JPS6340583Y2 - - Google Patents

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JPS6340583Y2
JPS6340583Y2 JP1983053246U JP5324683U JPS6340583Y2 JP S6340583 Y2 JPS6340583 Y2 JP S6340583Y2 JP 1983053246 U JP1983053246 U JP 1983053246U JP 5324683 U JP5324683 U JP 5324683U JP S6340583 Y2 JPS6340583 Y2 JP S6340583Y2
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JP
Japan
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concrete
concrete slab
sleeve
wiring
floor structure
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JP1983053246U
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンク
リートなどコンクリート造り建築物における配線
技術で詳しくは、天井から必要箇所に架空又は壁
や柱に沿わせて床面まで配線するといつた天井配
線方式にみられる欠点−居住空間に線が立下げら
れることによる美観の低下、及び床面上露出線の
存在による歩行トラブルを引つ掛けに伴なう断線
等の配線トラブルの発生等−を抑制するためにコ
ンクリートスラブ表面よりも下方にダクトスペー
スを構成するコンクリート造り建築物の配線用床
構造に関する。
例えば、オフイスビル等では、オフイス・オー
トメーシヨンの発展普及に伴ないオフイス内にフ
アクシミリ、パソコン、ワードプロセツサーなど
数多くの電気通信機器を設置したり、或いは将来
的に設置予定している。また、これら機器は設置
位置が固定化されず、移動されたり、また増設さ
れる性格を有し、それ故に、電源の供給、通信線
の接続等に機器の移動、増設に対するフレキシビ
リテイが要求されている。
従来から一般的に知られている配線用床構造に
は、第5図及び第6図で示すものが多い。これ
は、必要強度の肉厚を有するコンクリートスラブ
01上にフロアダクト05及び線取出し兼セパレ
ータ用ボツクス06(これはコンクリートボツク
スと一般に呼称される)を配置した上、これらを
埋込むべく前記コンクリートスラブ01上の全面
にシンダーコンクリート01Aを打設する構成が
採られていたが、これによる場合は、建築物の必
要強度からみて余分なシンダーコンクリートを要
して階高がアツプするばかりでなく施工費が崇
み、その上に線取出し口と機器の設置場所とが合
致せず、互いに距離を隔てて位置する場合、線を
床面上に露出させて横引きする必要があつて、美
観の低下や歩行トラブル等は避けられないもので
あつた。更に機器の移動や増設等に対応できるよ
うに前記フロアダクト05の所要箇所に線取出部
材07を、シンダーコンクリート01A内に埋設
される状態に付設するとともに、その埋設箇所に
対応するシンダーコンクリート01Aの表面にビ
スなどのマーク02Cを付けてはいるものの、前
記線取出部材07から線を引出すにあたつては前
記シンダーコンクリート01Aを斫る必要があ
り、配線のフレキシビリテイを持たせるにあたつ
ての建築的処理にコスト面、美観面で多くの問題
があつた。
本考案は、かかる実情に鑑み、シンダーコンク
リートなど余分な構成を要しないで、コスト面で
も、美観面でも有利にして配線のフレキシビリテ
イを持たせることができるコンクリート造り建築
物の配線用床構造を提供する点に目的がある。
上記の目的達成のために講じた本考案に係るコ
ンクリート造り建築物の配線用床構造の特徴構成
は、コンクリートスラブに、それを上下に貫通す
る状態で通線用スリーブが埋込み固定され、この
通線用スリーブの内部に耐火防火性部材が取出し
可能に充填保持されているとともに、前記コンク
リートスラブとその下方の天井板との間の空間部
が配線ダクトスペースに構成されている点にあ
り、このような特徴構成を有する本考案の作用効
果は次の通りである。
即ち、必要強度の肉厚を有するコンクリートス
ラブ自体に通線用スリーブを上下貫通状態に埋込
み固定することにより、コンクリートスラブ下の
広い天井裏空間を配線ダクトスペースに有効利用
するから、シンダーコンクリート等スラブの実質
肉厚を増大するような余分な構成が不要となる。
そして、機器の設置場所に近いスリーブを選び、
それを利用して配線を行なうことにより、床(ス
ラブ)面上での横引き露出配線を最小限長さにと
どめれる。これは機器の移設や増設等に対しても
同様であり、特にこのような移設、増設に対応さ
せるにあたつて、斫りなど面倒で費用のかかる作
業が不要、或いは非常に簡単である。
従つて、既述の従来構造との比較において、 (1) スラブ自体の施工が簡単、安価であるととも
に、階高を低くすることができる、 (2) 配線のフレキシビリテイを、建築的処理から
みてコスト面、美観点において有利な状態で持
たせることができる、 (3) しかも、通線用スリーブの内部には、耐火防
火性部材が取出し可能に充填保持されているの
で、耐火防火性能は従来と何ら変るところな
く、上記(1)及び(2)の利点を如何なく発揮でき
る。すなわち、通線用の筒でコンクリートスラ
ブを上下に貫通させただけの構成では、火災発
生の際に、前記既設の筒を介して下層階の火災
が上層階を侵すという危険があり、通線用スリ
ーブの大きさや設備個数を制限せざるを得な
い。これに対して本考案の構成では、コンクリ
ートスラブを貫通する筒の構成をとりながら
も、耐火防火性能は従来と何ら変わるところな
く、配線のために要求される大きさや、移設や
増設に対応できるだけの個数を予め設けておく
ことができ、先に述べた(1)及び(2)の利点を如何
なく発揮できる。
といつた効果を奏するに至つた。
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する
と、第1図において1はコンクリートスラブであ
り、2は前記コンクリートスラブ1にそれの施工
時、つまり建築物構築現場での打設施工時、又は
工場において予め生産する時に適宜ピツチを隔て
てスラブ1を上下に貫通する状態で埋込み固定さ
れた通線用スリーブである。これは第2図で明示
したように、鉄などの防火材料製の無底筒状スリ
ーブ本体2Aの上下両端開口部にコンクリート流
入防止用薄膜2B,2Bが張設されているととも
に、その筒状スリーブ本体2Aの上部内周面に形
成した雌ねじ部2Aaを介して突起状の位置表示
部2Cをもつた防火材料製の蓋2Dを前記筒状ス
リーブ本体2A内に螺合保持していて、筒状スリ
ーブ本体2A内での前記蓋2Dと下部のコンクリ
ート流入防止用薄膜2Bとの間には、例えばセラ
ミツク製柱状の防火性部材2aを取出し可能に充
填保持させたものであつて、スラブ1内埋込み状
態での上下階の防火区画構成にとつて有利な構成
としてある。3は前記コンクリートスラブ1の下
方に張り施工した天井板であり、この天井板3と
前記コンクリートスラブ1下面との間の空間部4
が配線ダクトスペースに構成されている。1Aは
前記コンクリートスラブ1上面に形成された肉薄
な床仕上層であつて、前記ダクトスペース4内
に、電源又は制御機器4とフアクシミリなどの事
務機器Bとを接続すべく配設された通信線Kの床
面上への引出しに用いるスリーブ2以外のスリー
ブ上端開口を塞ぐ状態に形成されているととも
に、その上端開口が塞がれたスリーブ2の埋込み
相当箇所の床仕上層1A表面に例えばビスなどに
よる表示マーク1Aaが付されている。そして、
前記の上端開口が塞がれているスリーブ2のう
ち、前記事務機器Bの移動や新たな機器の増設に
伴なつてそれに最も近く位置するスリーブ2を表
示マーク1Aaによつて選び出し、そこの床仕上
層1A及び薄膜2B,2Bを除去し、かつ蓋2D
を取外すことで、前記ダクトスペース4からスリ
ーブ2を通して線Kをスラブ1上に取出して横引
きの少ない状態で機器Bとの接続配線を行なう。
また、通線不要になつたスリーブ2には、第3図
で示すように前記蓋2Dをそれの位置表示部2C
が上向きになるように螺合保持させることで次の
使用も簡単に行なえるように仕舞いする。尚、前
記コンクリートスラブ1から一体に下方に突出す
る梁8には横向き貫通スリーブ9を埋込み固定し
てあつて、ダクトスペース4内での配線に支障が
ないように構成してある。
図面の第4図は別の実施例を説明したもので、
前記コンクリートスラブ1が、工場生産された下
半部のコンクリートスラブ1a(ハーフスラブと
呼称される)とその下半部コンクリートスラブ1
aを型枠に利用する状態で現場で打設された上半
部コンクリートスラブ1bとから構成されたもの
で、前記スリーブ2は下半部コンクリートスラブ
1aにその上半部を突出させて予め埋込み固定さ
れている。この場合、下半部のプレキヤストコン
クリートスラブ1aには、上半部の後打ちコンク
リートスラブ1bとの強度一体化を図るための連
梁性のある鉄筋10が上方突出状態に埋設されて
おり、スリーブ2はその鉄筋10に溶接手段等に
より固着保持されている。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の概略縦断面図、第2図及び第3
図は夫々要部の拡大縦断面図、第4図は別の実施
例を示す要部の縦断面図、第5図及び第6図は従
来例を示す要部の拡大縦断面図と要部の拡大一部
切欠き平面図である。 1……コンクリートスラブ、2……配線用スリ
ーブ、2a……耐火防火性部材、3……天井板、
1A……床仕上層、4……空間部(配線ダクトス
ペース)、2A……筒状スリーブ本体、2B……
コンクリート流入防止用薄膜、2C……位置表示
部、2D……蓋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 コンクリートスラブ1に、それを上下に貫通
    する状態で通線用スリーブ2が埋込み固定さ
    れ、この通線用スリーブ2の内部に耐火防火性
    部材2aが取出し可能に充填保持されていると
    ともに、前記コンクリートスラブ1とその下方
    の天井板3との間の空間部4が配線ダクトスペ
    ースに構成されているコンクリート造り建築物
    の配線用床構造。 2 前記コンクリートスラブ1が、その上面に前
    記スリーブ2の上端開口を塞ぐ状態の肉薄な床
    仕上層1Aを有するものである実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のコンクリート造り建築
    物の配線用床構造。 3 前記コンクリートスラブ1が、建築現場で打
    設施工されたものである実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載のコンクリート造り建築物の配
    線用床構造。 4 前記コンクリートスラブ1が、工場生産され
    たものである実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載のコンクリート造り建築物の配線用床構
    造。 5 前記コンクリートスラブ1が、工場生産され
    た下半部のコンクリートスラブ1aとその下半
    部コンクリートスラブ1aを型枠に利用する状
    態で現場で打設される上半部コンクリートスラ
    ブ1bとからなり、前記スリーブ2が下半部コ
    ンクリートスラブ1aに予め埋込み固定された
    ものである実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のコンクリート造り建築物の配線用床構造。 6 前記スリーブ2が、コンクリートスラブ1の
    複数箇所に埋込み固定されている実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載のコンクリート造り建
    築物の配線用床構造。 7 前記スリーブ2が、筒状スリーブ本体2Aの
    少なくとも上端開口部にコンクリート流入防止
    用薄膜2Bを備えているとともに、位置表示部
    2Cをもつた蓋2Dを前記スリーブ本体2A内
    に螺合保持しているものである実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のコンクリート造り建築
    物の配線用床構造。 8 前記床仕上層1Aが、前記スリーブ2の埋込
    み相当箇所に表示マーク1Aaを付したもので
    ある実用新案登録請求の範囲第2項に記載のコ
    ンクリート造り建築物の配線用床構造。
JP5324683U 1983-04-09 1983-04-09 コンクリ−ト造り建築物の配線用床構造 Granted JPS59158616U (ja)

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JPS59158616U JPS59158616U (ja) 1984-10-24
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JP6255041B2 (ja) * 2016-01-14 2017-12-27 日建リース工業株式会社 ユニットハウス

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5968460A (ja) * 1982-10-08 1984-04-18 攝陽工業株式会社 フロアシステム施工法

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