JPS6339825A - α−アリ−ルアルカンエステルの製造方法 - Google Patents

α−アリ−ルアルカンエステルの製造方法

Info

Publication number
JPS6339825A
JPS6339825A JP62157963A JP15796387A JPS6339825A JP S6339825 A JPS6339825 A JP S6339825A JP 62157963 A JP62157963 A JP 62157963A JP 15796387 A JP15796387 A JP 15796387A JP S6339825 A JPS6339825 A JP S6339825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
ester
sulfuric acid
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62157963A
Other languages
English (en)
Inventor
ロバート・シー・チャップマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mallinckrodt Inc
Original Assignee
Mallinckrodt Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mallinckrodt Inc filed Critical Mallinckrodt Inc
Publication of JPS6339825A publication Critical patent/JPS6339825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/39Preparation of carboxylic acid esters by oxidation of groups which are precursors for the acid moiety of the ester
    • C07C67/42Preparation of carboxylic acid esters by oxidation of groups which are precursors for the acid moiety of the ester by oxidation of secondary alcohols or ketones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/612Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to an acyclic carbon atom and having a six-membered aromatic ring in the acid moiety

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はα−アリールアルカイ酸エステルの製造方法に
関する。
α−アリールアルカン酸は活性な抗炎症性、鎮痛性およ
び解熱性薬学的生成物として広く知られている。この種
の酸には、たとえばイブプロフェン(1buprofe
n )、2−(4−インブチルフzニル)プロピオン酸
およびフェノプロフェン(fen。
profen)、2−(3−フェノキシフェニル)プロ
ピオン酸が含まれる。これらの酸およびそれらに対応す
るエステルを製造するために当該技術分野では各種の方
法が知られている。たとえば、α−アリールアルカン酸
エステルは、一般式:(式中、R1およびR2基の少な
くとも1個はアルキル基で、他方は水素原子またはアル
キル基であり、あるいはRは臭素原子そしてRはアルキ
ル基である)で示される対応するカルボニル化合物から
調製することが可能である[ジャーナル・オプ・アメリ
カン・ケミカル−ソサエティ(Journal hm、
 Chem、 Soc、、) J 95 :3340 
Cl973年〕;[合成(5ynthesis ) j
 p、126 [1981年〕;年金;(5ynthe
sis ) j p、456 [1982年〕;[パー
キン会報(parkin Transactions)
プリティンユ・ケミカル・ソサエティ(British
Chem、Soc、)、1 : 235 C1982年
〕;「テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedr
on Lett、ers ) 。
23:235(1982年〕、[テトラヘドロン−レタ
ーズ(Tetrahedron Letters ) 
、 22 :4305[1981年〕;[有機化学ジャ
ーナル(Journal Organic Chemi
stry) j 、43 :2936C1978年〕;
[ケミカル・コミュニケーションズ(Chemical
Communications) + p、1311 
+ C1982年〕。
上述の方法はそれぞれ、少なくとも一つの欠点、たとえ
ば有毒なタリウムまたは鉛塩あるいは貴重かつ高価な銀
塩な使用すること、非常に長い反応時間を要すること、
そして所望生成物の生成が低収率であることを伴ってい
る。ワイ・タムラ(Y。
Tamura)の特開昭58−163345号(公開日
;昭和59年9月14日)は、一般式:(式中、Ar 
1は芳香族炭化水素基、RおよびR1はそれぞれ水素原
子またはアルキル基を表し、そしてR2はアルキル基で
ある)で示されろα−アリールアルカン酸エステルの製
造方法を開示しており、これは一般式: (式中、Arは芳香族炭化水素基、そしてXおよびYは
それぞれアニオンとして脱離可能な基である)で示され
る3価のヨウ素化合物を一般式:(式中、Ar1、R1
およびR1は上記に同じ)で示されるカルボニル化合物
と反応させることにより得られる。ここに開示されてい
るように、この反応は一般式ZC(OR”)、(式中、
R2はアルキル基、そして2は水素原子またはアルキル
基である)で示されるオルトカルボン酸エステルの存在
下で行われる。タムラの開示によれば、濃硫酸存在下の
加熱によってこの反応は短時間で円滑に完了させること
ができろ。その実施例1は、p−イソブチルブロビオフ
ヱノン1ミリモルおよび0−ギ酸メチルエステル1.5
 d (13,’/ ミIJモル)中のヨードベンゼン
・ジアセテート1ミリモルを濃硫酸1ミリモルの存在下
で30分間加熱および攪拌して、イブプロフェン[Si
c〕メチルエステルを得ることを開示している。同様に
、ジアセトキシフエニリオジン(マた、ヨードベンゼン
・ジアセテートとしても知られる)を用いてアリールエ
チルケトン(たとえば、p−イソブチルフェニルエチル
ケトン、すなわちp−イソブチルプロピオフェノン)か
らのメチル2−アリールブロバノエート(たとえば、イ
ブプロフェンのエステル)の合成であって、反応が硫酸
(典型的な手工において、10ミリモル/ケトン5ミリ
モル)の存在下、オルトギ酸トリメチル中で行われる合
成がタムラ等により開示されている(「合成(5ynt
hesis ) J、1984年3月、第231−23
2頁)。タムラ(および協力者)の方法は、先行技術分
野において開示された方法の1以上の欠点を除いたよう
に思われるが、オルトカルボン酸エステル、たトエばO
−ギ酸メチルエステルという具用的に高価な試薬を比較
的大量に用いる。従って、上記のタムラ法に関する技術
分野において、それらの改良について実質的な要求が存
在し、その結果、より少ないオルトカルボン酸エステル
を使用して、より安価な費用をもってアリールアルカン
酸エステル化合物を製造する必要性が存在する。
本発明は低価格に関連する改良であって、タムラ法にお
いて必要とされるオルトカルボン酸エステルの量を減少
させて、アリールアルカン酸エステルを良好な収量(た
とえば、少なくとも50チ、そして屡々少なくとも70
%)で得ることにより上記の要求を満たすものである。
この有益な結果は、驚いたことには、極く少量の硫酸の
存在下で反応を遂行することにより得られる。
本発明によれば、一般式: (式中、Ar は芳香族炭化水素基、RおよびR1は水
素原子またはアルキル基、そしてRはアルキル基である
)で示されるα−アリールアルカン酸ニステルハ、一般
式zC(OR2)、(式中、R2はアルキル基、そして
2は水素原子またはアルキル基である)で示されるオル
トカルボン酸エステルの存在下、そして更にカルボニル
化合物またはケトンのモル当たり約0.2モル乃至約0
.8モルの、臨界的に重要な量の硫酸の付加的な存在下
で、一般式: (式中、Arは芳香族炭化水素基、そしてXおよびYは
それぞれアニオンとして脱離可能な基である)で示され
る3価ヨウ素化合物を一般式:(式中、A r l、R
1およびR1は上記に同じ)で示されるカルボニル化合
物と反応させることにより製造される。このような証の
硫酸の存在下で反応を行うことにより、アリールアルカ
ン酸エステルの一定の収量が、この反応をこの範囲外、
たとえばケトン1モル当たり1または2モルで行ったと
きの収量について必要とされるよりも少量のオルトカル
ボン酸エステルによって得られる。
本発明はα−アリールアルカン酸エステルの製造方法に
関する。本発明によれば、α−アリールアルカン酸エス
テルは、3価ヨウ素化合物を、オルトカルボン酸エステ
ルならびに極く少量の硫酸の存在下で、カルボニル化合
物と反応させることにより製造され、これによってこの
反応に要するオルトカルボン酸エステルの量を減少させ
、その結果、反応工程の経済性を改良するものである。
本発明の方法によって、一般式: %式% (式中、Ar  は芳香族炭化水素基、Rは水素原子ま
たはアルキル基、Rは水素原子またはアルキル基、モし
てRはアルキル基である)で示されるα−アリールアル
カン酸エステルは、一般式ZC(OR)5(式中、Rは
アルキル基、そして2は水素原子またはアルキル基であ
る)で示されるオルトカルボン酸エステルの存在下、そ
して更にカルボニル化合物1モル当たり約0.2モル乃
至約0.8モルの量の硫酸の存在下で、一般式:(式中
、Arは芳香族炭化水素基、モしてXおよびYはそれぞ
れアニオンとして脱離される基である)で示される3価
ヨウ素化合物を一般式:(式中、Ar 、 R1および
Rは上記に同じ)で示されるカルボニル化合物と反応さ
せることにより製造される。
この反応工程において、Atは芳香族炭化水素基を表し
、これは芳香族環に対し1個以上の置換基を有していて
もよい。この置換基は線状または分枝アルキル基、たと
えばメチル、エチル、n−またはイソ−プロピル、ある
いはn−、イソ−1第二、または第三ブチル基、アルコ
キシ基、たとえばメトキシ、エトキシ、n−またはイソ
−プロピルオキシ、あるいはn −、イソ−1第二また
は第三ブトキシ基、アリールオキシ基、たとえばフェノ
キシ、およびアシルオキシ基、たとえばアセトキシ、n
−またはイソ−プロピオニルオキシ、n−、イソ−1第
二または第三ブチロイルオキシ、またはベンゾイルオキ
シ基、あるいは電子吸引性基、たとえばニトロ、アセチ
ル、プロピル、ベンゾイル、ニトリルまたはスルホニル
基であってもよい。
Ar  はまた、芳香族炭化水素基を表し、これは場合
により芳香族環上に置換基を有していてもよい。この置
換基は飽和炭化水素基、たとえば炭素数1乃至約4のア
ルキル基;不飽和脂肪族炭化水素基、たとえばビニル、
エチニルまたはアリル基、アルケニルまたはアルケニル
オキシ基であって、この種の不飽和基を有するもの;ア
ルコキシ基、たとえばメトキシ、エトキシ、n−または
イソプロピルオキシ、あるいはn−、イソ−1第二また
は第三ブトキシ;アルキルチオ基、たとえばメチルチオ
、エチルチオ、n−またはインプロピルチオ、あるいは
n +、イソ−1第二または第三ブチルチオ;アリール
チオ基、たとえばフェニルチオ;アリール基、たとえば
フェニル;ハロゲン原子またはアミノ基であって、これ
はn−またはイソ−プロピル、あるいはn−、イソ−1
第二または第三ブチル基によりモノ−またはジ−置換さ
れているものであってもよい。
基RおよびR1はそれぞれ独立にアルキル基、たとえば
メチル、エチルまたはプロピルあるいは水素原子を表し
ている。
好ましくは、カルボニル化合物はアセトフェノンまたは
プロピオフェノンであり、そのフェニル基は場合により
アルキル基、ハロゲンまたはアルコキシ基によって置換
されている。3価ヨウ素化合物対カルボニル化合物の割
合は少なくとも1:1であるのが望ましい。好ましい割
合は約1:1である。
3価ヨウ素化合物Ar−1り、 において、XおよびY
はアニオンとして脱離可能な基であり、たとえばアシル
オキシ基、たとえばアセトキシ、トリフルオロアセトキ
シ、ベンゾイルオキシ、り2口およびフルオロを包含し
ている。XおよびYは同一の基もしくは異なった基であ
りてよく、そしてXとし℃アシルオキシ基、モしてYと
してヒドロキシ基の組合わせを包含していてもよい。
この3価ヨウ素化合物は当該技術分野で周知の方法に従
って製造することができる。たとえば、もしXおよびY
が塩素原子であれば、ヨウ素化芳香族炭化水素、Ar 
−Iを塩素と反応させることによりAI’ −I<:i
  を製造することができる。得られたジクロロ3価ヨ
ウ素化合物を酢酸と反応させれば、塩素はアセトキシ基
により置換させることができる。同様な方法において、
他の電気陰性基を有する他のヨウ素化合物もまた製造可
能である。
この反応は一般式CZ(OR”)、で示されるオルトカ
ルボン酸エステルの存在下で行われる。この式において
、2は水素原子またはアルキル基、モしてR2はアルキ
ル基である。好ましいのは、この化合物がオルトギ酸の
メチル、エチルまたはプロピルエステルであることであ
る。オルトギ酸エチルは他のオルトカルボン酸エステル
と比較して最も経済的であるという点で特に好ましい。
所望のα−アリールアルカン酸エステルを得るために、
3価ヨウ素化合物およびカルボニル化合物はオ/l/ト
カルボン酸エステルおよび硫酸の存在下、および不活性
溶媒の存在または不存在下で一緒に反応させる。本明m
IF中で用いられる「不活性溶媒」は、それが3価ヨウ
素化合物、カルボニル化合物およびカルボン酸エステル
の1種類以上と反応しないか、そうでなければその反応
を妨げないことを意味し、そしてこの場合、前記化合物
のそれぞれが分散可能であり、それと共にこの種化合物
の少なくとも1種類がこの溶媒中に可溶であることが好
ましい。
上記の臨界量の硫酸の存在下で反応を行った結果、必要
とされるオルトカルボン酸の量は、より多い、またより
少ない量の硫酸を使用して反応を行った場合に要する量
と比較して遥かに少な(なる。特開昭59−16334
5号の実施例1において、硫酸対カルボニル化合物のモ
ル比が1:1である場合、オルトカルボン酸エステル対
カルボニル化合物のモル比は約14:1である。本発明
の方法によれば、オルトカルボン酸エステル対カルボニ
ル化合物のモル比は約0,6 : 1程度に低くするこ
とができる。所望により、カルボニル化合物1モル当た
り約3モル以上の量とするに足る量のオルトカルボン酸
エステルを使用することもできる。一般に、生成物の高
収率を得るために、カルボニル化合物1モル当たり6−
8モルを超えるオルトカルボン酸エステルを要すること
はない。
この反応は、カルボニル化合物またはケトン1モル当た
り約0.2乃至約0.8モルの量の硫酸の存在下で行わ
れる。硫酸のこの量は、オルトカルボン酸エステル対ケ
トンの低モル比でアリールアルカン酸エステルの良好な
収量を得るために臨界的なものである。オルトカルボン
酸エステル対ケトン(OCE:K)の与えられた低モル
比において、硫酸対ケトンの高モル比約0.8 : 1
および低モル比的0.2 : 1の採用は、同一のOC
E:にモル比に関するケトン比約0,2 : 1乃至約
0.8 : 1の場合に得られるよりもアリールアルカ
ンエステルの収率な実質的に低(する。
好ましくは、この反応が有効に(すなわち、不活性溶媒
の不存在下で)行われる場合は、硫酸対ケトンのモル比
は約0.2対1乃至約0.5 : 1であるのが好まし
い。
反応が不活性溶媒(たとえば、塩化メチレン、トルエン
、および酢酸)の存在下で行われれば、硫酸対ケトンの
モル比は好ましくは約0.2 : 1乃至約0.7 :
 1、そしてより好ましくは約0.5 : 1である。
この反応は実質的な無水条件(たとえば、カルボニル化
合物の重量基準で反応混合物中水0.5重量係未満)下
で行われるのが好ましく、それによってアリールアルカ
ン酸エステルの重量を増加させろことが可能である。
反応は、たとえば−5℃以下乃至80℃以上を含む凡ゆ
る適切な@度で行うことができる。好ましいのは、反応
を低温(たとえば、約−5℃乃至約30℃で、そ1−て
より好ましいのは0℃乃至約20℃)で行うことである
。低OCE:にモル比(たとえば、2,0 : L以下
)において、低い反応温度はより高温にお℃・て得るこ
とができるよりも高収率(たとえば、5乃至10チ高い
収率)のアリールアルカン酸エステルをもたらす。有利
なことには、反応を室温(約20−25℃)で行うこと
もでき、それにより良好な結果を得ることができる。
場合により、反応を遂行するために使用される不活性溶
媒として使用するのに適した溶媒は、炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素、低級脂肪族エステル、低級脂肪族エーテ
ル、低級脂肪族ニトリル、低級脂肪族アルコール、低級
脂肪酸およびニトロパラフィンを含んでいる。「低級」
は本明細書において、炭素数約5以下の化合物を含むも
のと定義される。
溶媒の例には、炭素数約5乃至約7の線状または環状炭
化水素、たとえばn−ヘキサン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、ベンゼンおヨヒトルエン;炭素数1乃至約
6の線状または環状ハロゲン化炭化水素、たとえばクロ
ロホルム、ジクロロメタンおよびクロロベンゼン;低級
アルキルエステル、たとえば炭素数1乃至約3の脂肪酸
、たとえばギ酸、酢酸およびプロピオン酸のメチル、エ
チルおよびプロピルエステル;炭素数約2乃至約4の低
級脂肪族エーテル、たとえばジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテルおよびメチルエチルエーテル;低級脂肪族ニ
トリル、たとえばアクリロニトリルおよびプロピオニト
リル;炭素数1乃至約4の低級脂肪族アルコール、たと
えばメタノール、エタノール、n−またはイソ−プロパ
ツールおよびt−ブタノール;炭素数1乃至約3の低級
脂肪酸、すなわちギ酸、酢酸およびプロピオン酸;そし
て炭素数1乃至約2のニトロパラフィン、たとえばニト
ロメタンおよびニトロエタンがある。好ましい溶媒はト
ルエン、酢酸およびジクロロメタン(最も好ましいもの
)である。
溶媒は単独または2種以上の混合物として使用してもよ
い。もし、溶媒の回収に留意するならば、単一溶媒の使
用が、反応生成物の回収の容易さの点で好ましい。
不適当な溶媒の実例は低級脂肪族ケトン、たとえばアセ
トン、低級アルキル基によってジ−置換された低級脂肪
酸のアミド、たとえばジメチルホルムアミド、および低
級ジアルキルスルホキシド、たとえばジメチルスルホキ
シドである。この種の溶媒は本発明の反応を妨げ、それ
らの存在下では該反応を実質的に進行させないことにな
る。
反応時間は、反応体として選択されたカルボニル化合物
に左右される。反応の完了はカルボニル化合物の消失を
測定することによる薄層クロマトグラフィー(TLC)
によって決定することができる。反応により生成された
α−アリールアルカン酸エステルは慣用の方法に従って
、反応混合物から回収することができる。
好ましい突流態様において、反応はカルボニル化合物と
してp−イソブチルプロピオフ1フフ1モル当たり、3
価ヨウ素化合物としてヨードベンゼン−ジアセテート(
1モル)、オルトカルボン酸エステルとしてオルトギ酸
メチル(0,9モル以下)、濃硫酸的0.2乃至0.5
モルを用いて、実質的に無水反応条件(すなわち、ジア
セテートの重量基準で反応混合物中水0.5%未満)、
0℃乃至約20℃の反応温度、そして良好な収率(たと
えば、70チ以上)でイブプロフェンメチルエステルを
得るのに足る反応時間においてイブプロフェンメチルエ
ステルを効果的に製造するように行われる。
本発明は更に以下の実施例により例示されるが、それら
は例示目的のみに提供されるものであって、限定と解釈
されるべきものではない。全ての部、俤およびその他の
1は、特記しない限り重量によるものとする。
実施例 1 オルトギ酸トリメチル(109a7!、1.0モル)中
p−イソブチルプロピオフェノン(1099−11,0
モ、ル)ii中のヨードベンゼン・ジアセf −)(3
225’、1.0モル)懸濁液に、40分間に亘り攪拌
しながら3℃で濃硫酸(約96 % )I2So4.1
0.7mt、 0.2モル)を−滴づつ添加した。得ら
れた反応混合物上〇℃乃至15℃で6時間攪拌した。付
随反応は200!nlの脱イオン水を添加することによ
り抑制した。得られた反応生成物のHPLC(高性能液
体クロマトグラフィー)分析は、外標準と比較して、イ
ブプロフェンメチルエステルの収率79チを示した。得
られた混合物は水相と有機相に分離することが可能であ
り、引き続き有機相からカラムクロマトグラフィーまた
は蒸留によって純粋イブプロフェンメチルエステルの単
離を行うことができる。別法として、粗エステルを50
チ水酸化ナトリウム水溶液で処理することにより加水分
解し、引き続いて得られた水相をヘプタンで抽出するこ
とができる。水相の酸性化ならびに固体析出物の再結晶
により高純度のイブプロフェンを得る。
実施例 2 H2SO1lの量が0.5モルおよびオルトギ酸トリメ
チルの量が1.1モルで、得られたイブプロフェンメチ
ルエステルの収率が76チであった他は、実施例10手
顆に従った。
オルトギ酸メチル(MOA)の量は以下の表に示す通り
であり、かつその混合物を更に16時間O°C乃至25
℃で攪拌した以外は実施例10手項に従った。イブプロ
フェンメチルエステルの得られた収率もまた、同表中に
示す。
実施例   MOAの量   収率 3     0.9モル     72〜4     
0.7モル     59%5     0.6モル 
    51チ実施例 6 反応混合物が更に、溶媒としてジクロロメタン600ゴ
を含み、そしてその反応が室温(約20−25℃)で実
行された以外は実施例20手順に従った。イブプロフェ
ンメチルエステルの収率は76%であった。
実施例 7−9 ジクロロメタンの量は1リツトル、そして硫酸の量が以
下の表に示す通りであった他は実施例6の平頭に従った
が、該表中にはイブプロフェンメチルエステルの得られ
た収率もまた示すものとする。
実施例   硫酸の量   収率 7     0.2モル    65%8     0
.7モル    69%91    1.0モル   
 42%中比較例(本発明の範囲外) 前述の説明は硫酸に関して為されたが、良好な結果は他
の酸、たとえばアリールスルホン酸(たとえば、p−ト
ルエンスルホン酸)、アルキルスルホン酸(たとえば、
メタンスルホン酸)、過塩素酸および硝酸(好ましいの
は高濃度のもの、より好まシ、りは発煙硝酸)によって
もまた得られることを理解すべきである。一般に、上記
記載中の硫酸の全部または一部を1種類以上の他の酸で
、それぞれ置換硫酸の1グラム当量当たり1グラム当量
で置換してもよい。
本発明を実施するために意図される最良の態様は上の説
明中に述べられている。たとえば、好ましい物質ならび
に好ましい範囲および分量、更に他の明白ではない可変
の物質であって、本特許出願を実施する際に企図される
最良の方法において本発明を成功のうちに遂行させるも
のを包含するが、これに限定されるものではない操作条
件を述べることによって為されている。
前述の詳細な説明は単に例示のためだけに為されている
こと、そして多くの変形がその中で、本発明の精神また
は範囲から逸脱することなく為し得るものであることを
理解すべきである。
特許出願人  マリンクロットQインコーポレイテッド
代理人 弁理士  1) 澤  博  昭 (j(外2
名)−一′

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)α−アリールアルカンエステル生成条件下で、3
    価ヨウ素化合物として一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Arは芳香族炭化水素基、そしてXおよびYは
    それぞれアニオンとして脱離される基である)で示され
    る化合物を一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Ar^1は芳香族炭化水素基、Rはアルキル基
    または水素原子およびR^1はアルキル基または水素原
    子)で示されるカルボニル化合物と、一般式: ZC(OR^2)_3 (式中、Zはアルキル基または水素原子、そしてR^2
    はアルキル基である)で示されるオルトカルボン酸エス
    テルの存在下ならびに前記カルボニル化合物1モル当た
    り約0.2モル乃至約0.8モルの量の硫酸の存在下で
    反応させる工程を備えた、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Ar^1、R、R^1、およびR^2は上記に
    同じ)で示されるα−アリールアルカンはエステルの製
    造方法。
  2. (2)反応が不活性溶媒の不存在下で行われる特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)硫酸の量が前記カルボニル化合物1モル当たり約
    0.2乃至約0.5モルである特許請求の範囲第2項記
    載の方法。
  4. (4)反応が不活性溶媒の存在下で行われる特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  5. (5)前記溶媒が、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、低
    級脂肪族エステル、低級脂肪族エーテル、低級脂肪族ア
    ルコール、低級脂肪族ニトリル、低級脂肪酸、ニトロパ
    ラフィンおよびそれらの相溶性混合物から成る群から選
    択される特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. (6)前記溶媒が、炭素数5乃至約7の線状または環状
    炭化水素、炭素数1乃至約6の線状または環状ハロゲン
    化炭化水素、炭素数が1乃至約3である脂肪酸のメチル
    、エチル、n−またはイソプロピルエステル、炭素数約
    2乃至4の脂肪族エーテル、炭素数1乃至約2のアルキ
    ルシアナイド、炭素数1乃至約4の脂肪族アルコール、
    炭素数1乃至約3の脂肪酸、および炭素数1乃至約2の
    硝化パラフィンから成る群から選択される特許請求の範
    囲第5項記載の方法。
  7. (7)前記溶媒が、塩化メチレン、トルエンおよび酢酸
    から成る群から選択される特許請求の範囲第6項記載の
    方法。
  8. (8)前記溶媒が塩化メチレンであり、そして硫酸の量
    が前記カルボニル化合物1モル当たり約0.2乃至約0
    .7モルである特許請求の範囲第7項記載の方法。
  9. (9)前記量が約0.5モルである特許請求の範囲第8
    項記載の方法。
  10. (10)Arがフェニル基であり、これが場合によりア
    ルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アシルオキシま
    たは電子吸引性基によって置換されており、XおよびY
    はそれぞれ水素原子あるいは脂肪族または芳香族アシル
    オキシ基であり、Ar^1はフェニル基であって、これ
    は場合により飽和または不飽和炭化水素、アリール、ア
    ルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アル
    キルチオ、置換アミノ基またはハロゲン原子により置換
    されており、そしてRおよびR^1はそれぞれ水素原子
    または炭素数1乃至3のアルキル基である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  11. (11)Arがフェニル基であり、これは場合により炭
    素数1乃至約4のアルキル基、炭素数1乃至約4のアル
    コキシ基、フェニルオキシ基、炭素数1乃至約4のアシ
    ルオキシ基、またはニトロ、アシル、シアノ、あるいは
    スルホニル基を含んで成る置換基を有しており、Xおよ
    びYはそれぞれハロゲン原子あるいは炭素数約3以下の
    脂肪族アシルオキシ基であり、Ar^1はフェニル基で
    あって、これは場合により炭素数1乃至約4のアルキル
    基、フェニル基、炭素数1乃至約4のアルコキシ基、フ
    ェノキシ基、脂肪族アシルオキシ基、ベンゾイルオキシ
    基、炭素数1乃至約4のアルキルチオ基、あるいはモノ
    −またはジ−置換アルキルまたはフェニルアミノ基ある
    いはハロゲン原子を含んで成る置換基を有しており、そ
    してRおよびR^1はそれぞれ水素原子または炭素数1
    乃至3のアルキル基である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  12. (12)前記オルトカルボン酸エステルが、オルトギ酸
    メチル、オルトギ酸エチル、またはオルトギ酸プロピル
    からなる特許請求の範囲第1項記載の方法。
  13. (13)前記オルトカルボン酸エステル対前記カルボニ
    ル化合物のモル比が約0.6:1乃至約8:1である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  14. (14)3価ヨウ素化合物対カルボニル化合物の割合が
    約1:1であり、そしてその反応が室温で行われる特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  15. (15)硫酸が濃硫酸である特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  16. (16)前記カルボニル化合物がp−イソブチルプロピ
    オフェノンであり、前記ヨードベンゼン化合物がヨード
    ベンゼンジアセテートであり、そして前記アリールアル
    カン酸エステルがイブプロフェンのエステルである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  17. (17)前記オルトカルボン酸エステルがオルトギ酸メ
    チルであり、そしてイブプロフェン・エステルがメチル
    エステルである特許請求の範囲第16項記載の方法。
  18. (18)前記反応が不活性溶媒の不存在下に実質的に無
    水条件下で行われ、硫酸が濃硫酸であり、そして硫酸の
    量が前記カルボニル化合物1モル当たり約0.2乃至約
    0.5モルであり、更にオルトギ酸メチル対前記カルボ
    ニル化合物のモル比が1:1未満である特許請求の範囲
    第17項記載の方法。
JP62157963A 1986-07-21 1987-06-26 α−アリ−ルアルカンエステルの製造方法 Pending JPS6339825A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/888,539 US4843169A (en) 1986-07-21 1986-07-21 Method of preparing alpha-arylalkanoic esters
US888539 1986-07-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6339825A true JPS6339825A (ja) 1988-02-20

Family

ID=25393351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62157963A Pending JPS6339825A (ja) 1986-07-21 1987-06-26 α−アリ−ルアルカンエステルの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US4843169A (ja)
EP (1) EP0254432A3 (ja)
JP (1) JPS6339825A (ja)
CA (1) CA1274248C (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1009934C2 (nl) 1998-08-24 2000-02-25 Akcros Chemicals V O F Anionische kleien, anionische kleien bevattende stabilisatoren, werkwijze voor het stabiliseren van samenstellingen van polymeren.
CN101323567B (zh) * 2008-07-30 2011-03-16 华中师范大学 制备肉桂酸酯及其衍生物的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59163345A (ja) * 1983-03-07 1984-09-14 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法
JPS60116647A (ja) * 1983-11-30 1985-06-24 Nissan Chem Ind Ltd 2−〔4−(置換メチル)フェニル〕脂肪酸エステルの製造法
JPS61212538A (ja) * 1985-03-15 1986-09-20 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法
JPS61212537A (ja) * 1985-03-15 1986-09-20 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4316046A (en) * 1980-08-29 1982-02-16 The Halcon Sd Group, Inc. Process for the preparation of aryl carboxylates
JP2789427B2 (ja) * 1994-07-07 1998-08-20 昭栄商事株式会社 加湿器用素材

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59163345A (ja) * 1983-03-07 1984-09-14 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法
JPS60116647A (ja) * 1983-11-30 1985-06-24 Nissan Chem Ind Ltd 2−〔4−(置換メチル)フェニル〕脂肪酸エステルの製造法
JPS61212538A (ja) * 1985-03-15 1986-09-20 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法
JPS61212537A (ja) * 1985-03-15 1986-09-20 Yasumitsu Tamura α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
CA1274248A (en) 1990-09-18
EP0254432A3 (en) 1989-08-02
EP0254432A2 (en) 1988-01-27
US4843169A (en) 1989-06-27
CA1274248C (en) 1990-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2091352C (en) Process for preparing albuterol, acetal, hemi-acetal, and hydrates of arylglyoxal intermediates thereof
JPS6339825A (ja) α−アリ−ルアルカンエステルの製造方法
US4730077A (en) Method of preparing α-arylalkanoic esters
US4745209A (en) Method of preparing α-arylalkanoic esters
JP3027162B2 (ja) ビフェニルカルボン酸の製造方法
JPH0730003B2 (ja) エチレンシアンヒドリン及びそのエ−テルの共同製法
JPH05286902A (ja) α−クロロ−β−ケトエステル誘導体の製造方法
JP2782359B2 (ja) 2―(4―イソブチルフエニル)―2―ブテン
JPH058691B2 (ja)
JP3976286B2 (ja) 2−ベンゾイル−環状1,3−ジケトン誘導体の製造方法
EP0201995A2 (en) Method of preparing alpha-arylalkanoic esters
JPH04234358A (ja) 2,6−ジ−t−ブチル−4−メルカプト−フェノールの製造方法
JPH07103095B2 (ja) ビタミンaアルデヒドの製造方法
KR970000949B1 (ko) 포름기를 갖는 이소퀴놀린 화합물의 제조방법
CA2001151A1 (en) Aryloxyaldehydes and their manufacture
JP2002255903A (ja) フェノール類のニトロ化方法
KR950013468B1 (ko) p-알콕시-β-페닐아크릴산의 제조방법
JP2833672B2 (ja) β−ケトニトリル類の製造方法
JP2542843B2 (ja) 新規なノルボルナン誘導体およびその製造法
JP3367057B2 (ja) 4ーtーブチルジオキシー2,5ーシクロヘキサジエンー1ーオン類の製造法
HU193454B (en) Process for producing 3-phenyl-butyraldehyde derivatives
KR910003636B1 (ko) 벤조페논 옥심화합물의 제조방법
JPS5935917B2 (ja) 有機ゲルマニウム化合物および有機ゲルマニウムセスキオキシドの製造法
JPH0350740B2 (ja)
JPH0688959B2 (ja) アリ−ルニトロンの高収率製造方法