JPS6343201A - 自動車のフォグランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、自動車の前照灯に、特に、霧灯としての機能
を果すようにした前照灯、即ちフォグランプに関する。

［背景分野］ このような照明に対応する光束は、長さの短い光束であ
り、上方には、大体において水平なカットオフ面によっ
て制限され、横向きには大きく広がり、霧の中に浮遊し
ている水滴との不所望な光学作用を惹起させる上向きの
光を含まない。

従来の技術によるフォグランプの多くは、軸方向に、即
ちフォグランプの軸線中に配置されたフィラメントを備
えている。

フォグランプに組合される反射器については、いろいろ
の提案がこれまでになされている。そのうちの１つの提
案によれば（送光方向に）フィラメントの前方端に焦点
が位置された回転放物面形の反射器が使用される。これ
により、閉め切りガラス（前面レンズ）に配設された偏
向要素によってその上半分の光が下方に向けられるわず
かに発散性の光束が得られる。

しかし、この場合には、ガラスの厚さが過大となるため
、特に前面ガラスがガラス材からできている場合、成形
が困難となる。

軸方向にオフセットした２個の半放物面から反射器を作
成することも提案されている。上部の半放物面は、既知
のカットオフ光束を形成するように、フィラメントの後
端部上に焦点を有しており、下部の半放物面は、フィラ
メントの全ての像がカットオフの下方に位置されるよう
に、フィラメントの全端部に焦点を有している。

このフォグランプには、２つの大きな欠点がある。第１
に、この反射器は、２つの半放物面の接合部に不連続部
分を有している。２つの半放物面は、異なった点に焦点
をもつため、頂点又は焦点距離が必然的に異なり、その
結果として接合面に沿って異なった輪郭を備えたものと
なる。この特徴のため、前記のように作成された反射器
は、接合部のところで不完全となり、この不完全さは、
カットオフの上方の寄生的な光線の送出となって現出さ
れる。

第２に、下部に半放物面によって発生した光束は、カッ
トオフの直下の領域のみにおいて満足に横向きの拡がり
を示すに過ぎない。この一様でない光束の広がりは、比
較的一様な横方向の広がりを得ることについてのフォグ
ランプの本来の目的と逆行する。

本出願人のフランス特許第２５３８５０３号によるフォ
グランプによれば、フィラメントは、常時軸方向に配向
され、反射器は、そのほぼ全ての点がカットオフの下方
にあるフィラメントの像を形成するように、不連続部分
のない複素曲面を備えている。この構成によれば、光束
の横向きの広がりはきわめてｍ一様なものとなり、カッ
トオフもシャープになる。

しかしこの形式の反射器と共に軸向きフィラメントを使
用した場合には、垂直に配向されるが又は垂直に対して
わずかな傾斜をもった長さの大きなフィラメントの像が
必然的に形成される。これらの保は大きな横方向の広が
りを受けなければならないが、そのためには、適当なプ
リズム又は条痕を前面ガラスに形成することが必要とな
る。このフォグランプの第２の欠点は、これらの垂直像
の存在のため、光束の厚さが実際に必要な値よりも大き
くなり、光束の下方部分は見易さに寄与せず、自動車の
すぐ近くの路面を照明することによって、かえって不具
合を生ずることになる。

また、従来の技術によるフォグランプは、その軸線と直
交する方向の水平フィラメントを備えたランプを、フィ
ラメントの中心に焦点を備えた回転放物面の形状の反射
器と組合せて備えている。

このようにすると光束にはフィラメントの大きな像はな
くなるが、像を垂直方向に曲げるために前面ガラス上に
プリズムないしは条痕を形成することがなおも必要なた
め、これらの条痕のない個所においては、寄生的な光が
上向きに送出されるリスクが存在している。

［発明の開示］ 本発明の目的は、これらの従来の技術が欠陥を解消し、
前面ガラスによる垂直方向の光線の偏よりかほとんど生
じないか、又は全く生じないようにし、また得られた光
束が高さ方向にも幅方向にも高度に均質になるようにし
たフォグランプを提供することにある。

、本発明は、横方向の水平フィラメントを備えたランプ
と、軸線がフィラメントの中心を垂直に通る反射器と、
前面ガラスとを有する形式の、自動車のフォグランプで
あって、反射器の表面が不連続部分のない１つの面であ
り、水平カットオフの下方に、またこの水平カットオフ
の下方にあるほぼ一定の水平高さの水平帯域内に、その
全部の点が含まれるフィラメントの像を、波面が形成す
ることを特徴とするフォグランプを提供する。

次に本発明の好ましい実雁例を示した図面を参照して一
層詳細に説明する。

〔実施例〕

第１図は、本出願人のフランス特許第２５３８５０３号
による前照灯の反射器によって投影されたフィラメント
の投射スクリーン上の像を表わしている。

前述したように、垂直線に接近する配向の成る数の長い
寸法の像が見られる。これらの像の存在は、光束の中心
域においての厚みを過大とするため、自動車のすぐ近く
の路面を照明することによって、見難さを増大させる。

そのため、比較的大きな横向きの偏向を生じさせる手段
を前面ガラス上に設けることが必要となる。

第２．３図に略示したフォグランプは、フィラメント（
１０）を備えた図示しないランプ（ランプ本体）反射器
（２０）及び投光器を形成する再分配ガラス即ち前面ガ
ラス（３０）を備えている。

フィラメント（１０）は、水平面内に位置し、反射器（
２０）の軸線Ｏｘに対して横方向に配向されている。

より正確には、フィラメント１０は、この例では、−長
さｌ、半径ｒの円筒として形成され、半径「に等しい距
離水平面ｘＯｙに対して上方にオフセットされており、
その光放出面はこの水平面に対して接線方向となる。フ
ィラメントは、その中心が軸線Ｏｘ上の点とＰｏと直角
となぜように、ｙ’ｏｙの方向に従って配向される。反
射器（２０）の頂点からこの点Ｆｏまでの距離はｆｏで
ある。前記の位置に対するフィラメント（１０）の位置
はもちろん本発明の範囲内においてわずかに変更するこ
とができる。

反射器（２０）の表面は、不連続性のない面であり、そ
の全ての点が投光器の軸線を通る水平カットオフ、（第
４ａｓ　４ｂ１５図のｈ′Ｈｈ）の下方の、このカット
オフによってほぼ一定の値に高さ方向に制限された水平
高さ域内に含まれているフィラメントの像を形成するよ
うに選定されている。

好ましくは、全部の像の最も上方の点はこのカットオフ
上に、又はその非常に近い個所にある。

前記の「不連続性のない」とは、第−義的には、反射器
の表面の全ての点で、第二義的には、曲線の非常に目立
たない切断によって表わされる後述する２つの欠陥を除
いた該表面の全ての点で保証される連続性を意味してい
る。なお、第二義的な連続性とは、該表面上の任意の全
ての点において接面があることを意味している。

この構成によれば、型打ち又は射出成形によって、理論
的な表面との非常に良好な合致を示す実際の表面を実現
することが可能となり、それにより前記のようにオフセ
ットをもった半放物菌糸に固有の欠陥がさけられる。

理論的な計算によると、次式 ｒ−フィラメント（１０）の半径 ｇ−フィラメント（１０）の長さの１７２ｆｏ−フィラ
メント（１０）の中心と面ｙＯ２との距離即ち点Ｆｏの
横軸上の位置） によって規定された、第２．３図に示すような正規直交
座標（０，ｘ、ｙ、ｚ）における表面は、前記の性状を
備えている。

特に、フィラメント（１０）の半径が非常に小さいと考
えると、前式（１）は、次の第１次的な近似式によって
表わすことができる。

この式によって規定された表面は、やはり前記の性状を
備えているが１．その結果の品質はごくゎずか劣ってい
る。

これらの表面は、面ｘＯｙ内に、焦点距離ｆｏの放物線
を有し、後に詳述するように、フィラメント（１０）の
像を「加工」する複素曲面を規定する。

特に、以上のように数学的に規定された表面は、連続性
が第１次的に保証されていない水平面ｘｏｙ内の２つの
局部的な欠陥を除いて、第２次的に連続している。これ
らの領域には、非常にわずかな屈折が形成されるが、こ
の屈折は、実際には、反射器の製造工程に通常含まれる
研磨工程によって除去することができる。特に、これら
の局部的な欠陥は、取得される光束においては、実際上
いかなる不整もひき起こさない。

第４ａ、　４ｂ図は、それぞれ距離Ｚ　−−４０１（第
４ａ図）及び距離Ｚ　−−２０＋ａｍ　（第４ｂ図）に
おいて反射器の同一の水平面上にある点においての反射
によって前照灯から２５ｍにある規格化されたスクリー
ン上に投影されたフィラメントの像を表わしている。こ
れらの図は、軸向きのフィラメントに組合された不連続
性のない複素曲面の反射器を備えた投光器についての像
の分布を示した第１図に対比される。第１図とは相違し
て、第４ａ、　４ｂ図の場合には、特に水平方向におい
てカットオフの下方の像の分布は、非常に均等になって
いる。より正確には、フィラメントの像は、垂直線に向
って水平面の中心の回りに回転するにつれて長さが漸進
的に減少していることがわかる。即ち、各々の像の最も
高い点は、カットオフｈ’ｌｌｈの非常に近くに位置し
ているだけでなく、これらの像の最も低い点は、第４ａ
ｓ　４ｂ１５図に示した下方カットオフｂ−ｂ”を時折
にしか超過しないので、広い幅に亘って厚さが近似的に
一定の光束が得られる。特に、第１図に示したような実
際上望ましくない非常に大きな垂直像の形成による自動
車のすぐ近くの路面の照明がさけられる。

内部から外部に向かって減少する値の一連の等光度曲線
によって反射器ユニットが供給する照明を表わした第５
図には、上部のシャープな水平カットオフｈ’Ｈｈ、厚
みのほぼ一定な光束の大きな幅、並びに、垂直線ｖ’Ｈ
ｖ上に中心をもっていてカットオフｈ’Ｈｈの下方に位
置している集光点が示されている。

前面ガラス（３０）は、光束の補助的な横方向の広がり
を時に確保することができる。しかしこの広がりは、反
射器自身の性質によって既に得られており、ガラスに大
きな余分の厚みを設ける必要はない。従って、前面ガラ
ス（３０）は、ガラス材料又はプラスチックスから容易
に成形によって作成することができる。

特に反射器（２０）の上部及び下部が２つの水平な面（
２１）、（２２）によって第３図に示すように切断され
ている場合には、多量の光がカットオフの上方に拡散さ
れることをさけるためにこれらの面（２１）、（２２）
を非反射性とすることが有利となる。

反射器にいろいろの異なった形状を与えることも考えら
れる。第６ａ図は、前面ガラスを除いた概略端面図によ
って、幅Ｙｌを高さｚｌのほぼ２倍とした反射器を備え
た投光器（前照灯）が図示されている。第６ｂ図におい
ては、この寸法比は逆になっており、即ち、高さＺ２は
幅Ｙ２のほぼ２倍である。

これらの数値は、２つの反射器の全有効面積が近似的に
等しくなるように定められている。取得される光束の特
性に対する反射器の輪郭形状の影響を定めることができ
る。特に、カットオフの下方においての傾斜（°）の関
数として得られる光束（ルーメン）を、これら２つの前
照灯について、垂直面ｘＯｚ中において１１？１定した
。第７図は、第６　ａ　ｓＧｂ図の前照灯についてそれ
ぞれ取得される曲線φ１１φ２を表わしている。

即ち、第６ｂ図の前照灯の場合には、カットオフの下方
の０°−２°の間において光束が最大となり、この領域
においての効率はわずかに増大している。その反対に、
この形態においては、カットオフの上方では残留光束は
非常にわずかな値となる。これは実際には見易さを劣化
させない。

第６ｂ図の反射器の輪郭を保ったままで、（フィラメン
ト（１０）の位置に対して常に定められている反射器（
２０）の面に対してでなく）反射器（２０）の輪郭に対
して垂直方向にフィラメント（ｌＯ）の位置を変更した
場合に光束の照明特性の変更がもたらされるか否かも検
討した。第８ａ図において、フィラメンｌ−（１０）は
、反射器（２０）の上縁から下方の距離ｚ３にある（こ
の距離は、反射器（２０）の全高さＺ２の約１／１０に
等しい）。第８ｂ図においては、フィラメンｌ−（１０
）は、反射器（２０）の下縁から上方の、距離Ｚ３にほ
ぼ等しい距離ｚ４にある。この場合にも、２つの反射器
（２０）の面積は相等しい。

第９図は、これら２つの反射器において、カットオフに
対する傾斜（°）の関数としての光束（ルーメン）の変
化を、曲線φ３、φ４によって表わしている。即ち、上
方にランプをオフセットさせた場合には、水平面の下方
に約０．４−２°の間に非常に強い光束が得られただけ
でなく、この水平面のところに非常にシャープなカット
オフが得られる（カットオフのシャープさは、曲線の急
な勾配によって示される）。

本発明は、反射器のどんな輪郭に対しても、また与えら
れた輪郭においてどんなフィラメント／反射器の位置に
対しても実施しうるが、前照灯の幅は小さくてもその高
さをできるだけ大きくし、ランプを上方にオフセットさ
せることが時に有利となる。

本発明は、前述した実施例以外にもいろいろと変更して
実施できるので、前述した特定の構成は、単なる例示に
過ぎず、本発明を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、軸向きフィラメントを有する従来の技術によ
るフォグランプによって規格化スクリーン上に投影され
たフィラメントの像を示す説明図、第２図は、本発明の
フォグランプの基底部の一例を示す水平断面図、第３図
は、第２図のフォグランプの垂直断面図、第４ａ、　４
ｂ図は、第２．３図に示したフォグランプの反射器の２
つの所定領域によって投影されたフィラメントの像を示
す説明図、第５図は、第２．３図の前照灯によって供与
される内部から外部に向って値が減少する照明の等光度
曲線図、第８ａ、　６ｂ図は、本発明によるフォグラン
プの２つの変形例を示す正面図、第７図は、第６ａ、　
Ｂｂ図のフォグランプを特徴付ける光束／傾斜角曲線を
示す線図、第８ａ、　８ｂ図は、本発明のフォグランプ
の他の２つの変形例を示す正面図、第９図は、第８ａ、
８ｂ図の変形例を特徴付ける光束／傾斜角曲線を示す線
図である。 １０・・・フィラメント。２０・・・反射器。３０・・
・前面ガラス。Ｏｘ・・・軸線。ｈ’ｌｌｂ・・・カッ
トオフ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）横方向の水平フィラメント（１０）を備えたランプ
   と、軸線（Ｏｘ）がフィラメント（１０）の中心を垂直
   に通る反射器（２０）と、全面ガラス（３０）とを有す
   る形式の、自動車のフォグランプであって、反射器（２
   ０）の表面が不連続部分のない１つの面であり、水平カ
   ットオフ（ｈ′Ｈｈ）の下方に、またカットオフ（ｈ′
   Ｈｈ）の下方にあるほぼ一定の水平高さの水平帯域内に
   、その全部の点が含まれるフィラメント（１０）の像を
   、該面が形成することを特徴とするフォトクランプ。 ２）反射器（２０）によって形成されたフィラメントの
   像の全ての最も高い点が水平カットオフ（ｈＨ′ｈ）に
   整列されることを特徴とする特許請求の範囲の第１項記
   載の自動車のフォグランプ。 ３）反射器軸線（Ｏｘ）を通る水平面（ｘＯｙ）に対し
   てその面がほぼ接線方向となるような距離で上方にフィ
   ラメント（１０）をオフセットさせたことを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載の自動車のフオグランプ。 ４）反射器（２０）の面が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式において、ｘ、ｙ、ｚ＝直角座標軸、軸Ｏｘはフォ
   グランプの軸線 ｒ＝フィラメント（１０）の半径、 ｌ＝フィラメント（１０）の長さの１／２ ｆ＿Ｏ＝フィラメント（１０）の軸線と面ｙＯｚとの距
   離）によって表わされることを特徴とする特許請求の範
   囲第３項記載の自動車のフォグランプ。 ５）反射器（２０）の面が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式において、ｘ、ｙ、ｚ＝直角座標軸、軸Ｏｘはフォ
   グランプの軸線 ｌ＝フィラメント（１０）の長さの１／２ ｆ＿Ｏ＝フィラメント（１０）の軸線と面ｙＯｚとの距
   離）によって表わされることを特徴とする特許請求の範
   囲第３項記載の自動車のフォグランプ。 ６）フォグランプの中心に対して上方に該ランプをオフ
   セットさせたことを特徴とする特許請求の範囲第１〜５
   項のいずれか１項記載の自動車のフォグランプ。 ７）扁平な面（２１、２２）によって４つの側部のうち
   少なくとも２つを切断した特許請求の範囲第１〜６項の
   いずれか１項記載のフォグランプであって、面（２１、
   ２２）の表面を非反射性としたことを特徴とするフォグ
   ランプ。