JPS6343363B2

JPS6343363B2 -

Info

Publication number: JPS6343363B2
Application number: JP57216550A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Abe; Keiichi Akimoto; Hiromu Watanabe
Original assignee: Kao Soap Co Ltd
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1982-12-10
Filing date: 1982-12-10
Publication date: 1988-08-30
Also published as: JPS59106412A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はヘアリンス剤組成物に関し、更に詳細
には第４級アンモニウム塩及び特定の分枝非イオ
ン活性剤を含有したべたつきがなく、感触が優
れ、安定性の良好なヘアリンス剤組成物に関す
る。ヘアリンス剤組成物は毛髪に柔軟性、帯電防止
性を附与しかつ毛髪のくし通り性を良くして毛髪
をとり扱い易くするもので普通、第４級アンモニ
ウム塩をその主成分として配合している。しかし
これだけでは上記の諸効果に不充分な点が多い為
通常各種油剤を添加してその性能を補つている。
一般に用いられるこれら油剤としては流動パラフ
イン、ラノリン誘導体、シリコン、エステル、等
が挙げられる。しかしながら、これら第４級アン
モニウム塩と油剤を主成分としたヘアリンス剤組
成物では油分によるべたつきが強く、逆に油分を
減らすと上記の諸リンス効果が不充分となり満足
できるヘアリンス剤組成物が得られないのが現状
であつた。また、少量の油分を含んだヘアリンス剤組成物
の系は不安定で使用に耐えられないものが多かつ
た。本発明はかかる現状に鑑み、鋭意検討をおこな
つていたところ、第４級アンモニウム塩を含有す
るヘアリンス剤に特定の分岐非イオン活性剤を併
用配合すればべたつきがなく、優れたヘアリンス
効果を有し、しかも安定性が良好なヘアリンス剤
組成物が得られることを見出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は次の二成分(A)及び(B)、 (A) 第４級アワモニウム塩 0.1〜10重量％ (B) 次の式（）（式中、R₅及びR₆は同一若しくは異つて、直
鎖若しくは分枝鎖の炭素数６〜18のアルキル基
を示し、ｎは２〜20の数を示す）で表わされる分枝非イオン活性剤の一種又は二
種以上の混合物 0.1〜10重量％を含有するヘアリンス剤組成物を提供するもので
ある。本発明の(A)成分である第４級アンモニウム塩と
しては、次の一般式（）（式中、R₁〜R₄の１又は２個は炭素数８〜22の
長鎖アルキル又は長鎖ヒドロキシアルキル基を残
余は炭素数１〜３のアルキルもしくはヒドロキシ
アルキル基又はベンジル基を示し、Ｘはハロゲン
原子又は炭素数１もしくは２のアルキル硫酸基を
示す）で表わされる第４級アンモニウム塩の１種又は２
種以上の混合物が好ましく、これら(A)成分の代表
的なものとしては、ジステアリルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモ
ニウムメトサルフエート、Ｎ−ステアリル−Ｎ，
Ｎ，Ｎ−トリ（ポリオキシエチレン）アンモニウ
ムクロライド（合計３モル付加）、セチルトリエ
チルアンモニウムブロマイド、ステアリルベンジ
ルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられ
る。 (A)成分のヘアリンス剤組成物への配合量は、前
記の如く0.1〜10重量％（以下単に％と略記す
る）、好ましくは0.5〜３％である。また、本発明の(B)成分である式（）で表わさ
れる分枝非イオン活性剤は、公知であるか、また
は公知の方法に従い容易に製造される式（）で
表わされるアルコール化合物に、常法に従いエチ
レンオキサイドを付加させることにより調整され
る。式（）のアルコール化合物は、公知化合物
（）より例えば次の如くして調製される。分岐非イオン活性剤（）のうち、好ましいも
のは、エチレンオキサイド基部分を除いた部分の
炭素数が18〜24のものであり、また、そのエチレ
ンオキサイドの付加モル数としては、平均４〜20
のものが好ましい。これら分岐非イオン活性剤
（）の例としては、ポリオキシエチレンヘキシ
ルドデカノールエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデカノールエーテル、ポリオキシエチレ
ンヘキシルテトラデカノールエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルテトラデカノールエーテル等
が挙げられる。 (B)成分のヘアリンス剤組成物中への配合量は、
0.1〜10％、好ましくは0.5〜５％である。本発明のヘアリンス剤組成物においては、前記
(A)及び(B)成分を配合するほか適宜その目的及び必
要に応じて通常ヘアリンス剤組成物に用いられる
任意成分を配合することができる。溶剤としては、水のほかエタノール、グリセリ
ン、１，３−プロパンジオール、プロピレングリ
コール等が挙げられ、代表的な任意成分として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸モノグリセ
ライド等の非イオン性界面活性剤；流動パラフイ
ン、ワセリン、固型パラフイン等の炭化水素；液
状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導
体；ジメチルポリシロキサン、メチルフエニルポ
リシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン等
のシリコン誘導体；ポリオキシプロピレン−ポリ
オキシエチレン共重合体並びにそのエーテル化
物、エステル高級アルコール等の油剤、殺菌剤、、
紫外線吸収剤、香料、色素等が挙げられる。以下に実施例によつて本発明を具体的に詳述す
るが本発明はこれら実施例によつて制約されるも
のではない。尚、本実施例中、ヘアリンス剤組成物の性能評
価は次法によつた。 (1) ヘアリンス処理後の毛髪の感触日本人女性の毛髪で作つた長さ20cm、重さ20
ｇの毛束に２ｇのヘアリンス剤組成物を塗布
し、充分髪にゆきわたらせた後、１分間40℃の
流水ですすいで毛髪の感触を官能評価した。官
能評価は20名の専門パネルによる第４級アンモ
ニウム塩を主効果成分とする市販ヘアリンス剤
で処理した毛束を基準とした一対比較によつて
おこない、下記評価点を付した。（20人の専門
パネルの平均評点を表に示す。）評価点評価＋２基準毛髪束に比して感触良い＋１ ″ 〃やや良い０ ″ と同等感触 −１ ″ に比して感触やや悪い −２ ″ 〃悪い実施例１下記組成のヘアリンス剤組成物を製造し、その
毛髪の感触並びに40℃及び−５℃に於ける安定性
を調べた。この結果は第１表に示す。〔組成〕第４級アンモニウム塩 2.0％分枝非イオン活性剤 2.0％水 96.0％（PH7.0）〔結果〕

【表】／
C_８H_１７

〔組成〕

(A) セチルトリメチルアンモニウムクロライド
2.0％ (B) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₈、ｎ＝６のもの） 4.0％ (C) 流動パラフイン 1.0％ (D) プロピレングリコール 10.0％ (E) ヒドロキシエチルセルロース 0.2％ (F) 香料 0.1％ (G) 色素適量 (H) 水バランス〔製法〕 (H)に(E)(G)を溶解し、これに(A)〜(D)の混合物を加
えて本組成物を得る。本組成物は優れた感触を有
し安定性も良好であつた。実施例３透明状ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド 1.0％ (B) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₁₀、ｎ＝２のもの） 3.0％ (C) エタノール 40.0％ (D) 香料 0.5％ (E) 色素適量 (F) 水バランス〔製法〕 (F)に(E)を溶かし、これに(A)〜(C)の混合物を加え
て本組成物を得る。本組成物は優れた感触を有
し、安定性も良好であつた。実施例４クリーム状ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド 2.0％ (B) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₈，ｎ＝20のもの） 5.0％ (C) セトステアリルアルコール 5.0％ (D) グリセリン 10.0％ (E) ヒドロキシエチルセルロース 1.0％ (F) 香料 0.5％ (G) 色素適量 (H) 水バランス〔製法〕 70℃に加熱した(H)に(E)(G)を溶かし、これに同温
の(A)〜(D)の混合物を加え45℃迄撹拌冷却し、45℃
にて(F)を加え、更に30℃迄撹拌冷却を続けて本組
成物を得る。本組成物は優れた感触を示し、安定
性は良好であつた。実施例５クリーム状ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) セチルトリメチルアンモニウムクロライド
1.0％ (B) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₁₆、ｎ＝２のもの） 3.5％ (C) セチルアルコール 3.0％ (D) グリセリン 5.0％ (E) メチルセルロース 1.0％ (F) 香料 0.1％ (G) 色素適量 (H) 水バランス〔製法〕 (H)に(D)(E)(G)を溶解し、これに(A)〜(C)の混合物を
加えて本組成物を得る。本組成物は優れた感触を
有し安定性も良好であつた。実施例６透明状ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) セチルトリメチルアンモニウムクロライド
5.0％ (B) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₁₆、ｎ＝４のもの） 0.5％ (C) POE（60）硬化ヒマシ油 1.0％ (D) POE（10）セチルエーテル 1.0％ (E) 流動パラフイン 0.5％ (F) エタノール 5.0％ (G) ヒドロキシエチルセルロース 0.5％ (H) 香料 0.1％ (I) 色素適量 (n) 水バランス〔製法〕 (J)に(F)〜(G)、(I)を溶解し、これに(A)〜(E)、(H)
を
均一に溶解したものを加えて本租成物を得る。本
組成物は優れた感触を有し、安定性も良好であつ
た。実施例７クリーム状ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) ステアリルトリメチレンアンモニウムクロラ
イド 1.0％ (B) ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド 0.5％ (C) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₁₈、ｎ＝２のもの） 1.0％ (D) セトステアリルアルコール 3.0％ (E) プロピレングリコール 5.0％ (F) 流動パラフイン 1.0％ (G) ヒドロキシエチルセルロース 1.0％ (H) メチルパラベン 0.1％ (I) 香料 0.2％ (J) 色素適量 (K) 水バランス〔製法〕 (K)に(G)(H)(J)を溶解し、これに(A)〜(F)、(I)の混
合
物を加えて本組成物を得る。本組成物は優れた感
触を有し、安定性も良好であつた。実施例８透明ヘアリンス剤：〔組成〕 (A) ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド 0.5％ (B) セチルトリメチルアンモニウムクロライド
3.0％ (C) 流動パラフイン 1.0％ (D) プロピレングリコール 5.0％ (E) メチルセルロース 1.0％ (F) 分枝鎖型非イオン活性剤（一般式（）に於
いてR₅＝R₆＝C₁₂、ｎ＝10のもの） 3.0％ (G) 香料 0.1％ (H) 色素適量 (I) 水バランス〔製法〕 (I)に(A)〜(H)を均一に溶解し、本組成物を得る。
本組成物は優れた感触を有し、安定性も良好であ
つた。実施例９下記組成のヘアリンス剤組成物を製造し、その
毛髪の感触並びに40℃及び−５℃に於ける安定性
を調べた。この結果は第２表に示す。〔組成〕第４級アンモニウム塩 2.0％分枝非イオン活性剤 2.0％水 96.0％（PH7.0）〔結果〕

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１次の二成分(A)及び(B)、 (A) 第４級アンモニウム塩 0.1〜10重量％ (B) 次の式（）（式中、R₅及びR₆は同一若しくは異つて、直
鎖若しくは分枝鎖の炭素数６〜18のアルキル基
を示し、ｎは２〜20の数を示す）で表わされる分枝非イオン活性剤の一種又は二
種以上の混合物 0.1〜10重量％を含有するヘアリンス剤組成物。２ (A)成分が次の一般式（）（式中、R₁〜R₄の１又は２個は炭素数８〜22の
長鎖アルキル又は長鎖ヒドロキシアルキル基を、
残余は炭素数１〜３のアルキルもしくはヒドロキ
シアルキル基又はベンジル基を示し、Ｘはハロゲ
ン原子又は炭素数１もしくは２のアルキル硫酸基
を示す）で表わされる第４級アンモニウム塩の１種又は２
種以上の混合物である特許請求の範囲第１項記載
のヘアリンス剤組成物。