圧におされて室内側へ飛び散
つて入つてくるのを防止するようにしたサツシの
水密装置に係る。
(従来の技術) サツシは、周知のように、上下左右竪枠からな
る枠体内に内外障子を引き違い状に収め、障子閉
鎖時には、内障子の召合せ框に取付けたクレセン
トを閉めることにより、外障子が室内側に引き寄
せられて水密状態がもたらされる。
すなわち、引き違いサツシは、上下左右竪枠か
らなる枠体内に内外障子を引違い状に収め、前記
上下左右竪枠にはタイト材を装着する一方、外障
子の召合せ框の室内側壁にタイト材を装着し、前
記内外障子の閉鎖時には、内障子の上框、戸当り
框及び下框が枠体のタイト材と当接し、外障子の
上框及び戸当り框が枠体のタイト材と当接し、内
障子の召合せ框が外障子召合せ框の前記タイト材
と当接し、更に、外障子召合せ框の室内側下端縁
が、下枠内外レール間に装着した風止板と当接す
るサツシを基本形態とする。そして、強風雨時に
外障子の下框と外レール間から雨水が内外レール
間のウエブ上に侵入し、この雨水が室内へ飛沫と
なつて飛び散るので、この種の引き違いサツシに
おいては、外障子下框に設けたタイト材で、該下
框と外レール間の雨水の侵入を阻止している。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来のサツシにおけるタイト材は、外
障子下框の下端部に配されているので、台風時等
風雨の強い時には、内外レール間のウエブに溜つ
た雨水(レールには水抜孔が設けられているが、
強雨時には雨水が抜け切らずレール間に溜つてま
うという現象を生じる)が、強風に押され、タイ
ト材を越えて室内側に飛沫することがある。
また、上述のように、タイト材は通常、下框の
下端部に装着されているので、内外レール間のウ
エブに雨水が溜つているときは、当該雨水は、タ
イト材とレール間の僅な隙間から毛細管現象によ
つて室内側へ侵入して滞留し、この滞留雨水が爾
後、強風によつて飛沫となり、或いは天気が回復
して障子を開放する際に飛沫となる不具合を生じ
ていた。
本考案は、従来の水密装置を改良することによ
り、上記欠点を解消することを目的としている。
(課題を解決するための手段) すなわち、本考案は、上下左右竪枠からなる枠
体内に内外障子を引違い状に収め、前記上下左右
竪枠にはタイト材を装着する一方、外障子の召合
せ框の室内側壁にタイト材を装着し、前記内外障
子の閉鎖時には、内障子の上框、戸当り框及び下
框が枠体のタイト材と当接し、外障子の上框及び
戸当り框が枠体のタイト材と当接し、内障子の召
合せ框が外障子召合せ框の前記タイト材と当接
し、更に、外障子召合せ框の室内側下端縁が、下
枠内外レール間に装着した風止板と当接するサツ
シにおいて、外障子の下框の室内側壁に、該下框
の下端よりも上方の適位部位から室内側へ向つて
突出する突条壁を下框の長手方向に亘つて一体形
成し、この突条壁に対向する階段状下枠の起立壁
に第2タイト材を配設して構成され、内外障子閉
鎖時に前記突条壁と前記第2タイト材とが当接し
て、該突条壁と第2タイト材、突条壁よりも下方
の下框室内側壁、外障子召合せ框の前記タイト材
及び、外障子戸当り框の室内側部位のそれぞれに
よつて下方のみ開口の空間部が形成されることに
より前記目的を達成するものである。
(作用) 上記構成に依れば、形成された空間部が恰もク
ツシヨン材の如き働きをなして雨水の室内側への
飛沫を防止する。
すなわち、内外レール間に雨水が溜つたとして
も、水面上に密閉された空間部が存在し、溜つた
雨水に強風が吹きつけても、内側においては空間
部の空気が圧されるのみで、内側の雨水が直接室
内側へ移動しない。
(実施例) 以下、本考案を例示図面に基いて説明する。
第1図はこの考案による水密装置を設けたサツ
シを障子が解放された状態を示す縦断面図、第2
図は同じく障子を閉鎖した状態を示す要部の縦断
面図、第3図は同じく障子を閉鎖して示す横断面
図、第4図は同じく障子を解放した時の状態を示
す一部の横断面図、第5図は室外側の案内レール
の一部を上面より見た断面図、第6図は案内ブロ
ツクを示し、そのA図は平面図、B図は正面図、
C図は側面図、第7図は下枠の障子召合せ部と対
応する部分を室外側より見た断面図である。
図において、1は枠体で、上枠11、下枠4、
竪枠17,18から形成され、該枠体1には、内
障子2、外障子3が組込まれている。
下枠4は、階段状に形成されると共に、各段の
角部には上記内障子2用の走行レール5及び外障
子3用の走行レール6(以下において、走行レー
ル5,6は内外レール5,6とも記載される。)
が平行に形成され、他方、上枠11には、上記走
行レール5,6に対向して内障子2用の案内レー
ル12及び外障子3用の案内レール13が垂下形
成され、上記走行レール5と案内レール12に係
合して内障子2が、また、上記走行レール6と案
内レール13に係合して外障子3が、引き違い走
行可能に装着されている。
そして、上記室内側の(内障子2用の)走行レ
ール5に連続して形成された起立壁7の室外側
に、タイト材支承溝8,9が形成され、更に、上
記起立壁7と室外側の(外障子3用の)走行レー
ル6間に風止板10を嵌設している。
また、上記室内側の(内障子2用の)案内レー
ル12の室外側面にもタイト支承溝14,15が
形成され、更に、室外側の(外障子3用の)案内
レールの下端に、室外側へ屈折した縁部16が形
成されている。
枠体1の竪枠17,18は、基本的な断面形状
が略H字型に形成され、各竪枠17,18のうち
図の右側の竪枠17には、室内側の走行及び案内
用レール5,12と相対向する戸当り19を備
え、該戸当り19の室外側面には、タイト材支承
溝20が形成されている。
また、図の左側の竪枠18には、室外側の走行
及び案内用レール6,13と相対向する戸当り2
1が備えられている。更に、竪枠18には、仕切
壁22が設けられ、該仕切壁22の室外側面に同
じくタイト材支承溝23が形成されている。そし
て、上下枠11,4及び左右竪枠17,18の各
タイト材支承溝8,14,20,23には、連続
してタイト材24を嵌着し、上下枠11,4に形
成したタイト材支承溝9,15それぞれにも第2
タイト材25を嵌着してある。従つて、第2タイ
ト材25は、上下枠11,4の各タイト材24よ
りも外側寄り位置に配されている。
なお、図中、左側の竪枠18のタイト材支承溝
23は、他の溝8,14,20よりも室外側に位
置しているため、一方に傾斜面を持つ案内ブロツ
ク26を竪枠18の上下端に介設して、第8図に
示すように、タイト材24が室内外方向に位置を
ずらして連続するように構成している。
内外障子2,3は、戸車27を介して走行用の
内外レール5,6上を走行するものであり、案内
用レール12,13は、それぞれ障子2,3の上
部と嵌合する。そして、内障子2の下框28bに
おける室外側壁の下端には、下枠4のタイト材2
4に接する垂壁29が設けられ、また、外障子3
の下框30及び上框31における室内側壁には、
上下枠11,4の第2タイト材25に接する突条
壁32,33が設けられている。
また、内障子2の竪框35,36は従来のもの
と変りがないので構造の説明は省略するが、第3
図に示すように、戸当り框35における室外側壁
の内面にタイト材24が密接する構造であり、更
に、召合せ框36は、第7図に鎖線で示すよう
に、下端部を切欠いている。前記竪框35,36
の室外側部には、凹溝37内へ通じる抜孔38を
設け、室内外の気圧差を平均化するように形成し
てある。なお、上下框の前記凹溝37に係合する
部分にも抜孔39を設けてある。
外障子3の竪框40,41は、基本的には従来
のものと同様であり、召合せ框40の室内側に、
内障子2の召合せ框36に接するタイト材42を
配している。戸当り框41には、前記突条壁32
の端縁と当接する添片43が固着されている。こ
の添片43は、第3図に示すように、略台形状の
板片であり、後述する空間部34の形成を担うも
のとして機能する。そして、添片43の室内側端
縁は、障子閉鎖時に第2タイト材25と当接す
る。
また、外障子3の竪框40,41の上端口には
振止めピース44が嵌め込んであり、該ピース4
4には、上枠11の案内レール13に屈折した縁
部16が嵌合する。そして、外障子3を閉鎖して
室内側に引き寄せる際に、案内レール13の縁部
16が上記ピース44によつてその走行に支障を
来さないように、第5図に示すように該ピース4
4の縁部16に切欠45を形成し、以て外障子3
の引き寄せを可能にしている。また、障子の室内
側への引き寄せは、下枠に設けた引き寄せブロツ
ク及び、内障子召合せ框36に取付けたクレセン
ト(図示せず)に依り行われる。
この考案は以上の構造であつて、内外障子2,
3を閉鎖してクレセントを掛ければ、内外障子
2,3が共に室内側に引き寄せられてタイト材2
4及び第2タイト材25に密接される。この内外
障子閉鎖時に、前記突条壁32と前記第2タイト
材25とが当接して、該突条壁32と第2タイト
材25、突条壁32よりも下方の下框室内側壁、
外障子召合せ框40の前記タイト材42及び、外
障子戸当り框41の室内側部位のそれぞれによつ
て下方開口の空間部34が形成される。なお、実
施例では、前述のように外障子戸当り框41に、
外障子下框30の前記突条壁32の端縁と当接し
て前記空間部34の形成を担う添片43が設けら
れており、該添片43の室内側端縁は、内外障子
閉鎖時に前記第2タイト材25と当接することと
なる。
このように、本考案においては、空間部34が
形成されており、しかも、この空間部34は下方
のみ開口しているので、内外の走行レール5,6
間に雨水が侵入し、この雨水がレールの水抜き孔
から排出される量を凌駕してレール5,6間に滞
留しても、該空間部34に対峙する滞留雨水の水
面は、空間部34に対峙しない滞留雨水の水面が
上昇してもこれに伴うことがなく、空間部34の
下端面より上方へは移行することがない。
したがつて、この滞留雨水に対し強風によつて
風圧が加えられても、すなわち滞留雨水の水位が
上昇する力が加えられれば、それだけ空間部34
内の圧力が増すこととなり、その結果、該空間部
34に対峙する水面からは飛沫が生じにくくなつ
て、突条壁32とタイト材25の間から室内への
飛沫の侵入はほとんど阻止される。
本考案は、空間部34内の空気が緩衝材の作用
をなし、突条壁32の先端と第2タイト材25と
の接触面に対し雨水が風圧により直撃することが
なく、雨水が室内側へ侵入することがない。
(考案の効果) 従来のサツシでは、タイト材が下框の下部に突
出して設けられているだけなので、内外レール間
に溜つた雨水の水位が上昇すると、該タイト材は
雨水に接することとなり、毛細管現象により僅な
隙間から雨水が室内に侵入し、併せて風の吹込み
時には、タイト材が下枠に密接しているといえど
も風雨同時作用により水面が上下変動し、僅な隙
間から雨水が飛沫となつて室内へ侵入するもので
あつたが、この考案による水密装置は、前述のよ
うに、突条壁が溜つた雨水の表面より常に空間を
おいて上方に突出するように設けられているの
で、雨水が風に煽られても空間部の空気が緩衝材
の作用をなし、強い風が吹いても室内に飛沫が侵
入することがなく、極めて良好な水密を保つこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による水密装置を設けたサツ
シを障子が解放された状態で示す縦断面図、第2
図は同じく障子を閉鎖した状態で示す要部の縦断
面図、第3図は同じく障子を閉鎖して示す横断面
図、第4図は同じく障子を解放した時の状態で示
す一部の横断面図、第5図は室外側の案内レール
の一部を上面より見た断面図、第6図は案内ブロ
ツクを示し、そのA図は平面図、B図は正面図、
C図は側面図、第7図は下枠の障子召合せ部と対
応する部分を室外側より見た断面図、第8図はタ
イト材の位置決め用ブロツクを示す斜視図であ
る。 1……枠体、2……内障子、3……外障子、4
……下枠、5……内レール、6……外レール、7
……起立壁、10……風止板、11……上枠、1
7,18……竪枠、24……タイト材、25……
第2タイト材、28a……上框、28b……下
框、31……上框、32……突条壁、34……空
間部、35……戸当り框、36……召合せ框、4
0……召合せ框、41……戸当り框、42……タ
イト材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下左右竪枠11,4,17,18からなる
    枠体1内に内外障子2,3を引違い状に収め、
    前記上下左右竪枠11,4,17,18にはタ
    イト材24を装着する一方、外障子3の召合せ
    框40の室内側壁にタイト材42を装着し、前
    記内外障子2,3の閉鎖時には、内障子2の上
    框28a、戸当り框35及び下框28bが枠体
    1のタイト材24と当接し、外障子3の上框3
    1及び戸当り框41が枠体1のタイト材24と
    当接し、内障子2の召合せ框36が外障子召合
    せ框40の前記タイト材42と当接し、更に、
    外障子召合せ框40の室内側下端縁が、下枠内
    外レール間5,6に装着した風止板10と当接
    するサツシにおいて、外障子3の下框30の室
    内側壁に、該下框30の下端よりも上方の適位
    部位から室内側へ向つて突出する突条壁32を
    下框30の長手方向に亘つて一体形成し、この
    突条壁32に対向する階段状下枠4の起立壁7
    に第2タイト材25を配設してなり、内外障子
    閉鎖時に前記突条壁32と前記第2タイト材2
    5とが当接して、該突条壁32と第2タイト材
    25、突条壁32よりも下方の下框室内側壁、
    外障子召合せ框40の前記タイト材42及び、
    外障子戸当り框41の室内側部位のそれぞれに
    よつて下方のみ開口の空間部34が形成される
    ことを特徴とするサツシの水密装置。 (2) 外障子戸当り框41には、外障子下框30の
    前記突条壁32の端縁と当接して前記空間部3
    4の形成を担う添片43が設けられ、該添片4
    3の室内側端縁は、内外障子閉鎖時に前記第2
    タイト材25と当接することを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のサツシの水密
    装置。
JP12093980U 1980-08-26 1980-08-26 Expired JPS6350374Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS57109177U JPS57109177U (ja) 1982-07-06
JPS6350374Y2 true JPS6350374Y2 (ja) 1988-12-23

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ID=29914885

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