JPS6236073Y2 - - Google Patents

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JPS6236073Y2
JPS6236073Y2 JP8811482U JP8811482U JPS6236073Y2 JP S6236073 Y2 JPS6236073 Y2 JP S6236073Y2 JP 8811482 U JP8811482 U JP 8811482U JP 8811482 U JP8811482 U JP 8811482U JP S6236073 Y2 JPS6236073 Y2 JP S6236073Y2
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JP
Japan
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ceramic
layer
furnace
heat insulating
radiation
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JP8811482U
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、炉に使用することにより熱効率を向
上せしめうる炉壁の構造に関するものであり、ユ
ニツト化したパネルとしても供給できるばかりか
現場施工で炉壁を構成しうるものでもある。
ガラス溶融炉、セメント焼成炉、鉄鋼、非鉄な
ど金属加熱炉その他一般工業用炉において、省エ
ネルギーを目的とした各種の改善がなされてい
る。
例えばその一例として既設または新設の炉壁に
セラミツクフアイバーからなる断熱層を内張りす
ることが行われている。この方法は熱が炉壁を伝
わつて炉外へにげることを防ぐにはそれなりの効
果をもち断熱炉壁としては有用であるが、加熱炉
などとしての炉内での被加熱物の加熱促進という
点からすれば断熱層からの輻射効果は期待できな
い。
また他の例として、表面に多数の凹凸をもつセ
ラミツク多孔板が輻射増進の効果を有しているこ
とおよびそのような多孔板を炉の内張りとして使
用すると加熱促進に役立つことも知られている。
この方法は輻射増進の効果は期待されるのであ
るが、多孔板を炉壁耐火物の前面に直接内張りす
るものであるため炉壁耐火物を通しての熱伝導に
よる熱損失が大きいこと、さらには多孔板と炉壁
耐火物の熱膨脹差に起因すると考えられる多孔板
或は耐火物への亀裂の発生があることなどのため
実用化が進んでいないのが実状である。
本考案は、これらの点に鑑み種々研究された結
果として見い出されたもので多孔板使用による波
長変換機構をもたせた輻射増進効果を炉内面に形
成せしめるとともにこの効果を有効に発揮せしめ
るための耐久性をもたせると同時に炉壁を伝わつ
ての熱伝導による熱損失の防止をも可能ならしめ
ることに成功したものである。
即ち、表面に多数の孔又は溝を有する輻射増進
セラミツク層と耐熱繊維からなる可変形断熱材層
および耐熱固形断熱材層の組合せからなり、これ
らの3層はそれらの面に垂直な方向に嵌挿された
セラミツク保持具で一体に保持されているととも
にさらに輻射増進セラミツク層はセラミツク固定
枠を介して該保持具にて固定されている炉壁の構
造を要旨とするものである。
本考案はこのようにすることにより目的が達成
されるのであるが、さらに一つの大きな利点とし
てこれらの構成体をユニツト化した耐火パネルと
して供給できるということである。
即ち、工場で製造し、現場では新設、既設或は
補修を問わず炉内張りとしてそのまま設置すれば
よいものとして使用できるのである。勿論、必要
に応じて現場施工によりこのような構造の炉壁
(炉天井も含む)を構成することもできる。
本考案の他の利点は、図面を参照した以下の説
明でも明らかになるであろう。
第1図に示す如く、本考案の炉壁の構成体1は
基本的には、炉の内張りとして使用する或は施工
するに際して炉内面側に位置する輻射増進セラミ
ツク層2とその背面に中間層として介在する耐熱
繊維からなる可変形断熱材層3およびそのさらに
背面に位置する固形断熱材層4とからなつてお
り、それぞれについてまず説明する。
輻射増進セラミツク層2は、表面(少くとも炉
内面に位置する外表面)に多数の孔又は溝を有し
ているもので、これらの孔又は溝はセラミツク層
の面に垂直な方向(厚み方向)に貫通していても
よいし或は未貫通のものであつてもよい。
第1図に示すものは格子状の薄壁2aで区画さ
れた多数の貫通孔2bを形成したいわゆるハニカ
ム状セラミツク板状体であり、第2図に示すもの
は多数の円形孔2cを貫通或は未貫通で形成した
多孔板状体であり、第3図に示すものは格子状に
溝2dを形成した板状体である。
このようにセラミツク層として少くともその外
表面に多数の孔又は溝を有しているものを用いる
ので炉内張りとして使用した場合壁面からの輻射
率の向上が可能となるのであり、形成する孔や溝
の数、位置、形状、深さ、大きさなどは目的に応
じて適切なものとして選択決定することができ
る。
セラミツクの材質としてはジルコニア、アルミ
ナ、ムライト、マグネシア、コージエライトなど
通常の酸化物からなるものであつてもよいし、窒
化珪素、炭化硅素、ボロンカーバイドなどの非酸
化物からなるものであつてもよい。
中間層となる耐熱繊維からなる可変形断熱材層
3は、高温下に使用しても耐熱性と柔軟性を維持
しているものであつて高融点のいわゆるセラミツ
クフアイバーからなるものである。セラミツクフ
アイバーとして適当なものはアルミナシリカ、ア
ルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、炭化硅
素などであり、層状体とするにはこれらからなる
織布、不織布、綿状物であつてもよいし、これら
をブランケツト状、シート状、束状などの任意の
形態として使用することができる。
このようにこの断熱材層3は中間層として、高
温で強熱されて白熱化した内側セラミツク層の高
温下における有効な断熱層として作用するととも
に該セラミツク層と固形断熱材層との緩衝層とし
て、これらへの亀裂の発生を防ぎ耐久性のある構
造を可能とするのであり、具体的に介在せしめる
厚みとしては5〜20mm程度が適当である。
つぎに固形断熱材層4は高温白熱セラミツク層
の断熱を可変形断熱層3による断熱につづいて出
来るだけ補完せしめるものであり、熱伝導率が可
及的に小さい耐火材層として十分な厚みをもつて
通常形成するのが好ましい。1000℃までの熱伝導
率としては一般に0.5Kcal/m・hr・℃以下程度
のものがよく、材質としては、通常よく知られて
いる断熱耐火物からなるものでよく、例えば不定
形耐火物(キヤスタブル)によるプレキヤスト品
であつてもよくまたプレス品であつてもよい。具
体的な例として多孔質シヤモツトやアルミナ中空
粒などを骨材とした軽量キヤスタブル耐火物が適
当である。
またこの固形断熱材層として、目的によつては
厚みを小さくすることが望ましい用途の場合やこ
の層でも高温下の有効な断熱を特に必要とする場
合などによつては、中間層として使用するような
セラミツクフアイバーからなる繊維質の断熱材を
応用することも有効であるが、この場合には無機
質のバインダーを使つて予め固形化しておくか、
熱をかけたら硬化し固形化するようにしておくこ
とが必要である。これは可変形のままでの使用は
炉へのセツトが困難であるばかりか安定した炉の
使用ができないからである。
本考案の構成体はこのように3層構造からなる
ものであつて、これらの使用態様としては、予め
3層を一体化したパネルユニツトとして現場の炉
に適用することもできるし、これらの3層構造を
現場の炉で形成せしめることもできる。
前者のパネルユニツトとして使用に供する場合
や施工を容易とするためには3層の夫々の境界面
を高温接着剤で接合しておくことも望ましい。
この接着剤の使用の有無にかかわらず、本考案
炉壁の構造は、これらの3層を一体化する手段と
してセラミツク保持具およびセラミツク固定枠を
使用するものであり、以下第4図乃至第7図を参
照しながら説明する。
まず第4図に示すものは、3層構成体1の面に
垂直な方向(厚み方向)に共通した貫通孔(溝で
もよいし、格子状を形成するものでもよい)を適
当箇所に形成し、これらにセラミツクからなるア
ンカーボルトなどの保持具(スタツド)5を嵌挿
して一体化するとともに、輻射増進セラミツク層
2をセラミツク固定枠6を介して保持具5で固定
している。
即ち、固定枠6を保持具5の拡大頭部5aに当
接して抑え、一方断熱材層4の外部をナツト5b
で係止して3層を一体化している例である。
また、第5図は、予め拡大した脚部5cを埋設
した保持具5の一方端をセラミツク層2の外にま
で延出して、これにナツト5bをねじどめするに
先立つて固定枠6を嵌め込みこれをセラミツク層
と同時に固定した例である。
第6図及び第7図は他の好ましい実施例を示す
もので、拡大した脚部5cをもつセラミツク保持
具5を3層に共通して形成した貫通孔に嵌挿し、
この共通孔の固形断熱材層に相当する孔部に高強
度となる不定形耐火材7を充填して、3層を固定
化した例である。
このように固定枠6を介在せしめることにより
セラミツク層をはじめとして3層の一体化をより
強くしかしながらセラミツク層2の変動の余地を
残してかつ容易になしうるばかりか、セラミツク
層2が第7図に示すように21,22,23の如
く複数に分割されたものを使用してもこれらを同
時にまとめて保持しうるものである。
尚、固定枠は、炉の内側に位置して高温にさら
されるため保持具と同様セラミツクからなるもの
が必要で、具体的な材質としては、炭化珪素、窒
化珪素、ジルコニアなどでつくつたものが適して
いる。
また、固定枠としては、第7図に示すように□
状でなければならないことはなく、コ字状、L字
状、I字状或は単なる棒状またはこれらの組合せ
からなる枠であつてもよいが、輻射増進セラミツ
ク層の孔又は溝面をなるべく遮蔽しないよう開口
が大きくなるような形状がよい。
本考案のこのような構造は、この3層体自体と
して炉壁(炉天井)を直接構成することもできる
し、または炉殻に内張りして若くは炉壁(天井)
ライニングのさらに内張り構造としても有効なも
のである。
このように本考案は、輻射増進による加熱効果
と断熱による熱損失を防ぐことを同時に可能なら
しめるものであつてその実用的な価値は多大なも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案をもたらす構成体の一例を説明
するための分解した斜視図、第2図及び第3図は
輻射増進セラミツク層の一例を示す部分斜視図、
第4図乃至第5図は本考案炉壁の使用態様の一例
を示す断面図、第6図は第7図のA−A線に沿つ
た断面図、第7図は本考案炉壁の使用態様の一例
を示す一部を切欠いた平面図をそれぞれ示してい
る。 図面にて、2及び21,22,23は輻射増進
セラミツク層、3は可変形断熱材層、4は固形断
熱材層、5は保持具、6は固定枠を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に多数の孔又は溝を有する輻射増進セラミ
    ツク層と耐熱繊維からなる可変形断熱材層および
    耐熱固形断熱材層の組合せからなり、これらの3
    層はそれらの面に垂直な方向に嵌挿されたセラミ
    ツク保持具で一体に保持されているとともにさら
    に輻射増進セラミツク層はセラミツク固定枠を介
    して該保持具にて固定されている炉壁の構造。
JP8811482U 1982-06-15 1982-06-15 炉壁の構造 Granted JPS58190398U (ja)

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JP8811482U JPS58190398U (ja) 1982-06-15 1982-06-15 炉壁の構造

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JP8811482U JPS58190398U (ja) 1982-06-15 1982-06-15 炉壁の構造

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Publication Number Publication Date
JPS58190398U JPS58190398U (ja) 1983-12-17
JPS6236073Y2 true JPS6236073Y2 (ja) 1987-09-12

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ID=30096802

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JP8811482U Granted JPS58190398U (ja) 1982-06-15 1982-06-15 炉壁の構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575403B2 (ja) * 2009-01-16 2014-08-20 中外炉工業株式会社 炉構造およびこれに用いる蓄熱体兼用アンカータイル

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Publication number Publication date
JPS58190398U (ja) 1983-12-17

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