JPS6336912A - 鋼板の圧延方法及び圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鋼板の圧延方法及びその圧延機に係り、詳しく
は鋼板圧延時における被圧延材料のクラウン制御性を向
上することにより鋼板の形状数片と、圧延パス回数減に
よる生産性の向上を目的とする圧延方法及びそれを実施
する圧延機に関するものである。

（従来の技術） 鋼板の製造において幅方向の板厚分布（クラウン）を制
御する方法として、ロールシフト法又はロールベンディ
ング機能を併用するロールシフト法等が提案され、既に
冷延、熱延、厚板各圧延工程においても実機化されてい
る０例えば、日本鉄鋼協会編「板圧延の理論と実際Ｊ　
Ｐ１０３〜Ｐ１１０（５９゜８．１発行）、同」二圧延
理論部会「圧延技術発展の歴史と最近の進歩Ｊ　Ｐ４４
２〜Ｐ４８５（８０，３，５発行）又、特開昭５６−３
００１４号公報、特開昭５８−１８７２０７号公報及び
本発明者等が先に出願した特願昭６０−１３９８８８号
公報では、略点対称のロールカーブを付与した上・下作
業ロールを軸方向に相対移動させて、クラウン制御能力
を更に向上する方法が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点） 特開昭５８−３００１４号、特開昭５８−１８７２０７
号によるロールシフト法及び特願昭６０−１３９８８６
号によるクラウンを制御する能力は、それなりに優れて
いるが、大きなロールシフトｉが必要となったり、ロー
ルベンディング機能が必要となる結果、設備費の増大を
もたらしている。又板幅の構成範囲が広い厚板では、狭
幅鋼板と広幅鋼板が同一ロール単位で圧延されるために
、狭幅鋼板ではクラウン制御能力が不足したり、広幅鋼
板ではマイナスクラウンとなるケースが発生していた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記する問題点を解決するため、（１）上作業
ロールと下作業ロール夫々に、略同一形状のイニシャル
クラウンを互いに点対称且つロール軸に平行で原点を通
る直線と３ケ所で交叉するように付与し、被圧延材料の
幅、厚、温度。

圧延荷重等の変化に応じて変化する圧延条件にもとずい
て、上記上・下作業ロールを互いに軸方向に相対移動し
て被圧延材のクラウンを制御する圧延方法において、 前記上・下作業ロールに所望（任意）の幅方向位置（２
点）を介して異なるクラウン制御能力を有するイニシャ
ルクラウンを付与せしめて被圧延材を圧延することを特
徴とするクラウン制御性に優れた鋼板の圧延方法。

（２）上作業ロールと下作業ロール夫々に、略同一形状
のイニシャルクラウンを互いに点対称且つロール軸に平
行で原点を通る直線を３ケ所で交差するように付与し、
被圧延材料の幅、厚、温度。

圧延荷重等の変化に応じて変化する圧延条件にもとずい
て、上記上・下作業ロールを互いに軸方向に相対移動し
うるように構成された圧延機において、 前記上拳下作業ロールに幅方向２点を介して、中央部を
その外側より高いクラウン制御能力を有するイニシャル
クラウンを付与せしめたことを特徴とするロール所要シ
フト星が少ない圧延機。

を手段とするものである。

（作用） 以下、第１図を引用しつつ、本発明者等が種々実験し仔
細に検討した結果をもとに上記手段がもたらす作用につ
いて説＋５１する。

図中１は圧延すべき板材、２は上作業ロール。

３は下作業ロールである。上記作業ロール２の外周面に
はイニシャルクラウンをＡｕ、Ｂｕ、Ｃｕ、Ｄｕ。

Ｅｕの如く付与し、曲線Ａｕ　Ｂｕ　Ｃｕ　Ｄｕ　Ｅｕ
は点対称且つ原点Ｃｕを通る直線Ｘ　ｕ　ＬとＢｕ　　
ＣｕＤｕの３点で交叉していると共に、点対称の原点を
中心とする所望（任意）の幅方向位置を介して中央部に
その外側よりクラウン制御能力が高いイニシャルクラウ
ンを付与せしめる。

例えば点対称且つ原点Ｃｕを通る直線Ｘ。Ｌと３点で交
叉するイニシャルクラウンの曲線のうち、所望の幅方向
２点の内側のロールカーブ（狭幅用）として Ｙｔ　　（ｘ）　＝　ｃ　ｘ’＋　ｄ　ｘ’＋　ｅ　ｘ
　　　　−（１）所望の幅方向２点の外側のロールカー
ブ（広幅用）として Ｙ２（ｘ）　　＝　ａ　ｘＪ＋　ｂ　ｘ　　　　　　　
　　・−・（２）とすると、次のようになる。但しこの
例は、点対称の条件ｆ　（−ｘ）　＝−ｆ　（ｘ）を満
足する例として、奇数次の関数を選んだものである。こ
の例において、所望の幅方向位置２点、即ちＸ＝士立に
て（１）、（２）式によるカーブがスムーズに移行する
ためには ｙ２　（９，）＝ｙＩ　（見）　　　　　　　　・・・
（３）ｙ２′（立）＝ｙ＋’（４１）　　　　　　　　
　・・・（４）となり、更に所望の幅方向位置（−文≦
Ｘ≦ｌ）において、（２）式のカーブによる場合のクラ
ウン制御ｆｋ力を（１）式のカーフによる場合のα倍と
するには、 ｙ２′（β）＝α・ｙ１′（β）　　　　　　・−（Ｓ
）となる。ここでβは一見≦Ｘ≦見の任意の位置をとり
うる。但し、ここで曲線ｙ　（ｘ）のロールシフト量は
上・下ロールのそれをそれぞれ、Ｓ。

−５とした時のロールギャップｆｆ１ｇ（ｘ）を下式て
近似したものである。

ｇ　（ｘ）＝ｙ　（ｘ−ｓ）−ｙ　（ｘ＋５）−（６）
＃−２ｓ−ｙ’（ｘ）　　　　　　”・（６′）ここで
本発明第１番目の発明の技術思想である点対称のイニシ
ャルカーブか原点を通る直線と３点て交叉する理由は、
本発明者等による特願昭６０−１３９６６６にある如く
、ロール形状から圧延中に発生するスキュー力又はスラ
スト力を減少せしめるためであり、第２図に（２）式の
例を示す如く。

スキュー力は原点を通る直線ＸＬＩＬと交叉する点Ｂｕ
、Ｄｕを表わす±７γＩ−で支配され、このスキュー力
は、圧延技術上はミニマムとなることが好ましい、一方
（２）式のａは曲線Ａｕ　Ｂｕ　ＣｕＤｕ　Ｅｕの振幅
を表わすとともにロール面圧を支配することになる。

更に木発明第２番目の発明の技術思想である所望（任意
）の幅方向位置を介して異なるクラウン制御能力を有す
るには、上記第１番目の技術思想により（２）式のａ、
ｂを決定したる後に、（３）。

（４）式及び（５）式から、三元−次の連立方程式を解
き、（１）式のｃ、ｄ、ｅを求めて（１）　、（２）式
からなるイニシャルクラウンを付与せしめればよい、こ
れに更にベンディング機能を併用すれば、クラウン制御
範囲は、従来の技術に対し飛躍的に拡大する。

（実施例） 板厚１２層■、板幅２ｍ、４ｍ、板長４５ｍの鋼板を用
いた本発明例の結果を比較例とともに表１に示す。本発
明例の圧延はロール胴長５．５ｍ、作業ロール径１．２
　ｍの画数逆転式厚板試験圧延機により実施した。

（１）及び（２）式で一般的に表わされる本発明におけ
るイニシャルカーブを（７）式及び（８）式にそれぞれ
示す、ここでｌ　＝　　−ｂ　　３　Ｆｈ　＝　９２４
ｍｍ、α＝２、β＝Ｏｔｓ脂を用いた。

Ｖｌ（Ｘ）　＝−４，２１ＸｌＯｘ＋０．８４Ｘ１０　
　ｘ−ｏ、ｓｒｘ　ｔｏ　　ｘ　　　　　−（７）Ｖｌ
（ｘ）　＝０．３５Ｘ１０−ｑ（ｘ３−１８００”ｘ）
　／　３＝　０．１２Ｘ　１０　　Ｘ　−０，３１８１
０Ｘ　・（８）比較例として、本発明者等による特願昭
６Ｏ−１３９ｆ３ＥｌＢ号による（８）式及び（８）式
で示す従来のサインカーブを用いたｅ　　（Ｌ　＝　５
，５００ｍｍ　）、　　　　π　Ｘ　　　π Ｖ３（ｘ）　＝０．３５ｓ＋ｎ　　（−＋　−）　　　
・”（９）Ｌ　　２ 表１に示す如く（７）式及び（８）式を組み合わせた本
発明例は、狭幅鋼板、広幅鋼板にわたりクラウン制御能
力に優れ、且つ必要シフトにも比較例の局に過ぎない、
（８）式による比較例は広幅時のクラウン制御能力は優
れているが、５＆幅時のクラウン制御能力がやや劣り且
つ必要シフト量が発明例の２倍となっている。（９）式
による比較例では、広幅時にマイナスクラウンとなって
おり、又狭幅時のクラウン制御能力に劣るだけでなく、
更に必要シフト量も著しく大きい、一方、ベンディング
＊　ｆｌを併用した場合にも、本発明の効果に加えてク
ラウン制御能力がいずれの場合も改善されている。

（発明の効果） 本発明は、上・下作業ロールに点対称且つロール軸と平
行で原点を通る直線と３点で交叉するイニシャルカーブ
を付与し、該ロール対を圧延条件の変化に応じ軸方向に
相対移動するに際して、所望（任意）の幅方向位ＺＬ（
２点）を介して異なるクラウン湿制御能力を有するイニ
シャルクラウンを付与せしめたので、クラウン制御性を
著しく改善するとともに、必要シフトｆｆｌを減少する
ことを可能とした結果、圧延機の設備費を大巾に減少す
るにも拘らず、圧延の生産性を格段に向上する等。

もたらす効果はきわめて大きい。

なお、本願発明の実施にあたって、補強ロールの表面形
状は通常のフラットなもの、又は本願発明の作業ロール
の表面形状を補完する表面形状を有するものの何れの補
強ロールを用いても、その効果は変らない、又本発明は
４Ｈｉ、６Ｈｉ等の多段ミルにも適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる作業ロールのイニシャルクラウ
ンの説明図、第２図は（第１図において点Ｂ　ｕ、Ｄ　
ｕを表わす）ロールカーブの係数−ｂ　　ａとスキュー
力の大きさの関係を示すグラフである。 ■・・・被圧延材、２・・・上作業ロール、３・・・下
作業ロール。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）上作業ロールと下作業ロール夫々に、略同一形状
   のイニシャルクラウンを互いに点対称且つロール軸に平
   行で原点を通る直線と３ヶ所で交叉するように付与し、
   被圧延材料の幅、厚、温度、圧延荷重等の変化に応じて
   変化する圧延条件にもとずいて、上記上・下作業ロール
   を互いに軸方向に相対移動して被圧延材のクラウンを制
   御する圧延方法において、 前記上・下作業ロールに所望（任意）の幅方向位置（２
   点）を介して異なるクラウン制御能力を有するイニシャ
   ルクラウンを付与せしめて被圧延材を圧延することを特
   徴とするクラウン制御性に優れた鋼板の圧延方法。
2. （２）上作業ロールと下作業ロール夫々に、略同一形状
   のイニシャルクラウンを互いに点対称且つロール軸に平
   行で原点を通る直線を３ヶ所で交差するように付与し、
   被圧延材料の幅、厚、温度、圧延荷重等の変化に応じて
   変化する圧延条件にもとずいて、上記上・下作業ロール
   を互いに軸方向に相対移動しうるように構成された圧延
   機において、 前記上・下作業ロールに幅方向２点を介して、中央部を
   その外側より高いクラウン制御能力を有するイニシャル
   クラウンを付与せしめたことを特徴とするロール所要シ
   フト量が少ない圧延機。
3. （３）ロールベンディングを併用した特許請求範囲第１
   項記載の圧延方法。
4. （４）ロールベンディング機構を併設した特許請求範囲
   第２項記載の圧延機。