JPS6337700B2 - - Google Patents

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JPS6337700B2
JPS6337700B2 JP55104189A JP10418980A JPS6337700B2 JP S6337700 B2 JPS6337700 B2 JP S6337700B2 JP 55104189 A JP55104189 A JP 55104189A JP 10418980 A JP10418980 A JP 10418980A JP S6337700 B2 JPS6337700 B2 JP S6337700B2
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JP
Japan
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layer
vinyl acetate
resin
acetate copolymer
ethylene
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JP55104189A
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English (en)
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JPS5727747A (en
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Shoji Yokokoji
Kazuhisa Hoshino
Haruki Suda
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10418980A priority Critical patent/JPS5727747A/ja
Publication of JPS5727747A publication Critical patent/JPS5727747A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、帯電防止性及び遮光性を有する包装
材料に関するものであり、その主たる用途は感光
材料用包装材料である。 構成としては感光材料と接する最内層に、酢酸
ビニル含有量が3〜20%であるエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体樹脂を設けることにより、内容物で
ある感光材料の静電気による感光現象を排除する
こと及び内層樹脂へのカーボンブラツクの添加に
より遮光性を付与したことを特徴としたものであ
る。 感光材料は近年、増々高感度化しており、それ
に伴い包装材料への要求性能も高くなつてきてい
る。たとえば、X線フイルムなどは開封時あるい
は輸送時での摩擦等での若干の静電気の発生でも
スタチツクマークと呼ばれる一種の露光現象を職
じ、外部からの遮光がたとえ完全であつても感光
材料としての機能が不完全となり、種々のトラブ
ルを生じやすい。また感光材料は、ポリエステル
フイルム等のプラスチツクフイルムに感光乳剤層
を塗布形成しているものであるが、この感光乳剤
層は光には勿論のことであるが、水分、湿度によ
つても、その性能が変化する。従つて、包装材料
としては透湿度の極めて低い材料を構成材として
使用することも肝要であり、本発明に於てもこの
点に鑑み、アルミニウム箔等の金属箔あるいは蒸
着等の手法によつて金属薄膜を形成したプラスチ
ツクフイルムを構成材中に用いている。 ところで、X線フイルム等の感光材は従来、紙
あるいは紙と金属箔の積層体の片面にヒートシー
ル適性を有するポリエチレン、ポリプロピレン等
のプラスチツクフイルムを配したものであり、更
に遮光性の点からこれらにカーボンブラツクを添
加したものなどが用いられてきている。 しかし、この構成材では前述した様に、開封使
用時あるいは輸送中に発生する静電気により、露
光現象等の静電気障害を起し易く包装材料として
は適性を欠くものであつた。 そこで、この種のトラブルを防止する目的で前
述のポリエチレン等の樹脂に帯電防止剤として、
イオン性の界面活性剤を混入する手法が試みられ
てきているが、この場合には、その効果が湿度の
影響を受けやすくまた樹脂の表面に、内部から浸
出してきて効果を発揮するものであるため、樹脂
と界面活性剤との非相溶性、界面活性剤の移動性
を促進するたの界面活性剤の低分子量性などが必
要であるが、これらは前者の非相溶性に起因する
界面活性剤の経時や輸送中での脱落、後者に起因
する界面活性剤の揮散性、樹脂の熱履歴を受けて
の界面活性剤の分解・揮散などがあり、効果の均
一性・持続性などに於て不安定なものであり、包
装材料としては、必ずしも適当なものではない。
また界面活性剤を感光乳剤への影響も考慮せねば
ならない欠点を有する。また、導電性カーボンブ
ラツク粉末や金属粉末などの導電性フイラーを分
散させてポリエチレン樹脂を成膜する方法もある
がこの場合には、着色等に用いるカーボンブラツ
クとは粒子形状、吸油度等異なつているため、こ
れに比べると均一に分散することが難しくまた成
膜適性も容易ではない。そのため、添加剤を種々
加えることも必要であり、このことから分散が不
完全の場合には求める導電性が得られず、更にあ
る種の添加剤の感光乳剤への悪影響による写真特
性の劣化なども起りうるためこれも好ましい方法
ではない。 本発明は、この様な点を考慮して欠点のない帯
電防止性、遮光性を有する包装材を得るに至つた
ものである。 その構成は、紙あるいはプラスチツクフイルム
と金属箔とを積層した基体シートあるいはプラス
チツクフイルムに金属薄層を蒸着層の手段で設け
た基体シートを外層とし、この基体シートの金属
層側の片面に酢酸ビニル含有量が3〜20%である
エチレン―酢酸ビニル共重合体樹脂が最内層にな
る様に単層あるいは2層以上の組合せから成る樹
脂層を内層として設け、かつ、この内層樹脂層の
エチレン―酢酸ビニル共重合体樹脂、あるいは内
層樹脂層を形成する他の樹脂にカーボンブラツク
を1〜20%添加した構成より成るものである。 外層となる基体シートには、アルミニウム箔等
の金属層を用いておりこれは透湿度の点に於ては
汎用のプラスチツクフイルム、たとえばポリエチ
レンフイルムが25μ厚の場合、20g/m2・24hrs前
後であるのに比べ、金属層はたとえばアルミニウ
ム箔9μあるいはアルミニウム蒸着1000Åのポリ
エステルフイルム12μの場合、いずれも透湿度は
1g/m2・24hrs以下であり、湿度に敏感な感光
材に対して、これらを用いる効果は大きく、また
遮光性という面からも有意である。しかし、これ
らは強度面が劣り、外からの衝撃によりピンホー
ルを容易に生じやすい。そのためこれらの特性を
生かして使用するため、本発明に於る構成の様に
この面の側に樹脂層を設けるわけである。 更に内層の樹脂層について本発明者は種々検討
を重ねた結果、X線フイルム等の感光材料の包装
材料として、最も適切な構成を得るに至つたもの
である。 内層の樹脂層としては感光材料に接するため、
電気特性、写真特性(感光乳剤への適性)等を満
足するものでなければならない。 種々、実験を繰り返した結果、エチレン―酢酸
ビニル共重合体樹脂を内層に用いた場合、効果を
得ることがわかつた。この効果はエチレン―酢酸
ビニル共重合体樹脂中の酢酸ビニル含有量と相関
性を有し、酢酸ビニル含有量が増加するに従つて
帯電防止性は減少する。しかし写真特性上は、酢
酸ビニル含有量がある量以上になると感光乳剤へ
の影響を生じ、かぶり等の現象を生じて好ましく
ない。この酢酸ビニル含有量の適正値は3〜20
%、好ましくは5〜10%であることが判明した。
酢酸ビニル含有量による電気特性すなち帯電防止
性は酢酸ビニル基のもつている極性基が多くなる
ことによる効果、あるいは酢酸ビニル含有量が多
くなる程結晶化度が低下することによる効果を考
えられるが、その理論についてははつきりしてい
ない。感光乳剤への影響も同様にはつきりしない
が、酢酸ビニル含有量が増加するに従つて吸水分
も増加することに起因することも考えられる。ま
た他の極性基を有する樹脂、たとえば、エチレン
―エチルアクリレート共重合樹脂、アイオノマー
樹脂等についても調べたが、これらについては顕
著な効果はみられなかつた。更にアイオノマー樹
脂では、その含有する金属イオンに起因するとも
考えられるが、感光乳剤への影響もあり好ましく
ないことがわかつた。更に外部からの遮光を完全
にするために、前記した構成材の外層の金属薄層
は強度の点で不安があり、取り扱い、輸送中にピ
ンホールを生じやすいので、これを保護し、金属
薄層にピンホールが生じた場合でも遮光性を有す
るために内層樹脂層にカーボンブツク練り込みに
よる遮光性能を持たせた構成を得た。この遮光性
能な前述したエチレン―酢酸ビニル共重合体樹脂
中にカーボンブラツクを添加分散させ成膜フイル
ム化する。この場合は内層樹脂層は一層である
が、これを2層以上の組合せとすることも可能で
ある。その場合はたとえば、最内層すなわち感光
材料に接する層に前述のエチレン―酢酸ビニル共
重合体樹脂を用い、遮光性能は、金属薄層とこの
エチレン―酢酸ビニル共重合体樹脂層の中間にた
とえば低密度ポリエチレンにカーボンブラツクを
添加し成膜することも可能である。この場合は内
層は2層となる。これら内層を単層あるいは2層
以上の組合せにするかは、生産性、コスト等の観
点からであり、基本的には包装材料としての機能
性には変りはない。なお、遮光性を持たすために
は外層材、たとえば紙と金属箔の中間にカーボン
ブラツクを混ぜた樹脂層を来すことも勿論可能で
あるが、この場合、折り曲げ、輸送中での摺動等
で外層の摺り切れに伴い遮光効果が薄れることが
あり得るため、遮光は内層に担持させた方が好ま
しい。遮光性は光学濃度で4以上、好ましくは6
以上が感光材料の場合要求される。 また、内層樹脂の厚みは包装体となすためヒー
トシール強度の点で10μ以上は必要である。これ
ら遮光性の点及び厚みの点から内層樹脂に添加す
るカーボンブラツク量は1〜20%、好ましくは3
〜10%ある。カーボンブラツク量が1%以下の場
合は光学濃度4以上を得るのは、厚みを相当増さ
ねばならず、たとえば100μ以上必要であり、包
装材料としては好ましいものではない。また、カ
ーボンブラツク量が20%を越えると樹脂の成膜加
工性の点で難となり、膜切れ、発泡、サージング
等の現象を伴ない適切な包装材料を得ることが困
難となる。 ここで本発明によつて得られた包装材料の実験
データの1例を示す。 帯電防止性能としては、摩耗帯電性を示す。包
装材料として輸送中あるいは開封使用時に静電気
発生に伴うトラブルの主原因は摩擦による帯電の
発生であり、これを測定する手法としては種々考
えれるが、本発明者らが行なつたテスト方法は次
の様である。 対象内容物の上に包装材料を重ね、これらの上
に10g/m2になる様に重りをかけ、1分間密着放
置する。次いで包装材料と重りをずらしながら取
り除き直ちに対象内容物上の帯電位を測定する。
これは包装材料の対象内容物に対する与帯電性を
測定するものであり、この与帯電性が大きい場
合、感光材料に対して静電気的悪影響を及ぼすわ
けである。 表1は酢酸ビニル含有量を変化させたもの、内
層樹脂層を2層にしたもの、カーボンブラツクの
有無などについて与帯電性を調べたものである。
(なお、対象内容物としての感光材料には保護シ
ートが挿入されていることが多く、包装材料とこ
の保護シートとしての紙との間の摩擦帯電により
感光材料への影響を与えることから紙への与帯電
性を測定したものである。)また写真特性(かぶ
りなど)への影響の有無も調べた。
【表】
【表】 前述のデータで示された如く、エチレン―酢酸
ビニル共重合体樹脂フイルム層が最内層にきて、
かつ、酢酸ビニル含有量が3%から20%の間のも
のが良好なる特性を示しており、遮光性も充分で
あり、上記データに於てはカーボン添加量6%で
40μの厚みの場合、光学濃度6以上である。 また、包装材料として不可欠のヒートシール適
性も充分有しているものであり、更に必要に応じ
て外層基体シートへの印刷、マーキングも可能で
あり、強度的にも感光材料をはじめ各種材料、部
品を包装するに充分なるものを有している。 この様に本発明による帯電防止性能、遮光性能
を有する包装材料は多くの長所を有しており、こ
の様な構成によるものは従来なかつたものであ
る。そしてその用途も、X線フイルム等の感光材
料をはじめ電子写真用トナー、IC部品等静電気
障害を懸念されるものに対して有用なる包装材料
である。 以下、本発明の実施例を示す。 実施例 紙(晒クラフト紙60g/m2、丸住製紙(株)製)と
Al箔9μ(東海金属(株))とを接着剤(酢酸ビニル系
エマルジヨン、2g/m2)で貼り合せた外層基体
シートのAl面に、エチレン―酢酸ビニル系の接
着剤を2g/m2を塗布し、この面にTダイエクス
トルーダー(成膜機)で、酢酸ビニル含有量10%
のエチレン―酢酸ビニル共重合体樹脂(三井ポリ
ケミカル(株)ミラソン(−236)にカーボンブラツ
クを6%添加した樹脂を240℃で押出し成膜した。
厚みは40μとした。このものをエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体樹脂層を内面とし、ヒートシールを
行ない袋体となした。ヒートシールの温度は150
℃である。 このものは遮光性にすぐれ、光学濃度7.5以上
であり、また、輸送、取り扱い、梱包、充填等の
作業に於ても、この滞体の遮光性能は保たれてお
り、透湿度も18/m2・24hrs以下とすぐれ、帯電
防止性も前述の摩擦発電性能評価に於て100V以
下であり、袋体としても2Kg/15mm以上のシール
強度を有し、重量物の包装も可能な袋を得た。こ
れで感光材料としてのX線フイルムの包装材とし
て用いたところ、静電気障害のない電気特性、写
真特性のすぐれた包装材であることを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紙あるいはプラスチツクフイルム各々と金属
    箔とを積層した基体シート、あるいはプラスチツ
    クフイルムに金属薄層を蒸着等の手段で設けた基
    体シートを外層とし、この基体シートの金属層側
    の片面に酢酸ビニル含有量が3〜20%であるエチ
    レン―酢酸ビニル共重合体樹脂層が最内層になる
    様に単層あるいは2層以上の組合せから成る樹脂
    層を内層として設け、かつ、この内層樹脂層のエ
    チレン―酢酸ビニル共重合体樹脂あるいは内層樹
    脂層を構成する樹脂にカーボンブラツクを1〜20
    %添加して化学濃度4以上とした積層材料よりな
    る帯電防止性及び遮光性を有する包装材料。
JP10418980A 1980-07-28 1980-07-28 Packing material Granted JPS5727747A (en)

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JP10418980A JPS5727747A (en) 1980-07-28 1980-07-28 Packing material

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JPS5727747A JPS5727747A (en) 1982-02-15
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Families Citing this family (4)

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JPS56161948A (en) * 1980-05-15 1981-12-12 Konishiroku Photo Ind Packing bag for photosensitive material

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