JPS6348890B2 - - Google Patents
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- JPS6348890B2 JPS6348890B2 JP57003069A JP306982A JPS6348890B2 JP S6348890 B2 JPS6348890 B2 JP S6348890B2 JP 57003069 A JP57003069 A JP 57003069A JP 306982 A JP306982 A JP 306982A JP S6348890 B2 JPS6348890 B2 JP S6348890B2
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- flame
- polyvinyl chloride
- insulated wire
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Landscapes
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は、電気特性を損なうことなく優れた難
燃性を付与した絶縁電線に関するものである。 シールド線、同軸コードといつた絶縁電線の絶
縁体としてはポリエチレンが広く使用されてきて
いる。しかし、ポリエチレンは易燃性であり、こ
れを難燃化するために他の混合物を添加する試み
がなされているが、何れもポリエチレン本来の優
れた電気的特性を損なうことが多い。 このため、絶縁電線に難燃性を付与する方法と
して、ポリエチレン絶縁体の外周に設けるシース
に難燃性を付与する方法が採用されてきている。
例えば、一般の絶縁電線においては、シース材料
に実用上の要求特性、加工性、可撓性等を考慮し
て、主に可塑化ポリ塩化ビニルが使用されてきて
いる。 しかし、ポリ塩化ビニル自体は自消性である
が、可撓性を付与するために20〜40重量％の可塑
剤を配合すると燃え易くなる。そのため、可塑化
ポリ塩化ビニルの難燃性向上のために塩素化パラ
フイン、りん系有機化合物を三酸化アンチモンと
共に配合することにより良好な難燃性を得てい
る。 しかしながら、ポリ塩化ビニルは、絶縁体とし
てポリエチレンを使用している絶縁電線に対して
は十分な難燃性を与えるシース材料にはない得な
いという現状にある。このことは、絶縁電線の難
燃性の評価に用いられるUL規格に記載されてい
る難燃性試験結果からも明らかである。すなわ
ち、この方法は、垂直に保持した絶縁電線にガス
バーナーの規定の炎を15秒間あて、除炎後の燃焼
時間や落下物を観察し、これを５回繰り返して行
なうもので、この試験方法により前述した可塑化
ポリ塩化ビニルで被覆した絶縁電線を試験する
と、シース材料が接炎により燃焼して消失する
か、又は、亀裂が生じて内部絶縁体のポリエチレ
ンに着火して延焼してしまう。 本発明は上記に基づいてなされたものであり、
UL規格VW−１の難燃試験に合格するという非
常に優れた難燃性を有する絶縁電線の提供を目的
とするものである。 本発明の絶縁電線は、易燃性絶縁体の外周に、
ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して塩素化ポ
リエチレンを30重量部以上及び亜鉛化合物を１〜
50重量部含有する樹脂組成物を押出被覆してなる
ことを特徴とするものである。 本発明では、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化ポリ
エチレンを30重量部以上及び亜鉛化合物の三成分
の相乗作用により強固な発泡炭化層が形成され、
易燃性絶縁体の燃焼が防止されることになる。す
なわち、塩素化ポリエチレンは、接炎によつて温
度が上昇する軟化、溶融する性質を有し、この状
態の時に燃焼により発生するガスが発泡剤として
作用し、発泡体を生成する。ポリ塩化ビニルは、
燃焼時に炭化し易い性質を有するが、亜鉛化合物
の添加により塩化亜鉛が生成され、これが脱塩化
水素の作用を促進して炭化性をより向上させ、強
固な発泡炭化層が形成されるのである。 塩素化ポリエチレンは、ポリ塩化ビニル100重
量部に対して30重量部以上配合する必要があり、
これ以下では発泡効果が小さくなる。 亜鉛化合物としては、炭酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、
ピロメリツト酸亜鉛等があげられる。亜鉛化合物
はポリ塩化ビニル100重量部に対して１〜50重量
部配合する必要があり、１重量部に満たない場合
は炭化が不十分であり、50重量部を越えると成形
加工性が低下する。 本発明においては、上記成分以外に安定剤、充
填剤、酸化防止剤、着色剤等を配合しても差し支
えない。又、多官能モノマを添加し、遊離基発生
剤を加えて熱により架橋するか、エネルギーリツ
チ線を照射して架橋してもよい。 以下、本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 第１表の各例に示すように、各種成分を配合し
て難燃性樹脂組成物を調整した。続いて、外径
1.2mmの導体外周にポリエチレン絶縁体を厚さ1.4
mmに押出被覆してコアを作り、このコアの外周に
第１表の各例に基づいた難燃性樹脂組成物を厚さ
0.5mmに押出被覆して絶縁電線を製造した。 製造した絶縁電線を、UL規格VW−１燃焼試
験に準拠して評価し、この結果を第１表の下欄に
示した。又、燃焼時の発泡炭化層の形成状況につ
いても観察し、その結果を併記した。
燃性を付与した絶縁電線に関するものである。 シールド線、同軸コードといつた絶縁電線の絶
縁体としてはポリエチレンが広く使用されてきて
いる。しかし、ポリエチレンは易燃性であり、こ
れを難燃化するために他の混合物を添加する試み
がなされているが、何れもポリエチレン本来の優
れた電気的特性を損なうことが多い。 このため、絶縁電線に難燃性を付与する方法と
して、ポリエチレン絶縁体の外周に設けるシース
に難燃性を付与する方法が採用されてきている。
例えば、一般の絶縁電線においては、シース材料
に実用上の要求特性、加工性、可撓性等を考慮し
て、主に可塑化ポリ塩化ビニルが使用されてきて
いる。 しかし、ポリ塩化ビニル自体は自消性である
が、可撓性を付与するために20〜40重量％の可塑
剤を配合すると燃え易くなる。そのため、可塑化
ポリ塩化ビニルの難燃性向上のために塩素化パラ
フイン、りん系有機化合物を三酸化アンチモンと
共に配合することにより良好な難燃性を得てい
る。 しかしながら、ポリ塩化ビニルは、絶縁体とし
てポリエチレンを使用している絶縁電線に対して
は十分な難燃性を与えるシース材料にはない得な
いという現状にある。このことは、絶縁電線の難
燃性の評価に用いられるUL規格に記載されてい
る難燃性試験結果からも明らかである。すなわ
ち、この方法は、垂直に保持した絶縁電線にガス
バーナーの規定の炎を15秒間あて、除炎後の燃焼
時間や落下物を観察し、これを５回繰り返して行
なうもので、この試験方法により前述した可塑化
ポリ塩化ビニルで被覆した絶縁電線を試験する
と、シース材料が接炎により燃焼して消失する
か、又は、亀裂が生じて内部絶縁体のポリエチレ
ンに着火して延焼してしまう。 本発明は上記に基づいてなされたものであり、
UL規格VW−１の難燃試験に合格するという非
常に優れた難燃性を有する絶縁電線の提供を目的
とするものである。 本発明の絶縁電線は、易燃性絶縁体の外周に、
ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して塩素化ポ
リエチレンを30重量部以上及び亜鉛化合物を１〜
50重量部含有する樹脂組成物を押出被覆してなる
ことを特徴とするものである。 本発明では、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化ポリ
エチレンを30重量部以上及び亜鉛化合物の三成分
の相乗作用により強固な発泡炭化層が形成され、
易燃性絶縁体の燃焼が防止されることになる。す
なわち、塩素化ポリエチレンは、接炎によつて温
度が上昇する軟化、溶融する性質を有し、この状
態の時に燃焼により発生するガスが発泡剤として
作用し、発泡体を生成する。ポリ塩化ビニルは、
燃焼時に炭化し易い性質を有するが、亜鉛化合物
の添加により塩化亜鉛が生成され、これが脱塩化
水素の作用を促進して炭化性をより向上させ、強
固な発泡炭化層が形成されるのである。 塩素化ポリエチレンは、ポリ塩化ビニル100重
量部に対して30重量部以上配合する必要があり、
これ以下では発泡効果が小さくなる。 亜鉛化合物としては、炭酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、
ピロメリツト酸亜鉛等があげられる。亜鉛化合物
はポリ塩化ビニル100重量部に対して１〜50重量
部配合する必要があり、１重量部に満たない場合
は炭化が不十分であり、50重量部を越えると成形
加工性が低下する。 本発明においては、上記成分以外に安定剤、充
填剤、酸化防止剤、着色剤等を配合しても差し支
えない。又、多官能モノマを添加し、遊離基発生
剤を加えて熱により架橋するか、エネルギーリツ
チ線を照射して架橋してもよい。 以下、本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 第１表の各例に示すように、各種成分を配合し
て難燃性樹脂組成物を調整した。続いて、外径
1.2mmの導体外周にポリエチレン絶縁体を厚さ1.4
mmに押出被覆してコアを作り、このコアの外周に
第１表の各例に基づいた難燃性樹脂組成物を厚さ
0.5mmに押出被覆して絶縁電線を製造した。 製造した絶縁電線を、UL規格VW−１燃焼試
験に準拠して評価し、この結果を第１表の下欄に
示した。又、燃焼時の発泡炭化層の形成状況につ
いても観察し、その結果を併記した。
【表】
第１表から明らかな通り、本発明の範囲にある
実施例１〜４の絶縁電線では、燃焼時の発泡層の
形成は良好であつて、従つてUL規格VW−１に
規定された燃焼試験に合格している。これに対
し、比較例１〜３の絶縁電線は発泡炭化層の形成
が不十分であり、難燃試験に不合格である。 以上説明してきた通り、本発明は易燃性絶縁体
の外周に、接炎により発泡して強固な炭化層を形
成する保護層を形成するものであり、電気特性が
良好であり、しかもUL規格VW−１試験に合格
するという優れた難燃性を有する絶縁電線が得ら
れる。
実施例１〜４の絶縁電線では、燃焼時の発泡層の
形成は良好であつて、従つてUL規格VW−１に
規定された燃焼試験に合格している。これに対
し、比較例１〜３の絶縁電線は発泡炭化層の形成
が不十分であり、難燃試験に不合格である。 以上説明してきた通り、本発明は易燃性絶縁体
の外周に、接炎により発泡して強固な炭化層を形
成する保護層を形成するものであり、電気特性が
良好であり、しかもUL規格VW−１試験に合格
するという優れた難燃性を有する絶縁電線が得ら
れる。
Claims (1)
- １ 導体外周に易燃性絶縁体を設け、さらにこの
外周にポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して塩
素化ポリエチレンを30重量部以上及び亜鉛化合物
を１〜50重量部含有する樹脂組成物を押出被覆し
てなることを特徴とする難燃性絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP306982A JPS58120658A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 難燃性絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP306982A JPS58120658A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 難燃性絶縁電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58120658A JPS58120658A (ja) | 1983-07-18 |
| JPS6348890B2 true JPS6348890B2 (ja) | 1988-10-03 |
Family
ID=11547037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP306982A Granted JPS58120658A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 難燃性絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58120658A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100556320B1 (ko) * | 2003-03-25 | 2006-03-03 | 엘에스전선 주식회사 | 염소화 폴리에틸렌-폴리비닐클로라이드 혼합물로 제조된버퍼튜브를 구비하는 광케이블 |
| CN103613880A (zh) * | 2013-10-28 | 2014-03-05 | 安徽精一机械设备有限公司 | 一种阻燃发泡材料 |
| CN103613881A (zh) * | 2013-10-28 | 2014-03-05 | 安徽精一机械设备有限公司 | 一种轻质发泡板材 |
| CN109233155A (zh) * | 2018-10-18 | 2019-01-18 | 合肥慧林建材有限公司 | 一种保温阻燃材料及其制备方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4997047A (ja) * | 1972-12-27 | 1974-09-13 | ||
| JPS5143508A (ja) * | 1974-10-12 | 1976-04-14 | Mitsubishi Electric Corp | Zaishakenchisochi |
| JPS5150959A (ja) * | 1974-09-03 | 1976-05-06 | Stauffer Chemical Co |
-
1982
- 1982-01-12 JP JP306982A patent/JPS58120658A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4997047A (ja) * | 1972-12-27 | 1974-09-13 | ||
| JPS5150959A (ja) * | 1974-09-03 | 1976-05-06 | Stauffer Chemical Co | |
| JPS5143508A (ja) * | 1974-10-12 | 1976-04-14 | Mitsubishi Electric Corp | Zaishakenchisochi |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58120658A (ja) | 1983-07-18 |
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