JP2782043B2 - 架空ケーブル架設用補助具 - Google Patents

架空ケーブル架設用補助具

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JP2782043B2
JP2782043B2 JP32147994A JP32147994A JP2782043B2 JP 2782043 B2 JP2782043 B2 JP 2782043B2 JP 32147994 A JP32147994 A JP 32147994A JP 32147994 A JP32147994 A JP 32147994A JP 2782043 B2 JP2782043 B2 JP 2782043B2
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英昭 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電柱間に架空ケーブ
ルを架設する場合に、従来の数名の作業人数に比べて1
名の作業員でしかも安全に架空ケーブルを電柱間に架設
できるようにした架空ケーブル架設用補助具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱間に架空ケーブルを架設する
場合、各電柱の上部にアームを水平に張り出して取り付
け、このアームの張り出した先端側に滑車を吊り下げ、
この滑車に架空ケーブルを通して一時的に架けておく。
その後、滑車から架空ケーブルを取り外し架空ケーブル
を動かしてアームに吊持された吊り金具に取り付けるこ
とにより、架空ケーブルの架設作業は終了する。滑車は
作業終了後取り外される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
架空ケーブルの架設作業において、架空ケーブルを架設
する各電柱同士の径間が50m程あり、又架空ケーブル
の径も20〜30mm程あるため、電柱間に架設される架
空ケーブルは相当な重量となる。このため、滑車から吊
り金具に架空ケーブルを動かす場合、1〜2名の作業員
が架空ケーブルを支えながら動かし、また、吊り金具に
架空ケーブルを取り付けるときには1〜2名の作業員が
架空ケーブルを支え、他の作業員が架空ケーブルを吊り
金具に取り付けている。このように、架空ケーブルが重
たいので、架空ケーブルの架設作業には数名の作業員が
必要であった。
【0004】また、架空ケーブル架設作業は電柱に登っ
ての高所作業であり、しかも高所での重たい架空ケーブ
ルを動かす作業は危険であり、更に電柱には高圧電線が
架設されていて、作業中にこの高圧電線に触れて感電死
したり、感電して高所から落下するな等、非常に危険で
あった。
【0005】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、滑車から吊り金具に架空ケーブルを動
かす作業並びに架空ケーブルを吊り金具に取り付ける作
業を1名の作業員で可能にし、数名の作業員による高所
作業を1名でできるようにして高所作業での危険度を少
なくできる架空ケーブル架設用補助具を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めにこの発明は、電柱上部に水平に張り出して取り付け
られたアーム上に設置されて上下に昇降する高さ調節ネ
ジ部を設け、高さ調節ネジ部の下方の左右両側に架空ケ
ーブルを下方から支えて係止するケーブル係止片をそれ
ぞれ設けた構成よりなるものである。
【0007】
【作用】以上のような構成を有するこの発明は、次のよ
うに作用する。すなわち、電柱上部に水平に張り出して
取り付けられたアームの先端側に吊り下げられた滑車に
一時的に支えられている架空ケーブルを、高さ調節ネジ
部を調整して架空ケーブル係止片で下方から支え、架空
ケーブル係止片で架空ケーブルを支えた後、架空ケーブ
ルから滑車を外し、架空ケーブルを支えた架空ケーブル
架設用補助具を吊り金具が取り付けられている箇所の真
下まで移動し、高さ調節ネジ部を調整して架空ケーブル
を吊り金具まで押し上げ、架空ケーブルを吊り金具に取
り付ける。
【0008】
【実施例】以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発
明をより具体的に説明する。ここで、図1は架空ケーブ
ル架設用補助具の正面図、図2は架空ケーブル架設用補
助具の側面図、図3は架空ケーブル架設用補助具の平面
図である。
【0009】図において、架空ケーブル架設用補助具1
は、電柱間に架空ケーブルaを架設する場合に使用され
る器具で、その中央部に高さ調節ネジ部2が設けられて
おり、又高さ調節ネジ部2の下方の左右両側に架空ケー
ブル係止片3がそれぞれ設けられた構成からなってい
る。
【0010】架空ケーブル架設用補助具1は、フラット
な金属板が中央部で左右に水平になった上部中央水平辺
1aが形成され、上部中央水平辺1aは電柱上部に水平
に張り出して取り付けられたアームbの幅より少し広い
間隔を有している。上部中央水平辺1aの左右両側はア
ームbの幅より少し広い間隔を開けた状態で下向きに平
行に折曲されて側部垂直辺1b,1bがそれぞれ形成さ
れている。アームbはこの側部垂直辺1b,1bと上部
中央水平辺1aとの間に形成される空間内に入り込んで
いる。側部垂直辺1b,1bの下端は外方側に向けて水
平にそれぞれ折曲されて下部水平辺1c,1cが形成さ
れている。
【0011】また、上部中央水平辺1aの両端と下部水
平辺1c,1cの先端との間には、フラットな金属板が
斜辺1d,1dとして一体的に固設して取り付けられて
おり、架空ケーブル架設用補助具1は補強されている。
この斜辺1d,1dの上部側には半円形リング1e,1
eが突設されており、一方の半円形リング1eにはワイ
ヤーロープ1fの一端が結ばれている。ワイヤーロープ
1fの他端にはフック1gが結ばれていて、このフック
1gを電柱又はアームbの一部に引っ掛けて連結してお
くことにより、架空ケーブル架設用補助具1がアームb
から落下するのを防いでいる。
【0012】高さ調節ネジ部2は、上部中央水平辺1a
部位に設けられており、電柱上部に水平に張り出して取
り付けられたアームb上に設置されて上下に昇降して、
架空ケーブル係止片3の高さを調整する機能を果たすも
ので、ネジ棒2aと該ネジ棒2aを貫通して螺合するナ
ット2bから構成されている。ネジ棒2aの側周面には
ネジが切ってあり、このネジ棒2aは架空ケーブル架設
用補助具1の上部中央水平辺1aの中央部分を上下方向
に貫通している。また、ネジ棒2aが貫通する上部中央
水平辺1aの中央部分の表面にはナット2bが溶接など
によって一体的に固設されている。
【0013】ネジ棒2aの下端には底辺が平らな円錐状
の当接盤2cが揺動自在に取り付けられている。当接盤
2cの平らな底辺はアームbの表面に当接する部分であ
る。ネジ棒2aの下端は球面が一体的に固設されてお
り、この球面が当接盤2cの内部の穴に嵌合されてい
て、当接盤2cはネジ棒2aの下端に揺動自在に取り付
けられている。また、ネジ棒2aの上端には該ネジ棒2
aを回すためのハンドル2dが設けられている。
【0014】架空ケーブル係止片3,3は、下部水平辺
1c,1cのそれぞれの先端側の下面にその上端が溶接
等により一体的に固設されている。架空ケーブル係止片
3,3は、架空ケーブルaを下方から支えて係止するも
ので、下部側が下向きに半円形状に形成されていて、こ
の半円形状の内側部分に架空ケーブルaを載せて下方か
ら支えるようになっている。
【0015】次に、上記実施例の構成に基づく架空ケー
ブル架設用補助具による使用方法について、図4〜図8
を参照しながら以下説明する。先ず、各電柱上部に水平
に張り出して取り付けられたアームbに滑車c及び吊り
金具dを吊り下げて取り付ける。このうち、滑車cはア
ームbの先端側に吊り下げて取り付ける。続いて、アー
ムbの先端側に吊り下げて取り付けられた滑車cに架空
ケーブルaを通して、架空ケーブルaを滑車cで一時的
に支える(図4参照)。
【0016】アームbに架空ケーブル架設用補助具1を
取り付ける(図5参照)。架空ケーブル架設用補助具1
の下部水平辺1c,1cの間にアームbが入るようにし
て取り付ける。このとき、高さ調節ネジ部2のネジ棒2
aの当接盤2cがアームbの上面に載る。そして、この
架空ケーブル架設用補助具1を架空ケーブルaを支えて
いる滑車cの傍まで移動し、高さ調節ネジ部2のネジ棒
2aのハンドル2dを回して、ネジ棒2aを上昇させ
る。
【0017】ネジ棒2aを上昇させると、架空ケーブル
架設用補助具1全体は下方に移動して、下部水平辺1
c,1cの下面に突設された架空ケーブル係止片3が滑
車cで支えられている架空ケーブルaの下方まで下がっ
たところで、ハンドル2dを回すのを止め、架空ケーブ
ル架設用補助具1全体を架空ケーブルa側に移動させ
て、架空ケーブル係止片3を架空ケーブルaの真下から
支えることができる箇所まで移動させる(図6参照)。
【0018】その後、ハンドル2dを逆に回してネジ棒
2aを下降させる。ネジ棒2aが下降すると、架空ケー
ブル架設用補助具1全体は上方に移動して、上方に移動
する架空ケーブル係止片3が架空ケーブルaの真下に当
接して下から支えるようになる。架空ケーブルaを架空
ケーブル係止片3で完全に支える状態になった時点でハ
ンドル2dを回すのを止める。
【0019】続いて、架空ケーブルaを一時的に支えて
いた滑車cをアームbから取り外し、その後、架空ケー
ブルaを架空ケーブル係止片3で支えた状態の架空ケー
ブル架設用補助具1を吊り金具dの取り付け箇所まで移
動し、その箇所で高さ調節ネジ部2を調整してつまりハ
ンドル2dを回して、架空ケーブルaを支えている架空
ケーブル係止片3の高さを調整して、吊り金具dの下部
に架空ケーブルaの上部側が入るようにする。その後、
吊り金具dの下部に架空ケーブルaを取り付ける(図7
参照)。その後、滑車c及び架空ケーブル架設用補助具
1を撤去することによって、架空ケーブルaの架設作業
は終了する(図8参照)。
【0020】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る架空ケーブル架設用補助具によれば、電柱上部
に水平に張り出して取り付けられたアーム上に設置され
て上下に昇降する高さ調節ネジ部を設け、高さ調節ネジ
部の下方の左右両側に架空ケーブルを下方から支えて係
止するケーブル係止片をそれぞれ設けたことにより、滑
車の箇所から吊り金具の箇所まで重たい架空ケーブルを
移動させる場合に、架空ケーブル架設用補助具で架空ケ
ーブルを支えた状態で移動させることができ、しかも、
吊り金具に架空ケーブルを取り付ける間も、重たい架空
ケーブルは架空ケーブル架設用補助具で支えられている
ので、従来のように、別の1〜2名の作業員が支える必
要がなく、従って、1名の作業員でこの作業を行うこと
ができ、高所での危険の多い作業を最小の人員で行うこ
とが可能となり、高所作業の安全性を高めることができ
る等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す架空ケーブル架設用補
助具の正面図である。
【図2】この発明の実施例を示す架空ケーブル架設用補
助具の側面図である。
【図3】この発明の実施例を示す架空ケーブル架設用補
助具の平面図である。
【図4】この発明の実施例の架空ケーブル架設用補助具
による使用直前を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施例の架空ケーブル架設用補助具
による使用直後を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施例の架空ケーブル架設用補助具
による使用中を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施例の架空ケーブル架設用補助具
による使用終了時を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施例の架空ケーブル架設用補助具
の撤去後を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 架空ケーブル架設用補助具 1a 上部中央水平辺 1b 側部垂直辺 1c 下部水平辺 1d 斜辺 1e 半円形リング 1f ワイヤーロープ 1g フック 2 高さ調節ネジ部 2a ネジ棒 2b ナット 2c 当接盤 2d ハンドル 3 架空ケーブル係止片 a 架空ケーブル b アーム c 滑車 d 吊り金具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電柱上部に水平に張り出して取り付けら
    れたアーム上に設置されて上下に昇降する高さ調節ネジ
    部を設け、高さ調節ネジ部の下方の左右両側に架空ケー
    ブルを下方から支えて係止するケーブル係止片をそれぞ
    れ設けたことを特徴とする架空ケーブル架設用補助具。
JP32147994A 1994-11-29 1994-11-29 架空ケーブル架設用補助具 Expired - Fee Related JP2782043B2 (ja)

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