JPS6338448A - カイロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、大気中の酸素との接触によって発熱する発
熱体を利用した新規なカイロに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のカイロには、ベンジン等の液体燃料を金泥ケース
に入れた脱脂綿等に含浸させ、この液体燃料を気化させ
て、白金等を担持させた触媒体へ供給し酸化燃焼させる
方式のカイロが存在する。

又、鉄粉、アルミニウム粉等の被酸化金属と、水、塩化
ナトリウム、活性炭等からなる酸化助剤を主成分とし、
大気中の酸素との接触によって発熱する発熱体を使用し
たものとして、一般に使い捨てカイロと呼ばれているも
のがあり、近年、市場に広く出廻っている。

このような使い捨てカイロは、粉粒状体とした上記発熱
体を通気性の内袋内に充填し、さらにこれを非通気性の
外袋内に密封して収納したものである。そして、使用の
際には外袋を開封して、発熱体を充填した内袋に大気を
接触させ発熱させている。

しかしながら、上記液体燃料を使用したカイロにおいて
は、液体燃料の補充が面倒であるという問題があり、又
使い捨てカイロにおいても、発熱源である被酸化金属や
反応促進側である酸化助剤が袋の下部に片寄り発熱が不
均一となり、内袋の表面全体が均一な温度にならず、又
発熱後に被酸化金属と酸化助剤が集結して塊となり、使
用の際に接触感が劣化するという問題があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そこで、この発明は、上記従来のカイロが有する問題点
、すなわち、液体燃料を使用したカイロにおける液体燃
料の補充が面倒であるという点や、使い捨てカイロにお
いての、内袋の表面全体が均一な温度にならないという
点、及び使用の際に接触感が劣化するという点を解決し
ようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため、この発明では、被酸化金属と酸化助剤を主成
分とし、酸素との接触によって発熱する発熱体を通気孔
を有するケースに収容している。

尚、前記通気孔は開閉量を調節できるものとして実施可
能である。

〔作用〕

その結果、液体燃料の補充にかえて発熱体を取り替えれ
ばよく、カイロを使用する際の接触面はケースとなり、
ケース全体に熱が伝導する。

〔実施例〕 以下、この発明の構成を一実施例として示した図面に従
って説明する。

（１）はステンレスやアルミニウム、ＨｇＢ等からなる
ケースであり、ボディ　（２）の上下にカバー（３）（
３）が嵌め込まれている。尚、このケース（１）は耐熱
性合成樹脂を用いて実施することも考えられる。

前記ボディ　（２）の中央部には、帯体（４）が周設さ
れており、この帯体（４）を境にして、ボディ（２）の
両側部には複数の開孔（５）・・・が、ボディ　（２）
の前後面には二段の係止溝（６ａ）　　（６ｂ）が設け
られている。

前記カバー（３）（３）の両側部には、複数の開孔（７
）・・・が、同じく前後面には係止体（８）が設けられ
ている。

そして、前記上下のカバー（３）（３）をボディ　（２
）の帯体（４）に当接するまで嵌め込むと、カバー（３
）（３）の開孔（７）・・・とボディ　（２）の開孔（
５）・・・が完全に一致し通気孔が全開となるようにし
ており（第２図に示す）、又この状態から上下のカバー
（３）（３）をそれぞれスライドさせて、カバー（３）
（３）の係止体（８）とボディ　（２）の一段目の係止
溝（６ａ）　　（６ａ）を合せると通気孔が半開となる
ようにしており（第３図に示す）、さらにカバー（３）
（３）の係止体（８）とボディ　（２）の二段目の係止
溝（６ｂ）　　（６ｂ）を合せると通気孔が全閉となる
ようにしている。

その結果、従来の液体燃料を使用したカイロや使い捨て
カイロにおいては燃焼や反応が一旦はじまると発熱を中
断させたり、温度調節したりすることができなかったが
、この実施例においては上述の如く通気孔の開閉量を調
節することによって発熱を中断させたり、温度調節した
りすることが可能となった。

（９）は前記ケース（１）に収容される熱源パックであ
り、従来から一般に市販されている使い捨てカイロを使
用してもよいし、以下に述べるような発熱時間を非常に
長くした熱源バンクを使用してもよい。

第５図に示した発熱時間を非掌に長くした熱源パ、２り
は、通気性の内袋（１０）内に発熱体（１１）を充填し
、さらにこれを非通気性の外袋（１２）内に密封して収
納している。前記内袋（１０）としては、非酸化金属箔
、不織布、布類、通気性樹脂、その他適宜の通気性部材
が使用され、外袋（１２）としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等非通気性の熱融着性合成樹脂フィルム、
その他適宜の非通気性部材が使用される。尚、内袋（１
０）及び外袋（１２）は発熱体（１１）を包囲し得るも
のであれば袋体に限らず、第２図に示したような包皮シ
ー　）　（１０’）　　（１２’）とすることもできる
。発熱体（１１）は被酸化金属（１３）と酸化助剤（１
４）を主成分とし、この実施例では箔状とした被酸化金
属（１３）をジグザグ状に折り返し、その間にシート状
とした酸化助剤（１４）を挾み込んだ積層体としている
。

前記被酸化金属（１３）は、鉄、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウム等が使用され、実施例のように箔状とする
のが好ましいが、繊維状、ｔｍ状等、その（（！！適宜
形状として実施することができる。

前記酸化助剤（１４）は、多孔性部材に水分及び塩化物
を保持させシート状としている。多孔性部材としては、
この実施例ではヤシ殻活性炭やフェノール樹脂を原料と
した活性炭繊維を使用したが、高分子吸収材、不織布、
高吸水性樹脂、繊維材、バーミキュライト、木屑等、そ
の他適宜のものとすることができる。

尚、上記この発明の実施例のケース（１）は、ボディ　
（２）に嵌め込まれた上下のカバー（３）（３）をスラ
イドさせ通気孔の開閉量を調節して、カイロの発熱を中
断したり、温度の段階調節を可能としているが、単に通
気孔を有するケースに従来の使い捨てカイロを収容する
ものであってもよいことは言うまでもない。

〔発明の効果〕

この発明は、上述の如く構成されているため、液体燃料
の補充にかえて発熱体を取り替えればよく、又内袋内に
おいて被酸化金属と酸化助剤が集結して塊となっても、
発熱体はケース内に収容されているので、使用の際の接
触面はケースとなり接触感は全く変化せず、さらに発熱
体が局部的に高温になっても、ケース全体に熱が伝導し
平均化されて、ケースは適度な温度となるものである等
、優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のカイロに使用するケースの分解斜視
図、第２図から第４図はケースの通気孔の開閉状態を示
す斜視図、第５図はケースに収容する熱源パックの一実
施例を示す一部切欠斜視図、第６図は同熱源パンクの他
実施例を示す一部切欠斜視図、第７図は同熱源バンクに
使用する発熱体の積層状態を示す斜視図、第８図は同発
熱体の斜視図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．被酸化金属と酸化助剤を主成分とし、酸素との接触
   によって発熱する発熱体を、通気孔を有するケースに収
   容したことを特徴とするカイロ。
2. ２．通気孔が開閉量を調節できるものである特許請求の
   範囲第１項に記載のカイロ。