JPS6341355Y2 - - Google Patents

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JPS6341355Y2
JPS6341355Y2 JP1984020898U JP2089884U JPS6341355Y2 JP S6341355 Y2 JPS6341355 Y2 JP S6341355Y2 JP 1984020898 U JP1984020898 U JP 1984020898U JP 2089884 U JP2089884 U JP 2089884U JP S6341355 Y2 JPS6341355 Y2 JP S6341355Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電子部品、光学部品など収納、保管、
運送等するのに好適なトレーに関する。
〔従来の技術〕
従来、電子部品などを収納するトレーとしては
プラスチツク製のものが使用されているが、プラ
スチツク製のトレーを用いて電子部品などを収納
した場合、電子部品などが静電気により破壊され
る危険性がある。このため、トレーを導電性プラ
スチツクにて形成したり、トレーに導電性塗料を
塗布するなどの対策が考えられるが、それだけで
は部品を収納した場合の緩衝性が十分でなく、ト
レーに衝撃がかかつた場合などに電子部品が破損
したり、また電子部品がトレーとの摩擦で傷がつ
くおそれがあつた。
これに対し、電子部品を静電気障害のみなら
ず、振動障害、衝撃障害からも保護し得るものと
して、導電性を有する複数の合成樹脂シートを間
隙を保持して平行に形成し、前記間隙内に導電性
を有する複数の合成樹脂隔壁を前記複数の合成樹
脂シートに同一体に固着し、前記間隙内に複数の
柱状空所を有する緩衝シートを形成し、前記緩衝
シートの片面または両面に電子機器部品を嵌入す
る凹部を形成してなる電子機器部品用緩衝部材が
提案されている(実開昭57−193669号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記公報記載の緩衝部材は、その凹部に電子機
器部品を嵌入することにより収納するものであ
り、この場合凹部に嵌入した電子機器部品の両側
の端子が凹部の側壁に接触し、端子同志が短絡さ
れ、静電気障害から十分に保護され、端子の弾性
によつて端子が凹部の側壁に圧接し、電子機器部
品の移動あるいは脱出を有効に防止すると共に、
摘出を容易に行なうことができるものであり、ま
た複数の合成樹脂隔壁と凹部の特に隔壁と直交す
る側壁とによつて強度が高く剛性を有し、振動障
害、衝撃障害を防止すると共に、破損変形を防止
するものである。
しかし、このように電子機器部品を凹部内にし
つかり嵌入保持するためには凹部を電子機器部品
に合せて寸法精度よく形成しなければならず、凹
部が電子機器部品と合致せず、多少とも凹部が大
きく形成されると、或いは電子機器部品の大きさ
にバラツキが生じると、電子機器部品を収納した
際にがたつきが生じるおそれがあり、上記緩衝部
材の緩衝作用が十分発揮され得ない場合がある。
また、この緩衝部材は、このように凹部が電子機
器部品の大きさと合致しているので、凹部に電子
機器部品を収納する際における嵌入操作に慎重さ
が要求される上、電子機器部品は凹部周壁に直接
密接した状態で凹部に収納するものであるため、
電子機器部品を凹部に収納する際や凹部から摘出
する際に、凹部周壁との摩擦力により電子機器部
品が傷つくおそれがあり、特に電子機器部品にハ
ンダメツキ等の比較的軟らかなメツキ膜が形成さ
れている場合には、該メツキ膜の損傷のおそれが
大きいものである。
従つて、実開昭57−193669号公報記載の緩衝シ
ートは上記の如き問題点を有し、かかる問題点の
解決が望まれる。
本考案は上記問題点を解決するためになされた
もので、静電気や電磁波、高周波に対する保護効
果が付与され、かつ部品収納凹部の寸法が部品の
大きさより若干大きく形成されたような場合、或
いは部品の大きさにバラツキがある場合でも部品
のがたつきをおさえてしつかりと優れた緩衝性、
クツシヨン性を持つて部品を保持できるので、電
子部品などを機械的破損等から有効に保護して収
納、保管、運送等することができると共に、部品
の凹部に対する出し入れが容易で、しかもこの際
部品を傷つけることのないトレーを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、部品収納凹
部の内面に繊維を植毛することにより、凹部自体
に緩衝性、クツシヨン性を付与したものである。
即ち、本考案は、導電性を有するプラスチツク
シート体に部品収納凹部を形成したトレーにおい
て、前記凹部の内面に導電性物質を含有する接着
剤層を介して導電性繊維を混合した繊維を植毛し
たものである。
〔作用〕
本考案のトレーにおいては、部品収納凹部の内
面に導電性物質を含有する接着剤層を介して導電
性繊維を混合した繊維を植毛したことにより、部
品収納凹部自体が植毛繊維(植毛層)の作用によ
り緩衝性、クツシヨン性を有し、部品は植毛層の
緩衝、クツシヨン作用で凹部内に保持、収納され
るものである。従つて、凹部を形成する際に、多
少寸法精度がくるつて凹部が若干大きく形成され
たような場合、或いは凹部に収納される部品の大
きさにバラツキがあるような場合でも、植毛層の
緩衝、クツシヨン作用で部品が凹部にしつかりと
確実に保持され、がたつきが生じることが防止さ
れる。
このように、本考案によれば、上記凹部に収納
された部品はクツシヨン性を有する植毛層で良好
に保護され、このため衝撃障害、振動障害等の機
械的破損から確実に保護されるものである。
また、本考案のトレーは、植毛層の緩衝、クツ
シヨン作用で部品を保持するものであり、この場
合植毛層は部品を凹部から出し入れする際に容易
に弾性的に変形する上、部品に対する植毛層の接
触面積は、凹部周壁に部品が密に当接した状態で
収納保持される場合の接触面積に比較して小さ
く、それ故摩擦力も小さいので、部品の凹部に対
する出入を容易に行なうことができ、しかもこの
場合部品と接触し、これを保持するのは柔らかな
植毛層であるので、部品を凹部から出し入れする
際に、部品にハンダメツキ等の軟らかなメツキ層
が形成されているような場合にも部品が損傷し難
いものである。
更に、上記植毛層は導電性を有し、かつ接着剤
層及びプラスチツクシート体を導電性を有するた
め、静電気等に対する保護作用も付与され、静電
気等による収納部品への影響も良好に防止される
ものである。
以下、実施例を示し、本考案を具体的に説明す
るが、本考案は下記の実施例に限定されるもので
はない。
〔実施例〕
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示す。
図中1は導電性を有するプラスチツクシート体
より形成されたトレー本体である。このトレー本
体1を形成するプラスチツクシート体は、カーボ
ンブラツクパウダー、金属パウダー等のパウダ
ー、カーボン繊維、金属フアイバー、ホイスカー
等の繊維体、帯電防止剤などの導電性物質をポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリスチレン、ABS
樹脂などのプラスチツクに混練、分散することに
より導電性を付与したプラスチツクシート2から
形成されている。この場合、導電性物質が分散さ
れたこのプラスチツクシート2は、表面抵抗値が
約1010Ω・cm以下、特に104〜108Ω・cmであるこ
とが好ましい。また、このシートの厚さは必ずし
も制限されないが、例えば0.2〜1mmの厚さに形
成し得る。
前記導電性を有するプラスチツクシート体より
形成されたトレー本体1には、複数個の部品収納
凹部3が形成されており、これら凹部3の電子部
品などの所用の部品が収納されるようになつてい
る。前記凹部3の内面には、カーボンブラツクパ
ウダー等の導電性物質が分散された接着剤層4が
成層されており、更にこの接着剤層4には静電植
毛等の手段により植毛が施され、植毛層5が形成
されている。ここで、接着剤層4としては、例え
ばエマルジヨンタイプ、水溶性タイプのアクリル
樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等の樹脂を20
〜50g/m2程度の割合で塗布して形成したものが
好適に使用でき、更にこれら樹脂にカーボンパウ
ダー、カーボン繊維、その他の導電性物質を10〜
50重量%程度分散させて導電性を付与させたもの
がより好ましく用いられる。
また、植毛層5を形成する植毛材料としては、
アクリル繊維、ポリアミド繊維、アセテート繊維
等の一般合成繊維に金属吸着繊維等の導電性繊維
を混合したものが好適に用いられる。この場合、
導電性繊維としてはアクリル繊維、ポリアミド繊
維、アセテート繊維、ポリエステル繊維などに銅
イオンを吸着させた銅イオン吸着繊維が好ましく
使用され、また導電性繊維を一般繊維に混合する
場合、その混合量は5〜99%とすることができ
る。また、前記繊維の太さは0.5〜30デニール、
長さは0.1〜1mmとすることができる。
なお、上述したトレーの製造方法は特に制限さ
れないが、導電性を有するプラスチツクシート2
の片面に導電性物質を含有する接着剤層4を介し
て導電性繊維を混合した繊維の植毛層5を形成し
たシートを真空成形して部品収納凹部3を形成す
る方法が好適に採用される。
上記のトレーによれば、トレー本体1の部品収
納凹部3の内面に植毛層5が形成されており、こ
の植毛層5は接着剤層4中に各植毛繊維の基端部
がしつかりと植設されているので、電子部品など
を凹部3内に収納した場合、この凹部3の植毛繊
維が抜け落ちるなどして収納された部品に塵埃と
なつて付着するような不都合がなく、また植毛層
5は緩衝作用と防護作用があるので、収納された
部品は植毛層5で保護されて、凹部3や部品に寸
法精度上のくるいがあるような場合でも前記収納
凹部3内にがたつきを生じることなくしつかりと
良好に保持され、部品の機械的破損が確実に防止
される。しかも、植毛層5は弾性変形し易く、か
つ柔らかいものであるため、部品の凹部3内への
出入が部品を傷付けることなく容易に行なわれ
る。
また、トレー本体1の凹部3の内面には導電性
接着剤層4が成層されており、それ自体静電気に
対する安全性が良好であると共に、導電性繊維を
混合した繊維を用いて植毛層5を形成してあるこ
とにより、静電気の導電性に優れているので、電
子部品などを非常に効果的に保護し得るものであ
る。
更に、トレー本体1もカーボンブラツクパウダ
ー等の導電性物質が分散されたプラスチツクシー
トから形成され、導電性を有するので、外部の静
電気、電磁波、高周波に対しての遮蔽効果が大き
く、この点からも電子部品などを有効に保護する
ことができる。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので、こ
の実施例は、導電性を有するプラスチツクシート
体(トレー本体1)を両面にそれぞれ導電性膜
6,6を形成したポリ塩化ビニル等のプラスチツ
クシート7にて構成したものである。ここで、導
電性膜6,6としては、カチオン界面活性剤等の
界面活性剤膜、金属箔、カーボンブラツク等の導
電性物質を分散したプラスチツクフイルム、真空
蒸着等の気相めつき法や無電解めつき法によるめ
つき被膜、導電性塗料膜まどにより構成し得る。
また、プラスチツクシート7は上述したような導
電性物質が分散された導電性を有するものでも、
導電性を有しないものでもよい。更に、導電性膜
の形成はプラスチツクシートの両面にそれぞれ行
なうことが好ましいが、場合によりプラスチツク
シートの片面、特に収納凹部形成側の表面のみに
形成することもできる。なお、その他の構成及び
作用効果は第1,2図の実施例と同様であるため
その説明を省略する。
なお、上述した実施例はトレー本体の表面側
(凹部形成側の面)全面に植毛層を形成したが、
凹部内面にのみ植毛層を形成するようにしてもよ
く、またトレー本体の全体形状、凹部の形状も図
示の実施例に限定されず、その他の構成について
も本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して
差支えない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は導電性を有する
プラスチツクシート体に部品収納凹部を形成した
トレーにおいて、前記凹部の内面に導電性物質を
含有する接着剤層を介して導電性繊維を混合した
繊維を植毛したことにより、前記凹部に収納され
た部品はクツシヨン性を有する植毛層で良好に保
護され、凹部や部品に寸法上のくるいがあるよう
な場合でも、がたつきを生じることなくしつかり
と凹部に保持され、このため振動等による部品の
機械的破損が防止されると共に、部品の凹部への
出入を部品を損傷することなく容易に行なうこと
ができる。また、この植毛層は導電性を有し、か
つトレー本体も導電性を有するため静電気等に対
する保護作用も付与され、静電気等による収納部
品への影響も良好に防止され、しかも植毛層を
種々の色彩の繊維で形成し、トレーを種々色分け
すれば、トレーの色彩に応じて収納すべき部品を
区別化することができる。従つて、本考案のトレ
ーは電子部品、光学部品などの収納、保管、運搬
等に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は同例の拡大断面図、第3図は本考案の他の実
施例を示す断面図である。 1……トレー本体、2……プラスチツクシー
ト、3……凹部、4……接着剤層、5……植毛
層、6……導電性膜、7……プラスチツクシー
ト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導電性を有するプラスチツクシート体に部品収
    納凹部を形成したトレーにおいて、前記凹部の内
    面に導電性物質を含有する接着剤層を介して導電
    性繊維を混合した繊維を植毛してなることを特徴
    とするトレー。
JP2089884U 1984-02-16 1984-02-16 トレ− Granted JPS60133699U (ja)

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JP2089884U JPS60133699U (ja) 1984-02-16 1984-02-16 トレ−

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JPS60133699U JPS60133699U (ja) 1985-09-06
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