JPS634716Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイの燃料タンク装着装置
の改良に関する。

オートバイの燃料タンクは、一般に、下部内側
中央に縦方向の逆Ｕ字状の凹みを設けて、車体の
上パイプを跨ぐようにして装着される。そして、
前部は凹みの両側に受金具を溶着し、車体の側方
突起に掛止め、後端は、車体にボルト締めによつ
て取付ける。この場合、受金具と側方突起の間に
は、振動防止の弾性片を介在させる。車体の上パ
イプが一本で、凹みの巾が狭くてよい場合には、
左右の受金具の間隔が少く、弾性片を介している
こともあつて、燃料タンクが横揺れする。特に運
転者は、燃料タンクを両脚で挟んで体を安定保持
するので、燃料タンクが横揺れしては不安定で不
安である。

この考案は、かかることがないように改善した
もので、以下本考案を図面に示す実施例について
説明する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示すも
ので、燃料タンク１は、中央に縦長に下面から断
面逆Ｕ字状に凹部２を設け、ヘツドパイプ３後部
上方の上パイプ４を跨ぐようにして装着される。
燃料タンク１は、前下部に、左右各膨み部の内面
側に、その膨み部の幅の少なくとも半分以上で外
側板近くに達する下部抉り６を設ける。そして、
下部抉り６の両側端に受具７を固着する。又、後
端には、ステー８を突設する。下パイプ１４に
は、左右側方に支柱９を突出させて溶着する。支
柱９の先端には、弾性片１０を挿入し、燃料タン
ク１の下部抉り６の側端の受具７を嵌めて保持さ
せる。燃料タンク１の後端は、ステー８を下パイ
プ１４のブラケツト１１に合せ、ボルト１２で装
着する。第３図は本考案の他の実施例を示すもの
で、燃料タンク１の下側一側にマフラ１３を通し
ている。このため、燃料タンク１の左右が段差に
なつており、これに伴つて、支柱９も左右に段差
がある。その他は、第１図及び第２図に示したも
のと同一である。

しかして、燃料タンク１の前部は、左右各膨み
部の内面側に、その膨み部の幅の少なくとも半分
以上で外側板近くに達する抉り６の側端で、下パ
イプ１４から左右に突設した支柱９の先端に、弾
性片１０と受具７を介して保持され、後端のステ
ー８をボルト１２で下パイプ１４のブラケツト１
１に装着される。このため、燃料タンク１の前部
は、左右を保持する間隔を大きくとれ、弾性片１
０を介しても、横揺れを少くできる。そして、支
柱９は、下部抉り６内に入るので、外側から見え
ることもない。

以上説明したように、この考案は、燃料タンク
の前下部に左右各膨み部の内面側に、その膨み部
の幅の少なくとも半分以上で外側板近くに達する
下部抉りを設け、下パイプから左右側方に支柱を
突設し、支柱の先端に下部抉りの側端を保持させ
るようにしたので、燃料タンク前部の左右保持部
の間隔を大きくできる。このため、弾性片を介し
ても、横揺れを小さくでき、運転者が左右脚で燃
料タンクを挟んでも、燃料タンクの動きが少く、
安定して挟むことができる。又、支柱は下部抉り
内に入つて、外側から見えることもなくて体裁が
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、
第１図は側面図、第２図は縦断正面図、第３図は
本考案の他の実施例を示す縦断正面図である。 １……燃料タンク、１４……下パイプ、５……
外側板、６……下部抉り、９……支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドパイプ後部上方の上パイプを跨ぐように
   して装着される燃料タンクの前下部における左右
   各膨み部の内面側に、その膨み部の幅の少なくと
   も半分以上で外側板近くに達する下部抉りを設
   け、下パイプから左右側方に突設された支柱の先
   端に、下部抉りの側端を保持させるようにしたこ
   とを特徴とするオートバイの燃料タンク装着装
   置。