JPS6128912Y2 - - Google Patents

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JPS6128912Y2
JPS6128912Y2 JP8035982U JP8035982U JPS6128912Y2 JP S6128912 Y2 JPS6128912 Y2 JP S6128912Y2 JP 8035982 U JP8035982 U JP 8035982U JP 8035982 U JP8035982 U JP 8035982U JP S6128912 Y2 JPS6128912 Y2 JP S6128912Y2
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JP
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belt
pulley
power transmission
driven
transmission mechanism
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ベルト式動力伝達機構の冷却装置に
関する。
例えば、自動二輪車の中でも比較的エンジン出
力が小さく、駆動輪への伝達トルクが小さい自動
二輪車においては、エンジンのクランクシヤフト
の回転を駆動輪に伝達する手段として、ゴムを主
体とするドライブベルトが使用されている。この
ベルト式動力伝達機構は構造が簡単である等の理
由から広範に使用されている。しかし、駆動輪へ
の動力伝達力がベルトの押圧力に比例して増大す
ることに鑑み大きな伝達力を得ようとして押圧力
を大にすると、ベルトとプーリとの間に発生する
摩擦力によりベルトが過熱してしまうので動力伝
達力の大きさに制限がある。そして、自動二輪車
における小型化、低価格化および使用回転域の広
域化の要請を満たすために、一般に、動力伝達機
構を無段変速可能な構成とするが、変速比固定形
式に比べて摩擦熱の発生がさらに助長される。例
えば、エンジン回転数と共に増大する遠心力を利
用してプーリのピツチを自動的に変えて変速比を
変化させる構成の無段変速機では、ベルトに加わ
る測圧力が変速比固定形式に比べ大となるので摩
擦熱も増大する傾向を呈する。これに加えて、ベ
ルト式動力伝達機構をカバーで囲撓して塵埃等の
侵入防止を図り、ベルトの耐久性を確保するよう
にしている。このためベルトとプーリとの間に生
ずる摩擦熱に起因するカバー内の温度が上昇しが
ちである。以上のとおり、ベルト式動力伝達機構
では、ベルトはその熱の影響を受け易い環境下で
使用されている。
本考案は、この問題解決のためになされたもの
であり、エンジンにより駆動されるドライブプー
リと被駆動側のドリブンプーリとの間に巻回した
ベルトにより動力伝達を行うベルト式動力伝達機
構において、ドライブプーリとドリブンプーリの
それぞれの近傍に開口部を有する通路を動力伝達
機構を囲撓するカバーに沿つて配設すると共に、
ドライブプーリとドリブンプーリの少なくとも一
方に環流フアンを装着したベルト式動力伝達機構
の冷却装置を提供するものである。
以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明
する。
図示した実施例は、本考案を自動二輪車のベル
ト式無段変速機に適用したものである。
自動二輪車は、第1図にその一例を示すように
車体1の後方部位にエンジン2が塔載され、この
エンジン2の後方にキヤブレタ3、エアクリーナ
4がそれぞれ配設されるとともに、エンジン2の
回転を後輪6に伝達するベルト式無段変速機を内
装するカバー5が車体1に上下揺動自在に軸支
(図中、点線5′で示す)されている。上記ベルト
式無段変速機それ自体は公知技術に属するが、そ
の概略を第2図および第3図を参照して説明する
と、エンジン2のクランクシヤフト7の左側(図
において下方)に遠心式可変ピツチ構造のドライ
ブプーリ8が、後輪6に回転を伝達するドリブン
シヤフト9上に可変ピツチ構造のドリブンプーリ
10がそれぞれ設けられ、これらプーリ8,10
間にゴムを主体として形成されたVベルト構造の
ベルト11が巻回され、減速ギヤ12,13を介
してフアイナルシヤフト14の後輪6が回転す
る。前記ドライブプーリ8は、熱伝導性のよい例
えばアルミニウムにより形成された可動フエース
15と固定フエース16とからなり、可動フエー
ス15は、クランクシヤフト7に外嵌されたカラ
ー17の外周に軸方向に摺動自在に嵌挿され、ま
た固定フエース16は、クランクシヤフト7の軸
端に嵌挿されて該軸端に螺合されるナツト20に
より前記カラー17端部に圧接固定されている。
前記可動フエース15にはランププレート21が
固着されており、このランププレート21と可動
フエース15の背面との間にはウエイトローラ2
2が介設されている。前記ランププレート21と
可動フエース15の背面との間隔は、その外周方
向になるにつれて次第に幅狭に形成されており、
ウエイトローラ22が遠心力を受けて外方に移動
するときその遠心力に釣合つた位置まで可動フエ
ース15が固定フエース16方向に移動される。
よつて、ベルト11がドライブプーリ8に巻回す
る有効半径は大きくなる。
つぎにドリブンプーリ10は、ドリブンシヤフ
ト9上にベアリング23,23を介して回転自在
に外嵌されるボス24に溶着された固定フエース
25と、ボス24上に摺動可能に嵌挿された可特
フエース26とからなり、この可動フエース26
は、そのボス部に軸線方向に対し所定角度(45度
程度)傾斜して切設されたカム溝28を有し、こ
のカム溝28にボス24に植設されたピン29が
嵌入されていて、可動フエース26の進退に応じ
自己回転されるようになつている。そしてこの可
動フエース26は、ボス24の端部にナツト30
により固定されたクラツチプレート31との間に
介在するスプリング32の伸長力により固定フエ
ース25の方向に偏倚され、ベルト11の張力に
スプリング32の力がバランスした位置に可動フ
エース26が位置されるようになつている。
前記ドリブンシヤフト9の軸端に螺合されるナ
ツト34により固定され断面が略コ字状をなす椀
状のクラツチアウタ33と、このクラツチアウタ
33の円筒状の周側部35の内面においてクラツ
チプレート31に固着されたクラツチシユー36
とから成る遠心クラツチ37が配設されている。
ボス24があらかじめ設定された回転数以上にな
つたときクラツチシユー36がクラツチアウタ3
3に接合してドリブンシヤフト9に回転を伝達す
る。
つぎに本考案の冷却装置について説明する。
本実施例におけるカバー5は、エンジン2のク
ランクケースに連設されるケース38と、このケ
ース38に最中合せして結合されるカバー39と
から成る。そして、ドライブプーリ8の固定フエ
ース16の背面には、第2図に示すように回転方
向に凹面をなし放射状に配置された複数の翼部4
3より成る吸入型環流フアン44が装着されてい
る。
また、前記カバー39にはクランクシヤフト9
側方(第3図において下方)からアウタクラツチ
33の周側部35の前方(第3図において左方)
にわたつて車体外側に張り出した膨出部39aが
形成され、この膨出部39aにほぼ平行かつ前記
環流フアン44およびドリブンプーリ10に可及
的に近接するように隔壁46が設けられている。
この隔壁46は、その両端がカバー39に接合さ
れ、膨出部39a内面と協同して通路48を形成
すると共に、第1および第2開口部46a,46
bを有する。第1開口部46aは、環流フアン4
4の回転により低圧となる空間部分に開口し、第
2開口部46bは、ドリブンプーリ10外周に可
及的に近接配置されている。そして、通路48お
よび両開口部46a,46bの寸法形状は、通路
48に吸入された空気が良好に冷却されるように
定められ、例えば、変速機室5の内容積、両プー
リ8,10とベルト11との摩擦による発熱量、
吸入空気の通路48内での滞在時間等を勘案して
定める。本実施例では始動用キツク機構(図では
キツク軸50のみを示す)の仕様変更を回避する
ために膨出部39aを該キツク機構の上方部分の
みに形成したが、車輌の排気量の増大などに起因
して冷却能力の向上を図る必要がある場合には、
膨出部39aを拡張することが好ましい。
次に、フイン39bが、第1および第2開口部
46a,46b間において前記通路48内に突設
され、その一側縁が膨出部39a内面に接合され
ている。本実施例では板状に形成したひとつのフ
イン39bを配設したが、冷却効果を高めるため
に表面積が大である形状のものを複数個設けるの
も好適である。
以下、上記構成の冷却装置の作用について説明
する。
走行時、両プーリ8,10とベルト11とは摩
擦を生じ、発熱する。先ず、ドライブプーリ8と
ベルト11との間に生ずる摩擦熱は、アルミニユ
ームなどの高熱伝導性材料より成るドライブプー
リ8に伝達される。該プーリ8付近の空気は、走
行風に晒され低温となつたカバー39の前部およ
び膨出部39aの前部と熱交換して低温状態にあ
るから、伝達された熱により温度上昇したドライ
ブプーリ8は、その近傍にある空気によつて熱を
奪われ冷却される。このとき、該プーリ8の背面
に設けた環流フアン44の翼部43は放熱フイン
として作用し、ドライブプーリ8の冷却を助け
る。環流フアン44は、その回転によりプーリ8
付近の空気を、走行風に晒れるカバー39の前面
に吹付けてカバー39と熱交換させて空気の冷却
を促進すると共にカバー5の後方に向けて強制的
に空気循環させる。
一方、ドリブンプーリ10とベルト11との摩
擦熱は該プーリ10に伝達され、この結果、プー
リ10は温度上昇するが、その近傍に強制循環さ
れた低温の空気と熱交換を行い冷却される。この
熱交換により高温となつた空気は、環流フアン4
4の回転により通路48内の空気が第1開口部4
6aから排出されるのに伴つて、第2開口部46
bを介して冷却通路48内に強制吸入される。高
温の吸入空気は、通路48内を第1開口部46a
に向けて環流するにしたがつて、走行風を受けて
低温状態にあるカバー39の膨出部39aおよび
この膨出部39aに熱伝達可能に接合されたフイ
ン39bに接触して熱交換を行い、徐々に冷却さ
れ低温になる。この低温の冷却通路48内の空気
は、環流フアン44の回転により低圧となる空間
に開口した第1開口部46aを介して通路48か
ら強制的に排出される。上述のとおり、走行時に
は上記経路に沿つてカバー5内における空気の環
流が強制的かつ繰返して行われ、これに伴い空気
の冷却がなされ、その結果、両プーリ8,10と
ベルト11との摩擦熱が好適に放散される。
上記実施例においては、ドライブプーリに環流
フアンを装着したが、これに代えてまたはこれと
共に、押込型環流フアンをドリブンプーリに装着
して上述の環流を行わせることも好適である。
さらに、本実施例ではカバーが密閉構造である
内気循環型としたが、変速機室の適宜箇所に外部
に連通する外気吸気孔および排出孔を設けた外気
導入型の冷却装置に本考案を適用することも可能
である。
以上のとおり、本考案によれば、エンジンによ
り駆動されるドライブプーリと被駆動側のドリブ
ンプーリとの間に巻回したベルトにより動力伝達
を行うベルト式動力伝達機構において、ドライブ
プーリとドリブンプーリのそれぞれの近傍に開口
部を有する通路を動力伝達機構を囲撓するカバー
に沿つて配設するとともに、ドライブプーリとド
リブンプーリの少なくとも一方に環流フアンを装
着したので、両プーリとベルトとの摩擦熱により
温度上昇した空気が、走行風に晒され低温状態に
あるカバーと速やかに熱交換を行い冷却され、そ
の結果、両プーリおよびベルトの冷却が促進さ
れ、ベルトの長寿命化が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、自動二輪車の一例を示す概略側面
図、第2図および第3図は、それぞれ、本考案の
一実施例を示す一部破断側面図および水平断面図
である。 5……カバー、7……クランクシヤフト、8…
…ドライブプーリ、9……ドリブンシヤフト、1
0……ドライブベルト、39……カバー、39a
……膨出部、39b……冷却フイン、44……環
流フアン、46a,46b……開口部、48……
冷却通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 エンジンにより駆動されるドライブプーリと
    被駆動側のドリブンプーリとの間に巻回したベ
    ルトにより動力伝達を行うベルト式動力伝達機
    構において、前記ドライブプーリと前記ドリブ
    ンプーリのそれぞれの近傍に開口部を有する通
    路を前記動力伝達機構を囲撓するカバーに沿つ
    て配設すると共に、前記ドライブプーリと前記
    ドリブンプーリの少なくとも一方に環流フアン
    を装着したことを特徴とするベルト式動力伝達
    機構の冷却装置。 2 前記通路の前記開口部間にフインを配設した
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のベルト式
    動力伝達機構の冷却装置。
JP8035982U 1982-05-31 1982-05-31 ベルト式動力伝達機構の冷却装置 Granted JPS58182056U (ja)

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JP8035982U JPS58182056U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 ベルト式動力伝達機構の冷却装置

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JP8035982U JPS58182056U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 ベルト式動力伝達機構の冷却装置

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JPS58182056U JPS58182056U (ja) 1983-12-05
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JPH0710675B2 (ja) * 1985-04-05 1995-02-08 本田技研工業株式会社 ベルト式伝動装置

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JPS58182056U (ja) 1983-12-05

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