JPS5935917B2 - 有機ゲルマニウム化合物および有機ゲルマニウムセスキオキシドの製造法 - Google Patents

有機ゲルマニウム化合物および有機ゲルマニウムセスキオキシドの製造法

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JPS5935917B2
JPS5935917B2 JP56119255A JP11925581A JPS5935917B2 JP S5935917 B2 JPS5935917 B2 JP S5935917B2 JP 56119255 A JP56119255 A JP 56119255A JP 11925581 A JP11925581 A JP 11925581A JP S5935917 B2 JPS5935917 B2 JP S5935917B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機ゲルマニウム化合物および有機ゲルマニ
ウムセスキオキシドの製造法に関する。
本発明で得られる有機ゲルマニウムセスキオキシドは、
その特有な性質、水溶性、脂溶性のため、生理活性物質
として、近年注目されているものである。すなわち、該
有機ゲルマニウムセスキオキシドの生理活性は、マクロ
フアージアクチベーター、インターフエロンインデユー
サーなどの作用により、制ガン、アレルギーの抑制、高
血圧症、利尿、肺せんい症、気管支喘息などが明らかと
なつている。この様な生理活性を有する有機ゲルマニウ
ムセスキオキシドの製造法として、例えば(支)特公昭
46−2964号公報記載のハロゲルマニウムヒドリド
にアクリロニトリルを反応させ、シアノエチルトリハロ
ゲルマニウムを得、これを酸分解により、カルボキシエ
チルゲルマニウムクロリドとなし、さらにこれにチオニ
ルクロリドを作用させ、カルボキシル基をクロルカルボ
ニル基となし、さらにこれを加水分解してカルボキシエ
チルゲルマニウムセスキオキシドを得る方法、あるいは
(B帛開昭55−81890号公報記載のカルボキシア
ルキルエチルトリハロゲルマニウムを酸性加水分解する
ことにより、カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキ
シドを得る方法等がある。
しかし前記製造法(自)では、中間体であるシアノエチ
ルトリハロゲルマニウムの加水分解に強酸を使うなど、
また多量の酸の処理が必要なこと、更には該中間体が固
体であるために、蒸留などの簡単な手段で精製すること
が行ない難いことなどの欠点がある。又、前記製造法(
B)では、反応後にメタノールの如き有機物力福,生し
、排水中に入り込み公害の問題がおこること、更にはカ
ルボキシアルキルエチルトリハロゲルマニウムの合成に
例えば、アクリル酸メチルなどを用いるとその臭気が問
題となることなどの欠点がある。本発明者らは、かかる
欠点を克服すべく、有機ゲルマニウムセスキオキシドの
安全でかつ効率の良い製造法を鋭意研究した結果、本発
明に到達した。
すなわち、本発明は下記一般式(I) (但し式中Xはハロゲン原子、Rは水素原子または炭素
数1〜3のアルキル基を示す。
)で表わされるハロアル牛ルアルデヒドゲルマニウム化
合物を液相で分子状酸素により酸化することを特徴とす
る下記一般式()(但し式中XとRの定義は前記式(I
)と同じ)で表わされる有機ゲルマニウム化合物の製造
法、および下記一般式叩(但し式中Xはハロゲン原子、
Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。
)で表わされるハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化
合物を液相で、分子状酸素により酸化し下記一般式()
(但し式中XI.Rの定義は前記式(I)と同じ)で表
わされる有機ゲルマニウムを得、次いでこれを加水分解
することを特徴とする下記一般式且(但し式中Rの定義
は前記式(I)と同じ)で表わされる有機ゲルマニウム
セスキオキシドの製造法である。
次に本発明についてさらに詳細に説明を行なう。
本発明における出発原料である下記一般式(I)(但し
式中Xはハロゲン原子、Rは水素原子または炭素数1〜
3のアルキル基を示す。)で表わされるハロアルキルア
ルデヒドゲルマニウム化合物におけるXは、ハロゲン原
子であれば何でもよいが、その加水分解性の違いにより
クロルあるいはブロム原子が好ましい。
更に、前記一般式巾で表わされるハロアルキルアルデヒ
ドゲルマニウム化合物におけるRは、水素原子または炭
素数1〜3のアルキル基であれば何でもよいが、アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基等が
好んで用いられる。
本発明の出発原料である前記一般式(I)で表わされる
ハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化合物は、いかな
る製法によるものでもよく、特に限定されるものではな
い。該ハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化合物の製
法の好ましい例としては、下記一般式(資)(但し式中
Xはハロゲン原子を示す。
)で表わされるハロゲルマニウムハイドライドを下記一
般式((但し式中Rは水素原子あるいは炭素数l〜3の
アルキル基を示す。
)で表わされるアクリルアルデヒドと反応せしめる方法
があげられる。
前記一般式()で表わされるハロゲルマニウムハイドラ
イドの製造法としては、例えばケミカルアブストラクト
536996i(1959)記載の如く、金属ゲルマニ
ウムと塩化水素ガスによりトリクロルゲルマニウムハイ
ドライドを得るように金属ゲルマニウムとハロゲン化水
素と反応せしめることにより該ノ和ゲルマニウムハイド
ライドを製造する方法、あるいはグメリン・ハンドブレ
ハ,デアアンオルガニツシエヘミーシステムナンバ一4
5,ページ520に記載されている如く、四塩化ゲルマ
ニウムを高温気相下、分子状水素と反応させて、トリク
ロロゲルマニウムハイドライドをつくる四ハロゲルマニ
ウムと分子状水素と反応させることにより該トリハロゲ
ルマニウムハイドライドを製造する方法などがある。
更に前記一般式(V)で示されるアクリルアルデヒド化
合物はCH2=CR−CH3の気相酸化等で製造するこ
とができるが、その製造法は特に限定されるものではな
い。
化合物匿)と化合物(V)を反応させる際に、この反応
は無溶媒でもよいが一般に溶媒を用いる方が好ましい。
かかる溶媒としてアルコール、ケトン、エーテル、炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、カルボン酸等がある。かか
る溶媒のうち、例えばメタノール、エタノール、プロパ
ノール、アセトン、エチルエーテル、プロピルエーテル
、テトラヒドロフラン、四塩化炭素、クロロホルムが好
んで用いられる。かかる溶媒のもとではほゞ化学量論理
的な量の反応物を用いて一般には反応が行なわれる。本
反応における反応温度は特に限定されないが、例えば0
℃以上、場合によつては常温以上の温度が好んで用いら
れる。
又、反応が200℃以上となると副反応がおこり、あま
り好んでは用いられない。かくして得られるハロアルキ
ルアルデヒドゲルマニウム化合物(I)の酸化は、通常
、分子状酸素を用いて行ない、その際の分子状酸素とし
ては、純酸素あるいは、それと窒素、ヘリウム等の如き
、不活性ガスとの混合気体の状態で用いてもよい。
混合気体を用いる場合の酸素濃度は通常10%以上、好
ましくは15%以上、特に好ましくは20%以上である
。また、反応圧力は常圧、加圧いずれで行なつてもよく
、酸素分圧があればあとは経済的理由だけで、本質的に
圧力は限定されない。加圧の場合は、通常1〜150K
ft/D,好ましくは2 〜100K’/ CTitで
ある゜反応温度は酸化における反応液が少くども流動状
態を保てれば特に制限はなく、通常0〜300℃、好ま
しくは5〜250℃、特に好ましくは10〜200℃で
ある。
該酸化反応は、ハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化
合物(I)が液相状態として融解するような反応温度で
は無溶媒で行なうことが可能であるが、通常、溶媒を用
いて行なう方が好ましい。溶媒は反応に悪影響を及ぼさ
ない不活性な液状媒体である限り、特に限定されないが
、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の有機カルボン
酸類、クロルベンゼン、ブロムベンゼン等のハロゲン化
ベンゼン類等が好んで用いられる。
該溶媒は1成分でもよく、多成分の混合物でもよい。溶
媒の量は、少くとも反応の生起する量、例えばハロアル
キルアルデヒドゲルマニウム化合物(I)1重量部に対
し1〜200容量部、好ましくは5〜150重量部で用
いられる。
本発明における酸化反応は、前述した如く無触媒でも進
行するが、反応を促進するために触媒を添加する方が好
ましい。
触媒の種類は特に限定されないが、通常遷移金属の有機
酸塩はあるいはジケトン遷移金属錯体等が好んで用いら
れる。例えば、酢酸コバルト、ナフテン酸コバルト等の
有機酸コバルト化合物、あるいはアセチルアセトンコバ
ルト、メチルフエニルアセトンコバルト錯体等の金属化
合物が特に好まれる。触媒を用いる場合の触媒の添加量
は、ノ和アルキルアルデヒドゲルマニウム化合物1重量
部に対し、金属化合物の金属原子がIXLO−7〜I×
10−29原子、好ましくは1×10−6〜l×10−
39原子である。
かくして得られたハロアルキルアルデヒドゲルマニウム
(I)の酸化生成物()を加水分解することにより、容
易に目的の有機ゲルマニウムセスキオキシド(N9を得
ることができる。
加水分解の方法としては、在来公知のいかなる方法も適
用することができる。本発明によれば、有機物等の副生
もほとんどなく、かつ、一般式…の如き化合物を用いる
ことにより、この化合物は蒸留により簡単に分離精製す
ることができ、該化合物を分子状酸素で酸化した後加水
分解することにより、簡単に目的物質である有機ゲルマ
ニウムセスキオキシド()を得ることができる。
以下実施例をあげて本発明を記述するが、これらに限定
されるものではない。
実施例 l 内直径10露lφ×長さ250露翼の石英管に石英ウー
ルをつめ、管内温度を900℃に保ちながら、H2ガス
と四塩化ゲルマニウムの混合物を供給し、反応液をドラ
イアイスーメタノールトラツプで捕集した。
反応終了後60〜70℃でトラツプされた物質を加熱し
、単蒸発させ、これを別のトラツプに移すことにより精
製を行なつた。かくして無色透明な液体トリクロロゲル
マニウムノードラード(C4GeH)が得られ、その沸
点を測定したところ75℃であつた得実施例 2 内容量50ccのフラスコにジエチルエーテル25“を
仕込み外側から氷水により冷却しつつ、トリクロロゲル
マニウムハイドライドCムGeH7.89を加えた後攪
拌しながらアクロレイン2.439を5分間で滴下し、
さらに室温で2hr反応させた。
しかる後、エーテルを追い出し、真空蒸留を行なうこと
によりβ一トリクロロゲルミルプロピオンアルデヒド9
.79を得た。さらにその沸点を測定したところ69〜
70℃/2RsH9なる値を得た。実施例 3 100ccのオートクレーブ中に、実施例2で得られた
β一トリクロロゲルミルプロピルオンアルデヒド2.0
f1と酢酸20cc.C0(0AC)2・4ル010〜
を仕込み、酸素圧力10Kp/ CdGで100℃にて
3hr反応を行なわしめた。
反応液を取り出し、減圧にて酢酸を除去した後、濃塩酸
を加えて析出する結晶を口別した。かくして、β一トリ
クロロゲルミルプロピオン酸の結晶2.0gが得られた
実施例 4 β一トリクロロゲルミルプロピオンアルデヒド1g、モ
ノクロルベンゼン20cc,ナフテン酸コバルト127
nfiを100ccオートクレーブ中に仕込み、酸素加
圧10K’/CfitGで100℃にて3hr反応させ
た。
その反応液を取り出し、溶媒を減圧にて除去した後、n
−ヘキサン10ccに加温溶解した。該溶液を冷却し、
析出した結晶を口別することによりβ一トリクロロゲル
ミルプロピオン酸0.959を得た。実施例 5 実施例3で得られたβ一トリクロロゲルミルプロピオン
酸0.29にH2Ol.5ccを加えて、加水分解を行
ない析出した結晶を口別し、カルボキシエチルゲルマニ
ウムセスキオキシド0.12gを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
    ( I )(但し式中Xはハロゲン原子、Rは水素原子ま
    たは炭素数1〜3のアルキル基を示す。 で表す)されるハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化
    合物を液相で分子状酸素により酸化することを特徴とす
    る下記一般式(II)▲数式、化学式、表等があります▼
    ・・・・・・・・・(II)(但し式中XとRの定義は前
    記式( I )と同じ)で表わされる有機ゲルマニウム化
    合物の製造法。 2 該酸化を反応に不活性な液状媒体中で行う第1項記
    載の製造法。 3 該酸化をコバルト化合物の存在下に行う第1項また
    は第2項記載の製造法。 4 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
    ( I )(但し式中Xはハロゲン原子、Rは水素原子ま
    たは炭素数1〜3のアルキル基を示す。 )で表わされるハロアルキルアルデヒドゲルマニウム化
    合物を液相で、分子状酸素により酸化し下記一般式(I
    I)▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・
    ・・(II)(但し式中XとRの定義は前記式( I )と
    同じ)で表わされる有機ゲルマニウムを得、次いでこれ
    を加水分解することを特徴とする下記一般式(III)▲
    数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・(
    III)(但し式中Rの定義は前記式( I )と同じ)で表
    わされる有機ゲルマニウムセスキオキシドの製造法。
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CN110563756B (zh) * 2019-09-06 2022-02-22 广东先导微电子科技有限公司 一种有机锗倍半氧化物Ge-132及其制备方法与应用
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