JPS634867Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電柱に設置される配電用開閉器などの
開閉用の引綱を中間支持する引綱支持金具に関す
るものである。

従来気中開閉器などの開閉用引綱は下方に垂下
したままか、足場ボルトに巻付けて支持されるな
どして、その支持が不充分であり、そのため引綱
が低圧線に巻きついたり、作業者の昇降時に防げ
になつたり、場合によつては手足に引掛けて誤操
作を生ずる心配があるほか、風に揺れて付根が磨
耗し切断の原因になるなどの支障があつた。

本考案は、第３図にしめす引綱支持金具７と併
用することにより、このような支障を除去するも
のである。第１図、第２図にしめすように、電柱
に装着する曲板状の電柱に取付金具１の一側中央
近くに取付バンドのすべり止め２を曲起して設け
るとともに、電柱取付金具１の両側部に側部から
引綱９が挿入可能な螺線状の頭部３を有するピン
４を放射状に突出せしめ、更に電柱取付金具１の
中央近くに、第４図、第５図にしめすような、円
形または小判形のＵボルト取付孔１０を設けた構
造のものである。

第２図はピン４が電柱取付金具１の両側の上部
と下部にそれぞれ段違いに設けられているが、両
側のピン４をともに上部あるいは下部に設けても
よい。

本考案の引綱中間支持金具の使用法は第３図に
しめすように、電柱５に本考案の引綱中間支持金
具の電柱取付金具１を当てがい、バンド６で電柱
５に取付ける。また、本引綱中間支持金具を腕金
１１に取付けるには、第３図、第４図、第５図に
しめすように、Ｕボルト取付孔１０を使用して、
Ｕボルト１２より腕金１１に取付ける。

次に電柱５に設置された開閉器８の開閉用の引
網９を螺線状の頭部３を螺線にそつて挿入し中間
支持する。なお、引綱９の末端は、引綱支持金具
７にて固定すれば引綱９は完全に電柱５に支持さ
れる。このように本考案の引綱中間支持金具は螺
線状の頭部３が螺線形状のため引綱９の中途部を
螺線にそわして挿入すれば螺線状の頭部３に容易
に挿入支持できるので挿入作業が容易であり、か
つ、引綱９は螺線状の頭部３から使用中外れるこ
ともないなどの効果を有するものである。

次に本考案の応用例として、使途により第４
図、第５図にしめすように曲板状の電柱取付金具
１を、コ型金物の板状とし中央部にＵボルト取付
用の円孔かまたは小判形のＵボルト取付孔１０を
設けた形状とし、第３図にしめすように開閉器８
の開閉用の引綱９を途中の腕金１１などにも支持
することができる。すなわち、電柱取付金具１を
Ｕボルト１２で腕金１１に取付け、ピン４の螺線
状の頭部３に引綱９を挿入して使用する。なお、
コ型金物のＵボルト取付孔１０を小判形孔とすれ
ば、各サイズの腕金１１にも、適応するＵボルト
を選択使用することにより容易に対応することが
できる。以上のように本考案は、電柱や腕金など
に必要に応じて、その取付角度が変つている場合
においても容易に対応して中間支持できる特徴を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の引綱中間支持金物の平面図、
第２図は同正面図、第３図は使用例示図、第４
図、第５図は本考案の応用例示図。 １は電柱取付金具、２はバンドのすべり止め、
３は螺線状の頭部、４はピン、５は電柱、６はバ
ンド、７は引綱支持金具、８は開閉器、９は引
綱、１０はＵボルト取付孔、１１は腕金、１２は
Ｕボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電柱取付金具の、中央近くにＵボルト取付孔
   と、一側にバンドのすべり止めを有する電柱取付
   金具の両側部の上部又は下部、あるいは両側のは
   すかい位置に、引網支持用の螺線状の頭部を有す
   るピンを、放射状に突出せしめて設けたことを特
   徴とする引網中間支持金具。