JPS6337423B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は漢字処理システムの一方法に係わり、
特に画数入力機能を備える漢字処理装置に関する
ものである。

〈従来技術〉 従来、漢字の入力方法として、かな漢字変換機
能を持たない漢字処理機においては、通常キーボ
ードより所望の漢字の音読み、あるいは訓よみを
入力することにより、その読みに対応する数種の
漢字をデイスプレイに表示し、その中から所望の
漢字を選択する方法が採られていた（例えば、特
開昭54−61829，61830）。

しかし、このような方法では、読みの不明な漢
字は、その読みを表示体に表示することができな
いという問題がある。

〈発明の目的〉 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、上記方法に加え、もしくは上記方法以外のも
のに加え、画数を入力することにより、その画数
を持つ漢字を表示体に於いて表示させ、更に表示
された漢字を選択して、しかる後入力操作するこ
とにより所望の漢字が得られると同時に、その漢
字の読み情報等を表示する機能を備えた漢字処理
装置を提供するものである。

さらに本発明は、入力された画数による検索に
引き続いて当該画数の近傍画数で漢字を検索する
漢字処理装置を提供するものである。

〈実施例〉 以下、本発明の一実施例を図面に従つて詳しく
説明する。

第１図は本発明に係る一例の画数入力装置を有
する漢字処理機の平面図であり、１は機器本体、
２はドツトマトリクス表示体、３は表示文字選択
入力キー、４は読み入力キー、５は、通常、数値
入力キー（７のENTERキーを押すことにより、
画数入力キーとなる）、６は演算キー、８は文字
エンターキーである。

まず９の漢字／計算切換キーにより、漢字処理
か計算処理かのモード設定をする。計算処理モー
ドでは通常の電卓機能となり、ドツトマトリクス
表示体（本実施例により表示体は16×300ドツト
の液晶素子を使用）を有しているため、計算式の
表示、計算式と答の二重表示等が可能となる。

漢字処理モードにすることにより、４の読み入
力キーで所望の漢字の読みを入力し、８のエンタ
ーキーを押すことにより、その読みをもつ漢字が
20文字表示されるので３の表示文字選択キーを押
すことにより、所望の漢字が得られる。その読み
に対する漢字が20文字以上あるときは、さらにエ
ンターキーを入力することにより次の20文字が表
示されるので、前と同操作を行う。

以上の説明は、本実施例の画数入力装置にとつ
て付随的な機能であり、以下、画数入力装置の説
明に入る。

漢字処理モードにおいて、５の画数入力キーで
所望の画数を押し、７のエンターキーを押すこと
により、その画数情報をもつ漢字が、まず20文字
表示されるので、その下にある３の表示文字選択
キーを押すことにより入力される。最初に表示さ
れる20文字の中に所望の漢字が表示されない時
は、さらにエンターキーを押すことにより、次の
20文字が、表示される。何度押しても、入力した
画数の漢字（つまり、キー入力者の所望する漢
字）が表示されない場合、つまりキー入力者の画
数の数え違い、あるいはキー入力ミスを考慮し
て、エンターキーをさらに押すことにより、まず
その画数に１を加えた画数の漢字を20文字ずつ表
示する。それでも所望の漢字がない場合は最初に
入力した画数から１引いた画数の漢字を表示す
る。順次、これを続けるが、機械が自動的に表示
するのは入力した画数の±３の画数までとする。
つまり、その範囲において漢字が表示されない場
合は、所望の漢字が記憶素子の中に存在しない
か、キー入力者の表示漢字の見逃しが考えられる
からである。なお所望の漢字が得られたとき、８
のエンターキーを押すことにより、読み情報等を
表示体に表示することができる。

第２図は本発明の制御方式を示すブロツク図で
ある。本発明は画数入力方式であるので、図もこ
の部分のみの説明とする。

MPUは８ビツトのマイクロプロセツサで本機
器の制御、演算、入出力の管理をする。
KPROMは漢字（仮名、数字等含む）フオント
パターンおよび各漢字の画数を記憶している
ROMである。BUFFはKPROMの文字パターン
の中から選択した文字パターンを表示体DISPに
表示するための緩衝メモリであり、最低20文字分
のパターンを格納可能なRAMである。DISPは
表示体である。INKEYはDISPに表示された文
字を選択するためのキーである。KEYは画数を
入力するキーである。YROMは読み情報を格納
したROMである。

第３図と第４図は、第２図における漢字フオン
トパターンメモリKPROMおよび読み情報メモ
リYROMの状態を示すブロツク図である。

第３図は、各々の画数ごとに、その画数を画数
情報に持つ全ての漢字のフオントパターンの格納
アドレスを持たせることにより、処理速度を高め
ることができる。

第４図は何らかの方法で漢字フオントパターン
のデータ圧縮を施した場合、画数情報（５ビツ
ト）を圧縮データに組込み、画数の検索は各漢字
圧縮パターンの先頭５ビツトで行うものとする。
第４図の方法は、第３図のように、各々の画数に
ついて、その画数を画数情報とする漢字フオント
パターンの格納アドレスコードを変換テーブル
（JIS第１水準漢字で6KB）として持つ必要がな
いので有効な方法である。

尚、画数入力キー（KEY）と表示文字選択キ
ー（INKEY）の管理、漢字フオントパターンメ
モリ（KPROM）と読み情報格納メモリ
（YROM）からの所望の文字の検索、表示体
（DISP）への出力管理等は、８ビツトマイクロプ
ロセツサ（MPU）によるソフトウエア処理によ
るものである。

また、キーの数を減らすために、３の表示文字
選択キーの部分を単に位置を示す数字のみを印刷
しておき、第１図、第２図を他の実施例である第
５図、第６図のように、５の画数入力キーで代用
してもよい。

〈効果〉 以上説明したように本発明装置によれば、漢字
の画数を入力する入力キーと、漢字表示情報を漢
字の画数と対応して格納する漢字メモリと、前記
入力キーから入力された漢字の画数情報に基づい
て漢字メモリの当該画数情報に対応する漢字を検
索する検索手段と、予め決められた特定キーの入
力操作に応答して前記入力された画数情報に少な
くとも“１”を加算又は減算処理して新たな画数
情報を作成し、前記検索手段により該作成した画
数情報に対応する漢字の検索を行わせる制御手段
と、前記検索手段で検索された漢字表示情報を表
示する表示手段を具備するものであるから、一応
目安となる画数を入力するだけで、新たに画数を
入力することなく、入力した画数の他に当該画数
の近傍画数を持つ漢字が検索されるから、画数が
正確に把握できない漢字を得たい場合や入力した
画数に誤りがあつた場合に、所望の画数を持つ漢
字の表示に至るまでの操作が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の画数入力機能
を有する漢字処理装置の平面図、第２図は制御方
式を示すブロツク図、第３図及び第４図は第２図
における漢字フオントパターンメモリKPROM
および読み情報メモリYROMの状態を示すブロ
ツク図、第５図及び第６図は本発明の他の実施例
を示す装置の平面図及び制御方式を示すブロツク
図である。 図中、１：機器本体、２：表示体、３：表示文
字選択入力キー、４：読み入力キー、５：数値入
力キー、６：演算キー、７：画数エンターキー、
８：文字エンターキー、９：漢字／計算切換キ
ー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 漢字の画数を入力する入力キーと、漢字表示
   情報を漢字の画数と対応して格納する漢字メモリ
   と前記入力キーから入力された漢字の画数情報に
   基づいて漢字メモリの該画数情報に対応する漢字
   を検索する検索手段と、予め決められた特定キー
   の入力操作に応答して前記入力された画数情報に
   少なくとも“１”を加算又は減算処理して新たな
   画数情報を自動的に作成し、前記検索手段により
   該作成した画数情報に対応する漢字の検索を行わ
   せる制御手段と、前記検索手段で検索された漢字
   表示情報を表示する表示手段を具備する漢字処理
   装置。