JP2003286544A - ハイドロフォーム加工性に優れた薄肉鋼管とその製造方法 - Google Patents

ハイドロフォーム加工性に優れた薄肉鋼管とその製造方法

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JP2003286544A
JP2003286544A JP2002380116A JP2002380116A JP2003286544A JP 2003286544 A JP2003286544 A JP 2003286544A JP 2002380116 A JP2002380116 A JP 2002380116A JP 2002380116 A JP2002380116 A JP 2002380116A JP 2003286544 A JP2003286544 A JP 2003286544A
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thin
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walled steel
steel
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Shinya Sakamoto
真也 坂本
Yoshio Terada
好男 寺田
Kosaku Shioda
浩作 潮田
Takashi Osawa
隆 大沢
Naoki Yoshinaga
直樹 吉永
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高強度かつ良加工性を有するハイ
ドロフォ−ム用の薄肉鋼管およびその製造方法を提供す
ることを目的としている。 【解決手段】 質量%で、C:0.08〜0.25%、S
i:0.001 〜1.5%、Mn:0.01〜2.0%、
P:0.001〜0.06%、S:0.05%以下、A
l:0.008〜0.2%、N:0.001〜0.007%
を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、鋼管
のt(肉厚)/D(外径)が2.0%以下であることを
特徴とする薄肉鋼管。鋼管のランクフォード値(r*
値)が1.2以上である。結晶粒の平均結晶粒径が5μ
m以上で、結晶粒のアスペクト比の平均値が1.0以上
3.0未満である。切り出した鋼板1をプレス成形によ
って管状に成形し、突き合わせ部3をレーザー溶接によ
って接合することを特徴とする前記薄肉鋼管2の製造方
法。冷延圧下率25%〜70%の冷延を行い、その後箱
焼鈍を行った鋼板を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度かつ良加工
性を有するハイドロフォーム用の薄肉鋼管に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車の軽量化による燃費向上、CO2
排出削減または衝突安全性向上といったニ−ズから、鋼
管の高強度化が望まれている。また、最近では、自動車
部品等の複雑な形状の部位について鋼管からハイドロフ
ォーム法を用いて加工する試みが行われおり、製品とし
て採用され始めている。ハイドロフォーム法は、素管の
端部から素管内に液を導入して内圧をかけ、両軸から押
し込み用シリンダにて管軸方向に圧縮荷重を負荷して最
終形状に加工する加工方法である。自動車の軽量化や低
コスト化のニ−ズに伴い、部品数の減少や溶接フランジ
箇所の削減、またハイドロフォーム加工を行うことによ
る加工硬化などにより、軽量化、低コスト化などのメリ
ットを狙ったものである。このようにハイドロフォーム
などの新しい加工方法がさらに採用されれば、コストの
削減や設計の自由度が拡大されるなど大きなメリットが
期待される。
【0003】このようなハイドロフォーム加工のメリッ
トを充分に生かすためには、これらの新しい加工法に適
した材料が必要となる。しかしながら、従来このような
鋼管を高温加工によって仕上げた鋼管には固溶Cや固溶
Nが多量に存在する場合が多く、ハイドロフォーム加工
時の割れの原因となったり、ストレッチャ−ストレイン
等の表面欠陥を誘発する場合がある。さらに鋼板を管状
に巻いたのちに高温で加工熱処理を加えることは生産性
が悪く、地球環境に負荷をかけたり、コストアップにな
るという問題点も有する。
【0004】ハイドロフォーム加工用の素管としては電
縫鋼管が多く採用されている。電縫鋼管は、熱延および
冷延で製造された帯鋼を用い、ブレイクダウンロ−ルや
サイドロ−ル、フィンパスロ−ルなどのロ−ルを用いた
ロ−ル成形で円筒形状とした後、スクイズロ−ルにおい
て突き合わせ部を高周波誘導溶接等にて溶接して鋼管と
する。溶接時に生じたビード(溶接余盛部)は溶接直後
にバイト等にて切削あるいは圧延にて除去あるいは平滑
化し、サイザーロールにて所定の外径へ絞り込む。成形
および溶接不良を防止するためには電縫鋼管の肉厚は最
低でも2mm以上は必要とされている。また、このよう
に、電縫鋼管を造管する際、冷間で複雑に成形されるこ
とから冷間ひずみの導入がさけられず、それによって素
板の特性(硬さ、伸び、引張強度、降伏強度など)が変
化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような自動車の
軽量化ニ−ズに伴い、ハイドロフォーム加工に対してこ
れまで以上に薄肉と高強度の鋼管への要求が高まること
は必至と考えられる。その際、加工性が従来以上に問題
となってくることは間違いない。また、電縫鋼管での製
造可能範囲を超える薄肉の鋼管が必要となってくる。
【0006】さらに、ハイドロフォーム加工用素管とし
て電縫鋼管を用いる場合、前述の通り造管時に材質特性
の変化が生じる。そのため、硬さ、伸び、引張強度、降
伏強度などの材質が、造管前の素板に比較して造管後に
低下することとなり、素板が有していた優れた加工性を
維持することができず、十分なハイドロフォーム加工が
できなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、特にハイドロフォーム加工性に
優れた、高強度かつ良加工性を有するハイドロフォーム
用の薄肉鋼管およびその製造方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは以下のとおりである。 (1)質量%で、C:0.08〜0.25%、Si:0.
001〜1.5%、Mn:0.01〜2.0%、P:0.0
01〜0.06%、S:0.05%以下、Al:0.00
8〜0.2%、N:0.001〜0.007%を含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、鋼管のt(肉
厚)/D(外径)が2.0%以下であることを特徴とす
る薄肉鋼管。 (2)鋼管の鋼成分が質量%で更に、Cr:0.05〜
1.0%、Ni:0.05〜2.0%、Cu:0.05〜
2.0%、Mo:0.05〜1.0%、Co:0.05〜
1.0%、W:0.05〜1.0%、Sn:0.05〜1.
0%、Ti:0.001〜0.2%、Nb:0.001〜
0.2%、V:0.001〜0.2%のうち一種または二
種以上含有したことを特徴とする上記(1)記載の薄肉
鋼管。 (3)鋼管の鋼成分が質量%で更に、Zr:0.000
1〜0.5%、Mg:0.0001〜0.5%、Ca:0.
0001〜0.01%のうち一種または二種以上含有し
たことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の薄肉
鋼管。 (4)鋼管の鋼成分が質量%で更に、B:0.0001
〜0.01%を含有したことを特徴とする上記(1)乃
至(3)のいずれかに記載の薄肉鋼管。 (5)次式に示す鋼管のr*値が1.2以上であることを
特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の薄
肉鋼管。 r*=ln(C0/C)÷ln(C×L/C0×L0) C0:試験前の鋼管の外周(mm) C:試験後の鋼管の外周(mm) L0:試験前の鋼管の各円周位置の長手方向の評点間距
離(mm) L:試験後の鋼管の各円周位置の長手方向の評点間距離
(mm) (6)結晶粒の平均結晶粒径が5μm以上で、結晶粒の
アスペクト比の平均値が1.0以上3.0未満であること
を特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の
薄肉鋼管。 (7)溶接部のHAZの幅が2mm以下となるようにレ
ーザーにより溶接接合してなることを特徴とする上記
(1)乃至(6)のいずれかに記載の薄肉鋼管。 (8)ハイドロフォーム加工用とすることを特徴とする
上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の薄肉鋼管。 (9)切り出した鋼板をプレス成形によって管状に成形
し、突き合わせ部をレーザー溶接によって接合すること
を特徴とする上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の
薄肉鋼管の製造方法。 (10)冷延圧下率25%〜70%の冷延を行い、その
後箱焼鈍を行った鋼板を用いることを特徴とする上記
(9)に記載の薄肉鋼管の製造方法。
【0009】本発明の薄肉鋼管は、所定の成分を有しか
つ鋼管のt(肉厚)/D(外径)が2.0%以下である
ため、この薄肉鋼管をハイドロフォーム加工用として用
いると、超軽量高強度かつ高加工度のハイドロフォーム
加工製品を製造することができる。
【0010】本発明の薄肉鋼管は、鋼管のランクフォー
ド値(r*値)が1.2以上と高いので、特に優れた加
工性を示し、複雑な形状のハイドロフォーム加工製品を
製造することができる。
【0011】従来の電縫造管においては、ロール成形を
行っていたので、成形時にエッジ部などに発生する歪が
大きく、薄肉鋼板を用いて造管を行った場合、座屈の発
生する可能性が大きかった。それに対し、本発明のプレ
ス成形によると、成形時の歪が小さく、そのため、薄肉
鋼板を用いた造管でも良好な成形が可能となる。
【0012】本発明は造管に際し、プレス成形とレ−ザ
−溶接を採用するので、電縫鋼管では製造できなかった
薄肉領域の鋼管製造が可能になった。その結果、薄肉鋼
板を用い、更に良加工性鋼板を用いることにより、従来
は製造することのできなかった超軽量かつ高加工度のハ
イドロフォ−ム加工用鋼管を製造することが可能になっ
た。
【0013】本発明は、鋼管製造手段として従来の電縫
鋼管ではなくプレス成形による円筒形成ならびにレーザ
ー溶接にて造管を実施し、事前の素板幅設計を適正に実
施することで溶接後の絞り工程で所定の外径へ絞り込む
ことなしに所定の外径へ仕上げる製造を行う。そのた
め、従来の電縫造管と異なり、素板の材質特性をほとん
ど劣化させずに造管することが可能となる。
【0014】具体的には、本発明の製造方法により、レ
ーザー溶接部を除く母材の各円周方向位置において、素
板と成形後の鋼管の硬さの変化を素板平均硬さの10%
以下とすることができる。同様に、レーザー溶接部を除
く母材の各円周方向位置において、素板と成形後の鋼管
の全伸び、均一伸び、引張強度、降伏強度それぞれの変
化を、素板平均全伸び、平均均一伸び、平均引張強度、
平均降伏強度それぞれの10%以下とすることができ
る。
【0015】このよう、成形後の鋼管の硬さ、全伸び、
均一伸び、引張強度、降伏強度が成形前の素板の材質か
らほとんど劣化しないので、結果的に従来の電縫鋼管に
比較して鋼管の加工性を改善することとなり、ハイドロ
フォーム加工時の加工不良を防止できることが明らかに
なった。
【0016】上記、ハイドロフォーム加工性に優れた鋼
管としては、t(肉厚)/D(外径)が2.0%以下の
鋼管で実現しているのはもちろん、t/dが2%を超え
る鋼管においても得られる効果である。
【0017】本発明が従来の電縫溶接ではなくレーザー
溶接によって溶接接合してなる点は、溶接部のHAZの
幅が2mm以下であることから明らかにすることができ
る。電縫溶接は高周波誘導加熱によりエッジ近傍を加熱
溶融させ、アプセットにより溶鋼を排出させ溶接する。
よって、電縫溶接は加熱幅が広く、HAZの幅も10m
m程度と広くなってしまう。一方、レーザー溶接は高密
度なエネルギ−密度によりエッジを局所的に加熱溶融さ
せ、溶接させるという理由により溶接部のHAZの幅が
狭い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の加工性に優れた鋼
管とその製造方法について詳細に説明する。はじめに化
学成分の限定理由について説明する。
【0019】C:高強度化に有効で、また、C量を低減
するためにはコストアップとなるので、0. 08%以上
の添加とする。一方、良好な鋼板ランクフォード値(以
下r値という。)を得るためには過度の添加は好ましい
ものではなく上限を0.25%とする。C量を0.08%
未満とすればr値が向上することは言うまでもないが、
Cを低減することは本発明の目的ではないのであえて除
外した。0.10超〜0.18%が望ましい範囲である。
【0020】なお、鋼板ランクフォード値(r値)は、
以下の式によって定義することができる。 r値=ln(W0/W)÷ln(t0/t) W0;試験前の試験片の幅 W ;試験後の試験片の幅 t0 ;試験前の試験片の厚み t ;試験後の試験片の厚み
【0021】Si:安価に機械的強度を高めることが可
能であり、要求される強度レベルに応じて添加すれば良
いが、過剰の添加はメッキのぬれ性や加工性の劣化を招
くばかりかr値が劣化するので上限を1.5%とした。
下限を0.001%としたのは、これ未満とするのが製
鋼技術上困難なためである。0.5%以下がより好まし
い上限である。
【0022】Mn:高強度化に有効であるので必要に応
じて添加すれば良いが、過度の添加はr値を劣化させる
ので、2.0%を上限とする。0.01%未満にするには
製鋼コストが上昇し、またSに起因する熱間圧延割れを
誘発するので、これを下限とする。0.04〜0.8%が
好ましい。また、よりr値を高めたい場合には、Mn量
は低い方が良いので0.04〜0.12%の範囲とするの
が好ましい。
【0023】P:高強度化に有効な元素であるので0.
001%以上添加する。0.06%超を添加すると溶接
性や溶接部の疲労強度、さらには耐2次加工脆性が劣化
するのでこれを上限とする。好ましくは0.04%未満
である。
【0024】S:不純物であり、低いほど好ましく、熱
間割れを防止するために0.05%以下とする。好まし
くは0.015%以下である。
【0025】Al:良好なr値を得るために必要である
ので0.008%以上添加する。ただし、過度に添加す
るとその効果はむしろ低減するだけでなく表面欠陥を誘
発するので上限を0.2%とする。好ましくは0.015
〜0.07%とする。
【0026】N:良好なr値を得るためには0.001
%以上の添加が必須である。多すぎると時効性を劣化さ
せたり、多量のAl添加が必要となるため上限を0.0
07%とする。0.002〜0.005%がより好ましい
範囲である。
【0027】Cr:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を1.0%とする。
【0028】Ni:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を2.0%とする。
【0029】Cu:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を2.0%とする。
【0030】Mo:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を1.0%とする。
【0031】Co:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を1.0%とする。
【0032】W:強化元素であり必要に応じて0.05
%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の低
下を招くことから上限を1.0%とする。
【0033】Sn:強化元素であり必要に応じて0.0
5%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性の
低下を招くことから上限を1.0%とする。
【0034】Zr:脱酸元素として有効である。一方、
過剰の添加は酸化物、硫化物や窒化物の多量の晶出や析
出を招き清浄度が劣化して、延性を低下させてしまう
上、メッキ性を損なう。したがって、必要に応じて0.
0001〜0.5%とする。
【0035】Mg:脱酸元素として有効である。一方、
過剰の添加は酸化物、硫化物や窒化物の多量の晶出や析
出を招き清浄度が劣化して、延性を低下させてしまう
上、メッキ性を損なう。したがって、必要に応じて0.
0001〜0.5%とする。
【0036】Ti,Nb,V:これらは、炭化物、窒化
物もしくは炭窒化物を形成することによって鋼材を高強
度化したり加工性を向上することができる。一方、過剰
の添加は母相であるフェライト粒内もしくは粒界に多量
の炭化物、窒化物もしくは炭窒化物として析出して、延
性を低下させることから、それぞれ必要に応じて0.0
01〜0.2%とする。
【0037】B:r値を向上させたり、耐2次加工性脆
性の改善に有効であるので必要に応じて添加する。0.
0001質量%未満ではその効果はわずかで、0.01
%超添加しても格段の効果は得られない。0.0002
〜0.0030%が好ましい範囲である。
【0038】Ca:介在物制御のほか脱酸に有効な元素
で、適量の添加は熱間加工性を向上させるが、過剰の添
加は逆に熱間脆化を助長させるため、必要に応じて0.
0001〜0.01%の範囲とする。
【0039】さらに製造にあたっては、高炉、転炉、電
炉等による溶製に続き各種の2次製錬を行いインゴット
鋳造や連続鋳造を行い、連続鋳造の場合には室温付近ま
で冷却することなく熱間圧延するCC−DRなどの製造
方法を組み合わせて製造してもかまわない。鋳造インゴ
ットや鋳造スラブを再加熱して熱間圧延を行っても良い
のは言うまでもない。熱間圧延の加熱温度は特に限定す
るものではないが、AlNを固溶状態とするために11
00℃以上とすることが好ましい。
【0040】熱延の仕上げ温度は(Ar3−50)℃以上で
行う。好ましくは(Ar3+30)℃以上、さらに好ましく
は(Ar3+70)℃以上である。本発明においては熱延板
の集合組織はできるだけランダムにし、かつ熱延板の結
晶粒径をできるだけ成長させておくことが最終製品のr
値向上に好ましいためである。
【0041】熱延後の冷却速度は特に指定するものでは
ないが巻き取り温度までの平均冷却速度を30℃/s未満
とすることが好ましい。
【0042】巻き取り温度は700℃以下とする。Al
Nの粗大化を抑制することで良好なr値を確保するため
である。好ましくは620℃以下である。熱間圧延の1
パス以上について潤滑を施しても良い。また、粗圧延バ
ーを互いに接合し、連続的に仕上げ熱延を行っても良
い。粗圧延バ−は一度巻き取って再度巻き戻してから仕
上げ熱延に供してもかまわない。巻取温度の下限は特に
定めることなく本発明の効果を得ることができるが、固
溶Cを低減する観点から350℃以上とすることが好ま
しい。
【0043】熱間圧延後は酸洗することが望ましい。
【0044】熱延後の冷間圧延は本発明において重要で
ある。すなわち冷間圧延における冷延圧下率を25〜7
0%未満とする。従来の技術では冷延圧下率を強圧下冷
延によってr値の向上を図るのが基本であるが、本発明
の鋼板では、むしろ冷延圧下率を低くすることが肝要で
あることを新たに見出したものである。冷延圧下率が2
5%未満又は70%超であるとr値が低くなるので,2
5〜70%に限定する。30〜55%がより好ましい範
囲である。
【0045】焼鈍は箱焼鈍が基本である。本発明の成分
を有する熱延鋼板について上記冷延圧下率で冷延を行
い、さらに箱焼鈍を行うことにより、r値が1.2以上
の良好なr値を得ることができる。ただし、下記の要件
を満たせば焼鈍は箱焼鈍に限られない。良好なr値を得
るためには、加熱速度を4〜200℃/hrとする必要
がある。さらには10〜40℃/hrが好ましい。最高
到達温度もr値確保の観点から600〜800℃とする
ことが望ましい。600℃未満では再結晶が完了せず加
工性が劣化する。一方、800℃超ではα+γ域のγ分
率の高い側に入るため、加工性が劣化する場合がある。
なお、最高到達温度での保持時間は特に指定するもので
はないが、(最高到達温度−20)℃以上での保持時間
が2hr以上であることがr値向上の観点から好まし
い。冷却速度は固溶Cを十分に低減する観点から決定さ
れる。すなわち、5〜100℃/hrの範囲とする。
【0046】焼鈍後のスキンパスは形状強制や強度調
整、さらには常温非時効性を確保する観点から必要に応
じて行う。0.5〜5.0%が好ましい圧下率である。
【0047】本発明では、鋼管のランクフォード値(r
*値)を以下のように定義する。本発明によって得られ
る鋼管のr*値は1.2以上である。r*値の測定はJI
S11号管状試験片を用いた引張試験を行い、15%引
張り後、次式に示すr*値 r*=ln(C0/C)÷ln(C×L/C0×L0) C0、C:試験前後の鋼管の外周(mm) L0、L:試験前後の鋼管の各円周位置の長手方向の評
点間距離(mm) によりr*値を算出する。なお、均一伸びが15%に満
たない場合には10%で評価しても良い。
【0048】鋼管のr*値を1.2以上とするために
は、鋼板のr値を1.2以上とすればよい。
【0049】鋼管を構成する結晶粒の平均結晶粒径は5
μm以上である。これにより良好なr*値を得ることが
できる。また、これが60μm以上となると成形時に肌
荒れ等の問題になる場合があるため、60μm未満であ
ることが望ましい。結晶粒径は板面と垂直で圧延方向と
平行な切断面(L断面)の板厚3/8〜5/8の範囲内
について点算法などによって測定すれば良い。なお、測
定誤差を低減するためには結晶粒が100個以上存在す
る面積について測定しなくてはならない。エッチングは
ナイタ−ルが好ましい。結晶粒とはフェライト粒のこと
であり、平均結晶粒とは上記のように測定した結晶粒径
の全デ−タの算術平均(単純平均)とする。冷延後に箱
焼鈍を行うことにより、上記良好な平均結晶粒径を得る
ことができる。
【0050】さらに、鋼管を構成する結晶粒のアスペク
ト比の平均は1.0以上3.0未満である。この範囲内で
あると良好なr*値を得ることができる。アスペクト比
とはJIS G0552の方法によって測定される展伸
度と同じである。すなわち、本発明の場合、板面と垂直
で圧延方向と平行な切断面(L断面)における板厚3/
8〜5/8の範囲内の圧延方向に垂直な一定長さの線分
によって切断される結晶粒の数で圧延方向に平行な上記
と同じ長さの線分によって切断される結晶粒の数を除し
たもので与えられる。アスペクト比の平均値とは上記の
ように測定したアスペクト比の全デ−タの算術平均(単
純平均)と定義する。冷延後に箱焼鈍を行うことによ
り、上記良好な結晶粒のアスペクト比を得ることができ
る。
【0051】鋼管を構成する結晶粒の平均結晶粒径は5
μm以上であり、かつ鋼管を構成する結晶粒のアスペク
ト比の平均は1.0以上3.0未満であると、鋼板のr値
を1.2以上とすることができ、その結果鋼管のr*値
を1.2以上とすることができる。
【0052】本発明が従来の電縫溶接ではなくレーザー
溶接によって溶接接合してなる点は、溶接部のHAZの
幅が2mm以下であることから明らかにすることができ
る。電縫溶接は高周波誘導加熱によりエッジ近傍を加熱
溶融させ、アプセットにより溶鋼を排出させ溶接する。
よって、電縫溶接は加熱幅が広く、HAZの幅も10m
m程度と広くなってしまう。一方、レーザー溶接は高密
度なエネルギ−密度によりエッジを局所的に加熱溶融さ
せ、溶接させるという理由により溶接部のHAZの幅が
狭い。溶接に用いるレーザーはYAG、CO2いずれで
も構わない。突き合わせエッジはエッジガイドフィンと
サイドロ−ルにより精度良く位置合わせを行い管状に成
形した鋼管を長手方向へ連続的に移動することで溶接す
る。
【0053】一方、本発明は鋼管製造手段として従来の
電縫鋼管ではなくプレス成形とレーザー溶接を採用する
ことにより、造管による材質の劣化が極めて小さく、か
つ電縫鋼管では製造できなかった薄肉領域の鋼管製造が
可能になった。
【0054】従来の電縫鋼管の造管工程において、凸形
状水平ロールと凹形状水平ロールを組み合わせたブレイ
クダウンロ−ルにて帯鋼断面の曲率半径を順次小さく
し、その後の帯鋼両端をガイドさせて座屈曲げを行うフ
ィンパスロ−ルを経て管形状とし、両エッジ部を高周波
誘導加熱にて昇温後スクイズロールにて圧接接合を実施
する。その際、フィンパスロールでの座屈曲げ時の周方
向絞り及びスクイズロールでの圧接接合時に円周方向で
1〜2%の周方向絞りが行われ、さらにこの後外径精度
を目標外径公差に入れるためにサイザーロールにて周方
向絞りを1〜2%連続的に実施する。ところが、寸法形
状を最適化させるためにフィンパスロールでの周方向絞
り、スクイズロールでの溶接周絞り及びその後のサイザ
ーロールでの周絞りにより、加工硬化を生じさせ、その
結果、このようにして製造した鋼管を用いてのハイドロ
フォーム加工時に割れが生じやすくなる。また、成形の
途中段階において鋼板の長手方向で隣接した領域で異な
った曲率を有する加工状態となり、鋼板各部は複雑な引
張や圧縮の塑性加工を受けることとなり、成形後の鋼管
の円周方向各部において材質に偏差が生じる。
【0055】これに対し、プレス成形で円筒形状に仕上
げる製造では、電縫造管におけるフィンパス成形での周
方向絞りを無くし、またレーザー溶接を用いることで溶
接加圧及び絞りを排除することができる。また、プレス
形状を適正化させることで溶接接合後の形状を適正化さ
せることができ、その結果、サイザーでの周方向絞りな
しに最終外径を適正化させることが可能となる。当該成
形・溶接により冷間成形により導入される冷間ひずみ量
を低減することができ、溶接部を除き母材の円周方向位
置での素板からの材質の劣化が少ない。即ち、塑性加工
状況は単純であり、鋼管の円周方向の曲げ加工のみであ
る。このことから成形後の鋼管の円周方向各部におい
て、材質の偏差が極めて小さく、かつ材質の劣化も極め
て小さい。そして、レーザー溶接部を除く母材の各円周
方向位置において、素板と成形後の鋼管の硬さ、全伸
び、均一伸び、引張強度、降伏強度の変化が素板平均の
硬さ、全伸び、均一伸び、引張強度、降伏強度の10%
以下であることを特徴としたハイドロフォーム加工性に
優れた鋼管を製造することが可能になる。
【0056】また、従来の電縫鋼管の成形においてt/
D(鋼管の肉厚/外径)で2.0%以下の薄肉鋼管を製
造しようとすると、成形時のスプリングバックの発生や
エッジの座屈等の理由によって満足な成形が困難である
のに対し、プレス成形を採用すれば、薄肉でも良好な成
形を行うことが可能である。
【0057】本発明において「溶接部を除く母材部」と
は、鋼管の突き合せ部のビード部を除く母材部の意味で
ある。硬さの測定においては鋼管断面を円周方向に1m
m間隔で測定する。また、全伸び、均一伸び、引張強
度、降伏強度の測定においては、JIS12B引張試験
片を採取し、引張試験にて測定する。
【0058】本発明の鋼管をプレス成形によって製造す
る方法を図1に基づいて説明する。圧延帯鋼あるいは切
板から、所定の幅と長さの鋼板1を切り出す。切り出し
た鋼板1の長さは製造後の鋼管2の長さに基づいて定ま
り、鋼板1の幅は鋼管2の円周にほぼ等しい長さとして
定まる。切り出した鋼板1を円筒状のプレス治具と半円
形の受け治具を用いて数段階のプレスによって管状に成
形する。プレス成形により、鋼板1の幅方向両端を突き
合わせ部3として管状の形状に成形される。
【0059】突き合わせ部の接合はレ−ザ−溶接によっ
て行うと好ましい。突き合わせエッジはエッジガイドフ
ィンとサイザ−ロ−ルにより精度良く位置合わせを行
い、管状に成形した鋼管を長手方向へ連続的に移動する
ことで溶接する。
【0060】電縫鋼管の電縫溶接においては、肉厚が2
mm未満となると座屈が発生して造管することが不可能
であったが、本発明のレ−ザ−溶接では2mm未満の薄
肉鋼管であっても座屈の発生なく溶接することができ
る。
【0061】電縫溶接では、高周波誘導加熱により溶接
のHAZの幅が広くなるのに対し、レ−ザ−溶接におい
ては溶接のHAZの幅を2mm以下とすることができ、
鋼管の均一性を高めることができる。
【0062】電縫溶接ではHAZの幅が10mm程度発
生するのに対し、レ−ザ−溶接においては2mm程度し
か発生しない。特に、薄肉鋼管において、この効果が顕
著である。その結果、メッキ鋼板を用いた鋼管におい
て、溶接部においてメッキが被着していない部分の幅を
狭くすることができ、溶接後に溶接部の補修メッキを施
さなくても耐食性の良好な鋼管とすることができる。
【0063】
【実施例】(実施例1)表1に示す成分の各鋼を溶製し
て1230℃に加熱後、仕上げ温度920℃で熱間圧延
して巻き取り温度500℃で巻き取った。酸洗後60%
圧下率で冷延されたのち加熱速度20℃/hr、最高到
達温度を690℃とする焼鈍をおこない、12時間保持
後、17℃/hrで冷却した。さらに1.5%のスキン
パスを施した。これらのコイルから所定の形状の鋼板を
切り出し、プレス成形によって管状に成形し、突き合わ
せ部をレーザー溶接によって接合した。得られた鋼管の
特性評価は以下の方法で行った。
【0064】r*値はJIS11号管状試験片を用いた
引張試験を行い、15%引張り後、次式に示す r*値 r*=ln(C0/C)÷ln(C×L/C0×L0) C0、C:試験前後の鋼管の外周(mm) L0、L:試験前後の鋼管の各円周位置の長手方向の評
点間距離(mm) によりr*値を算出する。なお、均一伸びが15%に満
たない場合には10%で評価しても良い。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表2より明らかなとおり、本発明例ではい
ずれも良好なr*値を有した薄肉鋼管が得られるのに対
して、本発明外の例ではr*値の高い薄肉鋼管は得られ
ない。
【0068】(実施例2)熱延鋼板を素板とし、直径6
3.5mm、肉厚2.3mmの鋼管を製造し、ハイドロ
フォーム加工用鋼管とした。鋼管の製造方法は、本発明
例はプレス成形によって管状に成形し、突き合わせ部を
レーザー溶接によって接合した。比較例は電縫造管を行
い、サイザーにて5%の縮径を行った。
【0069】造管に用いた素板平均の硬さ(HV)、全
伸び(EL)、均一伸び(uEL)、引張強度(T
S)、降伏強度(YS)は、表3の「素板」の欄に記載
したとおりである。また、製造した鋼管の溶接部を除く
母材部について鋼管断面を円周方向に1mm間隔で硬さ
を測定して平均値を求め、JIS12B引張試験片を用
いて全伸び、均一伸び、引張強度、降伏強度を測定、こ
れを素板平均の硬さ、全伸び、均一伸び、引張強度、降
伏強度で割った値をそれぞれΔHv(%)、ΔEL
(%)、ΔuEL(%)、ΔTS(%)、ΔYS(%)
とし、表3に示した。本発明例では、鋼管の値はいずれ
も90〜110%の範囲内に入っており、材質の変化は
素板の材質値の10%以下であることがわかる。それに
対し、比較例では、鋼管の値はいずれも90%未満ある
いは110%超であり、材質の変化は素板の材質値の1
0%を超えていることがわかる。
【0070】さらに、ハイドロフォーム加工時の加工性
の評価として、内圧を付与して拡管試験を行い、得られ
た拡管率を表3に示した。比較例の拡管率が1.15で
あるのに対し、本発明例の拡管率は1.25と良好なハ
イドロフォーム加工性を有していることが明らかであ
る。
【0071】
【表3】
【0072】
【発明の効果】本発明は、高強度かつ良加工性を有する
ハイドロフォーム用の薄肉鋼管とその製造方法を提供す
るものであり、ハイドロフォーム加工性に好適であり、
自動車の軽量化による地球環境保全などに貢献するもの
である。また、ハイドロフォーム加工用の溶接鋼管につ
いて、素材の特性の劣化を防止して造管が可能となり、
その結果、ハイドロフォーム加工時の加工不良を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス成形の状況を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼板 2 鋼管 3 突き合せ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/58 C22C 38/58 // B23K 26/00 310 B23K 26/00 310J B23K 101:06 101:06 (72)発明者 潮田 浩作 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 (72)発明者 大沢 隆 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 (72)発明者 吉永 直樹 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4E028 CA04 CA13 4E068 BE00 BG01 DA15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C:0.08〜0.25%、S
    i:0.001〜1.5%、Mn:0.01〜2.0%、
    P:0.001〜0.06%、S:0.05%以下、A
    l:0.008〜0.2%、N:0.001〜0.007%
    を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、鋼管
    のt(肉厚)/D(外径)が2.0%以下であることを
    特徴とする薄肉鋼管。
  2. 【請求項2】 鋼管の鋼成分が質量%で更に、Cr:
    0.05〜1.0%、Ni:0.05〜2.0%、Cu:
    0.05〜2.0%、Mo:0.05〜1.0%、Co:
    0.05〜1.0%、W:0.05〜1.0%、Sn:0.
    05〜1.0%、Ti:0.001〜0.2%、Nb:0.
    001〜0.2%、V:0.001〜0.2%のうち一種
    または二種以上含有したことを特徴とする請求項1記載
    の薄肉鋼管。
  3. 【請求項3】 鋼管の鋼成分が質量%で更に、Zr:
    0.0001〜0.5%、Mg:0.0001〜0.5%、
    Ca:0.0001〜0.01%のうち一種または二種以
    上含有したことを特徴とする請求項1又は2に記載の薄
    肉鋼管。
  4. 【請求項4】 鋼管の鋼成分が質量%で更に、B:0.
    0001〜0.01%を含有したことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の薄肉鋼管。
  5. 【請求項5】 次式に示す鋼管のr*値が1.2以上であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    薄肉鋼管。 r*=ln(C0/C)÷ln(C×L/C0×L0) C0:試験前の鋼管の外周(mm) C:試験後の鋼管の外周(mm) L0:試験前の鋼管の各円周位置の長手方向の評点間距
    離(mm) L:試験後の鋼管の各円周位置の長手方向の評点間距離
    (mm)
  6. 【請求項6】 結晶粒の平均結晶粒径が5μm以上で、
    結晶粒のアスペクト比の平均値が1.0以上3.0未満で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の薄肉鋼管。
  7. 【請求項7】 溶接部のHAZの幅が2mm以下となる
    ようにレーザーにより溶接接合してなることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の薄肉鋼管。
  8. 【請求項8】 ハイドロフォーム加工用とすることを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薄肉鋼管。
  9. 【請求項9】 切り出した鋼板をプレス成形によって管
    状に成形し、突き合わせ部をレーザー溶接によって接合
    することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
    の薄肉鋼管の製造方法。
  10. 【請求項10】 冷延圧下率25%〜70%の冷延を行
    い、その後箱焼鈍を行った鋼板を用いることを特徴とす
    る請求項9に記載の薄肉鋼管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097260A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Nisshin Steel Co Ltd 自穿孔ロックボルト
CN102029810A (zh) * 2009-10-02 2011-04-27 精工爱普生株式会社 打印装置
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CN102529441A (zh) * 2010-12-07 2012-07-04 精工爱普生株式会社 输送辊和记录装置
KR101241239B1 (ko) 2010-12-22 2013-03-14 재단법인 포항산업과학연구원 용접 구조물 및 그 제조방법
CN107160025A (zh) * 2017-05-15 2017-09-15 中国船舶重工集团公司第七二五研究所 一种薄壁筒体高能束精密焊接制造方法

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