JPS633966Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装用容器の封印冠に関する。

本考案は構造が簡単で製造が容易であるととも
に、包装用容器の口部を密閉するキヤツプの開放
を確実に防止できかつ容器を積重ねる場合にキヤ
ツプに直接積重ねる容器の端部が衝突してキヤツ
プを損傷させたりするのを防止できる安価な包装
用容器の封印冠を得るにある。

以下、図面に示す一実施例により本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第６図の実施例において、１は包
装用容器の天板で、この天板１の開口部２には該
天板１の上面より低い位置に凹部３ができるよう
に口部材４が固定されている。５は前記口部材４
の口部６を密閉することのできる開閉蓋で、この
開閉蓋５は前記口部材４の外周に弾性的に係止す
る複数個の弾性鉤止片７が外周に形成され、上壁
８の略中央部を上・下部よりそれぞれ押し圧する
ことにより上壁８が出没自在となり、前記弾性鉤
止片７を開閉できるように構成されている。

９は前記口部材４に取付けられた開閉蓋５を封
印する封印冠で、この封印冠９は前記開閉蓋５と
強固に嵌合される円筒状の嵌合片１０と、この円
筒状の嵌合片１０の上部と一体的に形成され、前
記開閉蓋５の外周部をテーパー状に覆つて前記凹
部３も覆うことのできる傾斜片１１とから構成さ
れ、前記嵌合片１０の下端部は外側にカールされ
たリング部１２が形成されている。また傾斜片１
１の外周部は内側にカールされたリング部１３が
形成されている。

上記構成にあつては包装用容器の口部材４に弾
性鉤止片７を閉じた状態にした開閉蓋５を押付け
取付けることにより口部６をパツキング１４を内
装した開閉蓋５によつて密閉することができる。

この状態で封印冠９内に開閉蓋５が位置するよ
うに封印冠９を押込むと第１図に示すように開閉
蓋５の外周の弾性鉤止片７の外周と封印冠９の円
筒状の嵌合片１０とが強固に嵌合して開閉蓋５の
上面に押し圧力が加わつても開閉蓋５が開放する
ことがない。また開閉蓋５の外周や凹部３も傾斜
片１１によつて覆われる。

以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては次に列挙する効果がある。

(1) キヤツプの外周部と嵌合する円筒状の嵌合片
によつてキヤツプの上面にキヤツプを開放する
ような押し圧力が作用してもキヤツプの開放を
防止することができる。

(2) キヤツプの外周部をテーパー状の傾斜片によ
つて覆つているので、容器を積重ねる場合に積
重ねる容器の下端部が直接キヤツプに衝撃的に
ぶつかるのをテーパー状の傾斜片によつて防止
でき、不要なキヤツプの開放やキヤツプの損傷
を効率よく防止できる。

(3) テーパー状の傾斜片によつて口部の外周に形
成された凹部を覆うことができ、該凹部にごみ
等がたまるのを防止できる。

(4) 構造が簡単であるので、安価に製造すること
ができる。

(5) 嵌合片の下端部と傾斜片の外周部とをカール
してリング部を形成すれば、取扱い時に手等を
切つたりして怪我をするような事故を確実に防
止できるとともに、強度を増大させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態を示す断面図、第２
図、第３図、第４図、第５図、第６図は本考案の
一実施例を示す側面図、Ａ−Ａ線に沿う断面図、
平面図、正面図、底面図である。 １：天板、２：開口部、３：凹部、４：口部
材、５：開閉蓋、６：口部、７：弾性鉤止片、
８：上壁、９：封印冠、１０：嵌合片、１１：傾
斜片、１２：リング部、１３：リング部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 包装用容器の口部を密閉したキヤツプの外周
   と嵌合して該キヤツプの外周部を覆うことので
   きる円筒状の嵌合片と、この嵌合片の上部と一
   体成形された前記キヤツプの外周部をテーパー
   状に覆つて該キヤツプに外力が直接加わらない
   ようにできる傾斜片とからなることを特徴とす
   る包装用容器の封印冠。 ２ 嵌合片の下端部は外側にカールされたリング
   部と、傾斜片の外周端部に内側へカールされた
   リング部とが形成されていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の包装用容
   器の封印冠。