JPS6210974B2 - - Google Patents

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JPS6210974B2
JPS6210974B2 JP3612982A JP3612982A JPS6210974B2 JP S6210974 B2 JPS6210974 B2 JP S6210974B2 JP 3612982 A JP3612982 A JP 3612982A JP 3612982 A JP3612982 A JP 3612982A JP S6210974 B2 JPS6210974 B2 JP S6210974B2
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JP
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ketone
metal halide
reacting
reaction
zinc
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JP3612982A
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Nobuo Ishikawa
Tomoya Kitatsume
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はフルオロジケトン類の製造方法に関す
るものである。 フツ素の化合物は、特異な反応性や物性を示す
ものが多く、最近、種々の分野においてその応用
がなされている。例えば、ペルフルオロアルキル
基の特性を生かしたものの1つとしてNMR分析
(核磁気共嗚分析)のシフト試薬が知られている
が、従来のグリニヤール(Grignard)法では低
収率(〜40%)でしか目的物が得られず、しかも
反応操作上に難点がある。 一方、レフオルマツキー反応(Reformats―
skij reaction)をエステル化合物に適用してβ―
ケトカルボン酸エステルを合成することが報告さ
れているが、その反応は難しく、成功例は殆んど
知られていない。これを詳細に説明すると、まず
次の反応に従つてα―カルボン酸エステル1と亜
鉛とを反応させ、レフオルマツキー型試薬2を得
る。 この場合、出発原料のエステル1と生成物のエ
ステル2とが縮合して が生成するとまずいので、それを生成させないよ
うに(即ち、エステル同士が反応しないように)
操作しなければならないことが前提であつた。従
つて、上記試薬2とエステル化合物3とを次式の
ように反応させて目的とするβ―ケトカルボン酸
エステル4を得るに際し、上記した如き前提か
ら、エステル2と3とを反応させること自体が困
難となる。 このために、使用するエステル3として、上記
したエステル1―2間の自己縮合なしに試薬2と
は容易に反応するエステルを選択する必要があ
り、使用可能なエステル3が特殊なものとなつて
しまい、このことが目的物合成の成功例を殆んど
生み出していない理由である。 従つて、目的物にフツ素を導入するために上記
エステル化合物3としてRfCOOR′(Rf:フルオ
ロアルキル基)で表わされるフルオロアルキルエ
ステルを使用しても、上記レフオルマツキー反応
によつてフルオロアルキルケトカルボン酸エステ
ルを得ることは容易ではない。 本発明者は鋭意検討を加えた結果、レフオルマ
ツキー反応を応用して、種々のRfCO基を温和な
条件下で目的化合物の所定位置に選択的かつ高収
率に導入できる方法を見出し、本発明に到達した
ものである。 即ち、本発明は、フツ素を目的化合物に容易に
かつ効率良く導入するために超音波エネルギーを
巧みに適用した方法に係るものである。この方法
によれば、目的とするフルオロジケトン類を製造
するに際し、 一般式: (但し、Rはペルフルオロ低級アルキル基、低
級アルコキシ基、又はXを結合している炭素原子
との間でカンフアー環を形成している
【式】である。Xはハロゲン、Yは水 素原子又はフツ素原子である。) で表わされるハロゲン化ケトンと亜鉛又はマグネ
シウムからなる金属(M)とを反応させることに
よつて、 一般式: (但、R、X及びYは前記したものと同じ、M
は亜鉛又はマグネシウムである。) で表わされる金属ハロゲン化ケトンを生成させる
工程と;この金属ハロゲン化ケトンと、 一般式: RfCOOR′ {但、Rはペルフルオロ低級アルキル基、ペ
ルフルオロクロロ低級アルキル基、―CF
(CF3)―〔OCF2CF(CF3)−〕oOCF2CF2CF3(但、
n=0〜3)で表されるペルフルオロアルキルエ
ーテル基、又は―CF(CF3)CH2CH=CH2であ
る。R′は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素
基である。 で表わされるフルオロエステルとを超音波の作用
下に反応させることによつて、 一般式: (但、R、Y及びRfは前記したものと同じ。) で表わされるフルオロジケトンを生成させる工程
とを有することを特徴としている。 即ち、この製造方法によれば、上記フルオロエ
ステルの構造中、特にRfがフツ素の存在によつ
て強い電子求引性を示すことを利用し、かつこの
フルオロエステルと上記金属ハロゲン化ケトンと
の反応を行なわせるに際し超音波のエネルギー
(通常の超音波洗滌器によるものでよい。)で反応
分子間の相互作用を密ならしめることによつて、
両者を充分かつ容易に反応させることができたの
である。これによつて、種々のフルオロエステル
を使用しても目的物のフツ素化が可能となり、ま
たその製造を温和な条件下で高収率に行なうこと
ができることになつた。しかも、使用する亜鉛や
マグネシウムは、従来のレフオルマツキー反応の
場合とは異なつて市販品を精製することなく使用
しても反応は充分に進行することも分つた。 本発明による方法は、亜鉛又はマグネシウムの
存在下で超音波の作用下に上記ハロゲン化ケトン
とフルオロエステルとを反応させることができ
る。従つて、初めから反応容器内にすべての反応
試剤を入れ、超音波を作用させることによつて、
目的化合物を得ることができる。或いは、まず超
音波の作用下に上記ハロゲン化ケトンと亜鉛又は
マグネシウムとを反応させることによつて上記金
属ハロゲン化ケトンを生成させ、これを更に超音
波の作用下に上記フルオロエステルと反応させて
目的物を得ることもできる。この場合には、上記
金属ハロゲン化ケトンの生成は必ずしも超音波の
作用下に行なう必要はなく、加熱下でハロゲン化
ケトンと亜鉛又はマグネシウムとを反応させるこ
とによつて金属ハロゲン化ケトンを得てもよい。 本発明による方法においては、上記の反応は非
プロトン性極性溶媒中で行なわせることが反応速
度を高める点で望ましい。こうした極性溶媒とし
ては、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルアセトアミド、N―メチルピロリドン、ヘ
キサメチルホスホアミド、又はこれらの2種以上
の混合物が使用可能である。 次に、本発明による方法で使用する各反応試剤
について、上記ハロゲン化ケトンの一般式におい
て、Rは低級アルコキシ基(例えば―OCH3、―
OC2H5、―OC3H7、―OC4H9等のアルコキシ
基)、ペルフルオロ低級アルキル基(例えば―
CF3、―C2F5、―C3F7、―C4F9等のペルフルオ
ロアルキル基)、又は後述のd―3―ハロゲン化
カンフアーの如くに上記X又はYを結合している
炭素原子との間に環を形成しているものでもよ
い。また、このハロゲン化ケトン中のXは臭素原
子又はヨウ素原子とするのが望ましい。 また、上記フルオロエステルにおいて、目的化
合物へのフツ素の導入源となるRは―CF3、―
C2F5、―C3F7、―C4F9又は―C5F11等のペルフ
ルオロアルキル基、或いはこれらのフルオロアル
キル基にClを部分的に置換導入したものも挙げ
られる。また、このRfは、不斉炭素を有する光
学異性体を形成し、NMR分析(核磁気共嗚分
析)の優れたシフト試薬を形成する下記一般式の
フルオロアルキルエーテル基とすることができ
る。 (但、n=0〜3、Cは不斉炭素である。) また、このフルオロエステル中のR′は炭素原
子数10以下の―CH3、―C2H5、―C3H7、―C4H9
等の如きアルキル基、又はこれと同炭素原子数の
アルケニル基からなつていてよい。 次に、本発明による方法をより具体的に説明す
る。 まず、次式に従つてブロム化エステルと亜鉛
粉末とを超音波の作用下に反応させ、レフオルマ
ツキー型試薬を生成させ、かつこの試薬とフ
ルオロアルキルエステルとを超音波の作用下に
反応させ、目的とするβ―フルオロアルキル―β
―ケトカルボン酸エステルを得る。 この反応によつて、同一反応容器内で温和な条
件下でRfCO基を目的物に選択的に導入でき、
かつその収率も下記表―1の如く非常に良好であ
つた。
【表】 しかしながら、上記反応において、
RfCOOR′の代りに通常の炭化水素系の
RCOOR′を使用した場合には、超音波の照射下で
も反応が進行せず、目的のケトカルボン酸エステ
ルを得ることができなかつた。このことは、本発
明で使用するRfCOOR′のRfが強い電子求引性を
有し、これがレフオルマツキー型試薬との求核反
応を充分に進行させるのに寄与していることを示
している。 なお、上記反応においては、亜鉛の代りにマグ
ネシウムを用い、グリニヤール法に従つて
RfCOOR′と反応させても、所要のケトカルボン
酸エステルが得ることができることが分つた。
これも、Rfのもつ上記性質、及び超音波エネル
ギーの作用によつて、反応が充分に高収率で進行
するからであると考えられる。 また、上記反応において、試薬を作るための
ハロゲン化ケトン1については、上述した一般
式:
【式】で表わされるものが使用可能で あるが、このハロゲン化ケトンも目的物にフツ素
を導入するものであつてよい。この場合、Rをフ
ルオロアルキル基(Rf)とすればよい。但、反
応中にケトンのR―C間の結合が切れてRが脱離
した場合、上記Yをフツ素(F)としておけば、
目的物中にはRがなくてもYによるフツ素が導入
されるので、生理活性を保持することができる。 また、このハロゲン化ケトンとして、上記した
ブロム化エステルではなく例えばブロム化アセ
トン(BrCHYCOCH3)等の如くRがアルキル基
からなるものを用いても、生成物4を収率良く得
ることができる。そして、このRをフルオロアル
キル基(Rf)としたブロム化フルオロアセトン
(例えば
【式】)を用い、これを下記反 応式に従つて、フルオロエステル(例えば
【式】)と反応させると、優 れたシフト試薬5を得ることができる。 このシフト試薬は、不斉炭素とペルフルオロ
プロピル基(―CF2CF2CF3)との間に酸素原子が
結合されたエーテル結合を有しているので、その
酸素によつて結合が安定化され、求核試薬が作用
しても
【式】が離脱すること はない。また、上記のRfは種々選択することが
でき、特に上記フルオロエステル(RfCOOR′)
のRfとして、上述した
【式】(但、n= 0〜3)を適用することができる。 次に、RfCO基をNMRのシフト試薬としてのd
―カンフアーに導入した例を説明する。 上述したと同様の工程にて、次式に従つて亜鉛
粉末の存在下でd―3―ブロムカンフアーとペ
ルフルオロアルキルエステル(RfCOOR′)3と
を超音波照射下に反応させ、目的とするシフト試
を容易に高収率で得た。 このd―カンフアー誘導体はシフト試薬とし
て優れ、下記表―2に示す如く高収率で得られ
た。
【表】 上述した如く、本発明による方法は、フルオロ
脂肪族炭化水素基(Rf)の化学的性質と超音波
の作用とを組合せて利用しているために、従来法
では期待できない顕著な効果を幾つか得ることが
できる。特に、激しい反応を伴なうことなく温和
な条件で反応が進行するのでその操作が容易であ
ると共に、使用するフルオロエステル
(RfCOOR′)は制約を受けることなく種々のもの
が選択できる。また、市販の亜鉛粉末又はマグネ
シウム粉末を精製することなく使用しても充分な
活性を示し、更に溶媒についても市販品を精製す
ることなく例えばモレキユラーシーブで乾燥する
だけで充分使用可能である。 次に、本発明を実施例について更に詳細に説明
するが、以下の実施例は本発明の技術的思想に基
いて種々変形が可能であることが理解されよう。 実施例 1 1 CF3COCH2COCF3の合成 CF3COCH2Br(1.91g、10mmol)と
CF3CO2C2H5(1.42g、10mmol)および亜鉛
末(1.3g)をテトラヒドロフラン(20ml)と
ジメチルホルムアミド(10ml)の混合溶媒とと
もにフラスコ(100ml)に入れ、超音波洗浄器
(35W、32KHz)にて1時間超音波照射下に反
応をおこなつた。反応後、混合液中の不溶物を
ろ過し、ろ液に水(500ml)を加え、生じた油
層をジエチルエーテルで抽出した。油出液を硫
酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を除去し
た。蒸留にて生成物(CF3COCH2COCF3
(bp70〜72℃)を69%の収率で得た。 2 CF3COCH2COCF(CF3)OCF2CF2CF3
合成 CF3COCH2Br(1.91g、10mmol)と
CF3CF2CF2OCF(CF3)CO2C2H5(3.58g、
10mmol)および亜鉛末(1.3g)をテトラヒド
ロフラン(20ml)とジメチルホルムアミド(10
ml)の混合溶媒とともにフラスコ(100ml)に
入れ、超音波洗浄器(35W、32KHz)にて1時
間超音波照射下に反応をおこなつた。反応後、
混合液中の不溶物をろ過し、ろ液に水(500
ml)を加え、生じた油層をジエチルエーテルで
抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し
たのち溶媒を留去した。蒸留にて生成物
(bp80〜83℃/150mmHg)を58%収率で得
た。この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+440 NMR:1H(δ)(CDCl3) 5.2(CH2)ppm19 F(δ) −11(CF3CO)、1.6(1F)、
4.2(3F)、4.8(3F)、6.6(1F)、52
(2F)、58(1F)ppm、(外部標準
CF3CO2H) 実施例 2 1 C2H5OCOCH2COCF3の合成 ブロムエチル酢酸エステル(1.67g、
10mmol)とエチルトリフルオロ酢酸エステル
(1.42g、10mmol)および亜鉛末(1.3g)を
テトラヒドロフラン(20ml)とジメチルホルム
アミド(10ml)の混合溶媒とともにフラスコ
(100ml)に入れ、超音波洗浄器(35W、32K
Hz)にて1時間超音波照射下に反応をおこなつ
た。反応後、混合液中の不溶物をろ過し、ろ液
に水(500ml)を加え、生じた油層をジエチル
エーテルで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウ
ムで乾燥したのち、溶媒を留去した。減圧蒸留
にて生成物(bp70〜72℃/102mmHg)を83
%の収率で得た。 2 C2H5OCOCHFCOCF3の合成 ブロムフルオロエチル酢酸エステル
(BrCHFCO2C2H5、1.85g、10mmol)とエチ
ルトリフルオロ酢酸エステル(1.42g、
10mmol)および亜鉛末(1.3g)をテトラヒド
ロフラン(20ml)とジメチルホルムアミド(10
ml)の混合溶媒とともにフラスコ(100ml)に
入れ、超音波洗浄器(35W、32KHz)にて1時
間超音波照射下に反応をおこなつた。反応後、
混合液中の不溶物をろ過し、ろ液に水(500
ml)を加え、生じた油層をジエチルエーテルで
抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し
たのち溶媒を留去した。減圧蒸留にて生成物
(bp72〜74℃/96mmHg)を78%の収率で得
た。この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+202 NMR:1H(δ)(CDCl3 1.0(CH3CH2)、2.3
(CH3CH2)、4.6(CH)ppm19 F(δ) −13(CF3)、+116(CF)
ppm、外部標準CF3CO2H) 実施例 3 1 C2H5OCOCH2COC2F5の合成 ブロムエチル酢酸エステル(1.67g、
10mmol)とC2F5CO2C2H5(1.92g、
10mmol)および亜鉛末(1.3g)をテトラヒド
ロフラン(20ml)とジメチルホルムアミド(10
ml)の混合溶媒とともにフラスコ(100ml)に
入れ、上記と同様な操作をおこない、減圧蒸留
にて生成物(bp83〜85℃/91mmHg)を86%
の収率でえた。この生成物のスペクトルは次の
通りであつた。 Mass:M+234 NMR:1H(δ) (CDCl3)1.1(CH3CH2)、2.2
(CH3CH2)、4.1(CH2)ppm19 F(δ) 1.6(CF3)、29(CF2)ppm、
外部標準CF3CO2H) 2 C2H5OCOCHFCOC2F5の合成 上記1の実験において、ブロムフルオロエチ
ル酢酸エステル(1.85g、10mmol)、
C2F5CO2C2H5(1.92g、10mmol)および亜鉛
末(1.3g)を用い、溶媒としてテトラヒドロ
フラン(20ml)とジメチルホルムアミド(10
ml)を用いて1と同様な操作をおこなつた。 減圧蒸留にて生成物(bp78〜80℃/80mmH
g)を74%の収率でえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+252 NMR:1H(δ)(CDCl3) 1.1(CH3CH2)、2.1
(CH3CH2)、4.5(CH)ppm19 F(δ) 1.4(CF3)、32(CF2)、114
(CF)ppm、(外部標準CF3CO2H) 実施例 4 1 d―3―ブロムカンフアー(4.62g、
10mmol)とエチルトリフルオロ酢酸エステル
(3.1g、22mmol)およびマグネシウム(0.53
g)をジエチルエーテル(30ml)と混合してフ
ラスコ(100ml)に入れ、超音波洗浄器
(35W、32KHz)にて40分間超音波照射下に反
応をおこなつた。反応後、混合液中の不溶物を
ろ過し、2%HCl水溶液(500ml)を加え、油
層をジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽
和水溶液(NaHCO3)で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去したのち、減圧蒸
留にて生成物(bp76〜80℃/5mmHg)を94
%の収率でえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 NMR:1H(δ)(CCl4) 0.85(3H)、1.0
(6H)、1.2―2.3(5H)、2.85(1H)ppm19 F(δ) ―24(CF3)ppm、(外部標準
CF3CO2H) 2 上記1の反応において、d―3―ブロムカン
フアー(4.62g、20mmol)とエチルトリフル
オロ酢酸エステル(3.1g、22mmol)および亜
鉛末(2.6g)をテトラヒドロフラン(30ml)
と混合してフラスコ(100ml)に入れ、超音波
洗浄器(35W、32KHz)にて1時間超音波照射
下に反応をおこなつた。反応後、混合液中の不
溶物をろ過し、ろ液に水(500ml)を加え、油
層をジエチルエーテルで抽出した。硫酸マグネ
シウムで乾燥したのち、溶媒を留去し、減圧蒸
留にて生成物を86%の収率でえた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: (但、Rはペルフルオロ低級アルキル基、低級
    アルコキシ基、又はXを結合している炭素原子と
    の間でカンフアー環を形成している
    【式】である。Xはハロゲン、Yは水 素原子又はフツ素原子である。) で表わされるハロゲン化ケトンと、亜鉛又はマグ
    ネシウムからなる金属(M)とを反応させること
    によつて、 一般式: (但、R、X及びYは前記したものと同じ、M
    は亜鉛又はマグネシウムである。) で表わされる金属ハロゲン化ケトンを生成させる
    工程と;この金属ハロゲン化ケトンと、 一般式: RCOOR′ {但、Rはペルフルオロ低級アルキル基、ペ
    ルフルオロクロロ低級アルキル基、―CF
    (CF3)―〔OCF2CF(CF3)―〕oOCF2CF2CF3(但、
    n=0〜3)で表わされるペルフルオロアルキル
    エーテル基、又は―CF(CF3)CH2CH=CH2
    ある。R′は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水
    素基である。} で表わされるフルオロエステルとを超音波の作用
    下に反応させることによつて、 一般式: (但、R、Y及びRは前記したものと同
    じ。) で表わされるフルオロジケトンを生成させる工程
    とを有することを特徴とするフルオロジケトン類
    の製造方法。 2 亜鉛又はマグネシウムの存在下で、超音波の
    作用下にハロゲン化ケトンとフルオロアルキルエ
    ステルとを反応させる、特許請求の範囲の第1項
    に記載した方法。 3 超音波の作用下にハロゲン化ケトンと亜鉛又
    はマグネシウムとを反応させることによつて金属
    ハロゲン化ケトンを生成させ、更にこの金属ハロ
    ゲン化ケトンとフルオロアルキルエステルとを超
    音波の作用下に反応させる、特許請求の範囲の第
    1項に記載した方法。 4 加熱下でハロゲン化ケトンと亜鉛又はマグネ
    シウムとを反応させることによつて金属ハロゲン
    化ケトンを生成させ、更にこの金属ハロゲン化ケ
    トンとフルオロアルキルエステルとを超音波の作
    用下に反応させる、特許請求の範囲の第1項に記
    載した方法。 5 テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
    ド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジ
    メチルアセトアミド、N―メチルピロリドン及び
    ヘキサメチルホスホアミドからなる群より選ばれ
    た少なくとも1種の非プロトン性極性溶媒中で反
    応を行なわせる、特許請求の範囲の第1項〜第4
    項のいずれか1項に記載した方法。 6 Xは臭素原子又はヨウ素原子とする、特許請
    求の範囲の第1項〜第5項のいずれか1項に記載
    した方法。 7 R′を炭素原子数10以下のアルキル基又はア
    ルケニル基とする、特許請求の範囲の第1項〜第
    6項のいずれか1項に記載した方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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