JPS634852Y2 - - Google Patents

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JPS634852Y2
JPS634852Y2 JP1983202852U JP20285283U JPS634852Y2 JP S634852 Y2 JPS634852 Y2 JP S634852Y2 JP 1983202852 U JP1983202852 U JP 1983202852U JP 20285283 U JP20285283 U JP 20285283U JP S634852 Y2 JPS634852 Y2 JP S634852Y2
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belt
case
endless belt
pulley
pulleys
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JP1983202852U
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JPS60110761U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベルト式動力伝達装置における冷却構
造に関する。
ドライブプーリとドリブンプーリとこれら両プ
ーリに巻回されるドライブベルトとを収納するケ
ース内に気体の流れを生じせしめて、ケース内の
特にベルトとプーリ間で発生する摩擦熱を冷却す
るようにしたものは、例えば、実公昭31−19213
号公報および特開昭58−137663号公報のように公
知である。
本考案は、このようなベルト式動力伝達装置の
冷却構造の一つを示すものであつて、ケース内の
気体の流れを発熱部に効率的に導き、その冷却能
力をさらに高めるようにしたベルト式動力伝達装
置を得ることを目的とするものであり、無端状ベ
ルトの内側に無端状ベルトの巻回長手方向に整流
部材を設け、無端状ベルトに沿つた導風路を形成
したことを特徴とする。
以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明
する。
図示した実施例は、本考案を自動二輪車のベル
ト式無段変速機に適用したものである。
自動二輪車は、第1図にその一例を示すよう
に、車体1の後方部位に、エンジン2と、ベルト
式無段変速機を収納するケース5とを一体に形成
したパワーユニツトPを、その前部をリンクLを
介してフレームFに枢着され、その後部を緩衝器
Sを介してフレームに連結されることにより、フ
レームFに上下揺動自在に懸架されている。ケー
ス5の後部に軸支される後輪6はエンジン2の出
力によりベルト式無段変速機を介して駆動され
る。
ベルト式無段変速機それ自体は公知技術に属す
るが、その概略を第1図のA−A線断面による第
2図を参照して説明すると、エンジン2のクラン
クシヤフト7の左側(図において下方)に遠心式
可変ピツチ構造のドライブプーリ8が、後輪6に
回転を伝達するドリブンシヤフト9上に可変ピツ
チ構造のドリブンプーリ10がそれぞれ設けら
れ、これらプーリ8,10間にゴムを主体として
形成されたVベルト構造のベルト11が巻回さ
れ、減速ギヤ12,13を介してフアイナルシヤ
フト14の後輪6が回転する。前記ドライブプー
リ8は、熱伝導性のよい例えばアルミニウムによ
り形成された可動フエース15と固定フエース1
5aとからなり、可動フエース15は、クランク
シヤフト7に外嵌されたカラー17の外周に軸方
向に摺動自在に嵌挿され、また固定フエース15
aは、クランクシヤフト7の軸端に嵌挿されて該
軸端に螺合されるナツト20により前記カラー1
7端部に圧接固定されている。前記可動フエース
15にはランププレート21が固着されており、
このランププレート21と可動フエース15の背
面との間にはウエイトローラ22が介設されてい
る。前記ランププレート21と可動フエース15
の背面との間隔は、その外周方向になるにつれて
次第に幅狭に形成されており、ウエイトローラ2
2が遠心力を受けて外方に移動するときその遠心
力に釣合つた位置まで可動フエース15が固定フ
エース15a方向に移動される。よつて、ベルト
11がドライブプーリ8に巻回する有効半径は大
きくなる。
つぎにドリブンプーリ10は、ドリブンシヤフ
ト9上にベアリング23,23を介して回転自在
に外嵌されるボス24に溶着された固定フエース
25と、ボス24上に摺動可能に嵌挿された可動
フエース26とからなり、この可動フエース26
は、そのボス部に軸線方向に対し所定角度(45度
程度)傾斜して切設されたカム溝28を有し、こ
のカム溝28にボス24に植設されたピン29が
嵌入されていて、可動フエース26の進退に応じ
自己回転されるようになつている。そしてこの可
動フエース26は、ボス24の端部にナツト30
により固定されたクラツチプレート31との間に
介在するスプリング32の伸長力により固定フエ
ース25の方向に偏倚され、ベルト11の張力に
スプリング32の力がバランスした位置に可動フ
エース26が位置されるようになつている。
前記ドリブンシヤフト9の軸端に螺合されるナ
ツト34により固定された断面が略コ字状をなす
椀状のクラツチアウタ33と、このクラツチアウ
タ33の円筒状の周側部35の内面においてクラ
ツチプレート31に固着されたクラツチシユー3
6とから成る遠心クラツチ37が配設されてい
る。ボス24があらかじめ設定された回転数以上
になつたときクラツチシユー36がクラツチアウ
タ33に接合してドリブンシヤフト9に回転を伝
達する。
つぎに本考案の冷却装置について説明する。
第1実施例は、ケース5内の気体(空気)を循
環させるタイプに適用したものである。
収納ケース5は後方に延出したクランクケース
13とカバー14によつて形成される。クランク
ケース13とカバー14のパツキン15はケース
5内方にまで延出し、クランクケース13側の
室とカバー14側の室に画成している。さらに
第3図a,bに示すように、ベルト11の内側に
おけるパツキン15には、ベルトの巻回長手方向
に整流部材a,bを上下に設け、導風路(以下、
通路と称す)D1,D2を形成する。
この作用を説明すると、室内の空気は、フア
ン16及びベルト11、プーリ8,10の回転に
より、ベルト11の回転に沿つて強制的に循環さ
れると共に、整流部材a,bによつて、通路D1
D2に従つて流れ、最も発熱する部位であるプー
リに整流されて導かれるので、空気とプーリ間の
熱交換が効率よく行なわれる。これによりベルト
11とプーリ8,10との摩擦熱はプーリ8,1
0に留まることなく室の昇温した空気を介して
走行風に晒された低温状態かつ表面積の大きなカ
バー14に伝達されカバー14から大気へ放熱す
る。
常にベルト11とプーリ8,10で発生する熱
は速やかに奪われることになるから、ベルト11
とプーリ8,10の温度は高温になることなく、
ベルト11への熱負荷は小さくなりベルトの耐久
性は向上する。
実施例のように自動二輪車に用いた場合は、例
えば長い登坂を走行してもベルトは高温になるこ
とはないのでベルトによる伝達馬力を大きくして
走行性能を高めることができる。
また、パツキン15に一体に整流部材a,bを
設けることに限ることなく第3図cのようにカバ
ー14に一体に突出成形するなど整流部材a,b
の設け方はこれらに限られることはない。
次に第2実施例を第4図に基づいて説明する
と、フアン16の回転中心近傍に外気と連通する
吸気ダクト5aから外気をケース5の内部に導入
し、ケース後部の排気孔5cから熱効換して昇温
したこの外気を放出し、ベルト11、プーリ8,
10の冷却を行なうようにした外気導入タイプの
ものに用いた例である。
通路D1にあつては、整流部材bはフアン16
側の通路開口面積S1よりドリブンプーリ10側の
通路開口面積S2が小さくなるようにケース5と整
流部材bはドリブンプーリ10にゆくにしたが
い、絞られており、フアン16によりケース5内
部に導入された外気はまずドライブプーリ8から
熱を奪い、通路D1に沿つて進むにつれ流速を速
めた状態でドリブンプーリ10側に吹きつけら
れ、熱交換を行ない、ドリブンプーリ10側の発
熱部を冷却する。なお、整流部材a,bは互いに
壁l,mにより連結している。
通路D2にあつてはその通路開口面積S3はS2
り小さくドライブプーリ8側に戻される流風の抵
抗となり、昇温された外気は排出口5cから速や
かに大気に放出される。
次に第3実施例を第5図にもとずいて説明す
る。これは第1実施例の如く、ケース5内部の気
体(空気)をケース内を効率よく循環させるよう
にした内気循環タイプのものに用いたものであ
る。
通路D1にあつては通路開口面積がドリブンプ
ーリ側をせまくなるように、整流部材bを傾斜さ
せて、内気がドリブンプーリ10側にフアン16
により強制循環されるときに、その流速が高めら
れ、熱交換効率が向上する。
通路D2にあつても同様に整流部材aが傾斜し
て設けられているから、ドライブプーリ8側の冷
却も効率よく行なわれる。
以上のように、本考案によれば、ドライブプー
リと、ドリブンプーリと、これら両プーリに巻回
されるドライブベルトとを収納するケース内に気
体の流れを生じせしめ、ケース内を冷却するよう
にしたベルト式動力伝達装置において、無端状ベ
ルトの内側に、ベルトの巻回長手方向に延在して
整流部材を設け、ベルトに沿つた導風路を形成し
たので、気体の流れは整流部材によりプーリに強
制的に導かれるから、熱交換を速やかに行ない、
ベルト、プーリが高温になることはなく特に、ベ
ルトの耐久性が向上する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例構造が適用されたスクータ型自
動二輪車を示し、第2図はその要部平断面図、第
3図a,b,cは同じく要部正面図およびその一
部側断面図、変形側断面図である。そして、第4
図と第5図は夫々他の実施例の要部正面図を示し
ている。 主要部分の符号の説明、1……車体、2……エ
ンジン、5……ケース、6……後輪、7……クラ
ンクシヤフト、8……ドライブプーリ、10……
ドリブンプーリ、11……Vベルト、13,14
……カバー、15……パツキン、16……送風フ
アン、a,b……整流部材、S1,S2,S3……開口
通路面積、……ケース内第1室、……ケース
内第2室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドライブプーリと、ドリブンプーリと、これら
    両プーリに巻回される無端状ベルトとを収納する
    ケース内に気体の流れを生じせしめ、ケース内を
    冷却するようにしたベルト式動力伝達装置におい
    て、前記無端状ベルトの内側にて前記無端状ベル
    トの巻回長手方向に沿つて延在する整流部材を設
    け前記無端状ベルトに沿つた導風路を形成したこ
    とを特徴とするベルト式動力伝達装置の冷却構
    造。
JP1983202852U 1983-12-29 1983-12-29 ベルト式動力伝達装置の冷却構造 Granted JPS60110761U (ja)

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JP1983202852U JPS60110761U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 ベルト式動力伝達装置の冷却構造

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JPS60110761U JPS60110761U (ja) 1985-07-27
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JPS58109762A (ja) * 1981-12-24 1983-06-30 Honda Motor Co Ltd ベルト自動変速機の冷却装置

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JPS58109762A (ja) * 1981-12-24 1983-06-30 Honda Motor Co Ltd ベルト自動変速機の冷却装置

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