JP2003321748A - 加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼管およびその製造方法、ならびに溶接鋼管素材用鋼帯 - Google Patents
加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼管およびその製造方法、ならびに溶接鋼管素材用鋼帯Info
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Abstract
れた加工性と、優れた疲労特性とを兼備した高張力溶接
鋼管およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 重量%で、C:0.035〜0.185
%、Mn:0.75〜1.95%、Mo:0.01〜
0.49%、Ti:0.010〜0.145%、Al:
0.011〜0.10%、P:0.03%以下、S:
0.004%以下、N:0.006%以下、O:0.0
04%以下、残部が実質的にFeからなり、粒径が10
nm以下で、原子比でMo/(Ti+Mo)=0.33
〜0.77である(Ti,Mo)複合炭化物が析出した
フェライト組織が組織面分率で60〜100%である。
Description
Pa以上の強度を有し、曲げ、液圧、拡管、縮管、およ
びこれらを複合した成形等に必要な加工性と、優れた疲
労特性とを兼備し、自動車、オートバイ等の構造部材に
好適な高張力溶接鋼管およびその製造方法、ならびにそ
の素材用鋼帯に関する。
スペンションアーム、サスペンションメンバー、アクス
ルビーム、スタビライザー、フレーム、シャフト等の自
動車構造部材への高張力溶接鋼管の適用が検討されてお
り、これらに適した高張力鋼管が強く求められている。
これまでに、このような自動車構造部材に適用される高
張力溶接鋼管に関する技術が種々提案されている。
−Si−Mn−Crを主成分とする鋼スラブを熱延後2
50℃以下で巻取り、フェライトと残部マルテンサイト
及びベイナイトからなる複合組織を有することを特徴と
する電縫鋼管に関する技術が開示され、特開平11−2
79699号公報には、C−Si−Mnを主成分とする
鋼スラブを熱延後600℃以下で巻取るか、熱延後さら
に酸洗、冷延、連続焼鈍した5〜10%の準安定オース
テナイトを含む複合組織を有することを特徴とする電縫
鋼管に関する技術が開示されている。これらの技術によ
れば、引張強さ(TS)が550〜780MPaの範囲
で比較的良好な伸び(El)が得られるものの、疲労特
性に問題がある。
Si−Mn−Nb−Moを主成分とする鋼スラブを熱
延、冷延、電縫造管後、焼鈍することにより、TSが8
10〜920MPaの機械電縫鋼管を得る技術が開示さ
れている。しかし、この技術では疲労特性、特に成形加
工後の疲労特性が十分に得られない問題がある。
i−Mn−Nb−微量Tiを主成分とする鋼スラブを熱
延後600〜200℃で巻取り、電縫溶接することを特
徴とする技術が開示され、特開平5−271859号公
報には、C−Si−Mn−Nb−微量Ti−Bを主成分
とする鋼スラブを熱延後600〜200℃で巻取り電縫
溶接することを特徴とする技術が開示され、特開平5−
43980号公報には、C−Si−Mn−Nb−微量T
i−Moを主成分とする熱延鋼帯を電縫溶接することを
特徴とする技術が開示されている。これら技術によれ
ば、TSが680〜940MPaの範囲で比較的良好な
電縫溶接部靱性が得られるものの、その加工性と疲労特
性、特に加工後の疲労特性に問題がある。
術では、自動車等の構造部材に必要とされる加工性と疲
労特性、特に部材成形加工後の疲労特性を兼備した高張
力溶接鋼管が得られていない。
であって、引張強さ590MPa以上の強度を有し、曲
げ、液圧、拡管、縮管、およびこれらを複合した成形等
に必要な加工性と、優れた疲労特性とを兼備した、自動
車、オートバイ等の構造部材に好適な高張力溶接鋼管お
よびその製造方法、ならびに溶接鋼管素材用鋼帯を提供
することを目的とする。
工性、疲労特性といった相反する特性を同時に満たす溶
接鋼管を得るために、溶接鋼管の化学成分、ミクロ組
織、析出物存在状態を種々変化させて系統的な実験検討
を行った。その結果、60%以上の面分率を占めるフェ
ライト組織中に、粒径10nm以下で、原子比でMo/
(Ti+Mo)=0.33〜0.77である(Ti,M
o)複合炭化物を微細に析出させることで、所望の強
度、加工性、疲労特性を同時に満たす溶接鋼管が得られ
ることを見出した。
れたものであり、以下の(1)〜(6)を提供する。
185%、Mn:0.75〜1.95%、Mo:0.0
1〜0.49%、Ti:0.010〜0.145%、A
l:0.011〜0.10%、P:0.03%以下、
S:0.004%以下、N:0.006%以下、O:
0.004%以下、残部が実質的にFeからなり、粒径
が10nm以下で、原子比でMo/(Ti+Mo)=
0.33〜0.77である(Ti,Mo)複合炭化物が
析出したフェライト組織が組織面分率で60〜100%
であることを特徴とする加工性と疲労特性に優れた高張
力溶接鋼管。
量%で、Si:0.005〜1.50%、Cr:0.0
1〜0.24%、Nb:0.001〜0.060%、
V:0.001〜0.050%、W:0.001〜0.
50%、Ni:0.01〜0.50%、Cu:0.01
〜0.24%、B:0.0001〜0.0006%、C
a:0.0001〜0.0040%、REM:0.00
01〜0.0040%のうちの1種以上を含有すること
を特徴とする加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼
管。
て、Ti、Mo、Nの重量%で表される以下の(1)式
を満たすことを特徴とする加工性と疲労特性に優れた高
張力溶接鋼管。 0.15≦{Ti−(48/14)N}/Mo≦1 ‥‥(1)
に記載の溶接鋼管を製造するにあたり、上記組成の鋼ス
ラブを1150℃以上に加熱した後、仕上げ圧延温度を
850℃以上とする熱間圧延を施し、仕上げ圧延後5秒
間以内に700℃以下まで冷却し、600℃超〜675
℃で巻取って熱延鋼帯とし、酸洗、スリット後造管する
ことを特徴とする加工性と疲労特性に優れた高張力溶接
鋼管の製造方法。
成を有し、粒径が10nm以下で、原子比でMo/(T
i+Mo)=0.33〜0.77である(Ti,Mo)
複合炭化物が析出したフェライト組織が組織面分率で6
0〜100%であることを特徴とする加工性と疲労特性
に優れた高張力溶接鋼管素材用鋼帯。
o、Nの重量%で表される以下の(1)式を満たすこと
を特徴とする加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼管
素材用鋼帯。 0.15≦{Ti−(48/14)N}/Mo≦1 ‥‥(1)
明する。本発明の溶接鋼管の最も重要な点は、粒径10
nm以下で、原子比でMo/(Ti+Mo)=0.33
〜0.77である微細な(Ti,Mo)複合炭化物が析
出したフェライト組織が組織面分率で60〜100%で
ある点である。これにより所望の強度、加工性、疲労特
性を同時に有する溶接鋼管が得られる。このように疲労
特性、加工性を劣化させずに高強度化を図ることができ
るのは、炭化物を微細析出させることで、強度上昇に必
要な析出物の最近接粒子間距離を得るために必要な元素
量が少なくなることなどが要因の一つと考えられる。
組織中の析出物の大きさと曲げ加工特性の関係を示す。
曲げ加工性は、プレッシャーダイと心金とを併用した回
転引曲げによる限界曲げ半径(管中心軸の曲げ半径)ρ
(mm)と管外形d(mm)との比ρ/dで鋼管の強度
TS(MPa)を割った値TS/(ρ/d)(MPa)
により評価した。値が大きいほど曲げ加工性は良好とな
る。なお、この時のプレッシャーダイ押し力は座屈、し
わの発生しない最大応力とした。図中プロット内の数字
がTS/(ρ/d)の値である。図1から、60%以上
の面分率を占めるフェライト組織中に粒径10nm以下
の極微細な(Ti,Mo)複合炭化物を析出させること
で、TS/(ρ/d)が400MPa以上の優れた曲げ
加工特性が得られることがわかる。なお、フェライト組
織中の析出物の大きさは、鋼管から切出し、研磨した薄
膜の40万倍の透過型電子顕微鏡写真より計測し、その
平均粒径を求めることによって把握し、析出物の組成
は、透過型電子顕微鏡に装備されたエネルギー分散型分
光装置により分析した。
織面分率とは、硬質組織、相である、パーライト組織、
ベイナイト組織、マルテンサイト組織、残留オーステナ
イト相を除いた面分率のことで、ポリゴナルフェライト
組織、擬ポリゴナルフェライト組織、アシキュラーフェ
ライト組織を含み、その形態は問わない。
大きさ、析出物のMo/(Ti+Mo)(原子比)の値
と鋼管の疲労特性との関係を示す。鋼管の疲労特性は、
直管の4点曲げ疲労試験と、曲げ管の一端を固定し、も
う一端を曲げ平面に垂直方向に変位させる曲げ捩り疲労
試験により評価した。直管の4点曲げ疲労試験は片振
り、周波数5Hzの条件での106繰り返し疲れ限度σ
A(最大主応力振幅の2倍)と鋼管強度TSとの比(σ
A/TS)で評価し、曲げ管の曲げ捩り疲労試験は、曲
げ半径ρ/d=2.0、曲げ角度90°で回転引き曲げ
した後、両振り、周波数1Hzの条件での5×105繰
り返し疲れ限度σB(最大主応力の応力振幅)と鋼管強
度TSとの比(σB/TS)でそれぞれ評価した。素管
寸法はφ70×2.0t(mm)とした。図2の下段の
丸プロット内の数字がσA/TSの値であり、図2の上
段の四角プロット内の数字がσB/TSの値である。図
2から、フェライト組織中に粒径が10nm以下、原子
比でMo/(Ti+Mo)=0.33〜0.77である
(Ti,Mo)複合炭化物を析出させることで、(σ A
/TS)≧0.6、(σB/TS)≧0.45の優れた
疲労特性が得られることがわかる。
の溶接鋼管の成分組成は、重量%で、C:0.035〜
0.185%、Mn:0.75〜1.95%、Mo:
0.01〜0.49%、Ti:0.010〜0.145
%、Al:0.011〜0.10%、P:0.03%以
下、S:0.004%以下、N:0.006%以下、
O:0.004%以下であり、さらに、Si:0.00
5〜1.50%、Cr:0.01〜0.24%、Nb:
0.001〜0.060%、V:0.001〜0.05
0%、W:0.001〜0.50%、Ni:0.01〜
0.50%、Cu:0.01〜0.24%、B:0.0
001〜0.0006%、Ca:0.0001〜0.0
040%、REM:0.0001〜0.0040%のう
ちの1種以上を含有することができる。また、0.15
≦{Ti−(48/14)N}/Mo≦1を満たすこと
が好ましい。
必要なフェライト組織中の(Ti,Mo)複合炭化物を
構成する必須元素である。しかし、その量が0.035
%未満であると強度確保に必要な量の(Ti,Mo)複
合炭化物が得られず強度不足となり、一方、0.185
%を超えると炭化物の析出挙動が変化し、加工性と疲労
特性が劣化する。したがって、C含有量を0.035〜
0.185%とする。
の成長速度を抑制し、粒径が10nm以下の(Ti,M
o)複合炭化物を形成させるための必須元素である。し
かし、その量が0.75%未満では粒径が10nm未満
の(Ti,Mo)複合炭化物が十分に形成されないため
所望の強度、加工性、疲労特性が得られず、一方、1.
95%を超えるとフェライト組織の面分率が60%未満
となり所望の加工性が得られない。したがって、Mn含
有量を0.75〜1.95%とする。
特性を得るために必要なフェライト組織中の(Ti,M
o)複合炭化物を生成させる必須元素である。しかし、
その量が0.01%未満であると、強度、加工性確保に
必要な量の(Ti,Mo)複合炭化物が得られず、強
度、加工性不足となり、一方、0.49%を超えると疲
労特性が低下する。したがって、Mo含有量を0.01
〜0.49%とする。
加工性、疲労特性を得るために必要なフェライト組織中
の(Ti,Mo)複合炭化物を生成させる必須元素であ
る。しかし、その量が0.010%未満であると、強
度、加工性確保に必要な量の(Ti,Mo)複合炭化物
が得られず、強度、加工性不足となり、一方、0.14
5%を超えると疲労特性が低下する。したがって、Ti
含有量を0.010〜0.145%とする。
ともに、熱延工程でのオーステナイト粒成長を抑制する
ことで(Ti,Mo)複合炭化物を微細析出させるため
の必須元素である。しかし、その量が0.011%未満
ではその効果に乏しく、一方、0.10%を超えると疲
労特性が劣化する。したがって、Al含有量を0.01
1〜0.10%とする。
性、疲労特性を低下させる不純物元素であり、Pは0.
03%、Sは0.004%、Nは0.006%、Oは
0.004%を超えるとその悪影響が顕在化するため、
その値をそれぞれの上限とする。
進し、所望のフェライト組織面分率を得るために添加す
ることができる。その量が0.005%未満ではその効
果に乏しく、一方、1.50%を超えると疲労特性が低
下するため、Siを添加する場合には、その含有量を
0.005〜1.50%とする。
炭化物の成長速度抑制作用を補う働きがあるため、添加
することができる。その量が0.01%未満ではその効
果に乏しく、一方、0.24%を超えると疲労特性が劣
化するため、Crを添加する場合には、その含有量を
0.01〜0.24%とする。
形成することで強度を補完する有効な元素であるため添
加することができる。いずれも0.001%未満ではそ
の効果に乏しく、Nbは0.060%、Vは0.050
%、Wは0.50%を超えると加工性と疲労特性が低下
する。したがって、これらを添加する場合には、Nb:
0.001〜0.060%、V:0.001〜0.05
0%、W:0.001〜0.50%とする。なお、Ti
が0.041%未満の場合には、Nbの強度を補完する
効果が0.017%で飽和するので、Nbを0.018
%以上添加する場合はTiが0.041%以上であるこ
とが望ましい。
o)複合炭化物の成長速度抑制作用を補う働きがあるた
め、添加することができる。その量が0.01%未満で
はその効果に乏しく、一方、Niは0.50%、Cuは
0.24%を超えると加工性と疲労特性が劣化するた
め、Ni,Cuを添加する場合には、Ni:0.01〜
0.50%、Cu:0.01〜0.24%とする。
めに添加することができる。その量が0.0001%未
満ではその効果に乏しく、0.0006%を超えると加
工性と疲労特性が低下するため、Bを添加する場合に
は、その含有量を0.0001〜0.0006%とす
る。
形態制御により加工性を一層高める働きがあるため添加
することができる。いずれも0.0001%未満ではそ
の効果に乏しく、0.0040%を超えてもその効果が
飽和するので、これらを添加する場合には、それぞれ
0.0001〜0.0040%とする。
ェライト組織中の(Ti,Mo)複合炭化物のサイズを
10nm以下の微細なものとするためには、Ti、M
o、Nの重量%で表される{Ti−(48/14)N}
/Moの値が0.15〜1の範囲内であることが好まし
い。これは、Ti原子とMo原子が相互作用することに
より、炭化物の粗大化が抑止されているためであると考
えられる。{Ti−(48/14)N}/Moの値が
0.15未満であると、析出する炭化物サイズが大きく
なり、強度加工性が低下し、一方、その値が1を超える
と炭化物の析出挙動が変化して加工性と疲労強度とが低
下するおそれがある。
る。本発明では、上記組成の鋼スラブを1150℃以上
に加熱した後、仕上げ圧延温度を850℃以上とする熱
間圧延を施し、仕上げ圧延後5秒間以内に700℃以下
まで冷却し、600℃超〜675℃で巻取って熱延鋼帯
とし、酸洗、スリット後造管する。
る。 スラブ再加熱温度: 冷却された鋼スラブを再加熱後圧
延する場合には、鋼中の析出物の多くを再固溶させ、
(Ti,Mo)複合炭化物をフェライト組織中に析出さ
せるために、鋼スラブの再加熱温度を1150℃以上と
する必要がある。
大な炭化物の析出を抑制するためには熱延仕上げ温度を
850℃以上とする必要がある。
o)複合炭化物の析出状態を制御し、粒径10nm以下
に微細析出させ、原子比で表したMo/(Ti+Mo)
の値を0.33〜0.77の範囲とするためには熱延ラ
ンナウト冷却条件の制御が重要である。(Ti,Mo)
複合炭化物の成長を抑制し所望の原子比を有する(T
i,Mo)複合炭化物を得るには熱延仕上げ圧延終了
後、5秒間以内に700℃まで冷却する必要がある。
i,Mo)複合炭化物が析出したフェライト組織を組織
面分率で60〜100%とするには、熱延巻取温度を6
00℃超〜675℃とする必要がある。675℃を超え
ると(Ti,Mo)複合炭化物が成長するため強度が低
下し、一方600℃以下であるとフェライト組織分率が
低下する。
れないが、ロールフォーミング、電縫溶接、サイザー等
による形状矯正という手順で電縫溶接管とする場合に
は、加工性と靱性の確保のために、以下の式で定義され
る幅絞りを0.3〜10%の範囲とすることが望まし
い。 幅絞り=[(素材鋼帯の幅)−π{(製品外径)−(製
品肉厚)}]/π{(製品外径)−(製品肉厚)}×
(100%)
性、靱性の安全確保の観点から、さらにポストアニーリ
ング、酸素濃度の雰囲気制御下でのシーム溶接等を行う
ことができる。また、本発明規定のミクロ組織、析出物
状態を失しない範囲でシーム溶接前後工程での冷間加
工、温間加工、熱間加工、熱処理、メッキ処理、表面潤
滑処理を加えることができる。
鋼スラブを約1280℃に再加熱後、仕上圧延温度約9
15℃、ランナウトでの700℃までの冷却時間約3
秒、巻取温度約630℃の条件で板厚2.0mmの熱延
鋼帯とし、酸洗、スリッティング、ロール成形した後、
溶接し、外径70mmの溶接鋼管とした。幅絞りは約4
%とした。
の平均粒径および組成を求めた。その結果を表2に示
す。ミクロ組織は断面をナイタールエッチング後に走査
型電子顕微鏡観察により評価し、析出物の平均粒径と組
成は、薄膜の透過型電子顕微鏡観察とエネルギー分散型
分光分析によりそれぞれ評価した。
を切り出して引張試験を行い引張強度を求めるととも
に、これら鋼管の曲げ加工特性、液圧加工特性、疲労特
性を求めた。その結果を表3に示す。
を併用した回転引曲げによる限界曲げ半径(管中心軸の
曲げ半径)ρ(mm)と管外径d(mm)との比ρ/d
で鋼管の強度TS(MPa)を割った値TS/(ρ/
d)(MPa)により評価した。値が大きいほど曲げ加
工性は良好となる。さらに、複合加工特性を評価する目
的で外径縮径率10%の縮径加工後の限界曲げ半径ρよ
り、このときの限界曲げ半径ρ’(mm)と管外径d’
(mm)との比ρ’/d’の値も求めた。
断限界周長増加率により、変形部長さを2d(d:管外
形)とし、軸圧縮「なし」および「あり」の2条件で評
価した。軸圧縮力は、管体の応力比(軸方向応力/円周
方向応力)=W/(2πr2P)=−0.5となる条件
とした。ただし、W:圧縮応力、r:肉厚中心半径、
P:内圧である。
験と、曲げ管の一端を固定し、もう一端を曲げ平面に垂
直方向に変位させる曲げ捩り疲労試験により評価した。
直管の4点曲げ疲労試験は片振り、周波数5Hzの条件
での106繰り返し疲れ限度σA(最大主応力振幅の2
倍)と鋼管強度TSとの比(σA/TS)で評価し、曲
げ管の曲げ捩り疲労試験は、曲げ半径ρ/d=2.0、
曲げ角度90°で回転引き曲げした後、両振り、周波数
1Hzの条件での5×105繰り返し疲れ限度σB(最
大主応力の応力振幅)と鋼管強度TSとの比(σB/T
S)でそれぞれ評価した。
明の範囲内であるとともに、粒径10nm以下、原子比
で表したMo/(Ti+Mo)の値が0.33〜0.7
7である(Ti,Mo)複合炭化物が析出したフェライ
ト組織が組織面分率で60〜100%である本発明例で
あり、引張強度TSが590MPa以上で、TS/(ρ
/d)が400MPa以上、縮径後の限界曲げ半径ρ’
/d’が2.8以下の優れた曲げ加工特性、軸圧縮なし
での周長増加率9%以上、軸圧縮ありで周長増加率17
%以上の優れた液圧加工特性を示し、(σA/TS)≧
0.6、(σB/TS)≧0.45の優れた疲労特性を
示した。
外れた鋼L、Mnが低く外れた鋼NのNo.12,14
は、微細な析出物の量が不十分であり、Ti、Moが低
く外れた鋼Q、SのNo.17,19は、炭化物の粒径
が10nm以上であり、また、いずれも析出物の組成が
本発明の範囲をはずれており、いずれも引張強度が59
0MPa未満でかつTS/(ρ/d)が400MPa未
満と曲げ加工特性が低く、(σA/TS)が0.6未
満、(σB/TS)が0.45未満と疲労特性が低かっ
た。本発明の範囲からC、Mn、O、Ti、Moが高く
外れた鋼M、O、P、R、TのNo.13,15,1
6,18,20は、フェライト組織面分率、析出物の平
均粒径、析出物組成のうち1項目以上が本発明の範囲外
となり、TS/(ρ/d)が400MPa未満と曲げ加
工特性が低く、軸圧縮なしでの周長増加率8%以下、軸
圧縮ありで周長増加率14%以下と液圧加工特性が低
く、(σ A/TS)が0.6未満、(σB/TS)が
0.45未満と疲労特性も低かった。
鋼A、鋼Gを表4に示す条件で熱間圧延して板厚2.0
mmの熱延鋼帯とし、酸洗、スリッティング、ロール成
形した後、溶接し、外径70mmの溶接鋼管とした。幅
絞りは約4%とした。得られた鋼管のミクロ組織と析出
物の平均粒径および組成を表5に、引張強度、曲げ加工
特性、液圧加工特性、疲労特性を表6にそれぞれ示す。
1,26は、粒径10nm以下、原子比で表したMo/
(Ti+Mo)の値が0.33〜0.77である(T
i,Mo)複合炭化物が析出したフェライト組織が組織
面分率で60〜100%であり、引張強度TSが590
MPa以上で、TS/(ρ/d)が400MPa以上の
優れた曲げ加工特性、軸圧縮なしでの周長増加率9%以
上、軸圧縮ありで周長増加率17%以上の優れた液圧加
工特性を示し、(σA/TS)≧0.6、(σB/T
S)≧0.45の優れた疲労特性を示した。
上圧延後700℃までの冷却時間、巻取温度のいずれか
が本発明の範囲から外れたNo.22〜25,27〜3
1では、いずれもフェライト中の析出物の粒径が20n
m以上と大きく、原子比で表したMo/(Ti+Mo)
の値が0.33未満あるいは0.77を超えるため、T
S/(ρ/d)が400MPa未満と曲げ加工特性が低
く、強度に比して液圧加工特性が低く、(σA/TS)
が0.6未満、(σB/TS)が0.45未満と疲労特
性も低かった。
圧加工特性に優れ、曲げ、液圧、拡管、縮管などを複合
した成形においても優れた加工性を示し、複合した成形
後の疲労特性にも優れる。
引張強さ590MPa以上の強度を有し、曲げ、液圧、
拡管、縮管、およびこれらを複合した成形等に必要な加
工性と、優れた疲労特性とを兼備した高張力溶接鋼管を
得ることができる。本発明の高張力溶接鋼管は、サスペ
ンションアーム、サスペンションメンバー、アクスルビ
ーム、スタビライザー、フレーム、シャフト等の閉断面
自動車構造部材素材として必要な強度、加工性、疲労特
性を満たしており、これらの素材として極めて有効であ
る。
出物の大きさと曲げ加工特性の関係を示すグラフ。
原子比で表したMo/(Ti+Mo)の値と鋼管の疲労
特性の関係を示すグラフ。
Claims (6)
- 【請求項1】 重量%で、 C:0.035〜0.185%、 Mn:0.75〜1.95%、 Mo:0.01〜0.49%、 Ti:0.010〜0.145%、 Al:0.011〜0.10%、 P:0.03%以下、 S:0.004%以下、 N:0.006%以下、 O:0.004%以下、 残部が実質的にFeからなり、 粒径が10nm以下で、原子比でMo/(Ti+Mo)
=0.33〜0.77である(Ti,Mo)複合炭化物
が析出したフェライト組織が組織面分率で60〜100
%であることを特徴とする加工性と疲労特性に優れた高
張力溶接鋼管。 - 【請求項2】 さらに、重量%で、 Si:0.005〜1.50%、 Cr:0.01〜0.24%、 Nb:0.001〜0.060%、 V:0.001〜0.050%、 W:0.001〜0.50%、 Ni:0.01〜0.50%、 Cu:0.01〜0.24%、 B:0.0001〜0.0006%、 Ca:0.0001〜0.0040%、 REM:0.0001〜0.0040% のうちの1種以上を含有することを特徴とする、請求項
1に記載の加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼管。 - 【請求項3】 Ti、Mo、Nの重量%で表される以下
の(1)式を満たすことを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼
管。 0.15≦{Ti−(48/14)N}/Mo≦1 ‥‥(1) - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
の溶接鋼管を製造するにあたり、上記組成の鋼スラブを
1150℃以上に加熱した後、仕上げ圧延温度を850
℃以上とする熱間圧延を施し、仕上げ圧延後5秒間以内
に700℃以下まで冷却し、600℃超〜675℃で巻
取って熱延鋼帯とし、酸洗、スリット後造管することを
特徴とする加工性と疲労特性に優れる高張力溶接鋼管の
製造方法。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2の成分組成を有
し、粒径が10nm以下で、原子比でMo/(Ti+M
o)=0.33〜0.77である(Ti,Mo)複合炭
化物が析出したフェライト組織が組織面分率で60〜1
00%であることを特徴とする加工性と疲労特性に優れ
た高張力溶接鋼管素材用鋼帯。 - 【請求項6】 Ti、Mo、Nの重量%で表される以下
の(1)式を満たすことを特徴とする請求項5に記載の
加工性と疲労特性に優れた高張力溶接鋼管素材用鋼帯。 0.15≦{Ti−(48/14)N}/Mo≦1 ‥‥(1)
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