JPS6341646B2 - - Google Patents

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JPS6341646B2
JPS6341646B2 JP55187645A JP18764580A JPS6341646B2 JP S6341646 B2 JPS6341646 B2 JP S6341646B2 JP 55187645 A JP55187645 A JP 55187645A JP 18764580 A JP18764580 A JP 18764580A JP S6341646 B2 JPS6341646 B2 JP S6341646B2
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JP
Japan
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rolling
film
phosphate
oil
chemical conversion
Prior art date
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JP55187645A
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JPS57112905A (en
Inventor
Yoshimoto Shibata
Teruo Iura
Shoji Shimada
Shoji Okamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高圧下冷間圧延法、特に圧延潤滑性能
の優れた冷間圧延方法に関する。 鋼板の連続冷間圧延は、プレス加工、鍛造、切
削、引抜きなどの金属塑性加工と全く異なつた塑
性変形機構並びに潤滑機構に属しており、実際の
作業では所謂冷間圧延油の適用によつてその目的
が達成されて来た。そして、鋼ストリツプの圧延
はタンデム圧延あるいはレバース圧延にしろ、せ
いぜい1パス当り30〜40%、もしくはそれ以下の
圧下率で圧延されているのが現状である。しかる
に近年、鋼ストリツプの一貫生産プロセスとして
生産性向上、品質向上、設備費および消費エネル
ギーの低減などを目的として、圧延原板厚みの増
大や1パス当りの圧下率の増大に関する技術開発
が注目されるに至つている。そのうち、最も実用
性の大きい圧延法として、異周速ワークロールあ
るいは異周速異径ワークロールもしくは70〜450
mm程度の小径ワークロールを使用した冷間圧延
が、従来の冷間圧延に較べて小さい圧延荷重で1
パス当り50%以上あるいは70%に達する高圧下率
の冷間圧延が可能であることが知られて来た。 上記の圧延は高圧延率であることから従来の圧
延に比べて、ロールと被圧延鋼板とで形成される
接触弧長が大きいこと、かみ込み角度が大きくな
ること、更に異周速圧延の場合は上下の圧延中立
点が同一位置に存在せず低速ロール側では入口側
に、高速ロール側では出口側にかたより、鋼板と
ロール表面とのすべり方向は上下で異なる特色を
有している。このため従来の圧延潤滑方式を採用
すると、中立点を所定の位置に保持することが困
難で安定した圧延が不可能であり、その結果はげ
しいチヤタリングが発生したり、ロール表面や圧
延材表面にはげしいヒートスクラツチを発生す
る。従つて、圧延鋼板の疵による表面品質の低下
とロール寿命の低下をもたらし前後張力のコント
ロール技術やストリツプ破断を防止するための作
業管理のむずかしさなどの諸点を勘案すると、上
記異周速大圧下冷間圧延を広く工業的に成功させ
るためには、適用する潤滑皮膜の性状如何にかか
つていると言える。 かかる観点から本発明者らは種々検討を重ねた
結果、1パス50%以上の高圧延率で冷間圧延する
場合、特にこれが異周速ロール圧延の場合および
原板厚さが大きい場合は、安定した冷間圧延を可
能とする方法として、冷間圧延を行う前に予め、
鋼板表面にリン酸塩皮膜の如き化成皮膜を形成さ
せてから圧延油や水溶性圧延液の存在下で圧延す
ればヒートスクラツチもなくチヤタリングもない
圧延が容易に可能であることを知見した。リン酸
塩皮膜は鉄系リン酸塩皮膜、亜鉛系リン酸塩皮
膜、マンガン系リン酸塩皮膜亜鉛にカルシウム、
コバルト、ニツケルなどを含有したリン酸塩皮膜
のいずれでもよいが、目付量は0.1〜10g/m2
度が圧延によつて生ずる鋼板表面積の増大に追随
する必要上好ましい。10g/m2以上になると場合
によつては、皮膜の一部がロール表面にビルドア
ツプすることがあり、また経済的見地からしても
10g/m2以下が好ましい。例えば3g/m2の目付
で70%の圧延率で圧延したところ、安定な圧延が
出来、圧延後の鋼板表面には均一な皮膜が残留し
ていた。勿論ロール表面も疵の発生は認められな
かつた。0.1g/m2以下では被覆が不十分で効果
を十分に発揮できない。 本発明圧延法はこのように予め鋼板表面上に化
成皮膜を形成することにより、工業的に圧延パス
回数の大巾な減少やタンデム圧延機のスタンド数
の減少、さらには歪速度の増大による最終成品の
機械的性質の向上を実用化することを可能とし、
鋼板製造上大きな経済的効果を達成せんとするも
のである。 使用する圧延油は、鉱物系、油脂系いずれの油
でもよく、その供給方式はダイレクト方式又はリ
サーキユレーシヨン方式を適用すればよい。ただ
し、より安定な圧延作業を求める時、例えば原板
の厚さを大きくとる必要があるときあるいは前後
のテンシヨンを大きくとり難いときなどに安定し
た圧延作業を維持するには、40℃の粘度を15cSt
以下とした圧延油を使用することが望ましい。こ
の場合40℃で15cSt以下であれば、鉱油系でも油
脂系でもよい。また、上述のエマルジヨンタイプ
の圧延油以外でも、水溶性圧延液を使用しても同
様に安定な圧延が可能となる。水溶性圧延液とし
ては、アルキルアルコールポリエチレンホスフエ
ート、アルキルフエノールポリオキシエチレンホ
スフエート、アルキルアルコールポリエチレンア
シドホスフエート、アルキルフエノールポリエチ
レンアシドホスフエート、アルキルアルコールポ
リエチレンホスフアイト、アルキルフエノールポ
リエチレンホスフアイト、アルキルポリエチレン
水素ホスフアイト、アルキルフエノールポリエチ
レン水素ホスフアイトなどの水溶性リン酸或は亜
リン酸のエステル類の一種或は2種以上を主成分
とし、これに活性剤、アルカノールアミン類、防
錆剤、消泡剤、水溶性ポリマー等を添加してもよ
い。これらの1〜10%、水溶液を圧延クーラント
として使用する。 本発明の方法の特長の一つは、圧延によつて発
生する小鉄粉量が従来法に較べて大巾に少いこと
で同時に圧延ロールの摩耗量も小さい。従つて同
一圧延量に対し循環使用される圧延油エマルジヨ
ン式は水溶性圧延液の発生鉄粉による汚染も極め
て小さいことである。また圧延によつて剥離され
る化成処理皮膜の一部は、従来の圧延で発生した
鉄粉に較べて表面エネルギーが小さいために、圧
延油エマルジヨンや水溶性圧延液に混入した時鉄
粉が形成するような安定な複合エマルジヨンを形
成することがないために、容易に分離して、所謂
圧延油スカムを生成することが少ない。 また、前述のリン酸塩皮膜と同様に、圧延する
前に予め鋼板表面にしゆう酸塩皮膜を形成せしめ
て、圧延油式は圧延液の存在下で高圧下圧延を行
つた所、リン酸塩皮膜と同様な効果が認められ
た。特にしゆう酸塩皮膜形成後圧延を行う場合
は、リン酸塩皮膜の場合に較べて更につぎの特長
が認められた。即ち、圧延後鋼板表面に残留した
しゆう酸塩皮膜は圧延の次の効程である連続焼鈍
工程での燃焼ガスによる加熱初期において輻射熱
の熱吸収効率が従来の冷延鋼板に較べて50%以上
も向上することと、更には、鋼板温度が、500℃
前後に昇温した時に、しゆう酸塩皮膜は速かに熱
分解してFeOとCO2とCOに分解することである。
従つて、しゆう酸塩皮膜を形成して冷間圧延した
場合は使用する圧延油を焼鈍で揮散しやすいもの
としておけば、脱脂工程を経過せずに、連続焼鈍
すればカーボン汚れのない且つ付着鉄粉の少ない
焼鈍鋼板が得られる。 つぎに化成皮膜を形成せしめる工程について説
明する。熱延板を酸洗、シヨツトブラスト或は液
体ホーニングなどによつて脱スケールして後すみ
やかに化成処理する。液体ホーニングの場合は、
液浴中に化成処理液を使用することも可能であ
る。酸洗の場合は、酸洗後鋼板表面をブラツシン
グなどを行つて表面調整すれば、化成処理による
皮膜形成は順調に進行する。化成処理は通常鋼板
成品に使用される方法即ち、スプレー法や浸漬法
或は両者の組合せが採用されるが、電解法(陰
極、陽極、交流のいずれでもよい)を採用すると
短時間処理が可能となり、冷間圧延の前工程とし
て好都合である。液体ホーニングと化成処理を同
時に行う場合はホーニング砥粒は化成処理液で浸
食されない材料を選択する必要がある。 リン酸塩或はしゆう酸塩皮膜の目付量は50%以
上の高圧下圧延によつて生ずる鋼板表面積の増大
に追随するためには0.5g/m2以上が好ましくま
た10g/m2以上となると、経済的に損失であると
同時に、冷間圧延の前工程としては化成処理に時
間がかかりすぎて工程的に無理が生じ易い。ま
た、圧延ロールに、時として、その一部がビルド
アツプすることがある。従つて0.5〜10g/m2
好ましいことが判明した。 圧延後は従来の電解脱脂工程をとれば化成皮膜
は容易に除去される。例えば圧延前原板が3.2mm
で2パス圧延によつて0.4mmの圧延板が得られた
時、原板に2g/m2のリン酸亜鉛皮膜を形成した
時、圧延後の鋼板表面に0.12g/m2のリン酸塩皮
膜が残留していた。従来のアルカリ性電解樹脂ラ
インを経た鋼板表面には、リン酸塩は殆んど残留
していなかつた。また脱脂工程を経ずに箱焼鈍す
る際、比較的高温で焼鈍すると所謂焼付現象を生
じ成品歩留減少をもたらす。本発明の方法による
と圧延後に残留したリン酸塩皮膜は、箱焼鈍の際
の良好な焼付防止効果を示すので圧延時に巻取り
張力を大きく取ることができ、また、鋼板の粗度
を小さくしてもリン酸塩皮膜が付着したまゝで箱
焼鈍すれば焼付現象を防止出来る。 実施例 1 熱延板1.6mm厚さ、幅5mmを液体ホーニングし
て表面洗浄後直ちにリン酸塩処理した。浴温60
℃、浴組成はZn2+3g/、Ca2+3g/、
PO4 3-7.8g/、NO3 +11.5g/、NO2 +0.08
g/であつた。10秒処理後の鋼板上にはリン酸
塩皮膜1.0g/m2が形成され、Zn/Caの重量比は
1:1であつた。これに#60スピンドル30部、牛
脂脂肪酸メチルエステル65部、オレイル水素ホス
フアイト5部、フエノール系酸化防止剤0.5部、
スルビタンモノオレエートポリエチレンオキシド
3部からなる40℃の動粘度9.8cStの圧延油をミク
ロンオイラーで1g/m2あて鋼板表面に塗布し
た。次いで同一油の5%エマルジヨンを噴射しな
がら、上下200mmφの高圧下異周速圧延ロールを
用い、上下ロール周速比1:1.5で70%の圧延を
行つた。その他の圧延条件と圧延時の挙動、ロー
ルの損傷状況などを表1No.1に示す。 比較例として、同一鋼板を酸洗して従来の圧延
油として牛脂90部、ラウリン酸5部、トリクレジ
ルフオスフエート3部、αフエノールアミノナフ
タリン1部、ソルビタンモノオレエートエチレン
オキシド4部からなる40℃の動粘度44cStの圧延
油を1g/m2あて鋼板表面に塗布し、同一油の5
%エマルジヨンを噴射しながら上記と同一条件で
70%の圧下率で圧延した場合に例を表1のNo.3に
示す。また、比較例のNo.4としてNo.3の圧延油だ
けを本発明のNo.1と同一とした場合を表1に示
す。
【表】
【表】 実施例 2 熱延板1.6mm厚さ、幅5mmを塩酸塩処理して脱
スケール水洗後直ちにしゆう酸塩処理した。しゆ
う酸塩浴温80℃、20秒浸漬処理によつて1g/m2
のしゆう酸塩皮膜を得た。実施例1と同じ圧延条
件を用いて、70%の圧下率で圧延した。圧延条件
と圧延時の挙動を前記表1のNo.2に示す。また下
記表2に500℃における放射率を示す。
【表】
【表】 これによつて連続焼鈍時の加熱において輻射方
式による間接加熱の場合は特に、燃焼ガスによる
直接加熱においても輻射熱による熱吸収が大巾に
向上して、加熱効率を高める。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ワークロールの周速比を1.0/1.5以下の異周
    速として1パス当たり50%以上の圧下率で鋼板を
    冷間圧延するに際し、予め鋼板表面に0.1〜10
    g/m2の目付量のリン酸塩皮膜あるいはしゆう酸
    塩皮膜を形成せしめ、しかる後に40℃における動
    粘度が15cSt以下である圧延油を適用して圧延す
    ることを特徴とする高圧下冷間圧延法。
JP18764580A 1980-12-29 1980-12-29 Cold rolling method by high screw down Granted JPS57112905A (en)

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WO1997006900A1 (fr) * 1995-08-15 1997-02-27 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Procede et rouleau pour laminer a chaud un materiau en acier

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