JPS6340784Y2 - - Google Patents

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JPS6340784Y2
JPS6340784Y2 JP3208484U JP3208484U JPS6340784Y2 JP S6340784 Y2 JPS6340784 Y2 JP S6340784Y2 JP 3208484 U JP3208484 U JP 3208484U JP 3208484 U JP3208484 U JP 3208484U JP S6340784 Y2 JPS6340784 Y2 JP S6340784Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は工業窯炉にかゝり、特に不定形耐火物
とセラミツクフアイバをアンカ部材を介して一体
化した複合モジユールにより炉体を構成する複合
モジユール製炉体構造に関する。
近年、省エネルギを目的として工業窯炉にセラ
ミツクフアイバを採用することが多くなつてい
る。
上記セラミツクフアイバを採用する手段として
は、現在ベニヤリング工法とオールフアイバ工法
とがあるが、これら工法のいずれにおいても下記
のような得失がある。
すなわちベニヤリング工法では、工業窯炉のラ
イニングを構成する不定形耐火物や耐火煉瓦から
なる既設耐火物の加熱面側の表面に気硬性モルタ
ルや特殊接着剤を用いてセラミツクフアイバモジ
ユールを張付ける張付け旋工法であつて、断熱強
化により省エネルギ化を実現し、既設耐火物の熱
的スポーリングによる損傷や破壊を防止するに有
効な手段である反面、セラミツクフアイバモジユ
ールを張付ける前に、既設の耐火物を予じめ乾燥
させる必要があること、既設耐火物へのセラミツ
クフアイバモジユールの固定が気硬性モルタルや
特殊接着剤を用いて張付けるだけであるため、操
業中に剥離の危険性があり、長期耐用が期待でき
ないこと、工業窯炉の改修やセラミツクフアイバ
モジユールが脱落した場合の部分補修を行なうと
き、必ず作業者が炉内に入つて作業を行なう必要
があるため、炉内が熱い間は作業ができず、冷え
るまで待つことになつて作業に長時間を要し、工
業窯炉の稼働率を低下させること、などの問題が
ある。
一方、オールフアイバによる工法は、工業窯炉
の鉄皮への旋工、または雰囲気炉の天井部のよう
に鉄皮を有しない工業窯炉への旋工の場合には天
井の非加熱面側に鉄皮を設置して直接セラミツク
フアイバモジユールを特殊接着剤を用いての接着
手段、あるいはボルトを用いての固定手段による
旋工方法であつて、セラミツクフアイバモジユー
ルのみでライニングを構成するため省エネルギの
観点からみれば有効な手段である反面、ガスシー
ルの点およびセラミツクフアイバモジユールを直
接固着するものであるため、非加熱面側に鉄皮が
必要であり、その結果炉体構造として炉殻に鉄板
を設置した場合、炉体コストが高くなるとともに
鉄板の熱による変形が起因してセラミツクフアイ
バモジユールが脱落する場合があること、工業窯
炉における正圧操業、負圧操業、常圧操業の操業
条件にもよるが、窯炉内温度が約1100℃以上の高
温操業ではセラミツクフアイバは収縮しやすく、
また風速が約10m/秒以上もある工業窯炉ではセ
ラミツクフアイバモジユールが剥離して脱落しや
すくなり、雰囲気ガスによりセラミツクフアイバ
や止金具が損傷する場合があつて、長期耐用が期
待できないこと、前記ベニヤリング工法の場合と
同様に工業窯炉の改修や部分補修の際には炉内に
入つて行なうことになり、また操業中にセラミツ
クフアイバモジユールが脱落して緊急修理を必要
とする場合であつても、炉外からの修理が不可能
であり、必ず炉内の降温するのを待つて炉内で修
理しなければならないこと、などの問題がある。
本考案はこれに鑑み、上記従来技術の問題点を
解消することを目的としてなされたもので、加熱
面側を構成しアンカ部材の基部を埋設して不定形
耐火物と、非加熱面側を構成し前記アンカ部材に
結合される金属部片との間にセラミツクフアイバ
を介装した複合モジユールで炉体を構成するよう
にして、昇エネルギに対する条件を満すと同時に
長期耐用を図ることができる安定した炉体構造を
提供するにある。
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説
明する。
第1図乃至第5図に示す本考案の実施例におけ
る複合モジユールは、第1図Aに断面図として示
す支持用複合モジユール1Aと、第1図Bに断面
図として示す介装用複合モジユール1Bとからな
り、これら複合モジユール1A,1Bを互いに接
合して炉体が構成されるものである。
上記各複合モジユール1A,1Bは、加熱面側
を構成する不定形耐火物2A,2Bと、非加熱面
側を構成する金属部片3A,3Bとの間にセラミ
ツクフアイバ4A,4Bが介装され、このセラミ
ツクフアイバ4A,4Bには前記不定形耐火物2
A,2Bに基部5A,5Bが埋設されたアンカ部
材6A,6Bが挿通され、このアンカ部材6A,
6Bの側面形状十字状をなす部分7A,7Bがセ
ラミツクフアイバ4A,4B内に埋設されて一体
化されており、このアンカ部材6A,6Bの先端
に前記金属部片3A,3Bがナツト8A,8Bに
より締結されている。
上記不定形耐火物2A,2Bとしては、キヤス
タブル耐火物、プラスチツク耐火物が用いられ、
金属部片3A,3Bとしては、鉄板、エキスパン
ドメタル等が用いられる。
そして炉体の天井部を構成するに用いられる支
持用複合モジユール1Aの金属部片3Aの上面に
は、既設のガス管やチヤンネル等の支持部材9,
9に適宜吊杆10,10を介して掛止して懸吊支
持するためのフツク状の吊具11,11が設けら
れており、炉体の側面を構成するに用いられる支
持用複合モジユール1′Aは、アンカ部材6Aの
固定用ナツト8Aにより山型鋼等の支持部材9′
に直接固着するようになされている。
上記各複合モジユール1A,1′A,1Bの互
いに接する側部接合面12A,12Bは、支持用
複合モジユール1A,1′Aにおいては非加熱面
側になるにつれて次第に幅狭となる傾斜面とさ
れ、介装用複合モジユール1Bにあつては加熱面
側になるにつれて次第に幅狭となる傾斜面とされ
ており、相隣れる支持用複合モジユール1Aの接
合面12A,12Bにより形成される台形状空間
部内に介装用複合モジユール1Bがぴつたりとく
さび状に嵌合されるようになつている。
図示実施例では、炉体構築時に複合モジユール
1A,1′A,1Bの接合面間に目地が通らない
ようにするため、支持用複合モジユール1A,
1′Aの不定形耐火物2Aの幅がセラミツクフア
イバ4Aの幅よりも若干広く形成され、介装用複
合モジユール1Bにおいては不定形耐火物2Bの
幅がセラミツクフアイバ4Bの幅よりも若干狭く
形成されていて、介装用複合モジユール1Bを支
持用複合モジユール1A,1′A間に介装したと
きそのセラミツクフアイバ4Bの下端が支持用複
合モジユール1A,1′Aの不定形耐火物2Aの
張出し段部13Aに係合されるようになつてい
る。
不定形耐火物2A,2Bと金属部片3A,3B
とをセラミツクフアイバ4A,4Bを介在して結
合するアンカ部材6A,6Bは、炉体として提供
する工業窯炉の温度と不定形耐火物2A,2Bの
熱伝導率によつて第1図A,Bに示した金属棒材
に代え、第2図に支持用複合モジユール1Aのみ
を示すようにアンカ煉瓦14を用いることができ
る。この場合は、アンカ煉瓦14のくびれ部分1
5を有する基部16を不定形耐火物2Aに埋設
し、先端をセラミツクフアイバ4A内に挿入して
この先端の横孔17に煉瓦引張り金具18の基端
の屈曲部19を挿入し、この引張り金具18の先
端を金属部片3Aの上面に突出させてこれを吊具
11とすることによつて構成される。
なおアンカ部材6A,6Bとして金属棒材と煉
瓦との選択は、アンカ部材6A,6Bの加熱面側
端部の温度が1100℃以上になるような工業窯炉の
場合には前記アンカ煉瓦14を用いることが望ま
しく、また低温域で使用される工業窯炉の場合で
あつても、アンカ部材6A,6Bの基部5A,5
Bを図に例示するようにT字状等に形成して不定
形耐火物2A,2Bへの埋設部分の強度を高める
ことが望ましい。さらにアンカ部材6A,6Bの
設置数は、アンカ部材6A,6Bの種類や複合モ
ジユール1A,1′A,1Bの形状大きさに応じ
適宜選択することができる。
また既設のガス管やチヤンネルの配設間隔はも
ちろん、複合モジユール1A,1′A,1Bの重
量、アンカ部材6A,6Bの埋設部分(不定形耐
火物側)の強度により、加熱面側を構成する不定
形耐火物2A,2Bの長さ寸法とライニング厚寸
法や、接合面12A,13Aの勾配を設定すれば
よいが、炉体の天井部はアンカ部材6Aを介して
懸吊するためアンカ部材6Aの埋設部分の強度が
十分得られるように不定形耐火物2Aのライニン
グ厚寸法は少なくとも65m/m以上に確保するこ
とが望ましい。
上記各複合モジユール1A,1′A,1Bを形
成するについては、金属棒材からなるアンカ部材
6A,6Bまたはアンカ煉瓦14の基部5A,5
B,16を埋設するように不定形耐火物2A,2
Bを流し込みやスタンプ等の手段により成形固化
することによつて加熱面側を所定形状に形成し、
この不定形耐火物2A,2Bから突出するアンカ
部材6A,6Bにセラミツクフアイバ4A,4B
を嵌合して金属部片3A,3Bをナツト8A,8
Bにより固定することにより複合モジユール1
A,1′A,1Bを得る。またアンカ部材6A,
6Bとして金属棒材を用いる場合には、非加熱面
側の金属部片3A,3Bにエキスパンドメタルを
用い、予じめアンカ部材6A,6Bとエキスパン
ドメタルとをナツト8A,8Bで結合しておき、
ついでスラリ状のセラミツクフアイバを流し込ん
で所定形状に成形し、真空脱水後アンカ部材6
A,6Bの基部5A,5Bを埋設するようにキヤ
スタブル耐火物を流し込み、所定の形状に成形し
たのち乾燥して得ることもできる。
つぎに上記複合モジユール1A,1′A,1B
を用いて炉体を構成する手段について説明する。
炉体の天井部を構成する場合は、支持用複合モ
ジユール1Aを既設のガス管やアングル等の支持
部材9を利用して吊具11,11により所定の間
隔をおいて吊設する。また炉体の側壁を構成する
場合は、既設の支持部材9′にアンカ部材6Aの
金属部片3A側に突出する端部を挿通してナツト
8Aにより固着する。
このようにして支持用複合モジユール1A,
1′Aを配設したのち、天井部においては上方か
ら、側壁においては非加熱面側からそれぞれ介装
用複合モジユール1B,1Bを支持用複合モジユ
ール1A,1′A間に互いの接合面12A,12
Bが密着するように挿入することにより、第3図
および第4図に一部を示すように支持用複合モジ
ユール1A,1′Aと介装用複合モジユール1B
とが交互に積層された形態となつて炉体が構成さ
れる。
なお鉄皮を有する工業窯炉の側壁に適用する場
合には、支持用複合モジユール1′Aと介装用複
合モジユール1Bとを側壁の幅方向に交互に並設
して行くことにより側壁を構成することができ
る。
そして各複合モジユール1A,1′A,1Bの
間は、加熱面側を形成する不定形耐火物2A,2
B同士が接する部分には調整用としてセラミツク
フエルト20を挿入し、非加熱面側には金属部片
3A,3Bの外側からモルタルや断熱キヤスタブ
ル等のシール材21を用いてそれぞれガスシール
を施す。
上記実施例においては、各複合モジユール1
A,1′A,1Bの平面形状が短形状をなす場合
について示したが、他に第6図に示すように加熱
面側の形状を六角形としたり、あるいは第7図に
示すように支持用複合モジユール1A,1′Aを
八角形とし、介装用複合モジユール1Bを八角形
の一辺間を埋める四角形とするなど、その形状は
任意に選択することができる。
以上説明したように、本考案による炉体構造
は、セラミツクフアイバと不定形耐火物とを結合
した複合モジユールにより構成されるので、従来
の不定形耐火物構造または耐火煉瓦構造の炉体に
比し省エネルギ上十分なる効果を得ることがで
き、また加熱面側が不定形耐火物により構成され
るので、セラミツクフアイバのみによる炉体構造
に比し高温操業に対しても耐用的に十分満足でき
る炉体が得られ、さらに複合モジユールは、支持
用と介装用とに分け、これを順に接合配列するこ
とにより炉体の天井部および側壁部を構成するの
で、外面に鉄皮を有しない工業窯炉であつても旋
工が著しく容易であり、しかもガスシール上の問
題もない。そして支持用複合モジユールと介装用
複合モジユールとの組合せからなるので、これら
モジユールが部分的に損傷した場合であつても補
修時に炉温の降下を待つことなく外部から補修作
業を行なうことができ、短時間で能率よく容易に
補修することができるなどの種々優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B乃至第5図は本考案の一実施例を
示すもので、第1図Aは支持用複合モジユールの
断面図、第1図Bは介装用複合モジユールの断面
図、第2図はアンカ部材に煉瓦を用いた場合の第
1図A相当図、第3図は第1図A,Bの複合モジ
ユールを用いて構成した炉体天井部の一部の断面
図、第4図は同側壁部の一部の断面図、第5図は
同加熱面側からみた一部の正面図、第6図および
第7図は他の変形例を示す第5図相当図である。 1A,1′A……支持用複合モジユール、1B
……介装用複合モジユール、2A,2B……不定
形耐火物、3A,3B……金属部片、4A,4B
……セラミツクフアイバ、6A,6B……アンカ
部材、8A,8B……ナツト、9……支持部材、
11……吊具、12A,12B……側部接合面、
14……アンカ煉瓦。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱面側を構成しアンカ部材6A,6Bの基部
    5A,5Bを埋設した不定形耐火物2A,2Bと
    非加熱面側を構成し前記アンカ部材6A,6Bに
    結合される金属部片3A,3Bとの間にセラミツ
    クフアイバ4A,4Bを介装しかつ、その側部接
    合面12A,12Bが加熱面側から非加熱面側に
    かけて互いに反対方向に傾斜する2種の複合モジ
    ユール1A,1Bを形成し、これら複合モジユー
    ルの側部接合面を密接して炉体を構成することを
    特徴とする複合モジユール製炉体構造。
JP3208484U 1984-03-06 1984-03-06 複合モジユ−ル製炉体構造 Granted JPS60144098U (ja)

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JPS60144098U JPS60144098U (ja) 1985-09-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4441056B2 (ja) * 1999-09-01 2010-03-31 新日本製鐵株式会社 耐火物ブロック、その製造方法及び溶湯容器
JP6099469B2 (ja) * 2013-04-22 2017-03-22 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 炉構造体、並びに、その構築方法及び解体方法

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JPS60144098U (ja) 1985-09-25

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