JPS6342903B2

JPS6342903B2 -

Info

Publication number: JPS6342903B2
Application number: JP4763179A
Authority: JP
Inventors: Tetsuro Maeno
Original assignee: Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Current assignee: Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Priority date: 1979-04-17
Filing date: 1979-04-17
Publication date: 1988-08-26
Also published as: JPS55138972A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、キードAGC方式を採用したフアク
シミリ受信機に係り、殊に復調信号の処理装置に
関する。

従来の技術一般に、フアクシミリ受信機では、受信した位
相信号と画信号とから成るフアクシミリ信号を
AGC回路に入力して一定の利得にまで増幅し、
次に復調回路に入力して同期検波等により復調
し、さらに信号処理回路に入力して復調信号をそ
の種類に応じてレベル変換または白黒反転し、最
後に記録手段に入力し、そこで再生記録を行つて
いた。

ところで、AGC回路には種々の方式が従来よ
り考えられているが、近年、キードAGC方式が
多用されている。第４図は、キードAGC方式を
説明する為の信号波形図であるが、ａは受信信
号、ｂはキードパルス信号、ｃは位相信号、ｄは
搬送波を示している。すなわち、キードAGC方
式は、位相信号の中央部には雑音が少ないこと、
及び、送信側から送出されるフアクシミリ信号の
内で位相信号の中央部が最大かつ毎回一定の電圧
レベルを示すことに着目して考えられたものであ
り、位相信号ｃの中央部が到着する毎に、その区
間でのみAGC動作を行うようにキードパルス信
号ｂで制御するものである。なお、この方式では
２個の連続する位相信号の間では、AGC回路は
その増幅率を保持している。

また、信号処理回路では、復調信号を記録手段
に入力する際の前処理を行つている。例えば、復
調信号がそのハイレベル部が黒情報を、また、そ
のローレベル部が白情報を示し、かつ、ローレベ
ル部が基準電圧レベル以上である場合には、ロー
レベル部が基準電圧レベルになるよう、ローレベ
ルに相当する所定の処理電圧レベルで復調信号を
レベル変換した後に、記録手段に入力する必要が
あつた。

また、ハイレベル部が白情報を、ローレベル部
が黒情報を示している場合には、ハイレベルに相
当する処理電圧レベルで白情報と黒情報を反転
し、白情報を基準電圧レベルとした後に、記録手
段に入力する必要があつた。

発明が解決しようとする問題点しかし、従来の信号処理装置では、AGC回路
が前段にある為に、復調信号の電圧レベルは所定
のレベルにあるとみなし、レベル変換や白黒反転
を行う場合の信号処理電圧レベルを一定に設定し
ていた。従つて、回線ノイズ、回線歪み、AGC
回路特性、又は、復調回路特性等に起因して、復
調信号の電圧レベルが変動すると、AGC回路の
出力レベルが正常に戻るまで再生記録画に悪影響
を及ぼすといつた問題点があつた。

例えば、レベル変換処理を行う場合、復調信号
の電圧レベルが急激に上方へ変動すると、白情報
を示すローレベル部が信号処理電圧レベル以上と
なり、本来は白情報であるにもかかわらず、記録
がなされるといつた欠点が発生していた。あるい
は、逆に、復調信号の電圧レベルが急激に下方に
変動すると、白情報を示すローレベル部及び白情
報に近い灰色情報部が信号処理電圧レベル以下と
なり、本来記録されるべき灰色情報部が記録され
ないといつた障害が発生していた。

また、これらの問題点を解決する為に、従来
は、AGC回路の追従性を改善すべく努めていた
が、ノイズに対する追従の禁止を考慮しなければ
ならないこと、及び、キードAGC方式を採用す
ると極わずかの位相信号に対してのみしかAGC
動作が行えないことから、AGC回路の追従性の
改善にも限度があつた。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、回線ノイズ、回線歪み、AGC回路特性、又
は、復調回路特性等に起因する復調信号の電圧レ
ベル変動にも対応できる復調信号の処理装置を提
供することを目的とする。

問題点を解決するための手段本発明の復調信号の処理装置は、上記問題点を
解決するために、復調手段の出力に接続されたス
イツチ手段と、そのスイツチ手段の後段に設けた
電圧保持手段と、その電圧保持手段に保持された
電圧レベルから所定の信号処理用の電圧レベルを
作成する複数の電圧レベル作成手段と、その複数
の電圧レベル作成手段の選択を行う切換手段と、
選択された前記電圧レベル作成手段で作成された
信号処理用の電圧レベルを用いて復調手段の出力
信号のレベル変換または白黒反転を行う信号処理
手段と、位相信号部分で前記スイツチ手段を続に
させると共に画信号の伝送方式に応じて前記切換
手段の選択制御及び前記信号処理手段の処理制御
を行う制御手段とを具備したものである。

作用本発明は、上記の構成により、位相信号と画信
号とから成るフアクシミリ信号をAGC手段に入
力して位相信号部分でのみ利得制御を行い、その
AGC手段の出力信号を復調手段で復調し、その
復調信号の内の位相信号部分のみの電圧レベルを
スイツチ手段で電圧保持手段を取り込み、これを
保持し、画信号の伝送方式に応じて切換手段によ
り選択された電圧レベル作成手段によつてその保
持電圧レベルから所定の信号処理用を作成し、信
号処理手段はその信号処理用電圧レベルを用いて
レベル変換や白黒反転などの復調信号の処理を行
うので、回線ノイズ、回線歪み、AGC回路特性、
又は、復調回路特性等に起因する復調信号の電圧
レベル変動にも対応でき、再生画に悪影響が及ぶ
ことを防止できる。

実施例以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明
する。第１図は本発明の一実施例による復調信号
の処理装置を用いたフアクシミリ受信機の要部ブ
ロツク図であり、第２図は、同受信機においてレ
ベル変換を行う場合の波形図である。第１図にお
いて、１は入力端子、２はAGC回路、３は復調
回路、４はレベル変換及び白黒反転回路、５は中
間調の再生が可能な記録回路、６はスイツチ回
路、７はホールド回路、８は切換回路、９，１０
は抵抗値の異なる抵抗、１１は制御回路である。
最初に、レベル変換時の動作を説明する。送信側
より発信した信号は、受信側に着信し、入力端子
１からフアクシミリ受信機に入力し、第２図信号
イとなる。信号イは残存キヤリア変調方式を示
し、Ｃは位相信号、B₁は黒情報を持つハイレベ
ル部、W₁は白情報を持つローレベル部を示して
いる。この信号イはAGC回路２および復調回路
３を経て、信号ロとなる。この信号ロは白情報を
持つローレベルの電圧が1Vであり、記録回路５
の基準電圧レベルが0Vであるため、そのまま記
録回路５に入力すると白情報をも記録してしまう
ことになる。したがつて、記録回路５の前にレベ
ル変換回路を設ける必要がある。なお、本実施例
ではレベル変換及び白黒反転回路４を設け、制御
回路１１の信号ホによりレベル変換と白黒反転を
切換えるようにしている。具体的には、演算増幅
器への入力をマイナス端子側のみならば反転する
し、プラス端子側にも入力されれば反転すること
なく出力されることを利用して切換えている。

復調信号ロは２路に分岐し、一方は前記スライ
ス及び白黒反転回路４へ、他方はスイツチ回路６
へ入力される。このスイツチ回路６は制御回路１
１から出力されるキードパルス信号ホにより制御
されて開閉される。つまり、キードパルス信号が
ハイレベルのときにのみスイツチ回路６は閉状態
にする。したがつて、スイツチ回路６は、復調信
号ロのうち位相信号Ｃの中央部の電圧レベルのみ
をサンプリングするようになる。そして、スイツ
チ回路６でサンプリングされた電圧レベルはホー
ルド回路７に入力して、次のサンプリングされた
電圧レベルが到着するまで保持する。このホール
ド回路７は保持した電圧レベルを連続的に切換回
路８へ出力する。このように、位相信号Ｃの中央
部の電圧レベルをサンプルホールドすることは、
復調信号ロのハイレベル部B₁の電圧レベルをホ
ールドしたことにもなる。

ここで、残存キヤリア変調方式ではローレベル
部W₁の電圧とハイレベル部B₁の電圧との比が常
に一定であることから、ハイレベル部B₁の電圧
レベルが得られれば、極めて容易にレベル変換用
電圧レベルとなるローレベル部の電圧が求められ
る。

一般に、フアクシミリ通信では、最初に通信制
御信号のやりとりを行つて相互に相手機種を識別
すると共に、使用する伝送方式を認識する。した
がつて、制御回路１１はその認識した伝送方式に
基づいて、その出力信号ホで切換回路８の選択制
御を行つている。本実施例では、信号処理として
レベル変換と白黒反転を選択して行うようにして
いるので、使用された伝送方式により、レベル変
換を行うときには信号ホをローレベルに、また、
白黒反転を行うときには信号ホをハイレベルにな
るよう制御回路１１を動作させている。第２図の
例では、レベル変換を行うために、この信号ホは
ローレベルを指示し、切換回路８は端子１２を選
択する。端子１２に入力された電圧レベル信号ハ
は抵抗９と１０とで分割され、レベル変換用電圧
レベル信号ハ′となる。第３図によれば、レベル
変換用電圧レベルは、ハイレベル部B₁の電圧レ
ベルの1/3であれば良い。つまり、抵抗９と１０
の抵抗値の比を２：１とすれば良いことになる。
したがつて、レベル変換及び白黒反転回路４へ入
力するレベル変換用電圧レベル信号ハ′は1Vとな
る。

このように、回線や信号中に含まれるノイズに
起因して、AGC回路や復調回路で誤動作が生じ、
その結果として復調信号ロの電圧レベルが変動し
ても、画信号のローレベル部の電圧とハイレベル
部の電圧との比が常に一定であることを利用すれ
ば、復調信号の中で、雑音が少なく、かつ画信号
中のハイレベル部の電圧を示す位相信号の中央部
の電圧レベルをキードパルス信号によりサンプリ
ングし、ホールド回路で保持するだけで容易に最
適なレベル変換用電圧レベルが作成できる。

その後、レベル変換及び白黒反転回路４は制御
回路１１の出力信号ホにより、レベル変換回路に
あらかじめ切り換えられており、復調信号ロをレ
ベル変換用電圧レベル信号ハ′によりレベル変換
を行う。

その結果、レベル変換及び白黒反転回路４の出
力では、第２図ニに示す信号が得られ、この信号
が記録回路５に入力されて、再生記録がなされ
る。

このように、本実施例によれば、たとえ復調信
号ロの電圧レベルが急激に変動しても、復調信号
の内の位相信号部分のみの電圧レベルを電圧保持
手段で保持し、その電圧レベルからレベル変換用
電圧レベルを作成し、そのレベル変換用電圧レベ
ルを用いて復調信号のレベル変換を行つているか
ら、本来は白情報であるにもかかわらず、記録が
なされるとか、本来記録されるべき灰色情報部が
記録されないといつた不具合を防止できる。

第３図は制御回路が白黒反転を指示した場合の
各構成要素の入出力信号の波形図を示している。
このとき、制御回路１１の出力信号はハイレベル
となる。信号イはフアクシミリ受信機に着信した
信号を示しており、Ｃは位相信号を、B₂は黒情
報を持つローレベル部を、W₂は白情報を持つハ
イレベル部を示している。なお、信号イは100％
変調となつている。この信号イがAGC回路２と
復調回路３とを通過すると、信号ロとなる。この
復調信号ロはローレベル部B₂が黒情報を持ち、
ハイレベル部W₂が白情報を持つため、このまま
記録回路５に入力すると、白と黒が逆転して記録
される。これにより、レベル変換及び白黒反転回
路４を設けており、今回は制御回路１１の出力信
号ホがハイレベルであるため、白黒反転回路に切
換えられている。白黒反転を行う場合も、白黒反
転用電圧レベルが必要であるが、これは復調信号
ロのハイレベル部の電圧と同一となる。したがつ
て、レベル変換を行う場合と同様に、キードパル
ス信号により位相信号の中央部の電圧レベルをス
イツチング回路６でサンプリングし、ホールド回
路７で保持することにより、復調信号ロのハイレ
ベル部の電圧は保持できる。したがつて、ホール
ド回路７の出力信号ｇをそのままレベル変換及び
白黒反転回路４に入力すればよい。これは、切換
回路８に入力する制御回路１１の信号ホがハイレ
ベルのときに切換回路８は接続端子１３を選択す
るため、可能となる。

このように、白黒反転の場合も、復調信号ロの
中で、雑音が少なくかつ画信号中の最高の電圧を
示す位相信号の中央部の電圧レベルをキード信号
によりサンプリングし、ホールド回路で保持する
だけで、白黒反転用電圧レベルが作成できる。

その後、レベル変換及び白黒反転回路４は制御
回路１１の出力信号ホがハイレベルであるため、
あらかじめ白黒反転回路となり、ホールド回路７
の出力信号ハを基準に、復調信号ロを白黒反転す
る。そして、レベル変換及び白黒反転回路４の出
力信号ニが得られ、これは記録回路５に入力され
る。

このように、この実施例においても、たとえ復
調信号ロの電圧レベルが急激に変動しても、復調
信号の内の位相信号部分のみの電圧レベルを電圧
保持手段で保持し、その電圧レベルから白黒反転
用電圧レベルを作成し、その白黒反転用電圧レベ
ルを用いて復調信号の白黒反転を行つているか
ら、本来は白情報であるにもかかわらず、記録が
なされるとか、本来記録されるべき灰色情報部が
記録されないといつた不具合を防止できる。

発明の効果以上のように、本発明による復調信号の処理装
置によれば、キードAGC方式を用いると共に、
復調信号の内の位相信号部分のみの電圧レベルを
電圧保持手段で保持し、その復調信号のスライス
または白黒反転の信号処理を行うときには、その
電圧保持手段で保持した電圧レベルを基にその信
号処理用の基準レベルを設定することにより、回
線ノイズ及び回線歪によつて、復調信号の急激な
レベル変動が生じても、それに応じて、電圧保持
手段で保持される電圧も変化する為、再生記録画
に悪影響が及ぶことが防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による復調信号の処
理装置を用いたフアクシミリ受信機の概略ブロツ
ク図であり、第２図は同受信機のレベル変換処理
時の動作波形図であり、第３図は同白黒反転時の
動作波形図であり、第４図は同位相信号とキード
パルス信号の信号波形図である。２……AGC回路、３……復調回路、４……ス
ライス及び白黒反転回路、５……記録回路、６…
…スイツチング回路、７……ホールド回路、８…
…切換回路、９，１０……抵抗、１１……制御回
路。

Claims

【特許請求の範囲】

１位相信号と画信号とから成るフアクシミリ信
号と、前記フアクシミリ信号を入力して前記位相
信号部分でのみ利得制御を行うAGC手段と、前
記AGC手段の出力信号を復調する復調手段と、
前記復調手段の出力に接続されたスイツチ手段
と、前記スイツチ手段の後段に設けた電圧保持手
段と、前記電圧保持手段に保持された電圧レベル
から所定の信号処理用の電圧レベルを作成する複
数の電圧レベル作成手段と、前記複数の電圧レベ
ル作成手段の選択を行う切換手段と、選択された
前記電圧レベル作成手段で作成された信号処理用
の電圧レベルを用いて前記復調手段の出力信号の
レベル変換または白黒反転を行う信号処理手段
と、前記位相信号部分で前記スイツチ手段をON
にさせると共に画信号の伝送方式に応じて前記切
換手段の選択制御及び前記信号処理手段の処理制
御を行う制御手段とを具備したことを特徴とする
復調信号の処理装置。