JPS6345551Y2 - - Google Patents

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JPS6345551Y2
JPS6345551Y2 JP1983089241U JP8924183U JPS6345551Y2 JP S6345551 Y2 JPS6345551 Y2 JP S6345551Y2 JP 1983089241 U JP1983089241 U JP 1983089241U JP 8924183 U JP8924183 U JP 8924183U JP S6345551 Y2 JPS6345551 Y2 JP S6345551Y2
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JP
Japan
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lid member
partition wall
crankshaft
stroke engine
crank
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JP1983089241U
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JPS59194537U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は自動二輪車、自動三輪車等の小型車
両において、出力軸を有するクランク箱と後車軸
を支持する後部ケースとを、剛性の高い連結枠に
よつて一体的に結合して動力ユニツトを構成し、
エンジンの出力軸と車軸駆動軸との間にベルトそ
の他の巻掛け伝動部材を巻掛けた、いわゆるユニ
ツトスイング形の動力ユニツトに関するもので、
特にクランク箱の構成を可及的に小型軽量化する
ことを目的とする。
〔従来技術〕
従来、ユニツトスイング形の動力ユニツトは周
知に属する(例えば実開昭56−138787号)。然る
に、従来は、主として両持ち形のクランク軸を使
用しているため、クランク箱はクランク軸あるい
は、シリンダの軸線上で二つに分割可能に構成さ
れ、それぞれにクランク軸の荷重を分担させてい
る。そのため、クランク軸自体の重量が大きいば
かりでなく、軸受やクランク箱についても形態が
大きく、これを支持する車体枠の強度も大きく設
定するため、ますます車両重量が大きくなる不具
合があつた。
〔考案の概要〕
この考案は、クランク軸として片持ち形を採用
すると共に、ユニツトスイング形の動力ユニツト
の特徴を生かし、各部品を合理的に配置して、部
品点数を低減せんとするものであり、クランク箱
を中央の区画壁で左右に分割された略筒形とし、
区画壁より一側に偏してシリンダを固着すると共
に、両端の開口部を円形孔となし、その円形孔の
シリンダから離れた端部を第二蓋部材で、また他
の円形孔を第一蓋部材でそれぞれ閉じ、クランク
箱の軸線に沿わせてクランク軸を配置し、前記区
画壁と第二蓋部材とに軸受設けた軸受によつて片
持ち形のクランク軸を支持させた点に特徴があ
る。
〔実施例〕
以下、図示の実施例によつて、この考案を説明
すると、1は自動二輪車を示す、2は車体枠であ
り、その前方には前フオーク3を介して前車輪4
が左右転向自在に支持されており、後方下部には
エンジン5と後車輪6とを有する動力ユニツト7
が枢軸8とばね9とによつて上下揺動自在に支持
されている。
動力ユニツト7の前部を占めるエンジン5は、
クランク室予圧縮式二行程形であり、そのクラン
ク箱11は中央の区画壁12で左右に分割され
た、略筒形をなしている。クランク箱11は区画
壁12の一側に近接した外面にシリンダ13を支
持している。クランク箱11の両端の開口部は真
円に機械加工された円形孔14,15をなし、そ
の円形孔のシリンダ側14を第一蓋部材16で、
また他側15を第二蓋部材17でそれぞれ閉じて
ある。
第一蓋部材16と区画壁12との間にはクラン
ク室18が形成されている。第一蓋部材16は合
成樹脂(ポリプロピレン)を射出成型したもの
で、軸方向の吸気通路19を有する。吸気通路1
9には第一蓋部材16に支持したリード弁形の逆
止弁20と、気化器21とが取付けられ、第一蓋
部材16自体が、リード弁の弁座として用いら
れ、エンジン構成部品の点数削減に寄与してい
る。
22はシリンダ13へ摺動自在に嵌合されたピ
ストンで、連接棒23によりクランクピン24に
連結されて、頂面に作用する燃焼圧力により、ク
ランク軸25を回転させる。26は第一蓋部材1
6の外側に取付けられた合成樹脂製の吸気箱であ
り、吸気箱26の内面には、合成樹脂製の発泡体
からなる過材27が支持され、これによつて内
部が二室に区画されている。過材27の下流の
室には前記気化器21の吸気口が開口し、上流側
の室は孔28を介して大気中に通じている。
第二蓋部材17は軽合金製であり、この第二蓋
部材17と区画壁12には前記円形孔14,15
と同軸の軸受孔が形成され、玉軸受29,29が
圧入されている。前記クランク軸25は片持ち形
であつて、前記玉軸受29,29によつて、クラ
ンク箱11の軸線に沿つて支持されている。
第二蓋部材17と区画壁12との間の空室はエ
ンジン用発電機、潤滑油ポンプ、その他の補機を
収容する補機室として利用されている。すなわ
ち、クランク軸25には、第二蓋部材17を挾ん
で内側に点火発電機の回転子31と、外側に遠心
クラツチ32とが配置され、第二蓋部材17に
は、前記点火発電機の回転子31と協働する発電
コイル33が支持されている。34はエンジンの
始動用歯車であり、図示していない始動クラツチ
を介して始動用電動機35によつて駆動される。
遠心クラツチ32は遠心重錘36を支持する駆
動板37aと遠心重錘36に係合して従動する被
動板37bとからなつている。被動板37bは鋼
板によつてプーリ38と一体的に塑性仕上げされ
ている。プーリ38はVベルト39を介して後車
輪6の駆動プーリ40を駆動する。41はエンジ
ン空冷用の冷却風送室フアン、42は冷却風の導
風カバーであり、車両側方に開く空気取入れ口4
3を有している。
クランク箱11の外端をなす第二蓋部材17は
外周の縁部が丸く面取りされ、そこにはVベルト
39のカバー44が取付けられている。カバー4
4は互いに重合結着される合成樹脂製の内側部材
45と外側部材46とで構成され、内部に泥や水
が浸入するのを防止している。
こゝで、この動力ユニツト7の作動を説明する
と、まずエンジン5が始動し、クランク軸25の
速度が所定以上の高速に達すると、遠心クラツチ
32が係合して、プーリ38にエンジン出力が取
出される。すなわち、クランク軸25の回転はV
ベルト39を介して後車輪6に伝えられる。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように、クランク箱11を中
央の区画壁12で左右に分割された略筒形とし、
区画壁12より一側に偏してシリンダ13を固着
すると共に、両端の開口部を円形孔14,15と
なし、その円形孔のシリンダ側を第一蓋部材16
で、また他側を第二蓋部材17でそれぞれ閉じ、
前記区画壁12と第二蓋部材17とに設けた軸受
29,29によつて、片持ち形のクランク軸25
をクランク箱11の軸線に沿わせて支持したもの
であるから、従来のクランク箱をダイカスト製の
左右、又は上下の二個で構成するものに比べ構造
が簡単で重量が軽く、車両の走行性能を高めるこ
とが出来ると共に、製造コストを低減することが
可能である。また、クランク箱の形状が、中央の
区画壁と、そこから左右に伸びる筒上のケースか
らなり、形状が単純であるため、鋳造が容易であ
り、鋳造欠陥が生じ難く、高い鋳造歩留りが得ら
れる。更に機械加工に際して一旦工作機械へ取付
ければ、取外すことなく円形孔や軸受孔を加工す
ることが可能であり、然もそれらは旋削加工可能
であつて、旋盤・中ぐり盤等の汎用工作機械を効
率よく使用することが可能であつて、高価な専用
工作機械の使用が必要なくなり、大規模な設備投
資を要しない等の効果がある。
なお、第一蓋部材に吸気通路を形成し、その内
端に位置してリード弁形の逆止弁を設けてクラン
ク室内に連通させれば、吸気通路の構成が簡単で
クランク室の形成と同時に組立られてしまうので
組立が容易であると共に、片持ち式クランク軸の
採用によつて生じた、クランク軸と反対側の空間
を吸気通路として利用するのでエンジンを小型化
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は自動二輪車の側面図、第2図はその要部の拡
大図、第3図はその縦断面図、第4図はクランク
箱の右側面図、第5図は左側面図である。 5……エンジン、11……クランク箱、12…
…区画壁、13……シリンダ、16……第一蓋部
材、17……第二蓋部材、25……クランク軸、
32……遠心クラツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) クランク箱11を中央の区画壁12で左右に
    分割された略筒形とし、区画壁12より一側に
    偏してシリンダ13を固着すると共に、両端の
    開口部を円形孔14,15となし、この円形孔
    のシリンダ側を第一蓋部材16で、他側を第二
    蓋部材17でそれぞれ閉じ、前記区画壁12と
    第二蓋部材17とに設けた軸受29,29によ
    つて、片持ち形のクランク軸25をクランク箱
    11の軸線に沿わせて支持した車両用二行程エ
    ンジン。 (2) クランク軸25を支持する軸受孔の軸芯と、
    クランク箱11の両端の円形孔14,15とを
    同軸とした実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の車両用二行程エンジン。 (3) 区画壁12と第一蓋部材16とは、クランク
    室18を構成している実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の車両用二行程エンジン。 (4) 第一蓋部材16は吸気通路19を有し、その
    内端に位置してリード弁形の逆止弁20を設け
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載の車両用
    二行程エンジン。 (5) 区画壁12と第二蓋部材17とは、補機室を
    構成している実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の車両用二行程エンジン。
JP8924183U 1983-06-11 1983-06-11 車両用二行程エンジン Granted JPS59194537U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8924183U JPS59194537U (ja) 1983-06-11 1983-06-11 車両用二行程エンジン

Applications Claiming Priority (1)

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JP8924183U JPS59194537U (ja) 1983-06-11 1983-06-11 車両用二行程エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59194537U JPS59194537U (ja) 1984-12-24
JPS6345551Y2 true JPS6345551Y2 (ja) 1988-11-25

Family

ID=30219136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8924183U Granted JPS59194537U (ja) 1983-06-11 1983-06-11 車両用二行程エンジン

Country Status (1)

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JP (1) JPS59194537U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650219A (en) * 1979-10-02 1981-05-07 Yamaha Motor Co Ltd Engine for use in motor cycle

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650219A (en) * 1979-10-02 1981-05-07 Yamaha Motor Co Ltd Engine for use in motor cycle

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Publication number Publication date
JPS59194537U (ja) 1984-12-24

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